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貿易コラム

冷凍マンゴーの輸入について | 輸送・ロジスティクス

冷凍マンゴーの輸入について

冷凍マンゴーの輸入について動画で解説 今回は日本に食品を輸入する時の手続について解説したいと思います。食品と言っても多岐に渡りますので、タイ産の冷凍マンゴーを題材としてお話をしていきます。 日本への食品輸入手続きについて 近年は海外の名産品なども割と手軽に手に入るようになりましたね。 「自分でも個人輸入したい!」「輸入食品ビジネスを立ち上げたい!」なんて思った方もいるかもしれません。 ですが食品を輸入するには通常の輸入よりも複雑で手間がかかり、費用も発生する手続がたくさんあります。 食品を輸入するにはほとんどの場合、特別に資格や免許が必要なわけではありません。 極端な話、自動車部品メーカーが食品を輸入しようとしても、これから説明する厚生労働省や農林水産省の許可手続を取れば何の問題もありません。 まず、マンゴーは食品であるとともに植物でもありますので、農林水産省管轄の植物検疫所の許可を受けなければいけません。そして食品であるマンゴーは厚生労働省管轄の食品検疫を受ける必要もあります。 植物防疫 まず植物検疫所で行われる植物防疫ですが、これは植物に損害を与える恐れがある病害虫が日本に侵入することを防止する目的なので必要不可欠です。 外国の害虫によって日本の農作物が台無しになってはいけませんし、検疫というのは本当に大切なのです。 植物検疫をクリアするためにまずはタイの政府機関が発行した「植物検疫証(Phytosanitary Certificate)」の取得が必要です。 これがなければ植物を輸入することはできません。輸出者から必ず入手して下さい。入手できなければ、貨物は輸入できず滅却処分や送り返す事になってしまいます。 そして貨物が到着しましたら植物検疫所へ必要書類をそろえて、「植物、輸入禁止品等輸入検査申請書」を提出し、検査を受けます。 検査の結果、合格となれば「合格証明書」が発行されます。 万一、病害虫が発見されると不合格となりますが、消毒によって病害虫を取り除くことが可能であれば消毒後に合格となります。 検査の項目と費用ですが、まず項目には ・植物検疫 検査申請料 ・植物検疫 検査立会費用 ・植物検疫 検査シフト料 があります。 検疫検査シフト料というのは輸入港のコンテナヤードから検査場所までのドレー料金のことです。 そして費用はこれら全部で約5,6万円ほどします。 品目が増えれば更に金額は上がります。これくらいの費用は最低限かかってくるとご理解ください。 検査の申請や立会は頑張って自身で行ったとしても、コンテナの移動料金などはどうしても発生しますので、植物の輸入の際には十分注意する必要があります。 食品検疫 植物検疫をクリアしますと次は食品検疫が待っています。ここからは厚生労働省管轄の食品検疫所への申請となります。 ちなみに、個人使用目的で輸入する際には特に手続は必要ありません。自分が自宅で冷凍マンゴーを食べる場合には規制はないのです。なのでここでは商売目的での輸入についての話として進めていきます。 食品検疫は食の安全を守る食品衛生法によるもので 具体的にどの国から何をどれだけ輸入するのか、それには日本で禁止されている添加物や残留農薬などが含まれていないかなどを検疫所に届け出て確認をします。 食品届申請 食品届の申請に必要なのが製造工程表や原材料表などです。 これらは輸出者側で用意すべき書類ですので、早めに輸出者から入手しましょう。 届出のフォームは食品検疫所のサイト内にありますので、自身で申請することも可能ですが慣れている業者に任せる事をお勧めします。 この時点ではまだ通関が終わっていないので保管料が発生しており、時間がかかると更に費用がかさむことになります。 自主検査/命令検査 食品届の申請には検査が発生します。検査には自主検査と命令検査があり、タイ産の冷凍マンゴーは命令検査対象の貨物となっています。 命令検査とは国内流通段階で違法の可能性が高いと見込まれる食品等について輸入者に対し輸入の都度 検査の実施を命じる制度です。ですが命令検査を免除されているタイの業者もあります。 冷凍食品規格検査 さらに冷凍マンゴーは冷凍食品規格検査も受けなければいけません。 成分規格として大腸菌群の数が規格内に収まっているか、保存基準として定められている保存温度や容器が守られているかなどの検査です。 そして食品検疫の費用の概算ですが 食品届申請、命令検査、冷凍食品規格 検査費用があります。 また検査には5営業日程かかります。その間、リーファーコンテナはCYに放置しておくとデマレージが発生してきますので、港の近くにある保税定温倉庫に保管するのが一般的です。 1検体あたりにつき5万円ほどかかり、更に輸送費用もかかります。 これは依頼する業者にもよりますので参考価格としてご理解ください。 まとめ 冷凍マンゴーの輸入の流れを振り返りましょう。まず農林水産省管轄の植物防疫の検査をします。それが通ったら厚生労働省管轄の食品検疫です。冷凍マンゴーの場合、命令検査対象です。 そして冷凍食品規格検査を受けて、書類審査と検査の結果、問題ない・違法ではないと判断されると、やっと税関に輸入申告を行うことが出来、問題がなければ輸入許可となります。 食品の輸入や、冷凍マンゴーの輸入くらい簡単そう!と思われていた方もいらっしゃるかもしれません。 しかし一般的な商品の輸入よりもかなり手間と費用が掛かることをご理解いただけましたでしょうか。 正しい手順を踏めば食品や冷凍マンゴーは輸入をすることができます。通関業者でも食品専門のチームがある会社もありますので、そのようなところに依頼をして進めていくと良いでしょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

