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パナマ運河、水不足で運航制限!輸送遅延に拍車? | 物流ニュース・物流ラジオ

パナマ運河、水不足で運航制限!輸送遅延に拍車?

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、6月12日付の海事新聞の記事から、「パナマ運河で水不足。運航制限で輸送遅延に拍車か」についてお話していきたいと思います。 2023年6月12日イーノさんの物流ラジオ パナマ運河、運航制限 北米西岸での労使交渉とともに、パナマ運河での運航制限も北米航路に影響を与えています。 パナマ運河では、過去にも雨が降らない渇水期に運航制限や通航料の値上げ問題が発生しています。 水不足の影響 今年は降水量が少なかった影響でパナマのガトゥン湖の水位が大幅に低下し、十分な利用可能水量を確保することが難しい状況となっています。 そのため、3月1日時点では船舶の最大喫水制限が15.09メートルだったものが、5月30日には1.68 メートル分さらに引き下げ、13.41 メートルとすることになりました。 1万5000TEU型のネオパナマックス型の船では、最大喫水が13.41メートルになると積載量が40%絞られるといわれています。 こうした状況を受け、一部コンテナ船社では積載する貨物量の調整や、パナマ運河通航のサーチャージの導入を行う方針です。 各船社の対応 独船社のハパックロイドは東アジアから北米東岸向けの3サービスについて、7月1日から1コンテナ当たり260ドルのチャージを導入すると発表。 他船社でも、同月からアジア発北米東岸ガルフ向けで1コンテナ当たり300ドル程度のチャージを適用する動きが出ています。 西岸労使交渉との関係 アジア発北米向けのコンテナ輸送では昨年以降、北米西岸での労使交渉への不安から、西岸港湾ルートから東岸・ガルフ経由ルートへのシフトも進展しています。 米国西岸港湾では6月2日から組合による争議で混乱が生じていますが、「パナマ運河の運航制限もあり、東岸向けに貨物が流れないことを見越して西岸労組は動いているのではないか」と見る関係者もいるようです。 西岸での労使交渉が難航し、代替の東岸ルートも確保が難しい状況となる中、アジア発北米向けのスポット運賃が急上昇する可能性も出てきています。 運河のコンテナ船運航 パナマ運河を通行するには、かなりの水の量が必要となります。近くの湖の水を使っており、水不足だと十分な水深を確保できなくなります。 よって、大型船は積荷量を減らして軽くしないと通行ができず、その分サーチャージを請求する形となります。 雨季で水不足は解消か 基本的にはパナマは6月が雨季のようで、水不足問題は解消に向かうと思われますが、気候変動の影響で雨が長期間十分に降らなかった場合、サプライチェーンに影響を及ぼす可能性があります。 本日の海事新聞の記事では、そうした場合、スポット運賃がアップする可能性があるとのことでした。 パナマ運河の水不足問題や西岸港湾の労使交渉も含めて注目をしていきたいと思います。

