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【タイ・バンコク】現在の日本食市場を解説!一般タイ人、富裕層などに向けた日本食マーケットを獲得する為に必要なこと。 | 物流コラム

【タイ・バンコク】現在の日本食市場を解説!一般タイ人、富裕層などに向けた日本食マーケットを獲得する為に必要なこと。

タイに食品を輸入したいというお問い合わせや、輸入手続き依頼をお陰様で沢山頂いております。経済成長を続けるタイのバンコクでは食の選択肢がとても豊富で、日本食への需要も更に高まっています。 昨今ではバンコクの日本食のマーケットは飽和状態と言われています。確かに飲食店は厳しい競争にさらされていると思いますが、セグメントを分けて様々な日本食が流通しているのが事実です。 タイでの日本食のターゲットセグメントは単純に分けて3つあります。 ・一般のタイ人向け ・タイ在住の日本人向け ・タイ人の富裕層向け それぞれのセグメントのマーケットを筆者の視点から解説していきます。 一般タイ人への日本食 ここ数年で本当に多くのタイ系の日本食レストランが増えてきています。 特にビュッフェ形式(食べ放題)が人気で、内容にもよりますがTHB400〜THB800/人くらいの金額で日本食を楽しんでいるタイ人たちは多い印象です。 ハル ジャパニーズ・ビュッフェより ローカルで大人気のSiam Takashimaya 他にもSiam Takashimayaにある中島水産の低価格寿司が大人気です。 THB10〜20/個(35円〜70円)で色んな種類のお寿司を選ぶことが出来ます。 タイ人に人気のネタはサーモンで、寿司やお造りではとにかくサーモンが沢山販売されており、大量に輸入されているのか価格帯もそれほど高くありません。 豊富な種類の日本食 現在では多くの日本食屋さんがタイのマーケットに進出してきており、昼食・夕食時には多くのタイ人で賑わっています。 寿司、定食、焼肉、たこ焼き、居酒屋、うなぎ、焼き鳥、蕎麦、牛丼、カレー、とんかつ、天ぷら、鉄板焼き、などなど。タイで食べられない日本食はほとんどないと思うくらい。 価格帯はランチであれば店にもよりますがTHB150〜THB350/食ほどで食べられ、オフィスに勤めているようなタイ人をよく見ます。 しかし、これは屋台のタイ飯(THB40/食)に比べると3倍以上の価格。確実にタイ人の所得が上がり、物価も上がり、食に対しての好みも変わってきたという印象です。 日系のスーパーは日本食だらけ バンコクにで有名の日系スーパーは「フジスーパー」と「高島屋」です。加工食品のラックをみると分かるように日本から輸入品が沢山そろえられています。 バンコクに住んでいる限り日本食に困ることはほとんどないので海外では人気の赴任先なんです。 ラーメンや味噌なども豊富な種類が取り揃えられております。 ザ・日本をイメージさせる居酒屋が人気 タイ人で多く賑わっているのが大衆居酒屋の「剣心」と「恵美須商店」。雰囲気は外国人が持つ日本のイメージを表現しているのでとても人気があります。 価格帯もそれほど高くはなくオフィス系のタイ人がお酒とつまみを楽しんでいる感じです。 Makro - マクロでボリュームディスカウント アメリカのウォルマートのようなディスカウントストアがタイにもあります。ラックに高くまで積み上げられた食材や日用品。 この大型のショップでは世界各国から食品が輸入されており、その中に日本食もあります。 野菜・肉・魚・加工品などすべてが大量に仕入れられているので安く、筆者も毎週末マクロに買い物にきています。 タイの屋台の人や個人商店を経営している人もここから買っていると分かるくらい、業者のような人たちがいっぱいきています。 日本食レストランが広がる地域の変化 バンコクの日本人街はプロンポンやトンロー地域が有名ですし、今でもこの地域には多くの日本食レストランがあります。 しかし、最近になっての注目すべきはBTSを東に向かってオンヌットやプラカノン地域。この地域は家賃がプロンポンなどに比べるとお手頃で多くの日本人が住み始めています。 バンコクに住む日本人に対してのマーケットが広がっている感覚はありませんが、より日本食のセグメントが細かく分かれたという印象です。 以前だと日本食という一括りで表現できたものが、今では新潟料理、沖縄料理、熊本料理、北海道、神戸トンテキなどなど。日本食の選択肢がより広がっているという印象です。 タイ人富裕層への日本食 筆者の周りにも少しですがタイ人富裕層がいるのですが、とんでもなくお金持ちです。 そんなお金持ちの彼らも高級な和食に舌鼓をうっているのでしょうか、実際に非常に高級な和食レストラン、寿司レストランは存在します。 他にもシャインマスカットやイチゴ、桃、メロンなど高級なフルーツもSiam Takashimayaで目にします。 日本人の筆者ですら高いと思うほどの価格帯で、タイ人の富裕層に向けた販売戦略をしているのでしょう。 まとめ バンコクの日本食のマーケットは飽和しているというより、更にセグメント化されたターゲットに合ったものを提供するという形になってきています。 単に日本食だから売れるというマーケットではなく ・誰に対して ・どの価格帯で ・ライバルと比較してどのような強みがあるのか を明確なメッセージとして表現できる事がこれからのバンコクの日本食市場を獲得していく分かれ目なのかなと思います。 弊社では食品のFDA登録、輸入通関手続きをしております。もしタイに展開したい食品がありましたらお問い合わせください。

Seals Thai 工藤さんにインタビュー。優れたスキームで物流・商社案件を獲得する秘密に迫りました! | 物流コラム

Seals Thai 工藤さんにインタビュー。優れたスキームで物流・商社案件を獲得する秘密に迫りました!

弊社は日系の物流業者のお客様が数社あります。同業者の下請けという形でサービスをご提供させて頂いているのですが物流会社というのはそれぞれカラーが異なります。 今回のお客様は元々は物流業者でありながら商社業も営んでいらっしゃるSEALS THAI INTER CO., LTD.様。 優れたビジネススキームで弊社とは全く違う形で顧客獲得をされているMDの工藤さんにインタビューをしてきました。 Sealsってどんな会社? 紹介が高確率で仕事につながるスキーム タイに来て大変だった事は? HPSの物流サービスを使った感想 工藤さんの今後の展望 SEALS THAI INTER CO., LTD 会社案内 社名:SEALS THAI INTER CO., LTD. 住所:1 EMPIRE TOWER (TOWER 2), 16th FL., UNIT 1606, SOUTH SATHORN RD., YANNAWA, SATHORN, BANGKOK, 10120 THAILAND. 代表者: Ken Kudo (工藤 健) Website: http://seals.co.th/ まとめ 弊社では同業者のお客様が何社かいらっしゃいますが、同業者として案件の獲得方法や同業者からのオペレーションに対してのコメントを頂けたので非常にありがたいインタビューとなりました。 物流には様々な役割があり中小企業では協力しあってお客様に対しての物流をサポートしています。Sealsはその中で中古機械の取り扱いの強みを生かしながら優れたビジネススキームでタイで経営をされていました。 もし中古機械でお困りなことがありましたらSEALS THAI INTER CO., LTD.様にお問い合わせください。

