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LA港、LB港で混雑解消の兆し!?沖まち船が109隻から78隻へ減少! | 物流ニュース・物流ラジオ

LA港、LB港で混雑解消の兆し!?沖まち船が109隻から78隻へ減少!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事から、「LA、LB港の船の沖まちが改善してきている」についてお話していきたいと思います。 2022年2月14日イーノさんの物流ラジオ LA、LB港の沖待ち船 現在のLAとLBの港の入港まちのコンテナ船の数は、先週の火曜日の時点で78隻となり、1ヶ月前のピークである109隻から減少しています。 港湾関係者によると、12月の連休前後に急増したトレンドが減少し始めたのか、もしくは2月1日から始まった旧正月休暇のためにアジアの工場が減速したことによる一時的な休息なのかは、まだ不明であるとのことです。 荷揚げ待ちは未だ深刻 船舶の沖まちは11月11日以降で最も少ないですが、混雑は歴史的に見ても深刻な状況であると報じられています。 LA港では、コンテナ船が荷揚げするまで平均18日間も待つ状態です。コロナ前は船が停泊するのを待たされるのは珍しいことでした。 サプライチェーンのボトルネック デンマークのコンテナ船会社 MaerskのCEOは今週、サプライチェーンのボトルネックは少なくとも6月まで続くと予想していると述べています。 しかし海運業界関係者は、荷物の運搬にかかる制約が緩和されつつあり、明るい兆しを指摘しています。 コロナ・オミクロン株の影響 オミクロンによってLA、LB港で新年の欠勤が急増しましたが、現在ではより多くの労働者が職場に戻っています。 1月には1日150件もの欠勤者が、現在では1日に25〜35件となっています。 コンテナ船搬出処理量増加 コンテナの港からの搬出も早くなってきています。 ロサンゼルス港のYusen Terminalsの施設では、1週間の処理量が過去2週間で55%増加しました。 旧正月は、アジアの工場が生産を縮小し、出稼ぎ労働者が休暇で家族の元に戻るため、一般的に米国の港湾の入港量は減少傾向にあると記事に書いてあります。 船の滞留解消はいつまで 一方で、デンマークに拠点を置く船舶コンサルティング会社Sea-Intelligenceの専門家によると、過去の船舶の沖まちに基づき、オペレーションがより効率的に行われるようになれば、船の滞留を解消するのに8~9カ月かかる可能性があるとしています。 今から8~9か月というと、ほぼ年末になります。まだ明確な進展の兆しは見えていません。 ボトルネックの解消断言は時期尚早 シーインテリジェンス社の副社長は、「今のところ、米国のサプライチェーンにおける重要なボトルネックが解消されたと断言するのは時期尚早だと考えている」と述べています。 よくなってはきているけれど、まだ分からない、という状況です。 しかし、現段階では沖まちや港、倉庫の混雑が今後も更に増えていくという感じではなく、価格も高い水準ではあっても安定するかもしれないと思います。 まだ旧正月は開けませんが、引き続き情報をお伝えしていきたいと思います。