米国の西岸港湾、混乱が続く。カナダ西岸港湾はストライキの投票へ | 物流ニュース・物流ラジオ

米国の西岸港湾、混乱が続く。カナダ西岸港湾はストライキの投票へ

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、6月7日付海事新聞の記事から、「米国の西岸港湾、コンテナターミナルの混乱が続く。カナダ西岸港湾はストライキの投票へ」についてお話していきたいと思います。 2023年6月8日イーノさんの物流ラジオ 北米西岸、混乱続く 米国西岸港湾では現地時間の6月5日時点でも、幾つかのコンテナターミナル(CT)で閉鎖や混乱が続いている模様です。 作業員が出勤しているターミナルでも、通常の作業スピードよりかなりスローダウンするなど滞っているとのことです。 物流の混乱を懸念し、全米小売業協会はバイデン大統領に対し、労使交渉を調停するよう要請しました。 カナダ西岸港湾の動き 一方、カナダ西岸港湾の労働組合であるカナダILWUは8-9日に、ストライキの可否を決める組合員投票を行うと発表。 西岸港湾の混乱はさらに拡大する可能性があります。 労働者側の賃上げ要求が発端 6月5日の西岸港湾各ターミナルの状況は、2日に比べてやや正常化したようです。それでも一部では閉鎖や作業遅延、作業員派遣拒否などのトラブルが発生しています。 今回の争議は、組合側が提案した賃上げに対して使用者側が拒否したことが発端といわれています。 組合側の賃上げ要求額は、時給7.5ドル増。 これは次の労働協約の6年間の期間中、毎年実施するもので、計算すると6年で賃金は倍となります。 使用者側であるPMA(太平洋海事協会)によると、過去20年間の賃上げ幅は時給0.5ドルから1.5ドルの範囲とのことです。 カナダILWU、スト突入か カナダ西岸港湾の労使交渉では、政府調停の下で順調に交渉しているものと見られていました。 しかし、今回のカナダILWUの行動が、米国西岸のILWUを支援するための動きかどうかは不明です。 ただ、これまでカナダ西岸と米西岸の港湾が同時期にストライキに突入したことはありません。 カナダの動きと北米西岸への影響 カナダの西海岸でストをやるかどうかの投票が今日か明日に行われます。 これがLA、LBの方にも波及してくるかどうかが注目です。 港湾労働者の賃上げ 今回の港湾ストップの強行策は賃上げがテーマです。 ILWUの港湾労働者たちの年収は2,000万円以上あるとされており、さすがにちょっと高すぎではないかと個人的には感じたりもします。 しかし、コロナ禍でもしっかり仕事をしていたり、船会社はかなりの売り上げをあげていたりと、この賃上げの権利は主張してくるのも自然な気がします。 とはいえ、6年で賃金が倍になる交渉をするというのはかなり強気の交渉ではないでしょうか。 どうなっていくのか、今後も目が離せません。

キューネ・アンド・ナーゲル、南アフリカの物流企業を買収。低温物流を強化! | 物流ニュース・物流ラジオ

キューネ・アンド・ナーゲル、南アフリカの物流企業を買収。低温物流を強化!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は6月7日付の海事新聞の記事から、「キューネ・アンド・ナーゲル、南アフリカの生鮮に強い物流企業を買収。低温物流を強化」についてお話していきたいと思います。 2023年6月7日イーノさんの物流ラジオ KN、低温物流強化へ 欧州の国際物流大手キューネ・アンド・ナーゲル(KN)は6月6日、南アフリカに本社を置く物流会社モーガンカーゴを買収することで合意したと発表しました。 モーガンは生鮮貨物の取り扱いに強みを持つフォワーダーで、2022年度の年間貨物取扱量は航空で4万トン超、海上で2万TEU超。 KNはモーガンをグループに加えることで、低温物流を強化していく方針です。 買収について モーガンは南アフリカ本社のほか、英国、ケニアにも自社拠点を置くフォワーダーです。 KN傘下に入ることで、これらの国々の顧客と、キューネが各地で展開するコールドチェーン(低温物流)施設などのネットワークの接続性を改善できるとのことです。 キューネはアフリカなど高成長市場での事業拡大は、現行の経営計画ロードマップ2026に合致していると説明しています。 モーガン買収により、アフリカでの存在感を高め、さらに今後は中東・アフリカ地域での取り組みを加速するとしています。 KNによる買収 キューネは生鮮物流強化に、各地域に強みを持つ物流企業の買収を続けてきました。 2018年にはエクアドルのパンアトランティック ロジスティクス、2019年にはワールドワイド ペリッシャブルカナダ、2021年には水産物フォワーディングに特化したノルウェー企業サルモスペッドなどをそれぞれ買収しています。 国際輸送業界のM&Aの加速 キューネも買収を広げています。 昨日、Twitterでこのようなことをツイートをしました。 https://twitter.com/iino_saan/status/1666014567238082561 こういったニュースがあると、リアルにM&Aは業界で進んでいくと実感します。 また、こんなツイートもしました。 https://twitter.com/iino_saan/status/1665633939002884097 日本企業に向けて 僕は平日毎日、物流業界のニュースを発信しており、一般の人よりは業界のニュースを見ていると思います。 また人材紹介業も経営しているので、マーケットの流れと、人の行動心理と流れを考えると、最初に紹介したM&Aが増えるというツイートの内容は全く的外れだとは思いません。 これを聞いて不愉快に思う人は一定数でいると思いますが、警笛を鳴らさないと、「時すでに遅し」となるケースが普通にあると思います。 そうなった時、日本の会社はどうなっていくか?20年後はどうなっているか? 少しでも明るい未来に向かったら良いと思い、日々発信をしております。 お叱りの言葉を受けるかもしれませんが、ご理解頂けますと幸いです。