冷凍鶏肉をタイから輸入したい!動物検疫・植物届けなど、食肉の輸入手続きを解説しました。 | 物流コラム

冷凍鶏肉をタイから輸入したい!動物検疫・植物届けなど、食肉の輸入手続きを解説しました。

タイ産の食品と言いますとマンゴーやドリアンなどの植物・フルーツを思い浮かべる方が多いと思いかもしれません。タイは植物だけでなくブロイラー(食肉用の鶏)の飼育量が多く日本にとって最大の鶏肉・鶏肉調製品供給国なんです。 生産量こそ米国やブラジルに比べると少ないですが、きめ細かなカットや異物混入の低減などによりシェアを伸ばし冷凍鶏肉などの合計輸出額はブラジル次ぐ世界第二位で米国と同程度にまでなりました。 そんなにタイ産の鶏肉を食べている実感はないかもしれませんが、マクドナルドのチキンナゲットはタイ産の鶏肉なんです。先日、イオンの食品売り場で売られていた鶏肉の唐揚げも原産地を見たらタイでした。身近なところにタイ産の鶏肉はたくさんあるのです。 ではこのタイ産の冷凍鶏肉をどのような手順で輸入するのか?詳しく説明していきたいと思います。 食肉の輸入について動画で解説 冷凍鶏肉の輸入概要 食肉及び食肉製品の輸入に際しては家畜伝染予防法に基づく畜産物の輸入検査と、食品衛生法に基づく食品等輸入検査を受ける必要があります。 その2つをクリアしてから税関での申告となります。一つずつ見ていきましょう。 1. 動物検疫をする まずは家畜伝染予防法に基づいた動物検疫の手続についてご説明します。 海外から家畜の伝染病の侵入を防止するため、農林水産省が動物検疫所にて家畜から作られる肉製品などの畜産物を対象に輸出入検査を行っています。この検査は量の多少・個人用・商用等の用途にかかわらず必ず受ける必要があります。 食肉は家畜伝染予防法に基づく指定検疫物です。輸入される動物や畜産物などを介して日本に家畜の伝染性疾病の病原体が持ち込まれる恐れがあるので動物や畜産物などのうち特にその可能性の高いものを指定検疫物として指定しており鶏肉もそちらに該当します。 タイでHealth Certificateを取得する 指定検疫物の輸入にあたっては輸出国の政府機関、つまり日本の動物検疫所に相当する期間が行う検査に合格し、その機関の発行した輸出国検査証明書(Health certificate)の添付がなければ輸入してはならないとされています。 難しく聞こえますが輸出国での検査や証明する事項は輸出国と輸入国の間で事前に決められておりますし、普段から鶏肉を輸出されているタイの業者さんは慣れています。輸出が決まったらこの検査証明書を輸出者より入手しておきましょう。 貨物が到着してからの手続きの流れ 貨物が日本の港に到着しましたら原則として検査を希望する日の前日までに輸入港を管轄する動物検疫所へ以下の書類を提出して検査を受けます。 検査と共に必要な書類 ・輸入検査申請書(畜産物) ・Health Certificate ・B/L ・Invoice ・Packing List 検査の結果 合格となれば「合格証明書」が発行されます。万一、伝染性疾病の病原体への汚染(または汚染の可能性)が発見されると不合格となりますが消毒後に合格となります。 動物検疫の費用概算 動物検疫検査手続きは輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)を使用してできますので、通関業者へ依頼するのが一般的かと思います。 費用の大体の目安としては ・動物検疫検査申請料:15,000円〜20,000円/品目 ・動物検疫検査立会費用:10,000円〜15,000円/件 ・動物検疫検査ショートドレ-料:20,000円〜25,000円/件 *MGシャーシ利用 検査の申請や立会は頑張って自身で行ったとしてもコンテナの輸送料金などはどうしても発生しますので、鶏肉の輸入の際には十分注意する必要があります。 2. 食品届の提出 - 食品検疫 動物検疫をクリアしますと次は食品検疫が待っています。ここからは厚生労働省管轄の食品検疫所への申請となります。 マンゴーの輸入解説でもお話ししましたが個人使用目的で輸入する際には特に手続は必要ありません。自分が自宅で冷凍鶏肉を食べる場合には規制はないのです。 なのでここでは商売目的での輸入についてのお話となります。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/frozen-mango-import/?lang=ja" target="_blank"] 食品検疫の必要性 まずは食品届を厚生労働省管轄の食品検疫所に提出します。 これは食品衛生法によるもので、人体への安全性を確保し衛生上の問題発生を防止するために避けては通れません。私たちの体内に入るものなのですから当然と言えば当然ですよね。 具体的に冷凍鶏肉をどれだけの量でタイのどこの誰から輸入するのか、それには日本で禁止されている添加物や残留農薬などが含まれていないかなどを検疫所に届け出て確認を受けることで税関からの輸入許可も受けることができるようになります。 届出申請は、輸入地を管轄する食品検疫所にて行います。通関業者に代行を依頼する場合は凡そ5,000円~1万円程度の代行手数料が発生します。届出のフォームは食品検疫所のサイト内にありますので自身で申請することも可能です。 食品届に必要な書類 必要書類 ・製造工程表 ・原材料表 これらは輸出者側で用意すべき書類ですので、輸入が決まったら早めに輸出者から入手しましょう。動物検疫でも提出した輸出国検査証明書は検疫合格後に返却されますのでそれを食品検疫でも提出すればOKです。2通必要なわけではありません。 食品届は貨物到着の7日前から事前提出ができますのでなるべく早く提出するようにすると良いでしょう。 食品検疫の検査 検査の内容が自主検査指導などであった場合には輸入者は自己の負担で、登録検査機関に検査を依頼しなければなりません。 書類審査・検査の結果、違法でないと判断されると「食品等輸入届出済証」が輸入者に渡されます。 3.税関で輸入申告をする 税関申告で必要書類 1. 動物検疫の合格証明書(動物検疫) 2. 食品等輸入届出済証(食品検疫) 3. B/L 4. Invoice / Packing List これらの書類をもって申告の際に以下の税表番号も入力することで、税関からの輸入も許可されます。 冷凍ブロイラーの税率 税表番号:0207.14.220 一般関税:12% EPA関税:8.5% 決して低いとは言えない関税がかかってきますのでこちらも忘れないで下さい。EPAを使う場合には原産地証明書の入手も必要です。 鶏肉は部位によって申告内容が異なる 鶏肉は骨付きのものや一匹丸々のもの、そして肝臓などの内臓といった部位によって税関への申請が変わってきます。 まとめ タイから冷凍の鶏肉を輸入する流れはざっとこんなところです。食肉を輸入するなんてハードルが高い、と思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、一つ一つの手順をちゃんと踏めば実現でいることがお分かりいただけましたでしょうか。 昨今のヘルシーブームにより、鶏肉の需要は今後も高まると予想されます。安全で安心でおいしい冷凍鶏肉を輸入することで日本の人たちの健康維持に貢献出来たりします。

