column

物流コラム

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について | 物流コラム

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について動画で解説 以前に投稿した「コンテナ不足の原因」という動画がとても好評でして多くの人にシェアをしてもらい沢山の人に見てもらうことが出来ました。皆様 本当にありがとうございます。 そこで今回はその続編としまして、現在のコンテナ不足によって起こっている「影響」についてお話をしていきたいと思います。 前回の動画「コンテナ不足の原因」を見ていないという方のために、概要欄にリンクを貼っているので、そちらの動画もあわせて見て頂ければと思います。 コンテナ不足の影響 ではコンテナ不足によって現在 どのような事が起こっているのでしょうか? その影響を大きく分けて2つのポイントからご説明したいと思います。 ・海上運賃の高騰について ・本船の遅延について そしてフォワーダーとしての現場対応についても含め私が知る限りの情報をお伝えしていきたいと思います。 海上運賃の高騰 まずアジアや東南アジアで製造業・商社業・物流業に従事している方なら実感していると思いますが海上運賃がとんでもなく上昇しています。 2020年の10月の時点でアメリカ向けの海上運賃が過去最高に上がっていると前の動画でもお話ししたのですがそれがアジア近海の海上運賃にまで大きく影響してきています。 例えばタイから日本向けの海上運賃はここ数年 比較的低い水準で動きも小さかったのですが、11月から値上がりが始まり、12月には過去の2, 3倍の金額に跳ね上がっています。 特に中国出しの価格が著しく高いです。例えば上海からシンガポールまでの40’の海上運賃は以前であればUSD200/40’ほどだったものが今ではUSD 1,000/40’近くにまでなっています。 また天津からタイは以前はUSD 400/40’ほどでしたが、現在ではUSD2,000/40’を超えています。 コンテナの需要と供給 なぜこのように海上運賃が跳ね上がっているのか?一般的に価格は 需要と供給のバランスで変動します。 現在ではアジア・東南アジアでは特にコンテナが足りておらず、船会社も空コンテナの回漕船をフルに導入してるけれどもコンテナの需要に供給がおいつていません。 では、そのコンテナはいったいどこにあるのか? 実は多くのコンテナは現在 中国から北米・欧州などの長距離航路(ロングホール)の輸送に優先されています。 コロナの影響 ここで少しコロナの話をします。コンテナ不足の原因は前回の動画で主にコロナによる日用品の需要回復、ロックダウンによる人手不足もあると説明しました。それがやはり関係しています。 まず日用品の需要ですが、北米ではクリスマス商戦の需要だけでなく、コロナによる在宅ワークの定着により家で仕事をするための製品や雑貨、またスポーツ用品などの需要も高まりました。 これらの製品の生産国といえば、やはり中国です。 また欧州では、コロナの第3波に備えての生活必需品や消費財の在庫の積み増しと考えられる輸送が9月に中国から多くありました。 この需要の高まりとコンテナ不足が原因で9月から10月の上海出し、オランダのロッテルダム港 向けの海上運賃が上昇しています。 コロナによる人員不足 そしてロックダウンによる人手不足ですがイギリス全土とフランス全土で11月から12月まで2回目のロックダウンがありました。 ロックダウン中は外出禁止や港湾の作業員の人数も減りますので、荷役のスピードが格段に落ちます。 イギリスの港湾では今年の夏頃から船の混雑が始まっていましたが、このロックダウンを機に更に荷役が悪化します。コンテナの搬出作業にも時間がかかりターミナルにコンテナが滞留していきます。 これを少しでも解消するために船会社によってはイギリス向けのBookingは停止したり、イギリスの港を抜港したりするほどでした。 このように欧米での日用品の需要の高まりと、コロナによる人手不足の影響が コンテナ不足の原因です。 それに加え、船会社の収益確保がアジア圏のコンテナ不足に拍車をかけています。アジア内での短距離・中距離の輸送より、収益性の高い 中国から北米・欧州などの長距離航路が優先されています。 だから空のコンテナが中国を除くアジア・東南アジアにないのです。 このコンテナが限られている状況では、船会社が空コンテナの回漕を収益性が高い航路に優先するのが市場原理です。 本船の遅延 そしてこれらの影響は船の遅延にも繋がっています。 先ほど説明したようにコロナの影響で港の人材不足が発生しています。 これは再度ロックダウンとなったイギリス、フランスだけでなくアメリカのロサゼルス港、スリランカのコロンボ港はコロナの影響で荷役遅延が発生しています。 港の混雑 他にもアジアのハブとして大量のコンテナが集まるシンガポールでも港の混雑が深刻で、船が4−5日以上 港で沖待ちしている状態で、貨物を積み下ろす事が出来ません。 シンガポール港の混雑はマーケットの動きが影響しています。 先ほどご説明したように、最近ではロングホールの輸送にコンテナが優先されています。そして、そのロングホールの直行便の本船にスペースがなくなってきました。 その代替えとして、シンガポール経由のトランシップ便を使うようになっています。このトランシップの積み替え荷役の増加が、シンガポール港の混雑の原因になっています。 海上輸送では一つの港が混雑しているだけで、その航路を含む船のサービスは遅延してしまいます。現在、アジア圏ではシンガポールだけでなく、上海、釜山、ベトナムと各地で混雑が発生しています。 スケジュール通りに運行する本船が少ない為、荷主様には何卒ご理解を頂きたいです。 フォワーダーの現場対応 そして最後に私たちフォワーダーの現場対応についてご紹介をさせて頂きます。現在、本当にコンテナがありません。 私たちも各船会社と取引がありますがBooking予定のコンテナ本数を事前に伝えて確保してもらったり、日頃の関係から優先してコンテナを回してもらえることもあります。 そして荷主様もとにかく貨物を出荷しないといけないので、現行で使用しているフォワーダーだけでなく、別のフォワーダーにもコンタクトを取りコンテナの確保をより確実なものにしようとしています。 その為 2重でBookingとなることも珍しくはなく、より早いスケジュールや良い価格の条件のBookingを選ばれることになります。 そしてこうなると、船会社もBookingのキャンセル料の徴収を強化しはじめるようになります。 現在は海上運賃が過去最高になるくらいの状況ですがお金を積めば貨物を送れるという状況でもなくなってきました。更に船会社もBookingを停止するという動きも出たりしています。 いつになったらこの問題が解消するのか?残念ながらまだハッキリとした答えは出ていません。 2021年の2月頃に中国でコンテナ製造会社に発注しているコンテナの引き渡しがあったり、コロナのワクチンが流通して、少しでもコンテナ不足解消に向かうかもしれません。 私としては継続して情報収集をして、皆様により分かりやすく情報をお届けしたいと思います。 まとめ では今回の内容をまとめましょう。 このコンテナ不足によっての影響は大きく分けて2つあります。 過去にないほど海上運賃が高騰しています。これまではアメリカ向け中国出しの運賃が高騰していたのですが日本やタイを含むアジア圏での近海でも運賃が上がって来ました。 そして空コンテナは船会社にとって収益性が高いとされるロングホールと呼ばれる長距離航路が優先されています。その為アジア圏内でのコンテナ不足に拍車がかかっています。 こんな状況ですので2重Bookingとなることもあり船会社もキャンセル料の徴収を強化し始めました。またコロナの影響やマーケットの動きの影響で港の混雑が発生しており、多くの本船が遅れています。 まだハッキリといつ頃に解消されるかという情報はなく実務をしている現場としてはコンテナ不足・値上げ・本船の遅延・Booking停止などで本当に混乱をしています。 出来るだけ早い状況回復を望みながらも私としては分かりやすく新鮮な情報を発信していきたいと思います。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