ONE、日本-北米西岸航路に臨時船を投入!!日本発の貨物対象。 | 物流ニュース・物流ラジオ

ONE、日本-北米西岸航路に臨時船を投入!!日本発の貨物対象。

どうもこんにちは、飯野です。 今日は海事新聞のニュースから、「ONE、日本―北米西岸で臨時船。『全力で日本の荷主を支援』」についてお話していきたいと思います。 2022年2月11日イーノさんの物流ラジオ ONE、臨時船投入 オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は2月下旬にも、日本―北米西岸航路に臨時船を投入します。 現在では、北米西岸の港湾混雑は長期化してサービス遅延が常態化しており、ONEの日本 - 西岸向けもスケジュールが大幅に乱れて欠便が続出しています。 ONEは臨時船を、今月に加えて3月上旬にも追加投入する予定としています。 ONEジャパンの担当者曰く、「西岸港湾の状況次第ではさらなる臨時船も模索し、日本の顧客のために支援していきたい」とのことです。 ONEの臨時船 ONEが投入する臨時船第1船は2,500TEU型で、下記を予定しています。 揚げ地:米西岸寄港地はロサンゼルスとオークランド 積み地:神戸、名古屋、東京 ここがポイントですが、日本発の貨物だけを積載する予定です。 日本―北米西岸間のサービス 日本―北米西岸間は通常、往復35日ですが、「港湾混雑でいまは通常の倍の70日」となり、昨年後半から欠便が目立っています。 続く欠便 今年1月からは北米向けは事実上の隔週サービスとなり、ここにきて欠便が2週続くなど悪化に歯止めがかかっていません。ONEでは他の航路からの臨時転用や定期検査終了後の船などで調整し、何とか北米向け臨時船2隻を決めたとのことです。 北米からの輸出にも対応 輸出だけでなく、日本の消費者に直結する北米からの輸入貨物も可能な限り輸送するとしています。 北米の鉄道輸送 昨年夏に大きく混乱した西岸経由の北米内陸向けの鉄道輸送は、現在では改善傾向にあります。 西岸港での鉄道貨車への積み込みも荷揚げから2―3日程度とほぼ正常化しました。 また、ONEが利用しているユニオン・パシフィック(UP)鉄道のシカゴ・インターモーダル施設グローバル4の貨物量も処理能力内に収まるなど、正常化しつつあると記事に報じられています。 目詰まりの一つが解消されたという印象です。 港の混雑、人手不足 とはいえ、港の混雑とシャーシ不足、ドライバー不足、労働力不足はまだ解消はされていません。 日本の市況 日本では、北米に送りたくても送れない状態が続いており、お伝えしたように、ONEでは最近では2週欠便していました。 この記事を読んで、日本の船会社があってよかったと思いました。他の国の船社では難しいことだと思います。 過去の海運市場の不況 2017年にHanjinという韓国大手の船会社が倒産、APLがCMA-CGMに買収され、この時期は船会社のM&Aも多くありました。 この時、日本郵船 2,700億円くらいの赤字出しています。 困難な日本での値下げ 先日、日本のメーカーさんとお話しする機会があり、お客さんも値上げを受けてくれる傾向にあるとおっしゃっていました。 そのお客さん同士で、値段に関して厳しすぎて、自分で首を絞めていたのかもしれないと話があったそうです。 日本の製造業は簡単に値上げをのんでくれず、意識が、20年ほど遅れている気がします。 日本ではデフレがずっと続いていますが、それでも激安スーパーで安いと嬉しそうなお客さんをテレビ番組で見て、複雑な気持ちになりました。 話が逸れましたが、ONEさんありがとうございますというお話しでした。