冷凍マンゴーをタイから輸入したい!植物防疫・食品届・検査など食品の輸入手続について解説しました。 | 物流コラム

冷凍マンゴーをタイから輸入したい!植物防疫・食品届・検査など食品の輸入手続について解説しました。

近年は海外の名産品なども割と手軽に輸入食品販売店やネットショップで手に入るようになりましたね。 「自分でも個人輸入してあの国のあれが食べたい!」や「輸入食品ビジネスを立ち上げたい!」なんて思った方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、食品を輸入するには通常の輸入よりも複雑で手間がかかり費用も発生する手続が沢山あります。 今回はその食品の輸入手続について解説したいと思います。食品と言っても多岐に渡りますので、タイ産の冷凍マンゴーを題材として進めていきましょう。 冷凍マンゴーの輸入方法を動画で解説! 食品・植物を日本に輸入する 食品を輸入するのにはほとんどの場合、特別に資格や免許が必要なわけではありません。 極端な話、自動車部品メーカーが食品を輸入しようとしても、今から説明する厚生労働省や農林水産省の許可手続を取れば何の問題もありません。 1. 植物検疫・防疫をする まずマンゴーは食品であるとともに植物でもありますので、農林水産省管轄の植物検疫所の許可を受けなければなりません。 後で説明しますが食品は個人使用の場合は届出が不要ですが、植物は用途に関係なくすべてが検疫の対象です。 Phytosanitary Certificateをタイから入手 植物検疫をクリアするためにまずは輸出国政府機関が発行した「植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)」の取得が必要です。 これがなければ植物を輸入することはできません。輸出者から必ず入手するようにして下さい。入手できなければ貨物は輸入できず滅却処分となってしまいます。 植物、輸入禁止品等輸入検査申請書の提出 貨物が到着しましたら輸入地を管轄する植物防疫所へ植物検疫証明書とインボイス、パッキングリスト、BLなどの書類をそろえて「植物、輸入禁止品等輸入検査申請書」を提出し検査を受けます。 検査の結果、合格となれば「合格証明書」が発行されます。 万一、病害虫が発見されると不合格となりますが消毒によって病害虫を取り除くことが可能であれば消毒後に合格となります。消毒にかかる費用は輸入者負担です。 植物防疫検査にかかる費用概算 植物検疫検査手続きは輸出入・港湾関連情報処理システム(NACCS)を使用してできますので、通関業者へ依頼するのが一般的かと思います。 費用の大体の目安としては ・植物検疫検査申請料   1品目15,000円〜20,000円 ・植物検疫検査立会費用  1件 10,000円〜15,000円 ・植物検疫検査シフト料  1件 25,000円〜30,000円* ・保税定温倉庫への輸送  1件 25,000円〜30,000円**(定温コンテナ(リーファー)の場合) *輸入港コンテナヤードから植物検疫検査場所までのドレー(コンテナ輸送)料金のこと。 **検査には数日かかります。定温コンテナはCYに放置しておくわけにいきませんので保税定温倉庫へのショートドレー(短距離コンテナ輸送)が発生する為。 これくらいの費用は最低限かかってきます。検査の申請や立会は頑張って自身で行ったとしても、コンテナの輸送料金などはどうしても発生しますので、植物の輸入の際には十分注意する必要があります。 2. 食品届けの提出 - 食品検疫 植物検疫をクリアしますと次は食品検疫が待っています。ここからは厚生労働省管轄の食品検疫所への申請となります。 ちなみに、個人使用目的で輸入する際には特に手続は必要ありません。自分が自宅で冷凍マンゴーを食べる場合には規制はないのです。なのでここではビジネス目的での輸入についてのお話となります。 まずは食品届を厚生労働省管轄の食品検疫所に提出します。 食品検疫の必要性 これは食品衛生法によるもので、人体への安全性を確保し衛生上の問題発生を防止するために避けては通れません。私たちの体内に入るものなのですから当然と言えば当然ですよね。 具体的にどの国から何をどれだけ輸入するのか、それには日本で禁止されている添加物や残留農薬などが含まれていないかなどを検疫所に届け出て、確認を受けることで税関からの輸入許可も受けることができるようになります。 届出申請は輸入地を管轄する食品検疫所にて行います。 通関業者に代行を依頼する場合は凡そ5,000円~1万円程度の代行手数料が発生します。届出のフォームは食品検疫所のサイト内にありますので、自身で申請することも可能です。 先ほどの植物検疫所も今回の食品検疫所も、基本的には各税関官署の近くにあります。 食品届申請に必要な書類 必要書類 ・原材料表 ・製造工程表 ・その他(食品による) これらは輸出者側で用意すべき書類ですので、輸出すると決めたら早めに輸出者から入手しましょう。通関業者へ依頼を代行する場合にもこれらの書類を入手するのは輸入者の責任です。 食品届は貨物到着の7日前から事前提出ができますので、なるべく早く提出するようにすると良いです。なぜなら検疫所が申請書類だけでは輸入許可の判断が難しいと感じたり、何か怪しい点があると疑ったりした場合には検査になる可能性があるからです。 自主検査 検査の内容が自主検査指導などであった場合には輸入者は自己の負担で登録検査機関に検査を依頼しなければなりません。 費用が発生するのはもちろんですが、検査日数もかかります(約5営業日)ので輸入の際にはこのことも十分念頭においておくといいですね。 検査命令 また食品検疫では検査命令というものがあります。 輸入時の自主検査やモニタリング検査、国内流通段階での収去検査などにおいて法令違反が判明するなど法違反の可能性が高いと見込まれる食品等について輸入者に対し輸入の都度検査の実施を命じる制度です。 ここでの検査の費用も輸入者が負担し、検査結果が判明するまでは輸入することができません。 一部 免除対象のサプライヤーもありますし検査命令は必ずなされるわけではありませんが要請されれば必ず検査を実施する必要がありますので注意しなければなりません。 冷凍食品規格検査 さらに付け加えますと、冷凍マンゴーは冷凍食品規格検査というものもあります。 成分規格として大腸菌群の数が規格内に収まっているか、保存基準として定められている保存温度や容器が守られているかなどの検査があります。 これらの検査命令や冷凍食品規格検査をクリアするために分析検査費用として大体8万~9万円程度の費用がかかります。 今回は冷凍マンゴーを題材にとって解説しておりますが、他の食品でも様々な検査が設定されております。 輸入の前にはそれぞれの食品についてどのような検査が必要か、どれくらいの費用が発生しそうかをあらかじめ下調べすることが大切です。 検査合格 - 食品等輸入届出済証 書類審査・検査の結果、違法でないと判断されると「食品等輸入届出済証」が輸入者に渡されます。 税関で輸入申告を行う際にこの届出済証と植物検疫の合格証明書を添付し、申告の際に番号も入力することで税関からの輸入も許可されます。 つまりこの二つの検疫を経てやっと税関からの輸入許可が叶うこととなります。 まとめ 冷凍マンゴーの輸入くらい簡単に出来そう!と思われていた方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的な商品の輸入よりもかなり手間と費用が掛かることをご理解頂けましたでしょうか。 かといって食品や植物の輸入をお勧めしていないわけでは決してありません。このような手続と費用が掛かることをきちんと理解し、正しい手順を踏めば問題なく輸入をすることができます。 通関業者でも食品専門のチームがある会社もありますので、そのようなところに依頼をして協力しながら二人三脚で進めていくと良いでしょう。