2020年、2021年のコンテナ不足の原因について | 物流コラム

2020年、2021年のコンテナ不足の原因について

2020年、2021年のコンテナ不足の原因について動画で解説 今日は現在発生しているコンテナ不足の原因についてお話していきたいと思います。 コンテナ不足の原因 昨今ではこの物流業界で「コンテナがとにかく無い」と、コンテナショーテージが非常に深刻な問題になっています。 この問題は物流業界だけの問題ではありません。それにより製造業や商社業、そして小売業にも影響していきます。 このコンテナが足りない、さらに言えば船のスペースがなかなか取れないという状況においてこの原因は何なのか?今回は私が知っている範囲内で分かりやすいように、ざっくりとご説明していきたいと思います。 コロナの影響 なぜこのようなコンテナ不足が起こっているかというと、やっぱりコロナの影響です。 2020年の初頭からコロナウイルスが世界で猛威をふるっています。 そして今年の3月、4月から各国の都市でロックダウンが始まりました。 ロックダウンが始まると、経済活動が制限されますし、外で仕事をする人も制限されます。その時には、港の港湾作業員の人数が減ったため、荷役のスピードが落ちる原因になりました。 また運営をストップする工場もあったりして、そのため港に大量のコンテナが滞留していきました。 そうして貨物の動かない状況で船会社は価格を安定させるために、船の便数を減らしていきました。 貨物がないのに船を動かしていると船会社は赤字になってしまうので、船の便数を減らして価格の安定を維持しています。 7月からの経済回復 そして4月から6月は各国の経済活動の自粛が多い時期でした。7月くらいから世界中でも経済活動が少しずつ回復に向かいました。 そうした中、コロナ発祥の中国では結構早い段階からコロナ対策をしていて、今ではコロナの押さえ込みが出来ています。 中国は日本よりも一日の感染者数はかなり抑えられていて、中国の工場の稼働については、政府の補助金とかもあり結構早い段階で回復していきました。 中国の工場が稼働すると、それに伴い輸出の活動が再開していき、どんどん中国からの輸出が増えていくわけです。 そして、他の国よりコロナが抑えられている中国では工場は他国よりも早くから稼働しているので、そのために中国で生産しようとする商売が増えていき中国からの輸出は更に伸びていきました。 クリスマス商戦、国慶節に向けて貨物増加 そして、9月頃くらいから通常では北米向けにクリスマス商戦の貨物がどんどん送られます。特に中国から北米の貨物が本当に多いです。 1ヶ月で20フィートコンテナだったら、約90万個が中国から北米に送られる計算になります。 さらに10月では中国では国慶節という長期の休みがあり、その長期の休みの前に貨物をできるだけ早く出してしまおうという、そういう休み前の駆け込み需要でどんどん中国から輸出が進んでいったわけです。 また、船会社は便数をどんどん減らしているので、空コンテナを十分に回漕することができません。 タイにある弊社でも、タイから中国向けの輸出は船会社から少し制限されていまして、ボリュームの多い輸出はブッキングを拒否されたいうこともあります。 中国向けのコンテナの輸出を船会社がコントロールしていたと風に今では思っています。 フリータイムとディテンションの短縮 そのコンテナ不足を少しでも解消するために船会社もフリータイムとディテンションを短くしてきています。 例えば、日本向けで通常14日間あるフリータイムが7日間にしている船会社もあります。 早くコンテナを港から取り出して、貨物をおろして、コンテナを返却しなくてはいけないという仕組みを作っています。 人不足とシャーシ不足 これはアメリカから入手した情報ですが、現在のアメリカではコロナの影響で人で不足、シャーシ不足というのが発生しています。 港からコンテナを取り出して、アメリカの内陸の方までコンテナを運んでいきますが、そのコンテナがなかなか戻ってこないんですね。 その原因としては荷受人の方でも人手が足りていないので、バンニングやデバンニングがスケジュール通りに進んでいないことがあげられます。 またドライバー不足もありますので、内陸に行ったコンテナを戻すことが出来ないということも起きています。 そのため港からコンテナを取り出すための十分なシャーシが足りなくなっていきます。そういった理由で港にどんどんコンテナが溜まっていくことになるのです。 通常だったら1日~2日とかで戻ってきた空コンテナとかシャーシが1週間以上戻ってこなかったりします。 こういったことが繰り返し発生しているので、どんどん悪循環になっているのです。 このドライバー不足、シャーシ不足に原因があるので、船が港に到着してから2週間ぐらいかかってやっとコンテナを引き取れたという事例もあります。そういった経緯でコンテナ不足が発生しています。 海上運賃の高騰 北米の海上運賃が過去最高に高騰しています。アジアの玄関といわれるロサンゼルス港向けでは、海上運賃が通常だったら40フィートで2,000ドルはしません。それが4,000ドル近くにまで上がっている船会社があります。 これは別の動画でも解説しましたが、船会社はこれまでかなり熾烈な価格競争をしてきています。2016年には大手の韓国系の船会社が倒産してしまうほど、今まで価格競争が激しかったんですね。 こういうコンテナが不足している状況で、船会社が海上運賃を値上げするのは市場原理から見ると普通に理解できる事だと思います。 いつ解消されるのか? これがいつぐらいに解消されるかというと来年の2月とか3月ぐらいに解消するのではないかと予想はしていますが、実際のところはまだ分からないと思っています。 コロナの影響次第ではさらに荷役が遅くなったりするかもしれないし、このようなパンデミックのような状態でのコンテナ輸送の影響は初めてのことなので、はっきりと予想するのが大変難しいです。 まとめ 今回の話をまとめますと、コンテナ不足の影響はやっぱりコロナが影響しています。 ・4月から6月は経済活動の自粛 ・7月以降は日用品とかの需要が回復して輸出が増えてくる ・中国はコロナの影響を抑えられて、工場の生産が他国よりも回復したため中国からの輸出増 ・船会社が便数を減らしているので空コンテナの回漕が十分でない ・アメリカのクリスマス需要ということで、中国からアメリカ向けにコンテナが使用されている ・アメリカでは深刻なドライバー不足やシャーシ不足が発生してるため、内陸に行ったコンテナが戻ってこ  ない、港にあるコンテナが取り出せない ・アメリカの荷役も人材不足のためにスピードが遅くなっている これらの一つ一つの要因が重なりあって、このような深刻なコンテナ不足が発生しています。 これが回復するのは来年の2月とか3月とか言われていますが、実際のところはコロナの影響によってはまだまだ先が見えないという私の感想ではあります。 現在コンテナ不足によって直前のブッキングはなかなかコンテナがとれない状態になっているので、貨物輸送のブッキングはとにかく早めで宜しくお願い致します。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