北米西岸港湾、 ILWUが争議行動を開始! | 物流ニュース・物流ラジオ

北米西岸港湾、 ILWUが争議行動を開始!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は6月6日付の海事新聞の記事から、「北米西岸港湾、労働組合側 ILWUが争議行動を開始」についてお話していきたいと思います。 2023年6月6日イーノさんの物流ラジオ 北米西岸労使交渉、争議行動発生 北米西岸港湾でついに大規模な争議行動が発生しました。 西岸港湾に就航する船社やターミナルで構成するPMAは現地時間6月3日、「労働組合側のILWUが一致団結した行動を展開し、ロサンゼルス港とロングビーチ港にある複数のターミナルが事実上の操業停止に追い込まれた」と発表しました。 ターミナル停止の影響 西岸港湾の労使交渉は先月までに自動化など複数項目で合意に至るなど順調に進んでいたものの、一転して争議により労使の緊張が高まりました。 PMAによれば、LA・LB港以外にも、「オークランド港、タコマ港、シアトル港、ワイナメ港で同様の労働争議が発生し、ターミナルの操業が停止して深刻な影響を及ぼしている」とのことです。 現地からの報道では、6月2日の朝からLA・LB港にある複数のターミナルで朝のゲートオープンから数時間後にはトラックの搬出入受け入れが停止になったとされています。 オークランド港でも2日午前中に閉鎖となるなど混乱が生じています。 ILWUの主張 一方、ILWUは「労使交渉が決裂したという報道は誤り」との声明を発表しています。 そのうえで、「われわれ労働者はコロナ禍期間中、命を危険にさらしながら物流を維持してきた一方、海運業界は天文学的な利益を上げてきた」と述べ、「そうした組合員の英雄的努力を認めないような経済パッケージに妥協することはない」とコメントしています。 貨物量増加前の行動 今回の労使交渉が始まる前、コロナ禍でも働いていた労働組合側は、船会社側が多大な利益を上げているのが周知の事実のため、確実に交渉は難航するとされていました。 しかし、直近の港の自動化のテーマでの交渉がスムーズに行われており、不思議に感じていました。 この時期に行動することを狙っていたようにも感じます。 一般的に北米向けは、6月、7月、8月とピークシーズンサーチャージが加わるほど貨物量が増えます。 10月1日に中国の国慶節があり、それまでに中国の工場は貨物の製造を増やして出荷します。 さらに11月の第4週目の金曜日にブラックフライデーのセールやクリスマスホリデーに向けたセールもあります。 それまでに十分な在庫がないといけません。ここで貨物が安定的に輸送されなければ、大変な状況となります。 今後の予想 しかし、個人的にはタイミング的にちょっと早い感じもします。 労使交渉は2022年5月から開始し、1年強続いています。 北米の荷主はこういうこともあろうかと、西海岸だけでなく、東海岸やメキシコ湾岸に貨物を流してリスク回避をしようとしています。 今回のターミナルストップという強行策は、少し早いタイミングではないでしょうか。 もう少し後にずらし、作業のスローダウンやターミナルストップにする方が、交渉は有利になると思いますが、ここで抗議を開始し、政府介入して終わるタイミングかもしれないと、個人的には予想をしております。