HMMジャパン社長のインタビューから考察、今後の海運市況について。 | 物流ニュース・物流ラジオ

HMMジャパン社長のインタビューから考察、今後の海運市況について。

どうもこんにちは、飯野です。 今日は海事新聞のニュースから、HMMジャパン社長へのインタビュー内容をお届けします。 2022年2月9日イーノさんの物流ラジオ HMMジャパンの社長へのインタビュー HMMは韓国最大の船会社で現在世界コンテナランキング8位の会社で、社長が崔起佑(Choi Gi Woo)さんという、51歳の方です。 船会社視点でのマーケットについてお話があったので共有していきたいと思います。 2021年を振り返って 「船社にとっては、運賃面では非常に良いマーケットだった。コロナ禍でも消費財などの需要は伸び、荷動きは極めて高い水準で推移していた」と振り返っています。 ローカル問題がグローバルに拡大 一方で、ロジスティクス全般においては、ローカルの問題がグローバルな問題に発展するというリスクを改めて実感したとのことです。 例として、 ・2021年3月末のスエズ運河座礁事故 ・北米、LA・LBの100隻規模の沖まち、ドライバー不足、労働者不足 ・アジアの主要港で、港湾混雑が悪化し、船のスケジュール乱れ この3つがローカルの問題から全世界に拡大していったものとして特に印象が強く残っています。 今後の見通し 今後の見通しについては、「海上運賃に関しては運賃指標であるSCFIでは短期的な下落はあっても、基本的に高止まりする」としています。 特に2022年前半は好調な市況が続く可能性が高いとおっしゃっています。 ローカル問題の解消 先ほど言ったような、港湾混雑などのローカルの問題が解消されない限り、グローバルなロジスティクスのボトルネックが残るため、事態は改善しない、と続けています。 よって2022年いっぱいは、この混乱した状況が続くのではないか、とのことです。 僕自身も本当にその通りだと思います。2022年いっぱいは混乱が続くと思った方がよいと思います。 スペースに関して 「日本はこれまで、船社にとって直荷主=BCOが多い『特別なマーケット』だったが、出荷の重心がアジアに移ったことで状況は変わった」と指摘しています。 日本のBCOは物流面において、同業他社ではなく、欧米の小売やEC大手などと戦わなくてはいけなくなりました。 厳しい競争相手 昔は日本国内で製造をしていましたが、グローバル資本主義の世の中になったので、製造拠点が海外に移っています。 製造コストのやすい中国・東南アジアなどへ移しています。それらの国では欧米の小売のウォルマートや、ECならアリババ、Amazonなどと戦わないといけなくなります。 とても厳しい戦いではないかと思います。 2022年の運賃交渉 「少なくとも2022年末までは、船社が主導するマーケットは続くだろう」としています。 船会社の海運周辺の拡大について 「大手コンテナ船社では、高収益を背景に、物流企業などへの出資など、事業多様化の動きが見られる」と指摘しています。 船社の成長戦略 HMM社長の個人的な考えとして今後の船社の成長戦略は3つあるとしています。 ・ロジスティクスプラットフォーム(PF)の構築  ・環境投資  ・M&A(買収・統合) というフェーズがあると考えてらっしゃいます。  このラジオでもこれらのポイントはかなり押さえて発信していると思います。船社の社長が3つに分けて成長戦略とお話したのはとても分かりやすかったです。 この記事を読んで思ったのは、このラジオで発信する方向性はあながち間違ってはいないので、引き続きこういう点を押さえておくのが重要だと感じました。 また、フォワーダーの視点や国際物流の僕ならではの視点でお話をしていきたいと思います。 引き続き、ラジオを宜しくお願い致します。

米国デジタルフォワーダー Flexport、9億3,500万ドル(約1,070億円)の資金調達に成功!物流のデジタル技術投資に加速。 | 物流ニュース・物流ラジオ

米国デジタルフォワーダー Flexport、9億3,500万ドル(約1,070億円)の資金調達に成功!物流のデジタル技術投資に加速。

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、ウォール・ストリート・ジャーナルのニュースから、「フレックスポートが9億3,500万ドルの資金調達に成功」についてお話していきたいと思います。 2022年2月8日イーノさんの物流ラジオ Flexport社について アメリカのデジタルフォワーダーのFlexport社はテクノロジーを駆使した貨物輸送サービスを提供するスタートアップのフォワーダーです。 評価額80億ドルに引き上げ 今週の月曜日、シリーズEの投資ラウンドで、9億3,500万ドル(約1,070億円)を調達したと発表しました。これで評価額を80億ドル(約9,200億円)に引き上げました。 Flexportは2019年のシリーズD資金調達ラウンドでは、ソフトバンクグループのVision Fundから10億ドルの投資があり話題になっています。 物流業界のデジタル化 世界のサプライチェーンが混乱している中で、物流・貿易業務のデジタル化競争が進んでいます。 このようにフレックスポートの資金調達ラウンドは、Logistics テックのスタートアップへの投資を広げるものだと記事は報じています。 スタートアップの急増 ある分析会社によると、サプライチェーンの技術のスタートアップは2021年の第1~3四半期に調達した資金は243億ドルで、2020年の全期間より58%も多いということです。 物流のデジタル技術投資が増えています。 このラジオでもお伝えしていますが、海事新聞を見ていても、AIやプラットフォームのニュースを頻繁にみるようになってきています。 Flexportのビジネスについて Flexportは船社のスペースを借り、荷主さんにスペースを提供するフレイトフォワーダーです。 プラットフォームの活用 他社との違いは独自開発したデジタルプラットフォームを使っているところです。プラットフォームでは、価格の比較、トラッキング、Bookingができます。 他には、通関、倉庫オペレーション、航空機をチャーターもしたりしています。 金融への取り組み 面白いのは、保険と融資という「金融」もやっているところです。全米3位の資産価値がある、Wells Fargoという銀行が投資家の一人です。 輸入者などのキャッシュフローでの繋ぎ融資にもなり、IT企業のため膨大なデータがあるので、ローン審査などにもデータ活用をしています。 物流の周辺事業への展開 IT技術を活かして、物流の周辺の事業もするというのは、ちょっとしたヒントになるような気がします。 常に世界のトレンドを追いかけて知っている必要があると思います。 今後も色々とテック情報などをお伝えしていきます。