コンテナ輸送の歴史について | 物流コラム

コンテナ輸送の歴史について

コンテナ輸送の歴史について動画で解説 今回は、「コンテナ輸送の歴史」についてお話をしていきたいと思います。 マルク・レビンソン氏著「コンテナ物語 THE BOX」 今回のお話をさせて頂くにあたり、参考にした本があります。それはマルク・レビンソン氏著の「コンテナ物語 THE BOX」です。貿易や物流に携わっている方に是非読んで頂きたい一冊です。 コンテナ導入はいつから? コンテナが導入されたのはいつからだと思いますか?50年前でしょうか、100年前でしょうか。 初めてコンテナが導入されたのは1956年4月26日、アメリカの東海岸ニューアーク港からヒューストンまで58個のアルミコンテナが運ばれました。 コンテナ輸送の前は? では、このコンテナ輸送が行われる前はどのように貨物が運ばれていたのでしょうか。 まず当時の海上輸送は沖仲仕(おきなかし)と呼ばれる人達が人力で積込・積卸をしていました。 この沖仲仕の仕事は とにかくキツくて危険な肉体労働です。彼らは手作業で50キロ~60キロのコーヒー豆や砂糖の袋の荷役をします。 彼らは波止場の近くに住んでいて、朝になると港に行って斡旋業者から仕事を貰いながら 日雇いの雇用形態で船の荷役の仕事をしていました。 当時の輸送費用はどういう感じでしょうか? 海上費用の内訳は、半分が沖仲仕の賃金と言われています。 良くない労使関係 また労使関係もあまり良くありませんでした。 港で仕事を斡旋する業者は、とにかく人件費をカットしようとしますし、二交代制にして効率化をしようと考えました。 しかし沖仲仕たちはそれに対して、猛反発をします。 労働組合がありストを起こし長時間の休憩をとり更に盗難も発生していました。 この問題をどうにかしようと港の人たちも考えていたけれど、なかなか上手くいきませんでした。 マルコム・マクリーンの功績 そこで港の問題を解決に導いた人がいます。それがマルコム・マクリーンです。 マルコム・マクリーンは起業家で、最初はトラックドライバーでした。 彼がある時トラックで貨物を運んでいる時「トラックをそのまま船に乗せたら荷役の問題が解決できるのではないか」と思いつきます。 彼はトラック会社の経営で大きな利益を得ていたので、その利益で船会社を買収して自分の船でコンテナ化を進めていきました。 そして世界で初めてコンテナが導入されることになります。上述したように1956年の4月にマルコム・マクリーンは初めてのコンテナ輸送を世に送り出しました。 初めてのコンテナ輸送の費用 お伝えしましたが、当時の海上輸送では50%が沖仲士の賃金でした。 そして、この初めてのコンテナ輸送の費用は とてもインパクトのあるものでした。 1956年代に貨物の積込費用は1トン当たり5.8ドルでした。これは中型船に沖仲仕が荷役する場合の費用です。 そしてマルコム・マクリーンの開発したコンテナ荷役では、1トン当たり15セントになりました。 とても大きなコスト削減になりました。 荷役時間の短縮 またコンテナ化により荷役時間が大幅に短縮されました。 沖仲仕の荷役では船が港に停泊して1週間かけて貨物の積込・積卸をしていました。コンテナ化が初めて行われた時は7分間で1個のコンテナが積込・積卸され、8時間で船の荷役が完了しました。 コンテナ化の浸透 コンテナ化されると効率が上がりますが、すぐには浸透していきませんでした。 アメリカでマクリーンともう一つの会社がコンテナ化を進めましたが、他の船会社たちはなかなか進めることは出来ませんでした。 なぜか?船会社は保守的な会社が多くコンテナ化を進めるにあたって以下の3つの問題がありました。 ①新しく船を導入する ②コンテナが乗せられるように改造する ③コンテナを沢山作る必要がある このように大きな初期費用が最初に掛かることから、コンテナ化はなかなか普及しませんでした。 しかし、中にはコンテナ化を進めていく会社もありましたが、沖仲仕に猛反発されて結局コンテナを使えず、投資がたたって赤字や倒産した会社もありました。 