ASEANのクロスボーダー トラック輸送について解説。タイからミャンマー・ラオス・マレーシア ・カンボジア・ベトナム・シンガポール・中国を陸送するトラック手配について。 | 物流コラム

ASEANのクロスボーダー トラック輸送について解説。タイからミャンマー・ラオス・マレーシア ・カンボジア・ベトナム・シンガポール・中国を陸送するトラック手配について。

地図を見るとわかるのですがタイはASEAN地域の中でとても良い立地にあります。タイには日系企業も多く品質の高い製品が製造される一方で、人件費が高騰し続けています。その為に周辺国に工場を構えて製造する企業も増えてきました。いわゆる「タイ+One」。 2015年にAECが発足しASEAN地域での関税撤廃やタイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジアを含めた大メコン経済圏でのインフラ整備なども進み、貨物輸送では陸送が注目を集めています。 タイで国際物流に携わって現在7年目。クロスボーダートラックの要望や案件は実際に増えてきていると実感します。 今回はこのクロスボーダートラックの輸送手配を現場感覚でお伝えしていきたいと思います。 クロスボーダートラックのリードタイム クロスボーダートラックの魅力と言えばリードタイムです。流石に航空輸送には敵いませんが、海上輸送に比べると断然に早いのが特徴です。 タイからの輸送リードタイム ・クアラルンプール(マレーシア):約4〜5日 ・ビエンチャン (ラオス):約2〜3日 ・ヤンゴン(ミャンマー):約4〜5日 ・プノンペン (カンボジア):約2〜3日 ・ホーチミン(ベトナム):約3〜4日 ・ハノイ(ベトナム):約3〜4日 ・シンガポール :約4〜5日 例えば、ヤンゴン向けの海上輸送だとDoor to Doorで約3週間かかっていたのが、約4日ですので圧倒的に早くなっていますね。 ホーチミンやシンガポールでも海上輸送の船足は短いのですがCYに入れたりしてDoor to Doorだと週をまたいでしまいます。 クロスボーダートラックのコスト・費用 これは「向け地」と物流業者さんの「売値のさじ加減」にもよるのですが、弊社の感覚だとクアラルンプールだとクロスボーダーと海上輸送でDoor/Doorだとほぼ同じという印象です。 ホーチミン向けなどは海上運賃が安いのでコスト面では海上輸送の方が有利な場合が多いのですが、日系やローカルのトラック会社によっても変わってきます。 日系企業のクロスボーダートラック 筆者もネットから情報をとる時に日系企業の情報をよく見ます。 流石だなと思うのがクロスボーダートラックでASEANだけにとどまらず中国やインドまで支店を置いて陸送しているのが日通さんです。 その他、K-Lineロジッスティクスや三九さんなど、やはり大手の物流業者さんはASEAN地域を網羅しているように見えます。 鴻池さんはクロスボーダートラックでも冷蔵・冷凍の強みを持っており、コールドチェーンを確実に取りに行っているように見えます。 嬉しい混載サービスまで 日通さんや日立物流・佐川さんなどはタイ〜ベトナムで週1便などで混載サービスを提供しています。 コンテナやトラック一杯にならないくらいの貨物の場合は日系のトラック会社がお勧めです。 ローカルのクロスボーダートラック会社 筆者はローカルのフォワーダーとして様々な物流サービスを主に日系企業のお客様にご提供しているのですが、基本的にローカルのトラック会社しか使いません。 ローカルの業者には価格面でメリットがあるのですが、日通さんのような混載サービスを提供している会社を筆者は知りません。 コンテナかトラックで貨物を運ぶ ローカルのトラック会社では上述しているような混載サービスはありません(筆者は知りません)。 なので「40‘コンテナ」で運ぶか「4Wheelか6Wheelトラック」でチャーターで運ぶかになります。 ※しっかりと調査した訳ではありません。あくまで筆者の肌感覚でお話しています。 国境での積み替え クロスボーダートラックの特徴として、”基本的に” 国が変わると車輌も変えなければいけません。 同一のトラックで輸送できるライセンスを取得している業者もあり、そのトラックを使えば積み替え不要ですが、まだそれは多くなくて殆どが積み替えます。 コンテナを積み替える 国境にはコンテナを持ち上げる設備があり、輸出国のシャーシーから輸入国のシャーシーへコンテナを載せ替えます。 トラックで貨物を積み替える コンテナの場合、コンテナごと積み替えるので大きな問題は起こりにくいのですが、トラックの場合は国境沿いにある倉庫で作業員が詰め替え作業をします。 貨物がパレットに乗っていればフォークリフトを使っての積み込み積み下ろし作業となりますが、バラ積みの場合は現場の作業員の登場です。 ここがトラック輸送でのクロスボーダーのリスクです。弊社でもトラックでの陸送を希望されるお客様の場合はこのリスクを説明しております。 ライセンスを持っている業者であればトラックでも開けずにそのまま運べるので、弊社でもそういうサプライヤーを増やしてる最中です。 まとめ 昨今の物流ではとにかくリードタイムの短縮を希望されるお客様が多く、クロスボーダートラックでの輸送は大メコン経済圏内において今後も増えていくでしょう。 あとはコストとのバランスです。弊社ではローカルのトラック業者をメインで使っていますがサービス品質は悪くありません。 ローカル業者でも最近ではGPSは当然で、通関対応にも非常になれたローカルのサービスはコストと納期のバランスが取れた選択肢として有効です。 とはいえ日系のトラック会社にもサービスの強みもあり、状況に応じて使い分ければ良いと思います。