物流改善、政府,荷主に義務付け!関税立替はもうやめにしないか。 | 物流ニュース・物流ラジオ

物流改善、政府,荷主に義務付け!関税立替はもうやめにしないか。

どうもこんにちは、飯野です。 本日は6月5日付の海事新聞の記事から、二つの記事についてお話していきたいと思います。 まず一つ目は、「物流改善、政府が荷主に義務付け」です。 2023年6月5日イーノさんの物流ラジオ 荷主に物流改善義務付け 政府は6月2日、第2回「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」を開催し、物流革新に向けた政策パッケージを承認しました。 荷主企業の物流改善への取り組みを促進するため、特に大手企業に対して役員層での物流管理責任者の配置、勧告などを伴う物流負荷軽減計画作成など規制的措置を含む法案を、2024年 通常国会への提出を視野に具体化していきます。 ドライバーの時間外労働問題 国土交通大臣は同日会見し、「物流は国民生活を支える重要な社会インフラであり、ドライバーの時間外労働の上限規制が強化される2024年問題への対応は喫緊の課題だ。対策を何もしなければ、2024年には14%の輸送力不足に陥るという試算もある。」と語っています。 また、「政策パッケージに盛り込まれた対策で、可能な取り組みから速やかに実施し、規制的措置などの枠組みも確実に整備する」としています。 政策パッケージの内容 その政策パッケージは 1.商慣行の見直し  2.物流効率化  3.荷主・消費者の行動変容 の三つの柱で、荷主・物流事業者の物流改善を評価・公表する仕組みの創設など、具体的施策を打ち出しました。 通関業者の関税立替について 二つ目の記事は、「公正取引委員会、2年連続で関税立て替え 注意喚起」です。 公正取引委員会は荷主が関税や消費税などを直接支払わず、通関業者に立て替えさせる行為を独占禁止法上の問題につながる恐れがある事例に2年連続で取り上げました。 併せて、「参考」の形で、立て替え払いの解消事例を掲載し、荷主と通関業者に改善を促すとともに、「引き続き注視していく」としました。 公取委は独禁法などの違反への監視を強めています。 荷主への注意喚起 実際には荷主に立ち入り調査をしたり、注意喚起文章を送ったりと対応をとっています。 こうした動きは、立て替え払いの改善を着実に後押ししています。 ある大手通関業者では直近の数カ月間だけでも複数荷主の立て替え払いが解消しました。 ただし、一部の荷主は「違反しても、すぐに罰則があるわけではない」とし、全く聞く耳を持たず、先の関係者は「報復行為が予想されるため、通報しようにもできない。公取委、そして関税局にも、もう一段と踏み込んだ対応を期待する」と語っています。 依然荷主の立場が強い日本 日本では荷主あっての物流事業者のようなところがあり、荷主の立場がかなり強くなっています。 2つ目の記事の通関会社の関税・消費税の立替がその最たる例で、通関業者が数千万円という関税・消費税を立替える場合もあるほどです。 更に、通関業者が金利などをとっていないケースが大半です。 関税立替の負担 今はリアルタイム口座というものがあり、荷主がリアルタイム口座から税金が引き落とされるケースもあります。 本来、通関会社は通関をする会社であって、金融機関ではありません。 トラックドライバーの荷訳 また、トラックドライバーが荷物を積み下ろしすることも商習慣的に決まっています。 それに対し疑問もありますし、ドライバーの待機時間の長期化の問題もあります。 商習慣の撤廃 物流業者なんていくらでもいる、いくらでも替えられる存在だと思っている人は一定数でいます。 その為、買い叩かれることも良くあります。 しかし、そろそろ、この昭和からの流れの悪しき商習慣を終わらした方がよいのではないでしょうか。 製造業にとってみれば、製品単価にそこまで影響しないレベルでコストを叩き、物流会社が疲弊するという、そんなことをしている場合ではありません。 この業界が良い方向に1日でも早く、良い状態になっていけばと願っております。