コンテナ化浸透のきっかけ では、このコンテナ化がどうやって浸透していったのか?そのきっかけとなったのがベトナム戦争です。 ベトナム戦争は当初ベトナムとフランスの対立でしたが、フランスが撤退して、ベトナムの北部と南部の対立になりました。 そしてベトナムの北部ではホーチミン(人名)が社会主義を広めようと率いていました。 一方アメリカでは社会主義の広がりを懸念しており、1965年にアメリカがベトナム戦争に参入していきます。 ベトナム戦争でアメリカの兵士が最終的には約54万人がベトナムに送られました。でも最初の約6万人近くがベトナムに送られた時点で、当時の物流方法では戦争の継続など不可能だと気づいたと言われています。 ベトナムの南のサイゴン港という所では、そこの水深が非常に浅くて貨物船が沿岸に近づけませんでした。 そこで筏(いかだ)や水陸両用の戦車を使って、沖に浮かんでいる船まで移動し そこで積卸をしていました。 非常に非効率でした。 しかも貨物管理も出来ておらず貨物が野ざらしにされ、どこの軍隊の物かわからない状態でした。そのため、なかなか貨物が到着しないために盗難もあったようです。 その盗難対策として船が倉庫として使われていたため、最大で約74隻が貨物満載の状態で沖に浮いているという状態でした。 マルコム・マクリーンのコンテナ輸送の手配 そういう物資が届かない状態で戦争は続けられないので、なんとかこの物流を解決しないといけない、そういう状態で解決に導いたのがマルコム・マクリーンです。 マクリーンはベトナム戦争の様子が写真で報道されているのを見て、アメリカの海軍大将へ直訴しに行き、何とかコンテナ輸送の手配にこぎつけます。 この時には港も改築され水深が深くなっており、コンテナで物を運べるようになっています。そして生鮮食品や肉、アイスクリームまでも運ばれるようになるほど物流が改善したのです。 そしてマクリーンはコンピューターを導入していたので、この貨物が誰の所に行くべきかとしっかり管理し、正確に物を届けるということが出来ていました。 このベトナム戦争以降、これまで沖仲仕たちが反発して導入が進まなかったコンテナ化が進んでいく事になります。 コンテナ化が進んだ後は? そしてコンテナ化が進むと、次に船や港、会社までが巨大化していきます。 コンテナ輸送が始まった時は58個のコンテナしか運べなかった船が、今では2万TEUという20フィートコンテナなら2万個運べる船があります。 そして資本の面で大きい会社は生き残り投資を進め 船を大きくしていき、一方で小さい会社はどんどん潰れていきます。 巨大化した船会社は70%〜80%の積載量がないと赤字になるので、船会社は貨物を必死で集めるようになります。 価格競争の始まり 貨物を集めようとすると船会社の間で熾烈な価格競争が始まります。 荷主にとっては当然費用が重要なため、とにかく貨物を一番安く運べるところで運ぼうとします。 そのため船会社では熾烈な価格競争が続いていました。最近では2016年に大手の韓国系の船会社が倒産してしまったという例もあります。 コンテナリゼーションの今後 徹底した効率化を進めてきたコンテナリゼーションですが、これからどうなっていくのでしょうか? 現状から考えるとガントリークレーンの遠隔操作やターミナルの荷役が自動運転になり無人化されるでしょう。 しかし、64年かけて積み上げてきたコンテナ化の仕組みがすぐに無くなるとは思いません。 コンテナというハード面は変わらずに、IT化やサービスへのソフト面が変わっていくと予想しています。 私はフォワーダーというポジションで活動していますが、時代に合わせた経営の舵取りをしないとフォワーダーも生き残るのが難しく、これからは柔軟性が求められる時代だと思います。 まとめ 今回ご説明したコンテナの歴史はいかがだったでしょうか。このような海上輸送の歴史背景を知ると、より国際物流に興味を持って頂けると思っています。この他にも物流に関するお話を随時更新していきます。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

