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商船三井、メタノール船事業強化!脱炭素の次世代燃料!中国向け増加?

どうもこんにちは、飯野です。

今回は、「商船三井、メタノール船事業強化。船舶燃料の可能性も追求」というテーマで話していきたいと思います。

この記事を書いた人
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)

2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!

2021年11月18日イーノさんの物流ラジオ

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商船三井のメタノール船事業

久しぶりにニュースの話ですが、海事新聞に「商船三井がメタノール船事業の強化を図っている」とありました。

理由として以下二つをあげています。

1.メタノールの海上輸送が中国向けで増える可能性がある
2.再生可能メタノールは、海上輸送の脱炭素化の次世代燃料の候補の一つである

商船三井はメタノール生産大手メタネックスとの戦略的提携をしており、メタノールの輸送ニーズの高まりに対応しています。

メタノール、中国向け増加

1つ目の理由を掘り下げてみましょう。

中国はメタノールの一大消費国で、国内産石炭からつくられたメタノールが広く利用されています。

一般的にはメタノールは60%が天然ガスから生産され、様々な用途で使われています。例えば、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維、医薬原料等があります。

環境対策が注目されている中で、脱石炭がもっと進んでいくと、石炭由来のメタノールからガス由来のメタノールに切り替えが進む可能性があるのではないかと思います。

メタネックスがガス由来のメタノールを作っており、将来、中国向けのトレードが増える可能性があるとのことです。

次世代燃料としてのメタノール

次に二つ目の理由を見ていきましょう。

メタノールは海運業界の次世代燃料としての期待も高まっています。

大手マースクは8月、メタノール燃料に対応した1万6000TEU型コンテナ船を12隻を発注し、2024~2025年に納品されるとのことです。

メタノールはアンモニアや水素に比べると、船舶用燃料としての技術が既に確立され、実用化されています。

生産・供給体制の整備など、今後の課題もありますが、海運関係者は「LNGと比べて取り扱いが容易なこともあり、次世代燃料の選択肢の一つになる可能性がある」と述べています。

そういった意味で、商船三井もこのメタノールに注目しています。

詳しくは海事新聞の記事へのリンクを貼っておきますので、そちらをご覧ください。

商船三井、メタノール船事業強化。舶用燃料の可能性も追求

今後も、メタノール、脱炭素の次世代燃料に注目です。

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