HS Codeについて | 輸送・ロジスティクス

HS Codeについて

HS Codeについて動画で解説 今回はHSコードについて解説をしていきたいと思います。 貿易の世界では「HSコード」という用語が使用されることが多々あります。 HSコードは輸出入をする製品をコードで表し、世界中の国が貿易の取引をスムーズに行うための役割を果たしています。 今回はHSコードの概要と決め方、実務上どのような場面で使用するのかを順に解説していきます。 HSコードの役割 貿易で輸出入の対象となる製品は、生鮮食品から工業製品まで多岐に渡ります。 工業製品は製品ごとの型式もあり、全ての輸出入品の種類は数えきれないほどになるでしょう。 輸出入の手続きで、インボイスや梱包明細の品名を確認しただけでは、その製品がどのようなものなのか判断ができないことがあります。 そこで輸出入の申告をするときにHSコードを用いて、瞬時に対象製品が何かを特定することができます。 まず簡単にですが例を見てみましょう。 このように乗用車のホイールは6桁で「8708.70」というように分類されます。 HSコードでどのように製品を分類するか明確に決められているので、「8708.70」というコードの情報があれば、税関はどのような製品を輸出入するのかすぐに認識することができるのです。 参照元:経済産業省ホームページ HSコードの取り決め HSコードはどのような枠組み、基準の中で取り決めされているのでしょうか。 HSコードは、世界税関機構(WCO)が制定している「商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約」いわゆる「HS条約」で規定されています。 この条約は現在、世界で150か国以上が加盟しているため、世界共通ルールであると言えるでしょう。 HSコードは約5年ごとに製品の分類方法の見直しがされ、改定が加えられています。 より詳細に製品を分類したり品目が新たに追加されることがあります。 これに基づき、分類した製品の種類ごとの関税率が決定されています。世界共通認識で輸出入時に製品の種類は6桁のコードで表されます。6桁までのHSコードは、日本も含め輸出入の通関で共通しています。 6桁以降の数字は条約加盟国が各国の国内法に基づき、対象製品をより細かく分類、特定するために使われることがあります。 日本では国内ルールで10桁まで使用されています。 HSコードの分類方法 それではHSコードを用いた具体的な分類方法を紹介します。 HSコードの分類はこのようになっています。 ①類…コードの上2桁 ②項…類を含むコードの上4桁 ③号…類・項を含むコードの上6桁 ここまでの6分類が世界共通です。 では、これから製品がどのように分類されるのか具体的に説明していきます。 「類」の分類 最初は「類」です。「類」は第1類から97類まであります。 まずは製品の大まかなジャンルでこのように分類されます。 第1類:動物(生きているものに限る。) 第2類:肉及び食用のくず肉 第8類:食用の果実及びナット、かんきつ類の果皮並びにメロンの皮 第9類:コーヒー、茶、マテ及び香辛料 第10類:穀物 第11類:穀粉、加工穀物、麦芽、でん粉、イヌリン及び小麦グルテン 第97類:美術品、収集品及び骨董 上記のような形で97種類に分類されることになります。 1類あれば上2桁は「01」、第2類であれば「02」、第97類であれば「97」というように番号が振られます。 これから、項・号と見ていきますが、例として玄米のHSコードはどのように割り振られているかで進めていくことにします。まず玄米は穀物なので第10類に当てはまります。 「項」の分類 次に「項」では、類で分類されたものをさらに細かく分類します。 穀物はこのように分けられています。 10.01:小麦及びメスリン 10.02:ライ麦 10.03:大麦及び裸麦 10.06 : 米 この10.01のようなコードがHSコードの上4桁です。 玄米はお米なので10.06に該当します。 「号」の分類 最後の「号」では、項で4桁に分類されたものを、製品の原料や材質などで分類をします。 【項10.06(米)の分類】 ・類 10 : 穀物 ・項 10.06 : 米 ・号 :1006.10 -もみ    1006.20 -玄米    1006.30 -精米    1006.40 -砕米 このように玄米の号は1006.20となります。 