YouTubeを始めた理由 | 物流コラム

YouTubeを始めた理由

YouTubeを始めた理由について動画で解説 今日は動画を始めた経緯についてお話をしてみたいと思います。 今年の4月からこの動画を始めて、現在で半年がたちます。 改めて振り返ってみますとこの動画を始めた経緯をお伝えするのも面白いかと思いました。 YouTubeを始めたきっかけ この動画を始めたきっかけは4月にタイではコロナの影響でロックダウンが始まって、本当にすることがなくなったからです。 自宅待機もありましたし、出社してもお客さんのところに営業に行けません。 その中で何をしようかと思っていて、ある時「あ、YouTuberになろう!」と思いました。本当に思いつきでした。YouTuberになって何か発信をしてみたいなと思ったのがきっかけです。 コロナの影響 他にも理由があります。最近では世界中でコロナが広がっているとはいえ、タイではお客さんの会社や工場に問題なく訪問することが出来ています。 しかし、4月の時点ではどうなるか全く分かりませんでした。実際にお客さん所に訪問して営業なんて出来るのか?新規の営業はかなり難しくなるのではないか?と不安になりました。 だから物流のノウハウをYouTubeで発信したら、それを興味があるお客さんから問い合わせがあり、そこに訪問で出来が出来たら何とかなるのではと思いました。 実際この動画を半年やってみて、物流の問い合わせが動画から増えたかは まだ分かりませんが、見てくれている人は日に日に増えてるというのが数字で良く分かります。 今、チャンネル登録者数が2,500人を突破しています。見て頂いている皆様、本当にありがとうございます。 なぜ国際物流なのか そして、他にもこの動画を始めた理由があります。 僕がやっているのは国際物流で、インコタームズ、B/L、フリータイムなど、世界共通のものが多いです。 タイ人スタッフの教育 だから最初は日本語で発信をして、それを英語に翻訳し、タイ語にも翻訳をする。そうするとタイ人のスタッフの教育に使えると思ってやり始めました。 弊社ではタイ人のスタッフを15名ほど雇っていますが、未経験の人を雇うこともあります。 残念なことに、未経験の人を採用・教育をして、知識がついてきた所で辞められることも沢山ありました。辞められてしまうと、今まで教えてきた時間、労力が無駄になってしまいます。 ずっとこれについて何とかしないと思っていました。 ですがYouTubeを使ってタイ語で国際物流に関するノウハウ、知識を残します。 そして未経験の新人が入ってきたら、最初はオリエンテーションで概要を説明しますが、細かい物流のノウハウなどは動画を見ると理解が出来るようにしました。 これはお陰様で機能していて、新人教育がかなり楽になりました。 お客様からの疑問解決 他にも、既存のお客さんが物流に関する疑問などがあればURLを送るだけで、お客さんも動画を見てくれて簡単に理解してくれます。 更にお客さんのタイ人のスタッフ様にも理解をしてもらうために、タイ語版の動画もフル活用しています。 動画を通じて会社への訴求 次の目標としては、この動画を見てくれた人に「タイに関する物流のことならイーノさん」に聞いてみようと思ってもらうことです。 日本語だけではなく英語でも更新をしているので、国際物流の業務に関係する方がいらっしゃれば 日本語や英語の動画を通じて、「タイの物流なら弊社(HPS)を使ってみよう」と思ってもらえるようにすることです。 ほぼ思いつきや遊びで始めたようなYouTuberの活動ですが、半年やってきてみて意外にも伸びたなと僕が一番驚いておいます。 まとめ では今回の内容をまとめましょう。なぜ僕が物流のYouTuberになろうかと思った理由は、コロナで暇だったからです。 他には「ニューノーマル」として、お客さんのところに行けなくなるかもしれないと思ったので、新しい営業の手段として始めました。 更に社員教育です。英語に翻訳してタイ語に翻訳して、自社やお客さんのタイ人のスタッフ様の物流に関する教育に役立てています。 最後は、国際物流では世界共通の内容が多いので、海外の各社スタッフ様から「タイの物流に関してイーノさん」に問い合わせをしてもらえるようにと思いを込めて更新をしています。 これからも更新を頑張っていきたいと思いますので、チャンネル登録、高評価、コメントなどを頂けると、とても励みになります。今回はこれで以上になります。ありがとうございました。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