中国旧正月でもLA、LB港の回復は期待薄!状況変わらず。労働力不足、シャーシ、コンテナ不足続く。 | 物流ニュース・物流ラジオ

中国旧正月でもLA、LB港の回復は期待薄!状況変わらず。労働力不足、シャーシ、コンテナ不足続く。

どうもこんにちは、飯野です。 今日はJob.comのニュースから「LA、LB港の労働力不足により、旧正月での港の回復に期待薄」についてお話していきたいと思います。 2022年2月7日イーノさんの物流ラジオ 旧正月後、貨物減少せず 通常、旧正月後は貨物の量が大体落ちますが、北米の小売業者の在庫が過去最低水準のため、中国からの貨物減少は少ない傾向にあります。 コンテナ会社やアナリストによると、約2週間の旧正月中の海運の減速は、今年はそれほど顕著ではないとのことです。 中国の工場稼働 中国政府はコロナの対策で、労働者に休暇中に故郷に帰らないよう、工場に圧力をかけており、小売店の注文も依然として強いと報じられています。 北米、労働者不足続く それに加えて現場での労働力不足がある北米の西岸港湾では、1月の最初の3週間で港湾労働者1,800人以上に陽性反応がありました。 これは2021年全体の1,624件より多いです。 熟練港湾労働者が不足 現在ではピークが過ぎて減少に転じているようですが、ヤードでコンテナを動かす装置を運転する「熟練の港湾労働者」へのコロナの影響は労働力確保の点からとても大きいようです。 熟練の港湾労働者がリーダーとして、その部下のような形で7人、10人、12人とギャングが構成されています。リーダーがコロナで不足すると、作業員も派遣されない形になっています。 倉庫でも労働者不足 更に、倉庫でも労働力不足が問題になっています。 南カリフォルニアをはじめ、全米各地の倉庫は、賃金上昇しているにもかかわらず、コロナによる人手不足に直面しています。 人手不足の結果、旧正月前の駆け込み需要で入港した貨物で倉庫は満杯になっています。 人手不足によりシャーシ不足発生 人手不足のため倉庫で貨物をコンテナから下ろせず、倉庫業者は入荷したコンテナをヤード内のシャーシに保管せざるを得ず、これが南カリフォルニアのシャーシ不足の一因になっています。 シャーシにコンテナが乗ったままの状態のため、シャーシが使えず、シャーシ不足になると、港からトラックでコンテナを取り出すことができません。 北米、コンテナ船の滞留の状態 ロサンゼルス-ロングビーチに向かうコンテナ船の数は、2月1日の火曜日時点で101隻のコンテナ船が南カリフォルニアに向かっています。 一方、LA、LB沿岸にあるコンテナ船の状況は、バースにあるコンテナ船が26隻、25マイル以内に停泊中が7隻。更に25マイルの外の安全大気汚染防止区域(SAQA)外で停泊しているコンテナ船は94隻です。 100隻以上が積み降ろし待ち状態です。 貨物滞留問題解消せず 北米の状況を見る限りでは、旧正月で貨物滞留の問題は解消されず、沖まちの船もほとんど減っていません。 バースにある船を換算するとちょっと増えています。 それに加え、労働者不足、シャーシ不足もあり、状況は変わらずという感じです。この状況から、旧正月後に何とかなるという期待は捨てた方が良いと思います。 引き続き、情報をアップデートしていきたいと思います。