玄米のHSコードは10桁であれば「10.06.20.090.4」と表されますが、7桁目から10桁目は日本の国内法で項以降を細かく分類したものとなっています。 日本では「輸出入品目の統計データを詳細に取ること」、「税関手続きのシステムであるNACCSで使用すること」を目的に7桁目以降を使い、製品を分類しています。 HSコードがどのようなものかはご理解できたかと思います。ではこれらは具体的にどういうシチュエーションで活用されるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。 HSコードの適用 HSコードは輸出入の申告時に輸出国、輸入国でそれぞれ適用されます。 HSコードの6桁の分類は世界共通ですが、製品分類の解釈の仕方で輸出国と輸入国で相違が発生してしまうケースがあります。 それが関税率が違うHSコードであれば、輸入時に輸入製品の正しい関税率が適用されません。 フォワーダーのような輸出入代行業者で通関手続きを行うときは通常、資格を有する通関士が輸出入製品のHSコード選定を行います。 船積書類の品名から実績等も加味し選定をしますが、品名だけでは製品が何か分からない場合は詳細を調べたり、原材料などの化学品であればMSDS(成分安全データシート)で材質まで調べた上でコードの特定が必要となります。 HSコードの選定に迷ったら 輸出手配上では、輸出者が書類に記載したHSコードと通関士が選定したHSコードの相違が発生してしまうことがあります。 そのときは輸出者へ確認を行い、製品の詳細説明を求め成分表等も確認した上で判断を行うことになります。 税関へHSコードの問い合わせをすることができるので、選定に迷ったときは税関へ問い合わせをするのが確実です。 HSコードの情報が品名と併せて税関に申告され、許可が下りれば輸出許可書に品目番号として記載されます。 通関士の仕事については別の動画で詳しく解説していますので、この動画の概要欄にリンクを貼っておきます。 欧米での輸入通関時のHSコードの事前情報送信 輸出者から発行されたインボイス等の書類を扱っていると、品名と併せてHSコードが記載されているのを見かけることがあると思います。 それは製品を輸入する国の輸入申告手続きで、事前にHSコードの情報送信が必須となっているために記載をしている場合が多いです。 向け地ごとの輸入ルールで、HSコードの情報について取り決めがされています。 EU地域やアメリカで輸入通関を行うときには、24時間ルールが定められており、船積みの24時間前までに、現地の税関へHSコードを含めた輸入品の詳細情報の送信が必要となります。 原産地証明書定時による関税優遇 EPAを結んでいる国へ製品を輸出する場合、原産地証明書で製品の原産国を提示することによって関税の優遇を受けることができます。 原産地証明書を取得して輸出する場合、正しいHSコードが適用されていなければ、誤った関税率で計算され 関税の優遇が受けられなくなることが考えられます。 特定原産地証明書は輸出者が日本商工会議所に申告することとなりますが、申請する前に、輸入国で適用されるHSコード6桁の特定、関税率の確認が必要です。 日本商工会議所によると、特定原産地証明書にHSコードの記載は必須項目ではありませんが、相違が発生したときは最終的に輸入国の税関のHSコード選定判断に従うことになります。 予想外の関税適用となってしまえば輸出者と輸入者のトラブルの元となります。 事前に輸出者側が輸入者に確認を取り、インボイスや原産地証明書に記載をしておくのが一般的です。 まとめ HSコードに関するルールは、貿易の世界で必須の知識となっています。 全ての製品の細かい分類方法までは網羅する必要はありませんが、輸出入の手配を行う上で、概要を押さえ どのように使われているのか、なぜ使われているのかを把握する必要があります。 今後も、輸入手続き時のHSコードの情報送信に関する取り決めを新たに行う国が増えるかもしれません。 安全を守るための規制を強化していくにあたり、HSコードの重要性は高まっていくと言えるでしょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