タイのマンゴーで急成長!「勝手に売れるマンゴージュース」を作り出すMango Starの桑原社長にインタビューしました! | 物流コラム

タイのマンゴーで急成長!「勝手に売れるマンゴージュース」を作り出すMango Starの桑原社長にインタビューしました!

マンゴージュースで成功する。私のお取引先様で、タイのマンゴーを使って日本でマンゴージュース屋さんを始めて凄い勢いで成長されているお客様がいます。 コチャー株式会社の桑原社長。10年程前から私の仕事のアドバイスを頂いたり、コンサルティングをしてもらったり、私がタイに来てからもタイの仕入れツアーなどをサポートさせて頂いていて、非常にお世話になっている社長様です。 Mango Starというブランドでマンゴージュース屋さんを今年の6月から始めて11月までに3店舗に展開。 イオンにも出展し、フランチャイズなどの問い合わせが殺到していて来年も更なる成長を見込まれています。 今回はそんな敏腕経営者である桑原社長のマンゴービジネスの急成長の秘密に迫ります。 Mango Starを始めたきっかけ Mango Starの成功の秘密 - 仕入れ Mango Starの成功の秘密 - 立地 Mango Star 成功の秘密 - 美味しさへの追求 本当にマンゴーだけ。原材料を集中させる マンゴージュースのプロモーションは? マンゴージュース屋さんの競合は? HPS - 飯野の物流サービスについて 気になる今後のMango Starの展開について Mango Starの店舗情報 - 2020年11月時点 戸越銀座本店 東京都品川区平塚1-5-7戸越第一ビル1F TEL . 03-6426-9611 都営浅草線「戸越駅」、東急池上線「戸越銀座駅」から徒歩3分。 弘明寺店 神奈川県横浜市南区大橋町3丁目66番 TEL . 045-326-6827 イオンノア店 千葉県野田市中根36-1 1Fフードコート内 Website: https://mangostar-japan.com/ まとめ 今回のインタビューですが、いかがだったでしょうか。たかがマンゴーとあなどってはダメだと強く思いました。 経営する人の腕によって魅力的なビジネスとなるし、また商品力や価格が大切だということがよく分かりました。 弊社では私が仕入れのサポートと冷凍コンテナを手配させて頂き、お客様が毎日楽しめるような価格帯に少しでも協力できていると分かり とても嬉しかったです。 日本全国に展開されて行く予定ですので今は関東圏に3店舗のみですが、近いうちにあなたの近くにもMango Starのお店が出来ているかもしれません。 今後もMango Starの展開が楽しみです。