ジャパントラスト、LA向け在来船チャーターを再度実施!沖待ち回避。3月名古屋積み。 | 物流ニュース・物流ラジオ

ジャパントラスト、LA向け在来船チャーターを再度実施!沖待ち回避。3月名古屋積み。

どうもこんにちは、飯野です。 今日は海事新聞のニュースから、「ジャパントラスト、在来船で北米西岸向け輸送、3月に名古屋積み」についてお話していきたいと思います。 2022年2月4日イーノさんの物流ラジオ ジャパントラスト社について 名古屋に本社を置くジャパントラスト社は、NVOCCで北米向け世界6位の規模の、主にオーバーゲージ貨物の輸送が得意な独立系のフォワーダーさんです。 革新的な菅社長 菅社長はイケイケの社長さんで、僕もオンラインで3回くらいお話ししたことがあります。HPの構成や自社のLINEスタンプを作成したりなど、色々と似ているところがあると思っています。 クラウドファンディングを行ったり、新しいことに挑戦している社長さんです。 LA港向けに在来船チャーター ジャパントラスト社は3月末に名古屋港からロサンゼルス(LA)港向けに在来船による輸送を予定しています。 LA港の沖待ち LA港の沖まちは深刻で、少し前は100隻の沖待ちがあると報道されていました。先日のデトロイトの方と対談した際、1−2ヶ月遅れは当たり前とおっしゃっていました。 ジャパントラストのサービス LA港までのトランジットタイムは約20日間です。 重量物、特殊コンテナを使う工作機械のほか、通常はドライコンテナを使う貨物も引き受けるそうです。危険品は扱わないとのことです。 海上輸送のほかにも、ドアデリバリー、梱包、保管などにも対応し、SOC(荷主のコンテナ)の船積みは要相談ということです。 在来船チャーターの実績 これまで 2014年3月と2021年3月:名古屋積み 2021年9月:下関積み 以上の3回、在来船のスペースチャーターで北米向け輸送を実施しました。 菅社長曰く、コンテナ輸送混乱の中、「当社がスペースを生み出すことで、限られたキャパシティーを取り合って、誰かが泣く状況を避けられる」とのことです。 在来船は沖待ちリスクが少なく、過去3回ともスムーズに輸送できたようです。オーナー企業の強みを生かし、リスクを背負った輸送手段も手配しています。 ハイリスクでもサービス提供 最近、企業紹介が多めですが、企業案件ではなく、僕が勝手ご縁のある会社さんを紹介しているだけです。 LA向け在来船のチャーターは、確か2−3千万円すると思います。 貨物が集まらなかったら大赤字になりますが、それだけのリスクをとってでも、必要とされているサービスを提供してらっしゃいます。とても勢いのある会社さんだと思います。 今回のLA向けの受付は、2月15日までのパッキングリスト提出、3月18日までの搬入が船積み条件になります。 もしLA向けでスペース取れずにお悩みの場合、ジャパントラストさんにお問い合わせをしてはいかがでしょう。