タイで食品輸入の為にFDAの登録申請をする方法!鮮魚・青果・肉・果物・加工品などのFDA申請代行もやってます。 | 物流コラム

タイで食品輸入の為にFDAの登録申請をする方法!鮮魚・青果・肉・果物・加工品などのFDA申請代行もやってます。

タイで食品の輸入販売をしたい。そのためにはタイのFDA(Food and Drug Administration)の登録許可が必要になります。 食べられる物であったとしても、何でもかんでも輸入出来る訳ではありません。タイの食品法に基づいて輸入許可が下りなければ、いくら日本や諸外国で食べることが許されている食品でもタイに輸入は出来ません。 弊社では鮮魚・野菜・フルーツ・加工食品・飲料などの食品を日本から輸入通関している実績があり、それぞれの商品のFDA登録もしてきました。 今回は弊社の経験に基づいた食品のFDA登録について手順や必要書類などについて解説をしていきます。 タイのFDA登録について動画で解説 タイで食品をFDAに申請するポイント FDAの登録を全て自分で手配をするとなるとかなり時間を要します。 これはアルコール・酒の輸入登録の時にもご説明をしましたが、FDAに頻繁に通えるロケーションやFDAの担当者との人間関係も大きく影響します。 ご参考にアルコール・酒の輸入登録の記事についてもご覧ください。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/alcohole-registration-thai/?lang=ja" target="_blank"] やはりFDAの申請に慣れている業者に依頼する方がスーピーディーにストレスなく登録手続きが出来ます。 商品によって求められる書類が違う 食品にも色んな種類の物があります。タイで輸入が禁止されている成分が使われているものがあったり、乳幼児が口にするような物などもあります。 タイで安全な食品を流通管理するために、FDAに登録申請する為の書類は商品によって異なります。 FDA担当者が「この書類を用意しろ」と言えば基本的には用意しなければいけません。しかしコネクションがあると追加書類の要求も緩くなる場合があります。 タイのFDA登録申請 全体の流れ 以下に輸入したい食品の登録完了までの必要なプロセスをご紹介します。 1. 貨物輸入ライセンス 2. 食品の輸入許可申請 3. FDAのカテゴリー登録 4. FDAの製品登録 それでは1つずつ見ていきましょう。 1.貨物の輸入ライセンス そもそもの話なのですがタイに貨物を輸入する輸入者としてのライセンスが必要です。 輸入したことが無いという会社様はライセンスを取るか、輸入したことがある業者に依頼しましょう。 2. 食品の輸入許可申請 輸入ライセンスがあれば食品でもなんでも輸入出来るかというとそうではありません。食品の場合は食品を輸入するためのライセンスが必要なのです。 ※ライセンスという言葉を使っていますが「登録」とご理解ください。 申請期間:約2週間 この時にお客様に手配してもらう書類が以下になります。 食品の輸入ライセンス取得に必要な書類 ・Company Registration(6ヶ月以内) ・代表者(社長)のパスポート(コピー&サイン) ・会社の株主一覧書類(外国人株主の場合) ・ワークパーミット(外国人社長の場合) ・登録住所証明書類 ・輸入貨物を保管する倉庫の地図・図面 ・倉庫の使用許可書 ・食品管理倉庫周辺の地図 ・社印 保管倉庫について FDAに申請をするためには食品を保管する倉庫を準備しなければいけません。輸入して直接配送先にお届けする場合であっても登録には倉庫情報が必要なのです。 冷蔵・冷凍倉庫であれば問題ないのですが、冷蔵庫があるスペースでも申請は可能です。※反応はFDA担当者によっても異なります。 まだ事業が大きくないという場合はこの倉庫条件がちょっとしたハードルかもしれません。弊社でもそのようなお困りごとに対応してきた実績がありますので、ご相談頂ければと思います。 3.FDAのカテゴリー登録 食品の輸入ライセンスが取得出来たら、どのカテゴリーの商品を輸入するのかを申請する必要があります。 野菜・フルーツ・肉・飲料・加工品など、輸入したい商品情報を頂けましたら弊社でどのカテゴリー登録が必要かをご連絡します。 例:「加工品」でカテゴリー登録した場合 【輸入可能な食品】 ・パックの味噌汁 ・サバの缶詰 ・オリーブの瓶詰 【輸入不可な食品】 ・キャベツ(青果) ・牛肉(肉) ・サーモン(鮮魚) 申請期間:約1週間 4.FDAの製品登録 カテゴリーの登録が終われば、最後にどの製品を輸入するのかの製品登録があります。 商品カテゴリーによって求められる書類は異なるのですが以下のような書類は求められます。加工品の場合の例です。 加工品の場合 1. 商品名 2. 商品写真 3. 商品ラベル 4. GMP/HACCP/FSSC22000/ISO など *品目による 5. 成分分析表 6. 製造工程標 7. 商品サンプル 申請期間:約1週間 弊社のFDA申請・通関サービスをを利用されているお客様の声 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/interview-karatsu/?lang=ja" target="_blank"] まとめ タイでのFDAの登録申請は慣れていないとかなり手間がかかるというのが筆者の印象です。 必要書類の手配は日本側のお客様の協力も必要となります。追加書類の要求がいきなり来たりしますのでお客様には事前にタイのFDA登録申請の煩雑さをお伝えさせて頂いております。 タイでは日本食などの人気は高く販路拡大のためにタイに進出される企業様もいらっしゃいます。タイのFDAの登録はどこにどうやって依頼したらいいの?と思われましたら、お問い合わせ下さい。