タイで会社設立から軌道に乗せるまでの強烈な奮闘記!Siam Ishikawa  Metalsの佐藤さんにインタビューしました。 | 物流コラム

タイで会社設立から軌道に乗せるまでの強烈な奮闘記!Siam Ishikawa Metalsの佐藤さんにインタビューしました。

タイでの仕事にコミットして活動する日本人がいる。仕事の拠点をタイに移し、会社の事業を軌道に乗せるのはとても大変なことです。 今回のお客さまインタビューはSiam Ishikawa Metals Co.,Ltdの佐藤さん(MD)です。佐藤さんは駐在ではなく活動拠点を完全にタイに移し、会社設立から手探り状態で積極的に活動に取り組まれているお客さまです。 そんな佐藤さんのタイでの苦労話しや物流に関するご意見をインタビューして来ました。 Siam Ishikawa Metalsについて 佐藤さんの仕事について タイで苦労した事 HPSの物流サービスについて 佐藤さんの今後の展望について Siam Ishikawaについて 会社名:Siam Ishikawa Metal Co.,Ltd 住所:Bangkok Free Trade Zone, 999/52 Moo 1, Tambol Bangsaothong, Amphur Bangsaothong, Samutprakarn 10570 Thailand TEL:+66-2-180-0301 Website:石川金属株式会社のホームページ まとめ 他にも「これは記事に出来ないな。。」と思える更にリアルな話を聞いて、もの凄く奮闘をされている佐藤さん。 タイで立ち上げた拠点を軌道に乗せるというのが本当に楽なことではないと思いました。 国際物流に関しては弊社をご利用いただき、今回のインタビューの内容でもありましたが信頼をして頂いていると思います。これからもSiam Ishikawaさんの活動をフォワーダーとしてサポートさせて頂きます。

Thai Showa Paxxs 星野さんへのインタビュー。タイ在住13年のベテラン営業マンによる積極的な営業術。 | 物流コラム

Thai Showa Paxxs 星野さんへのインタビュー。タイ在住13年のベテラン営業マンによる積極的な営業術。

今回のお客様インタビューはプライベートでも仲良くさせてもらっているタイ昭和パックスの営業マン 星野さん。飯野とは7年のお取引を続けて頂いているお客さまで、タイスタッフのみでオペレーションや問題解決も出来るほどの関係です。 またタイ在住歴13年の経歴のある今回のお客さまだが、非常にアグレッシブで学ぶことの多い営業スタイルをされています。 Thai Showa Paxxsについて 星野さんのお仕事内容について タイで苦労したこと HPSの物流サービスについて 星野さんの今後の展望 Thai Showa Paxxs Co.,Ltd 住所:Eastern Seaboard Industrial Estate (Rayong) 64/14, 18 Moo 4, Off Highway No.331 Road, Tambol Pluakdaeng, Amphur Pluakdaeng, Rayong 21140, Thailand 電話:+66(0)38-954-507~10 FAX:+66(0)38-954-511 ホームページ:https://www.showapaxxs.co.th/ まとめ ザ・営業マンと言える星野さんのインタビューでしたが、いかがでしたでしょうか。お客さん同士でも積極的に交流されており非常に広い人脈をお持ちで積極的に営業活動をされております。 私としても通常業務において大きな問題発生や、物流全般 または物流以外の貿易に関することのアドバイスもさせて頂いており、貿易・物流というお客さまのビジネスの一部分ですが貢献出来ているのではないかと思います。 星野さん、インタビューにお付き合い頂きましてありがとうございました。

日本の食材を世界へ!タイの高級ホテル・レストランへ「凄い鮮魚・野菜」を届けるFood Agent Japan – 起業家 唐津社長にインタビュー! | 物流コラム

日本の食材を世界へ!タイの高級ホテル・レストランへ「凄い鮮魚・野菜」を届けるFood Agent Japan – 起業家 唐津社長にインタビュー!

Food Agent Japanについて なぜ起業しようと思ったのか? 起業当初の活動について 勢いしかない唐津社長の営業 HPSを知ったきっかけ、サービスについて タイのFDA登録、酒のラベル登録について Food Agent Japan 会社名:フードエージェントジャパン株式会社 住所:〒550-0013 大阪市西区新町1−19−14-3301 コンタクト:contact@food-agt-japan.com Website: https://food-agt-japan.com/ Instagram: https://www.instagram.com/food_agent_japan/?hl=ja まとめ とても内容の濃いインタビューで私としてもとても刺激がありました。 タイで起業する大変さは私も経験していますが、唐津さんの場合はほとんど一人で会社の立ち上げ、仕入れ、物流、営業をゼロから積み上げていかれました。 こだわった商材を選んだこと、気合と勢いの営業、弊社を含め 周囲を巻き込むパワーが凄い社長さんです。 今後もFood Agent Japanさんの発展がもの凄く楽しみです。

価値経営でタイ人スタッフたちの動機付け・環境提供を徹底しているプロ経営者!Yamamura International Thailandの畑中さんへのインタビュー。 | 物流コラム

価値経営でタイ人スタッフたちの動機付け・環境提供を徹底しているプロ経営者!Yamamura International Thailandの畑中さんへのインタビュー。