JapanFuse、「PortX」の提供開始。国際物流の見積もりをDX!PFで業務を一元管理。 | 物流ニュース・物流ラジオ

JapanFuse、「PortX」の提供開始。国際物流の見積もりをDX!PFで業務を一元管理。

どうもこんにちは、飯野です。 今日は、海事新聞からのニュースで、「国際物流の見積もりを電子化する「PortX」本格提供」についてお話していきたいと思います。 2022年2月2日イーノさんの物流ラジオ JapanFuse、「PortX」提供開始 国際物流のDXに取り組んでいるJapanFuseが見積もり業務を効率化するデジタルプラットフォーム「PortX(ポートエックス)」の提供を本格的に開始します。 JapanFuseについて JapanFuseの石田社長は、大学卒業するタイミングでこのサービスを始め、非常に若い方です。去年にTwitterから問い合わせがあり、国際物流業界について色々とお話しさせていただきました。 それで今回紹介するPortXが開発され、海事新聞にまで載ったということで、本当にすごいことです。 そこで、「PortX」について紹介したいと思います。 「Port X」のサービス 見積もり業務を効率化するデジタルプラットフォームで、海外調達・生産、貿易など国際物流を行う荷主などがターゲットです。 国際物流の見積もりでは、フォワーダーや3PL事業者ごとにフォーマットが違います。 弊社でも、船社から見積もりはリストで来たり、LINEで都度回答をいただいたり、都度フォーマットが異なります。 見積もり取りまとめの業務 船会社、フォワーダーから見積もりが出てきても、荷主さんがそれをまとめるのはとても大変です。それぞれの会社で、エクセルや自社システムへの転記などをしており、そこでは入力ミスなどのリスクもあります。 これら業務は単純作業ですが、オープンにできない情報の外注しづらい面もあります。 情報共有の必要性 案件ごとに担当が違う場合もあり、情報が適切に共有されていない状況もあります。 実際に弊社の営業でも、それぞれが見積もりを取ったりしており、情報管理と共有もうまくできておらず、無駄が多いと感じます。 大きい企業なら尚更そういう問題もあると思います。 「PortX」では見積もり業務をプラットフォーム上で行うことで、これら課題の解決を目指すとのことです。 プラットフォーム上で業務 2月から、「スポット案件」および「定期入札案件」に対応する形で、本格的に「PortX」のサービスを提供します。 利用企業は、プラットフォーム上で登録した事業者に対して、一括で見積もり依頼を送信することができます。回答された見積もりは自動で集計され、価格比較表なども自動で作成できます。 メール送信等のコスト削減も期待 この際、フォワーダーや3PLにおいても、メール送信や確認のコミュニケーションコストが削減されることが期待されています。 フォワーダーも金額をパパッと入力するだけです。 プラットフォーム上で一連の業務を完了することで、見積もり工数を従来のやり方と比較して6分の1まで低減できると報じられています。 一元管理で業務・情報の属人化回避 発注者側では、組織内で情報の共有が行えるため、業務・情報の属人化を避けられます。ここが大きいと思います。 例えば、それぞれの担当者が見積もりをプリントアウト、比較、データ保管、書類も別途保管、など結構な事務処理となりますが、プラットフォーム上で一元管理できると、かなり楽になると思います。 「PortX」のサービスコスト 「PortX」の初期導入費用は不要です。 こういったシステム開発では数千万から数億円かかることもありますが、「PortX」はクラウド経由のソフトウエア提供なので、追加機能などの追加開発コストもかかりません。 導入も数週間程度で、月間運用費は顧客の規模・課題に合わせて柔軟に設定するとしています。 個人的にも良いサービスだと思います。 スペース残表示はもう少し後に 見積もりの簡単比較というところで、価格だけを見られそうなところは、フォワーダーの立場としてはちょっと怖いですが、荷主の立場ならマーケットプライスが大体わかります。 とはいえ、出てきた見積もりから最安値を選んだとしても、スペースが取れるかどうかは別の話です。 本船スペース残の表示は船会社のAPIが解放される必要もあり、もう少し後になると思います。 自らのスキルで課題解決 大学卒業間近の学生が、業界関係者にヒアリングをし、課題を自分たちで見つけ、僕らの世代が苦手としているプログラミングで課題を解決しようとしているところが本当にすごいと思います。 普通のITエンジニアだと、なかなか課題は見つけられません。 しかし、石田社長は自分のプログラミングスキルで課題を解決するところまで持ってきており、優秀で実行力のある社長さんだと思います。 IT化・DX化における世代 IT化、DX化に関しては、若い人の方が得意です。こういう優秀な若者を応援・サポートするのも、上の世代の役割ではないでしょうか。 知らない!分からない!で終えるのではなく、上の世代は築いてきた人脈や経験があるので、それを活かして若い人を応援する文化がもっと広がればいいと思います。 PortX、導入費無料ですので、問い合わせされてはいかがでしょうか。