タイでお酒・アルコール飲料を輸入販売する為の登録書類とラベルや注意書きなどについて解説しました。 | 物流コラム

タイでお酒・アルコール飲料を輸入販売する為の登録書類とラベルや注意書きなどについて解説しました。

私たちはタイで日本酒の輸入通関を対応させて頂いております。お酒(アルコール)の輸入は一般貨物とは異なり少しややこしいという印象です。 お客様より「お酒を輸入販売したい!」とご依頼を頂いてから最低でもタイでの販売開始までに4、5ヶ月かかってしまいます。 なぜか?それはお酒の販売ライセンス取得と販売するお酒のラベル登録があり、単に書類を提出するだけではなく人脈が少々なりと関係しているからです。 今回は弊社の実績を元にお酒のライセンス・ラベル登録についてご説明をしていきたいと思います。 リアルに実感しているややこしさなども含めてお話をしていきましょう。 タイの酒の輸入ライセンスを取得する まず必要なのがお酒の輸入ライセンスです。アルコールの輸入はタイ税務省物品税局(Excise Department, of Ministry of Finance: 物品税局)で管理されております。 タイの酒の輸入販売ライセンス申請に必要書類 ライセンス登録に必要な書類 1. 酒類販売ライセンス申請書(Por.Sor.08-05) 1. Application form of Alcholole License 1. แบบฟอร์มคำขออนุญาติขายสุรา 2. 会社登記簿謄本(6カ月以内に発行したもの) 2. Company Registration(Issued within 6 month) 2. หนังสือรับรองบริษัท (อายุไม่เกิน 6 เดือน) 3. 代表者の身分証明書コピー 3. MD passport with Signature 3. สำเนาพาสปอร์ตกรรมการผู้มีอำนาจ 4. 酒類販売場所の住居登録証(コピーでOK) 4. Warehouse/Sales Shop registration document(Copy) 4. หนังสือรับรองคลังสินค้า ที่สามารถจัดเก็บสุรา 5. 販売場所が賃貸の場合:貸主の販売同意書と賃貸契約書 5. If the shop is rent, Owner agreement and Rental contract is required. 5. ในกรณีเช่าที่จัดเก็บ ต้องมีหนังสือสัญญาเช่าสถานที่เก็บสินค้า 6. 販売場所と周辺の地図(手書きは不可) 6. Shop Map/Drawing (not hand writing) 6. แผนที่คลังสินค้า/ผังจัดเก็บคลังสินค้า 英語とタイ語でも記載をしておきましたのでコピペをしてタイ人担当者にお伝え下さい。 お酒のラベルを登録する お酒の輸入販売ライセンスを入手出来たら次は輸入するお酒をそれぞれ登録する必要があります。 お酒の登録はお酒のラベル毎に登録します。 【例】 ・日本泰の清酒(720ml) ・日本泰の清酒(300ml) これらのラベルは別々で登録となります。 お酒のラベル登録に必要な書類 ラベル登録に必要な書類・情報 1. 輸入酒類ラベル使用申請書(Por.Sor.08-04) 1. Application form of the Alcohol label for import 1. แบบฟอร์มคำขออนุมัติฉลากสุรา 2. 第一種酒類販売ライセンス(コピーでOK) 2. Alcohol license 2. ใบอนุญาตินำเข้าสุรา 3. 独占輸入代理店を示す書類 3. Authorized Letter 3. จดหมายแต่งตั้งให้เป็นตัวแทนจำหน่ายจากผู้ผลิต 4. ラベルサンプル5枚 4. Label Sample 5pcs 4. ฉลากสินค้าจำนวน 5 ชิ้น 5. アルコール度数15度以上の醸造酒の場合:蒸留酒を含有していない証明書(製造業者の社印とレターヘッド) 5. If the alcohol percentage is over 15%: certification showing it does not include spirit(Supplier Letter Head and Stump) 5. กรณีสุรามีแอลกอฮอล์เกิน 15% ต้องมีจดหมายแก้ไขปริมาณ แอลกอฮอล์จากผู้ผลิต โดยเป็นหัวจดหมายจากผู้ผลิตรวมทั้งตราประทับผู้ผลิต 6. 成分証明書(製造業者の社印とレターヘッド) 6. Certificate of Analysis (Supplier Letter Head and Stump) 6. หนังสือแสดงส่วนผสมของสุรา ที่ออกโดยผู้ผลิต โดยมีหัวจดหมายและตราประทับผู้ผลิต 7. 製造工程表(製造業者の社印とレターヘッド) 7. Manufacturing Process (Supplier Letter Head and Stump) 7. ขั้นตอนการผลิต ที่ออกโดยผู้ผลิต โดยมีหัวจดหมายและตราประทับ ของผู้ผลิต 8. 商品サンプル(ケースバイケース) 8. Product Samples (Case by Case) 8. ตัวอย่างสินค้า 9. 店頭販売 予定価格 9. Suggested Retail Price 9. ราคาขายปลีกแนะนำ (ขอที่กรมสรรพสามิต) ラベルのサンプルについて 日本語表記を全てタイ語に翻訳する必要があります。プリントアウトして余白にタイ語翻訳の記載をしましょう。※弊社で代行可能です。 弊社で代行させて頂く場合はラベルのデータ(PDF or AI)を頂きます。 店頭販売予定価格の補足 ラベルの登録をする時に該当の商品を店頭でいくらで販売するのかも登録します。 タイでのアルコールにかかる物品税は25%。それに国内税(10%)、健康振興基金負担金(2%)がかかり、更に付加価値税(7%)がかかります。 このようにタイでの酒税の比率は決して低くなく、タイ国の財源に貢献をしております。 そして輸入者側からしたら売値を上げたくないので、この税金額を下げるために輸入時の申告価格を下げるテクニックがあります。 ですが極端にそれが安く、また店頭販売予定価格と乖離があった時に関係当局から指摘を受ける可能性があります。 指摘を受けた時のペナルティーで後から追徴課税なども考えられます。 弊社としてはこの手のテクニックを推奨しておりません。 一銘柄につき輸入登録は一社のみ タイへのお酒の輸入登録については一銘柄につき一社の独占販売を決まりとしています。 筆者の推測ですが、独占販売にしないと競争により店頭販売予定価格が下がりタイ国の税収入に影響するからだと思っております。 もしどうしても輸入販売したい銘柄が既に他社様で登録されている場合、勝手に登録販売してはいけません。 注意警告文の手配 タイでのアルコール印象でのラベル規則では「飲酒は運転能力を低下させる」、「未成年へのアルコールの販売をしてはいけない」という表記のタイ語ラベルを義務付けています。 弊社では以下の内容でラベルを手配しております。 注意書きラベルサンプル 【注意】 ・20歳以下の者へのアルコールの販売を禁じる ・飲酒運転は運転能力低下に影響する ・20歳以下の者はアルコールを飲んではいけない。 【Warning】 ・Do not sell alcohol to persons under 20 years of age. ・Drinking alcohol reduces the ability to drive vehicles. ・People under the age of 20 should not drink. 【คำเตือน】 ・ห้ามจำหน่ายสุราแก่บุคคลที่มีอายุต่ำกว่า 20 ปีบริบูรณ์ ・การดื่มสุราทำให้ความสามารถในการขับขี่ยานพาหนะลดลง ・บุคคลซึ่งมีอายุต่ำกว่า 20 ปีบริบูรณ์ไม่ควรดื่ม まとめ タイでのお酒の輸入者登録・ラベル登録は慣れていないとかなり時間と手間を要します。 上述した申請書や必要書類を準備してタイ人社員を含めた自分たちで出来なくはないですが、弊社のような代行業者を使用することを強くお勧めします。 登録をするには関係当局の担当者とある程度の人間関係が出来ている方がスムーズに事が進みます。タイという人脈社会では特にです。 もし輸入販売したいお酒がございましたらお問い合わせ下さい。 注:販売の代行はしておりません。