物を運ぶには、物を作ってくれる人、物の売買を仲介する人が必要になります。私はタイで国際物流業の会社をしていますが自分の会社が存続できているのは、物流を必要としてくれているお客様のおかげです。 今回、初めてインタビュー形式でお客さまの事業内容、タイでの仕事の奮闘記、物流の悩みなどを紹介してみようと思いました。 第一回目のゲスト(お客さま)はYamamura International (Thailand) Co.,Ltdの畑中さんです。 Yamamura International Thailandについて ガラス商社の存在意義 畑中さんのお仕事内容 HPSの物流サービスについて Yamamura International (Thailand) Co.,Ltd 住所:Ploenchit Center 17th Floor,2 Sukhumvit Road, Klongtoey Bangkok 10110 THAILAND Tel: +66 2656 8700 Email:info@yamamura-international.co.th Website:www.yamamura-international.co.th Company Map: http://www.yamamura-international.co.th/jp/contact-us/ まとめ 初めてのお客さまインタビューでしたがいかがだったでしょうか。 海外で存在価値を出す為にスタッフの動機付けを徹底し、高いコミュニケーションレベルで情報共有の精度を上げる。それが商社としての価値を生み、お客さんのお役に立てていると確信している畑中さん。 更に人を資産として良さを磨く畑中さんの仕事スタイルは私も見習わねば!と思うほどです。 Yamamura Thailand様とはタイスタッフも含めてとても仲良くお仕事をさせて頂いているのでポジティブな意見が多かったのですが、基本的には他のお客様に対しても同様で日本人とタイスタッフとの両輪でサービスをご提供しています。 タイからの輸出、タイへの輸入などタイに関連する物流案件がございましたら是非 お問い合わせください。

タイで食品のサンプルを輸入する方法!FDAのサンプル登録申請の手順について解説をしました。 | 物流コラム

タイで食品のサンプルを輸入する方法!FDAのサンプル登録申請の手順について解説をしました。

これからタイに食品を展開していきたいというお客様へ。タイに食品を輸入する時に各食品ごとにFDAの登録が必要になります。 FDAの登録には費用と時間がかかるので、本格的な輸入販売の計画がないとハードルは高くなるでしょう。 しかし実際の取引においては、どれくらいの販売が見込めるのか、関係者に使ってもらってヒアリングなどをする時にサンプル輸入をして需要を測るのが一般的です。 食品のサンプル輸入に関しては実際のFDA登録に比べて手続きは簡単なのですが必要手順があります。今回はその手順についてご紹介します。 FDAサンプル登録について 食品のFDAの登録申請の場合は、食品を保管する倉庫やどのカテゴリーで輸入申請するのかなど時間をかけて登録申請をします。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/fda-registration-thai/?lang=ja" target="_blank"] そしてサンプルであったとしても輸入する食品はFDAに申請する必要があります。 登録申請をする前にサンプルを送ってしまうと税関で「FDAの登録は?」と指摘されて、返送またはサンプルを破棄する事になります。 サンプルは輸入できる量が決まっている サンプルでFDA申請をするからと言って、いくらでも輸入出来る訳ではありません。それぞれの商品で1回で輸入出来る量は決まっています。 例えばこのような感じです。 ソース ・一般的なソース:200ml x 12個 ・瓶詰めされたソース:500ml x 12個 ミルク ・牛乳:200ml x 12本 ・ミルクパウダー:300g x 6個 ・コンデンスミルク:200g x 12個 加工食品 ・肉製品:500g x 4個 タイのFDAサンプル登録に必要な書類 今回ご紹介しているFDA サンプル輸入の方法は法人が対象となっております。 登録に必要な書類 ・Company Registration(6ヶ月以内に発行) ・MDのパスポート ・委任状 全ての書類はコピーで大丈夫ですが、そのコピーに代表者様のサインと社印が必要となります。 輸入代行サービス 弊社ではタイにまだ法人がないというお客様のために、実際にタイにある法人様をご紹介して輸入代行をするサービスがございます。 全ての商品が対象ではありませんので、事前に何を送りたいのかをご連絡ください。 また当サービスの対象は他国の法人様に限ります。 必用手続きの手順 お客様に手配して頂くものは上述した3つの書類のみですが、手順をご紹介します。 ・FDAのHQに登録 ・LPIを提出 まずはFDAにサンプル商品についてシステムから申請をします。その後FDAにLPI(Letter Per Invoice)を提出します。 登録に必要な日数 必要書類を頂いてから3〜5営業日ほどで登録が完了します。 申請はサンプル輸入の都度 手続きをする 一度サンプルの登録申請をしたからといって、その後 何度も何もせずに輸入できる訳ではありません。 お手数ですが毎回 同じ申請が必要になります。サンプルを数回に分けて輸入したい場合は事前に必要書類を複数枚ご手配ください。 サンプル輸入で税金はかかるのか? 最後にたまにある質問なのですが、サンプル輸入でも関税は商品によって発生するものと無税のものがあります。 インボイスにはサンプルと記載するのですが、製品単価を書く必要があります。この製品単価と輸送費用に対して関税がかかってきます。 まとめ タイのバンコクでは日本食の需要は高まってきています。 以前は日本食というだけでも売れていた時期があったのですが現在ではマーケットでの競争が激しいので、より特徴のある商品やよりターゲットに合わせた食品での販売戦略が重要となります。 販売戦略のトライアンドエラーをする為にはサンプルが欠かせません。 もし食品のサンプルの輸入をご検討されている場合は、是非 弊社までお問い合わせください。