キューネ・アンド・ナーゲル、港の混雑指標を可視化!アクションプラン策定に効果。 | 物流ニュース・物流ラジオ

キューネ・アンド・ナーゲル、港の混雑指標を可視化!アクションプラン策定に効果。

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、海事新聞のニュースから、「キューネ・アンド・ナーゲル、世界9カ国の港の混雑指標を提供」についてお話していきたいと思います。 2022年1月28日イーノさんの物流ラジオ KN、新しく港混雑の指標提供開始 国際物流大手キューネ・アンド・ナーゲルは、世界の港湾の混雑度を示す新たな指標として、「ディスラプションインジケーター」の提供を始めたと発表しました。 世界の主要9港を対象に船の待機時間を集計し、混雑度を可視化するようにしました。 指標の対象の港 カナダのプリンスルパート、バンクーバー 北米のシアトル、オークランド、ロサンゼルス・ロングビーチ、ニューヨーク、サバンナ 香港地区、上海・寧波地区 オランダのロッテルダム ベルギーのアントワープ地区 指標によるボトルネック可視化 KNはこの指標により、世界のコンテナ輸送網の混雑度を測り、サプライチェーンのボトルネックを可視化するようにしました。 利用者は指標を高度な分析にも活用でき、自社のサプライチェーンへの将来の影響を予測し、アクションプランの策定に生かすことができます。 可視化によるメリット この指標をみることで、混んでいる港を避けることができます。 例えば、北米の港が混んでいたらバンクーバーなど、割と空いている港につけて、トラックや鉄道で運ぶルートを選べます。 また、今、船で送ると大幅な遅延が起こりそうなので、エアーで送ろう、といった選択も可能です。 とても便利なツールだと思います。 キューネ・アンド・ナーゲルのIT化 キューネ・アンド・ナーゲルはオンライン見積もり、Booking、追跡が出来るプラットフォームを持っており、そして今回は混雑を可視化出来るツールを始めました。 フォワーダーがIT会社化しており、同社は独自のSaaSを広めています。 物流のIT化、DX化 大手フォワーダーはM&Aでスケールを拡大しつつ、ITでサービスを強化しています。何度も放送でお話ししていますが、物流のIT・DX化は避けられません。 大手は積極的に投資ができて、ITで便利になる時代です。 一方、中規模の会社はIT化を後追いして、よりニッチを狙うようになるのではないでしょうか。 ITとマンパワー とはいえ、100%ITのものが選ばれるとは限りません。 転職市場の場合 例えば、転職市場で、自分で仕事を探す転職サイトではなく、転職エージェントを使う人もいます。 転職エージェントは企業が表に出したくない求人を持っています。それらは、比較的良いポジションのお給料が高い仕事が多いです。 ミドルクラスの人などは、そちらを使うことが多いかもしれません。 ファッション業界の場合 また、服を買う場合でも、無料のAIのリコメンドを利用する人もいれば、スタイリスト(フリーランス)さんに依頼したい人もいます。 ITでは一般的な仕事を大量に扱えますが、特殊なものや難しいものは少し高いけれどエージェントがやる、と二極化していると思います。 今後の物流のIT化は? とはいえ、今後もITの精度が上がっていくので、どこまで人が出来るものが残っていくのかという問題もあります。 物流でもITと実際に人がする仕事は当分分かれているとは思いますが、ITが進むことで、より効率的になっていくでしょう。 物流のDX化について引き続き発信をしていきます。

旧正月前の中国発の運賃は?!コロナと北京オリンピックの影響も。全体的に値下がり傾向。 | 物流ニュース・物流ラジオ

旧正月前の中国発の運賃は?!コロナと北京オリンピックの影響も。全体的に値下がり傾向。

どうもこんにちは、飯野です。 今日は海事新聞からのニュースで、「コンテナ運賃、旧正月前に足踏みか。北米向け値下がり」についてお話していきたいと思います。 2022年1月27日イーノさんの物流ラジオ コンテナ運賃、足踏み傾向 昨日は旧正月前の中国の各港の状況について説明しましたが、今日は運賃について説明していきます。 中国の旧正月休みを前に、これまで上昇傾向にあったコンテナ運賃が足踏み傾向にあります。 上海発アメリカ向け 1月21日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃は、40フィートコンテナ当たり7,976ドルで、前週比で18ドルの値下がりです。 若干とはいえ、運賃が下がるのは2021年10月中旬以来となります。 上海発北米東岸向けは40フィートコンテナ当たり1万1,337ドルで、前週比では約400ドルの値下がりとなりました。 北米東岸向けは2週連続で値下がりです。 欧州航路 上海発北欧州向けが20フィートコンテナ当たり7,783ドル、地中海向けが7,522ドルです。 昨年12月末から若干の変動はあるものの、ほぼ横ばいに近い動きとなっています。 アフリカ航路 また西アフリカ向けが7,396ドル、南アフリカ向けが6,278ドルと、いずれも前週比で若干の値下がりとなりました。 ここにきて全体的に値下がり傾向も出ているが、金額はわずかで一気に軟化する気配は見えないとのことです。 オリンピックと旧正月の影響 旧正月休みに加え、北京オリンピックに備えたコロナ対策で厳格な規制を実施したことにより、出荷が滞っていることも影響している可能性がある、と記事は締めくくっています。 港の混雑とスペース有無 昨日の放送では深セン、寧波、上海などの港が混雑し、船の接岸日の3−4日より前のリターンに規制をかけているとお伝えしました。 上海航運交易所の指数には、それが反映していません。 船が遅延により港が混雑していることと、船のスペースの有無はまた別の話かもしれません。 旧正月に向けての運賃状況 去年の国慶節前は電力不足で、生産が終わらなかったShipperが直前キャンセルをし、フォワーダーがスペースを投げ売りして、運賃が急落しました。 投げ売りはさすがにないと思いますが、価格が少し下がっている状況です。旧正月に入ったらまたニュースがアップデートされると思います。 今年は、旧正月、コロナ、北京オリンピックと、イベントが続き、過去にこんなことは一度もないので、どう動いていくかは分かりません。 引き続き、中国の情報をウォッチしていきます。