CMA-CGM、フランスのメディアへの出資拡大! | 物流ニュース・物流ラジオ

CMA-CGM、フランスのメディアへの出資拡大!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、6月1日付の海事新聞の記事から、「CMA―CGM、短期間にフランスのメディアへの出資拡大」についてお話していきたいと思います。 2023年6月1日イーノさんの物流ラジオ CMACGM、仏メディアに出資 仏の船社CMA―CGMは5月25日、デジタルメディア運営の仏ラ・トリビューン社の株式100%を取得すると発表しました。 CMA―CGMは多角化戦略の一環として昨年来、仏メディアへの出資を拡大しており、仏国内での存在感を高めるのが狙いとされています。 ラ・トリビューン社について ラ・トリビューンはフランス、アフリカに17拠点を置き、テクノロジーや気候変動、責任投資などの重要な経済上の問題を主に取り上げています。 既に100%デジタルモデルへと移行しており、ビジネス・金融領域でのオンラインメディアとしては最大手だとのことです。 CMACGMのメディア買収 CMA―CGMは2022年、ラ・プロヴァンス、コルス・マタンという2つの仏メディアを買収し、テレビ局M6グループにも一部出資しています。 さらに今年4月にも、オンラインメディアのブリュットの株主にもなりました。 CMA―CGMは今回買収したラ・トリビューンのDXでの専門知識や、イベント開催の実績などから、2022年に買収した2つのフランスメディアと並ぶ存在になるだろうと説明しています。 また、CMA―CGMが拠点を置くマルセイユ地域での存在感も高められるだろうとしています。 船社のメディア買収 今回の記事によると、CMACGMはフランスで短期的に複数のメディアを買収しています。 メディアは多くの人たちにリーチでき、物流より一般的です。 海運業はボラティリティが大きく、収益が良い時は良い反面、リスクが高くもあります。 CMA-CGMは船だけでなく、倉庫やロジスティクスといった総合物流への路線をとっています。 メディア事業への期待 今の時代、メディアを抑えるというのは結構重要だと考えています。 メディアは多くの人にアプローチできる場所です。例え、物流に繋げなくとも、多くの人にリーチできるメディアがあれば、いろいろな展開が可能になります。 物流は無くなることはありませんが、物流事業も拡大しながら、メディア事業も同時並行で拡大しているCMA CGMに今後も注目です。

円安が加速、海運大手に追い風! | 物流ニュース・物流ラジオ

円安が加速、海運大手に追い風!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は5月29日付の海事新聞から、「円安加速、海運大手に追い風」についてお話していきたいと思います。 2023年5月30日イーノさんの物流ラジオ 円安加速、1ドル=140円台に 5月25日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下落し、一時1ドル=140円台前半まで下落しました。 運賃や用船料収入など、売上高に占めるドル比率が8割前後と東証プライムで最もドル収入比率が高い海運業界にとっては追い風になっています。 海運業界に追い風 米政府の債務上限引き上げ問題を巡り円安観測が広がっていたものの、ここにきて、日米金利差の拡大などを手掛かりにした円売り・ドル買いが増しています。 円安が140円台まで進むのは、2022年11月以来、約半年ぶりです。 円安は日本のエネルギー輸入など貿易収支の赤字要因となりますが、輸出産業やドル収入が大半を占める海運業にとっては追い風になります。 海運大手各社画の影響 海運大手の今期の為替想定は日本郵船が1ドル=130円、商船三井が同125円、川崎汽船が同125円。 瞬間的に各社の為替前提を10―15円下回っており、2024年4―6月期の各社業績にプラス影響が出そうとのことです。 ドル収入が主体の海運各社 海運各社は決算期ごとにドルベースの売上高を円換算し、日本基準の決算短信として発表します。 海運業界は海運市場での用船料収入、海外荷主からの運賃収入など売上高全体の8割前後がドル収入とされています。 日本の体質、円安助長か 現在の円安の原因はアメリカFRBの継続的な利上げ、日銀の植田新総裁が引き続き金融緩和をすることによるもので、ドル円の金利差が広がり、円売りのドル買いが発生しています。 日本の貿易赤字体質も円安を助長しているとのことです。 日本は輸出より輸入の方が多いため、ドルで買う(ドルを買う)ことの方が多いのが特徴です。 これは日本の製造業が製造コストを下げるために諸外国に工場を作り、日本国内が「産業の空洞化」になってしまったため、日本で製造して輸出するというのは多くは見込めません。 グローバル企業へは追い風 今回のニュースにあったように、海運業界ではずっとドルが使われているので邦船3社にとっては追い風となるでしょう。 偏った見方になってしまいますが、グローバルに活動し、ドル建てで商売をしていない企業は大変ではないかと思います。 今後の展開 過去の1ドル80円のような円高にはおそらくならないような気がします。 円の価値が上がらないため、日本国内で、日本円だけで商売をしていても、海外から輸入をするとなった時に、円が安いため割高で取引をすることになります。 仕入れが高くなると販売価格も上がっていき、日本からの輸出は売りにくくなってしまいます。 マクロ経済の話で、将来どうなるかというのは分かりませんが、市場全体の流れをみて自分は、自社は、どのようなポジションをとっていくのかを考える必要はあると思います。

