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海事新聞にフォワーディングへのピボットの経緯、デマタクが掲載されました。

HPSコネクト、日タイ軸にFW事業へ注力。デジタルツールも

 HPS CONNECT(HPSコネクト、飯野慎哉代表取締役)は18日、これまでの人材育成事業から転換し、フォワーディング(FW)事業に本格的に注力する方針を明らかにした。グループのタイ法人HPS Tradeが8期にわたり事業を展開し、グループの取扱物量は5000TEUを実現。特に日―タイ航路を中心に、現地調整力やスペース確保力を強みとしている。さらに今回、新たに現場ニーズに基づいて開発したデマレージ(超過保管料)自動計算ツール「デマタク」をリリースし、荷主企業の業務効率化をIT面でも支援する。

 飯野代表は2021年に貿易特化型の人材紹介会社を設立し、23年には育成事業も展開するなど、貿易業界の人材課題解決に取り組んできた。しかし、事業の多角化によりリソースが分散され、収益性と成長性の両立が難しい局面を迎えていたという。

 一方、創業時から取り組んできたタイのフォワーディング事業は安定した評価を得てきたことから、このほど、最も得意として顧客に必要とされる領域に回帰することを決めた。

 今後はタイと日本に加え、ベトナム、インドネシア、マレーシアなど東南全域でのネットワーク構築を視野に、アジア発着に特化した現地密着型のフォワーダーを目指す。

■超過保管料など瞬時計算
 新規開発した「デマタク」は日本主要港に対応し、デマレージ・ディテンション(返却延滞料)を瞬時に計算できるツール。従来、港湾別・船社別の条件を調べ試算していた作業が、1分程度に短縮できるため、荷主企業の担当者の業務負担軽減に寄与する。

 現在は無料で誰でも利用が可能。英語版もあり、海外から日本の港でのデマレージを計算する際にも活用できるため、国内外を問わず多くの企業の利用を提案する。

 飯野代表は「貿易YouTuberイーノさん」としても活躍し、貿易・物流に関する情報発信やキャリア啓発も行っている。

出典:日本海事新聞
2025年4月23日
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=304745

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