B/Lの内容を解説!間違いやすい箇所やミスした時の問題と対処法を解説します。

B/Lは貨物を国外に輸送する時に船会社やフォワーダーから発行される書類であり、また荷受側が貨物を受け取る為に使われるとても重要な書類です。 今回はB/Lに記載しなければいけない主要な項目やありがちなB/Lの記載ミスによる問題について解説していきたいと思います。 B/Lの主要項目は船社やフォワーダーによって書式は若干異なるのですが、基本的には共通しています。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/about-bl/?lang=ja" target="_blank"] 「船荷証券(B/L)」の主要項目 B/Lの主要項目 ① 船会社名 ② 船荷証券番号 (B/L No.) ③ 荷送人 (Shipper)※輸出者のこと ④ 荷受人 (Consignee)※輸入者のこと ⑤ 着荷通知先 (Notify Party) ⑥ 本船名 (Ocean Vessel) ⑦ 荷受地 (Place of Loading) ⑧ 荷揚げ港 (Port of Discharge) ⑨ 荷渡し地 (Place of Delivery) ⑩ 商品明細 (Description of Goods)* マーク、数量、重量、コンテナの本数など ⑪ B/Lの種類 ⑫ 運賃の支払い場所 * Prepaid(Shipper支払い) or Collect(Cnee支払い) ⑬ 揚げ地側の代理店情報 ⑭ 船積み年月日 B/Lのミスは貨物ストップを意味する B/Lの記載にスペルミスなどの間違いがあると修正(リバイス)しなければ通関で申告が出来ず揚げ地側で貨物の引き取りが出来ません。 B/LはShipperが発行するS.I(Shipping Instruction)を元に作成されますが、スペルミスは頻繁に見られます。 特にShipper, Cnee, Notify, Descriptionのミスには注意して下さい。社名や住所の英語記載でスペルミスは頻繁にあります。 また貨物の数量や重量がPacking Listと違う場合もよくあります。 B/Lを修正するには時間がかかる場合があり、貨物が到着しているのにB/Lの修正が出来ていないため貨物が取り出せないケースがあります。 オリジナルB/Lが既にCneeに送られている場合はB/Lを輸出地側に送り返さなければ修正できません。 B/Lの修正に時間がかかっている間にフリータイム(港での無料コンテナ保管期間)が切れてデマレージ(港でのコンテナ保管費用の超過料金)が発生する場合もあります。 コンテナ一本単位でデマレージが発生するので、コンテナ本数が多いShipmentだとかなりの金額になり大問題になります。 B/Lの記載内容についてはDraftの時点でしっかりと確認し、発行後も輸出地側と輸入地側で注意して確認しましょう。 ハウス B/Lのメリット B/Lには船会社が発行するマスターB/Lとフォワーダーが発行するハウスB/Lがあります。 B/Lを作成するときにミスをしないのが前提なのですが人が作成するものなので、やはりミスは発生する場合があります。 そのミスをいかに早くリカバーするか。経験もあり対応の良いフォワーダーのサービスを使っていると問題発生時にいち早く解決してくれます。 B/LもハウスB/Lを使う事で早急に問題が解決しやすくなるので、マスターB/LではなくハウスB/Lの利用をお勧めします。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/hbl-mbl-difference/?lang=ja" target="_blank"] まとめ 貿易においてB/Lは非常に重要な書類です。B/Lは有価証券ですので発行する船会社やフォワーダー側としても正確に厳しく管理しなければいけません。 またお客様にもS.Iに間違いがない事や、ドラフトB/Lの時点での確認にご協力をお願いしています。書類の内容をしっかりと確認してスムーズに貿易取引が進められるようにしましょう。

ハウスB/LとマスターB/Lの違いとは?メリットとデメリットを理解しよう。 | 物流コラム

ハウスB/LとマスターB/Lの違いとは?メリットとデメリットを理解しよう。

海上輸出を手配するときに一般的にフォワーダーにBookingをします。 その取り扱いの際にB/L(船積証券)を発行することになるのですが、お客様はハウスB/LかマスターB/Lのどちらか使用する事を選ぶことが出来ます。 ハウスB/LとマスターB/Lにはそれぞれメリット・デメリットがあり、その違いをしっかりと理解した上でBooking時にフォワーダー に伝えましょう。 それでは、ハウスB/LとマスターB/Lの違いについて解説していきましょう。 House B/LとMaster B/Lの違いについてのアニメ動画解説 ハウスB/LとマスターB/Lとは? B/LにはオリジナルB/L, サレンダードB/L, Sea Waybillなどの種類がありました。このB/Lの種類についてはこちらに詳しく記載しております。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/about-bl/?lang=ja" target="_blank"] ハウスB/LとマスターB/Lの違いは簡単に言うと発行者の違いです。 ハウスB/LとマスターB/Lの違い ・ハウスB/L - House B/L(HBL) : フォワーダーが発行 ・マスターB/L - Master B/L(MBL): 船会社が発行 貨物取り扱いにハウスB/Lを使用した場合 ハウスB/Lを発行する時には、同時にマスターB/Lも発行されています。 お客様にはハウスB/Lしか送られないので、その存在が分かりにくいのですがマスターB/Lはフォワーダーの業務で処理をされております。 ではHBLの書式例を見てみましょう。 ハウスB/Lの例 HBLの記載ポイント ① Shipper欄:貨物の輸出者名が記載 ② Cnee欄:貨物の輸入者名が記載 ③ B/Lのフォーマット:フォワーダーのものを使用 ④ B/Lの差入れ先:B/Lを発行したフォワーダーの代理店及び関連会社 ハウスB/L使用時のマスターB/Lの例 MBLの記載ポイント ① Shipper欄:輸出を手配するフォワーダー名を記載 ② Cnee欄:B/L差入れ先のフォワーダー名を記載 ③ B/Lのフォーマット:船社のものを使用 ④ B/Lの差入れ先:B/Lを発行した船社の代理店及び関連会社 HBLをお客様に使用する時のポイント このようにハウスB/Lを使用した際には1shipmentでB/LはハウスB/LとマスターB/Lの2セットが発行されています。 このように2セットのB/Lが存在しているので、輸入した貨物が通関で引っかかった時に、ハウスB/Lは問題ないけれどもマスターB/Lに間違いがあるという事が稀に発生します。 貨物取り扱いにマスターB/Lを使用した場合 ハウスB/Lではなく、お客様がマスターB/Lを使いたいと指定してくる事もあります。 その時のマスターB/Lの書式例を見てみましょう。 マスターB/L使用時のB/Lの例 MBLをお客様に使用した場合のポイント ① Shipper欄:貨物の輸出者名が記載 ② Cnee欄:貨物の輸入者名が記載 ③ B/Lのフォーマット:船社のものを使用 ④ B/Lの差入れ先:B/Lを発行した船社の代理店及び関連会社 先ほどのハウスB/Lを使用した場合とは違い、B/Lのフォーマットは船会社のもので、Shipperには貨物の輸出者名が記載されており、Cneeには貨物の輸入者が記載されています。 フォワーダーの名前はどこにも記載されていません。 では、このようにハウス・マスターB/Lを利用した際にどのようなメリット・デメリットがあるのか、以下に解説をしていきます。 ハウスB/Lのメリット・デメリットとは? ハウスB/Lのメリット ・発行するのが早い ・修正するのが早い ・フレキシブルな対応が可能 ・原産地証明の申請にも影響 ハウスB/Lのデメリット ・揚げ地でD/O費用(約USD50)が発生する ハウスB/L発行のポイント 一般的にB/Lは貨物港を出港した後に発行されますが、ハウスB/Lの場合は出航前からB/L作成の準備が出来ていたりするので、出航後すぐにお客様にB/Lをお届けする事が出来ます。 また国際輸送においてはB/Lにミスがある事は珍しくありません。Gross Weightが違ったり、サイズが違ったり、DescriptionにHS Codeを記載しなければいけなかったなど。 この時にハウスB/Lだとフレキシブルなサービスを提供しているフォワーダーであれば、すぐに修正する事が出来ます。 また原産地証明書の発行のスピードにも影響します。原産地証明書の発行にはB/Lが必要になります。 ハウスB/Lの場合は出航後にすぐにB/Lを入手する事が出来るので、すぐに原産地証明書の申請が可能になります。 特に近隣国へ輸出する時はHBLがお勧め! 近隣国への輸出の場合、書類を発行している間に貨物が到着してしまっているというのはよくあります。 必要書類がないと輸入通関が進められませんので迅速な書類発行というのは物流では非常に重要なポイントなのです。 マスターB/Lのメリット・デメリットとは? マスターB/Lのメリット ・揚げ地でD/O費用が発生しない。 ※DOC Feeとして約USD20のみ マスターB/Lのデメリット ・発行に時間がかかる ・修正に時間がかかる ・フレキシブルな対応は無し ・原産地証明の入手に時間がかかる ハウスB/Lと反対の事がマスターB/Lを使用すると発生します。 船会社がB/Lを発行するので一般的には船が港を出港してから、早くて翌日 or 翌々日にB/Lが発行されます。 海外でよくあるケースですが船社のB/L発行部隊の人材不足の問題やシステムエラーなどでとにかくB/Lの発行が遅くなる事もしばしばあります。 それでもお客様からはマスターB/Lを使ったとしてもミスがないように注意するよう指示され、B/L発行後とにかく超特急で持ってくるように依頼されたりすることもあります。 まとめ 昨今の物流においてはとにかくスピード化が進んでいます。お客様も在庫を出来るだけ作らないようにスケジュールを組んで製造していますので、貨物と書類の流れが同じように進まないと製造・輸送スケジュールに影響してしまいます。 貨物は動いていますので、それを取り扱う為の「書類」を迅速に扱えるかどうか。 私たちはフォワーダーですので、フォワーダーの立場でものを言ってしまいますがハウスB/Lを使用した方がかなり安全です。 文化・言葉が違う国際間の取引ですし、更に言えば人間が書類作成し、取扱いを管理しています。国際間取引では何かしらの問題が発生してしまう事はよくあります。 安定的に問題をいかにしてコントロールするか。その為にハウス・マスターB/Lのメリット・デメリットを理解してご利用頂ければと思います。