日新、化学品・危険品物流拡大!事業基盤を強化 | 物流ニュース・物流ラジオ

日新、化学品・危険品物流拡大!事業基盤を強化

どうもこんにちは、飯野です。 本日は5月29日付海事新聞の記事から、「日新、化学品・危険便物流拡大」についてお話していきます。 2023年5月29日イーノさんの物流ラジオ 日新、化学品・危険品物流拡大へ 株式会社日新は、化学品・危険品物流への取り組みを加速します。 前期の中期経営計画の設備投資額300億円以上のうち、化学品・危険品分野には50億円以上を充てるとのことです。 そのほかの内訳は、国内・海外の施設が100億―150億円、栃木県の倉庫など自動車分野が50億円以上、IT、DX、ESG、M&A、人材開発などが50億―100億円となっています。 成長投資を拡大し、コア事業を強化していく方針です。 危険物倉庫の需要増加 食品物流関連の整備はほぼ終えており、化学品・危険品分野の事業基盤を強化していきます。 危険物倉庫については、需要が供給を上回っており、半導体の製造に使う高圧ガスの物流需要も強いとのことです。 このため、危険物倉庫とともに高圧ガスなどの関連施設も拡充していきます。 使用済みのリチウムイオン電池回収など将来的な需要も視野に、施設を増設していくとのことです。 半導体関連事業 また半導体関連の物流需要取り込みを図り、熊本県では倉庫用地の取得を検討しています。 北海道では苫小牧市に保有する土地を整地し、一般倉庫と危険物倉庫を設置する計画。半導体メーカーとそのベンダーへの営業活動を進めています。 日新の今後の戦略 同社の中期計画ではコア事業として、化学品・危険品物流とともに自動車関連物流、食品物流を挙げています。 自動車関連では日本国内で港湾施設を有効活用し、モータープールなどを整備。 電気自動車(EV)関連物流を開拓するほか、栃木県で倉庫を建設中です。 海外で、アフリカなど未進出地域への対応を検討しているとのことです。 また、食品物流では国内で既存施設の最適稼働と関連施設拡充に取り組み、海外では米国、アジアなどでの低温物流サービスを拡充していきます。 日新のメディア展開 日新は食品・危険品・物流容器・デジタルフォワーダーなど、様々なことに特化しており、その見せ方がとても上手だと感じます。 それぞれの物流サービスでウェブサイトをつくり、コラムを書き、検索から集客をしようとしています。 今回は化学品・危険品への物流を強化するということで、良い感じでとんがっていると思います。 リチウムイオン電池の回収や保管などはこれから必要とされてくる分野です。 とても興味深い思う会社さんでして、今後の活躍に注目です。

北米の在庫整理が一段落!再入荷が近づくか? | 物流ニュース・物流ラジオ

北米の在庫整理が一段落!再入荷が近づくか?