旧正月前の中国各港の状況。ヤードの混雑と労働力不足。長期休暇でコンテナ不足回復なるか? | 物流ニュース・物流ラジオ

旧正月前の中国各港の状況。ヤードの混雑と労働力不足。長期休暇でコンテナ不足回復なるか?

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、Job.comの記事より「旧正月前の中国各港の現状について」お話していきたいと思います。 2022年1月26日イーノさんの物流ラジオ 中国の旧正月 1月31日に始まる旧正月で工場が約2週間閉鎖されます。現在、中国の荷主はさらなる混乱と遅れに直面しています。 それぞれの港の状況を見てみましょう。 深セン港 まず、深セン港の塩田コンテナターミナルは、中国からの北米などに向けた太平洋横断輸出の約25パーセントを扱っています。 塩田コンテナターミナルは、ターミナルヤードが大幅に混雑しているため、貨物が入った輸出コンテナのリターン(工場からターミナル港に持っていくこと)を船の接岸の4日前までに制限し始めました。 他には深センの蛇口コンテナターミナルでは、輸出コンテナは実際の船の入港から3日以内にのみ受け入れています。 ヤードが混雑しているため、規定より早く持ってくることを規制しているのです。 コンテナヤードのスペース不足 ヤードのスペース不足は、米国と欧州の港の混雑による本船スケジュールの遅延が影響しています。現在、平均1週間以上の遅れが出ています。 ドライバーへの規制 他にはトラックドライバーへの規制の問題もあります。港とその周辺のCFSは開いていますが、入るために、ドライバーは48時間以内のCovidテストにパスする必要があります。 現在、中国のゼロ・コロナ政策はとても厳しくなっています。 寧波港 船会社のHMMは、上海、大連、寧波の各港で接岸の遅れを指摘しており、これらの港もヤードの混雑と労働力不足に悩まされていると発言しています。 旧正月の長期休暇中にドライバーが休暇を取るため、トラック輸送能力は制限されるとしています。 よって、MSCは一部の航路で1カ月間寧波への寄港を見合わせ、Hapag-Lloydは通常寧波に寄港する2航路の船を上海へ迂回させています。 天津、厦門、青島 次に天津ですが、2週間前に天津でオミクロン型が発見されたため、「輸送能力や移動をさらに制限する可能性がある」と現地のフォワーダーは警告しています。 しかし、厦門(シャーメン)と青島の港湾業務は、ほぼ通常通り行われています。 このように、地域によって状況は違うようです。 旧正月中の運航 中国各地で本船の遅れ、コロナによるドライバーの制限、ターミナルの混雑など、旧正月前で大変な状況になっています。 記事の最後に、来週初めから2月14日までほとんどの工場が閉鎖されるため、船会社は2月7日からコンテナ量が緩和され、2月20日近くに急回復すると予想しています。 MSCもMaerskも旧正月期間は特定の航路の運行をストップするとしています。 終わりに そういう意味で旧正月明けは、コンテナ不足は少し解消されている見込みがあります。 中国から北米の輸送が減るこの間で、北米西岸の目詰まりがどれくらい解消されるのかというのが注目ポイントだと思います。