B/Lについて解説!貿易取引において重要なB/Lの種類と役割とは? | 物流コラム

B/Lについて解説!貿易取引において重要なB/Lの種類と役割とは?

貿易事務や実務で覚えなければいけない書類の代名詞である「B/L」。貿易においてB/L(船荷証券)は非常に重要な役割を持ちます。 今回はB/Lの役割について出来るだけ分かりやすく解説をしていきたいと思います。 B/Lについての解説動画はこちら B/Lの役割と流れについてのアニメ動画解説 B/Lの種類についてのアニメ動画解説 B/L(Bill of Lading)とは 簡単に言えばB/Lとは「貨物受領書類」&「貨物引渡し書類」です。 B/Lを発行するのは輸出者側の船会社で、船が港を出航したタイミングで発行されます。 そしてB/Lがなければ輸入者は港に到着した貨物を引き取ることが出来ません。故にB/Lを紛失してしまうと大問題に繋がってしまいます。 国際貿易の中では製品(モノ)と製品代金(カネ)のやり取りにこのB/L(カミ)が活用されるケースが多々あります。 貨物が完成し、船積みを完了したとしても輸入者側からの代金が支払われていない場合、輸出者側はB/Lを差し押さえる事で代金回収リスクを防ぐことが出来ます。 反対に輸入者が製品代金を支払ったにも関わらずB/Lが送られてこないケースも稀にあります。それを避ける為に貿易取引ではL/C(Letter of Credit)を利用する事もあります。 L/Cについての詳しい説明はまた別の機会にしますが、L/Cを使う事で輸出者は代金回収リスクを避け、輸入者は支払ったにも関わらず製品未納リスクを避ける事が出来ます。 B/L発行から貨物引き取りまでの流れ ※オリジナルB/Lを使用した場合。 ① 本船が港を出港する(ETD) ② 船社からB/Lが発行される ③ 輸出者(Shipper)が輸入者(Cnee)にB/Lを郵送する ④ 輸入者がB/Lを船社(or フォワーダー)に差し入れる ⑤ 船社が貨物をリリースする ※詳しくはB/Lを入手する事で、D/Oという貨物引き渡し書類と交換して貨物を引き取ります。 B/Lには船会社が発行するMaster B/Lとフォワーダーが発行するHouse B/Lがあります。MBLとHBLの違いについてはこちらに記載しています。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/hbl-mbl-difference/?lang=ja" target="_blank"] では以下にB/Lの種類とその役割について解説していきましょう。 オリジナルB/Lとは 通常B/Lはオリジナルという「原本」を売り手(輸出者)と買い手(輸入者)の間で貿易取引に用います。このオリジナルB/Lの原本を買い手(輸入者)が入手出来れば貨物を港から取り出す事が出来ます。 オリジナルは3部発行されます。3部発行される理由としてはB/Lの紛失を防ぐ為です。オリジナルB/Lは「原本」を輸出者から輸入者にDHLやFEDEXなどのクーリエ便で郵送します。 1度に3部送るのではなく、飛行機を2便、3便と分けて送る事でB/Lの紛失リスクを防ぐことが出来るのです。 サレンダードB/Lとは サレンダーとはB/Lの元地回収の事です。上述したようにオリジナルB/Lでは原本が輸入者側に到着しないと貨物を港から引き出すことが出来ません。 ですが輸送先が近い場合(レムチャバンからホーチミンは3−4日間)や船足が早い便で貨物を輸送した場合、貨物がB/Lより早く港に到着してしまう事はよくあります。 スピーディーに貨物を取り出す為にB/Lを輸出者側(元地)で回収するのがサレンダーです。 この場合、輸出者側から船会社にサレンダーのリクエストをして、サレンダー費用を船会社に支払います。タイだとサレンダー費用はTHB1,300 - 1,500/BLくらいです。 B/Lに”Surrendered” というスタンプが押され、輸出者はその書類の「コピー」をメールやFAXで輸入者に送り、このB/Lのコピーで貨物の引き出しが可能になります。 輸出者がオリジナルB/Lを輸入者に送らず、代金の入金確認が出来たらB/Lをサレンダーして、そのコピーをメールするというケースはよくあります。 輸出者が船会社にサレンダー費用を支払うのは輸入者から代金の回収について問題がないからですね。 Sea Waybillとは Sea WaybillはB/Lとは違い有価証券ではありません。故にSea Waybillを使って貨物を輸送すると輸入者側の商品代金の有無は関係なく、輸入者によって貨物が港で引き出すことが出来るのです。 オリジナルB/LやサレンダードB/Lと比べて、Sea Waybillが発行されたら貨物が取り出せるというスピードのメリットはあるのですが、輸出者側に代金回収リスクが生まれてしまいます。 またSea Waybillは有価証券ではないのでL/Cにも利用される事はほとんどありません。 故にSea Waybillは輸出者と輸入者の間で長く取引があり信用がある場合や、子会社・グループ会社間で信用が確保されている場合に利用されます。 稀にお客様(輸出者)からSea Waybillを依頼されることがありますが、Sea Waybillの特徴をしっかりと説明させて頂いております。 まとめ 今回はB/Lについての基本概要を説明しましたが、今回の内容は「モノ」・「カネ」・「カミ」の概要を理解する為に事務取引の手順を一部省略して解説しています。 貿易実務担当者であれば上記の内容を理解していることが最低条件です。まずは概要を理解しましょう。