どうもこんにちは、飯野です。 本日はWSJの記事から、「北米の小売業者、在庫整理が一段落し、再入荷が近づく予感」についてお話していきたいと思います。 2023年5月25日イーノさんの物流ラジオ 北米、在庫整理一段落 北米の大手小売業者は、過剰在庫の削減をほぼ完了し、この秋に新商品を棚に並べる準備を進めていることを示唆しており、貨物輸送業者にとっては明るい兆しとなっています。 ターゲットの第一四半期末の在庫は前年同期比で16%減少、ウォルマートは米国内の在庫を過去1年間で9%削減しました。 両社のバランスシートから数億ドルの商品が削減され、混雑したサプライチェーンにスペースが生まれつつあることを示唆しています。 再入荷近づく ターゲット社のCOOは、秋に向けて新しい商品を店頭に並べることに目を向けていると語っています。 また、ウォルマートのCEOは、「在庫は改善され、過剰在庫は減り続けている。それは数字に表れ、店舗訪問で実際にそれを見ている」としています。 過剰在庫の発生 コロナの大流行時に多くの活動が制限される中、サービス消費も制限されたため、消費者は多くの商品を購入していました。 しかし、昨年春からサービス業への急激な回帰が始まり、小売業者の倉庫は過剰在庫の状態になりました。 小売業者は海外からの注文を控え、過剰在庫を減らさなければいけない状況でした。 貨物量減少による影響 ドイツのコンテナ船会社ハパックロイドは今月、貨物量が4.9%減少したため、第1四半期の収益が33%減の60億ドル強に落ち込んだと発表しました。 しかし、世界第5位のコンテナ船会社である同社は、出荷動向が四半期末にかけて回復してきたとも述べています。 北米向け航路、貨物量増えるか このラジオでも、北米の小売業者は過剰在庫を抱え、仕入れを控えているというお話をずっとしてきました。 しかし、第一四半期が終わった時点では在庫量は着実に減ってきており、ターゲットは新商品を棚に並べることを考えていると発表しました。 ピークシーズンに向けて 北米向けの航路は一般的に6月、7月、8月にピークシーズンを迎え、GRIというサーチャージ一括値上げもあります。 中国の国慶節、10月1日の前には貨物量が増え、北米のブラックフライデーがある11月の第四金曜日には大きなセールが行われます。 去年は小売業者が在庫を抱えていたため、そこまで盛り上がらなかったと記憶しています。今年は記事で紹介したように在庫が減ってきているので、輸送量は増えるかもしれません。 北米西海岸向けの海上運賃は底値が決まったともいわれており、これからスポット運賃は上がっていくかもしれません。 引き続き北米のマーケット状況に注目です。

物流DXのHacobu、15億円の資金調達!累計額は43億円 | 物流ニュース・物流ラジオ

物流DXのHacobu、15億円の資金調達!累計額は43億円

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、5月24日付の海事新聞の記事から、「物流DXのHacobu、15億円の資金調達、累計 調達額は43億円」についてお話していきたいと思います。 2023年5月24日イーノさんの物流ラジオ Hacobu、調達額15億円 クラウド物流管理サービス「MOVO(ムーボ)」を提供するHacobuは5月23日、倉庫やセイノーホールディングス系のロジスティクスイノベーションファンド(LIF)などを引受先とする第三者割当増資のほか、融資によって総額約15億円を調達したと発表しました。 そして資金調達に合わせて、三菱倉庫とは先月6日に資本業務提携を結びました。 ハコブは今後、ムーボの新機能やアプリケーションの開発、研究開発に投資をし、幅広い職種で採用も増やしていくとのことです。 ハコブについて ハコブという会社は2015年に設立され、トラック予約の受け付けサービス「ムーボ・バース」など企業間物流の最適化を図るアプリケーション群としてムーボを提供し、物流DXコンサルティングも手掛けています。 同社は新機能や新アプリ開発の一環として、今年の6月にドライバー向けアプリの提供を始める予定です。 ドライバー向けアプリ 当初の機能はムーボ使用時の利便性向上ですが、将来的にはビッグデータを活用した働き方改革、ドライバーと荷主や物流センターをつなぐコミュニケーションのための機能を開発していく予定です。 MOVOについて ムーボの累計導入企業数は560社を超え、利用事業所数は1万2000カ所以上。 中でも、ムーボ・バースの累計利用ドライバー数は46万人と日本のトラックドライバーの約半数に相当します。 今回新たに出資した三菱倉庫は、ムーボで輸配送を可視化し、ドライバーの時間外労働規制などが強化される「2024年問題」を見据えて輸配送業務の効率化を目指します。 三菱倉庫の常務執行役員は「物流業界全体が抱える課題の解決に向け、ハコブとともにさまざまな取り組みができることを期待している」とコメントしています。 トラック系DX 2024年問題まで待ったなしというところで、トラック系DXのスタートアップが注目を集めています。 先日、ロジラジでお話ししたドライバーへの荷受け・荷役の2時間以内ルールのコンテンツは、僕のTikTokで大きな反響をいただき、現時点で54万回も視聴されています。 80件以上のコメントがついており、TikTokはトラックドライバーさん多いのかなと思いました。 本当に効率化をして欲しいという切実なコメントが結構ありました。 スタートアップに期待 企業もスタートアップに投資をし、業務提携もするということで、このようにスタートアップが増えてもっと良いサービスを開発できるようになっていけば良いと感じています。