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12月は海上運賃アップ、スペースも超タイト!北米のワクチン接種進まず

どうもこんにちは、飯野です。

今日は実務の話をしていきたいと思います。

11月末になり、12月の運賃が各船会社から上がってきています。サプライチェーンの乱れにより、各社とも大幅に値上げ傾向にあります。

それに加え、スペースが取れません。

この記事を書いた人
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)

2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!

2021年11月23日イーノさんの物流ラジオ

イーノさん
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年末に向けての出荷増加

毎年、年末年始に向けて、スペース確保が難しくなりますが、今年はコロナの影響で一段とスペースが取れない状況です。

営業マンとしても荷主さんからリクエストをいただいて、送りたいけれども、全部は送れない状態になっています。

できる限りお客さんのリクエストにお応えしていきたいのですが、100%はご希望に添えない現状をご理解いただきたいと思います。

年明けのスペースは?

1月早々は少し落ち着くと思いますが、2月上旬に中国の旧正月があるので、1月下旬からまたすぐにスペースがタイトになるでしょう。

昨日の放送でもお伝えしましたが、海上運賃の正常化はある調査会社によると最短で1年半かかるとのことです。

今回の例でいうと、2023年の中旬までということになります。

スペースに関してはその調査会社は伝えていませんが、物流の目詰まり、特に北米のサプライチェーンがポイントです。

北米のワクチン接種義務化は?

北米のワクチン接種が50数%で止まっており、進んでいません。ワクチン接種していない人は普通にコロナでダウンしている中、マスクしていない人も多いようです。

ワクチン義務化が決まれば、少しずつ目詰まりも解消していくとは思います。

しかし、ワクチン接種していない一定数の作業員の方たちがコロナでダウンしてしまったら、目詰まりの解消には時間がかかってしまいます。

そうすると、本船スペースは取りにくい状態が続くということになります。

運賃が高いのは物流業界にとっては良いことですが、スペースがないのはサプライチェーンの乱れにもなりますし、実務でもとても忙しくなります。

個人的には北米でワクチンの義務化が決まって欲しいと思う今日この頃です。12月のスペースはとてもタイトだということをお伝えしたいと思い、お話いたしました。

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