古着の輸送について | 輸送・ロジスティクス

古着の輸送について

古着の輸送について動画で解説 今回は古着のベール輸送について解説をしていきたいと思います。 古着の国際輸送はどうする? 古着を発送しようとする時に悩むのが容積です。 一枚あたりの古着は軽くて、容積も小さいのですが、ボリュームが100枚、1,000枚となると、とてもかさばり容積も大きくなります。 そうなると海外へと国際輸送する際に輸送費用に大きく影響してしまいます。 古着の国際輸送は次の方法で発送することが多いです。 ・バラ状態の古着を決まったサイズのダンボールの中に詰める ・バラ状態の古着を圧縮して「ベール単位」にまとめる 取扱量が少ない場合はバラ状態の古着を定型の段ボールに詰めて発送するだけでも問題はないでしょう。 しかし、本格的な古着の輸入ビジネスをする場合、この送料を圧縮するために「ベール化」して発送することをお勧めします。 「ベール化」のメリット 次に古着をベール化するメリットをお伝えします。 容積を圧縮できる 一つは先ほどお伝えしたように容積を圧縮することで沢山の古着を安く沢山送ることが出来ます。 これが古着の輸送において最も大きなポイントなのですが、それ以外にもメリットがあります。 「中古の衣類」として関税率が有利になる その他のメリットとしてHS Codeが6309.00で申告可能になります。古着をベール化して発送することで「中古の衣類」の定義を満たしやすく、関税率が5.8%で申告が出来るのです。 新品の衣類の場合は平均で10%前後の関税率が設定されているために関税率で有利になります。 商品撮影が不要 更に商品撮影が不要になります。 日本の税関に申告する時は商品の補足資料の提出が求められます。 古着関係であれば全商品の写真撮影と素材表記を確認できる資料です。 一枚一枚の古着の撮影は非常に手間と時間がかかります。 これをベールにすることで補足資料の手配を少なくすることが出来るので大きなメリットではないでしょうか。 古着の圧縮効果 ベール化のメリットは分かった。でも本当にそこまでの圧縮効果があるの? と疑問に思われている方のために実際の古着の圧縮を見てもらいましょう。 今回のご協力会社は「合同会社NIPPON47」様で古着の輸送を得意とされている会社様です。 重さ1.2トン、高さが3mほどのベールマシーンで圧縮すると古着はどうなるのか? プロセスを見ていきましょう。 まずこの古着の容積をご覧ください。 段ボール2箱分の古着をこれから圧縮していきます。 このようにセットをして機械を作動させるとギューっと古着がプレスされていきます。そして圧縮された古着にバンドをかけて完成。この状態で海外に出荷されていきます。 見た目では小さくなったのがお分かりになったと思います。 実際の数字ではどうなったでしょうか? ベール前のサイズは62cm x 43cm x 40cmの箱が2箱で0.212m3 そしてベールにするとサイズは53cm x 66cm x 43cm で 0.15m3 なんとベールにした方が約30%もサイズダウンしています。 まとめ タイで古着の仕入れは注目されているビジネスの一つです。 大量に仕入れた古着は本当にかさばりますし、輸送費用に直結します。 今回ご紹介したように古着の輸送はベール化がポイントです。 古着のお取り扱い、ベール化についてご興味がありましたら Nippon47様にお問い合わせください。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

ドレーの依頼方法について | 輸送・ロジスティクス

ドレーの依頼方法について

ドレーの依頼方法について動画で解説 今回はドレーをスムーズに依頼するための手順とポイントついて解説したいと思います。 ドレーについて まずドレーとは何かについて簡単にご説明します。 ドレーとは海上輸送で使われている20フィートや40フィートなどのコンテナを陸上輸送することを言います。 輸入の場合は保税地区にあるコンテナヤードから、輸入者の工場など指定の場所まで輸送することで、輸出の場合はその逆で、輸出者の工場や倉庫からCYまで輸送することです。 そして、その輸送を主たる業務として経営している会社のことを「ドレー会社」と呼びます。 ドレー会社はヘッドやシャーシを保有していますので、そちらに予約の手配をすることとなります。 ドレー会社への予約 基本的にはフォワーダーは多くのドレー会社と付き合いがあります。一つのドレー会社だけでは仕事を回せませんし、ドレー会社によって得意な分野も違います。 遠距離のドレーを安く引き受けてくれるところや、多少料金が高けれども、無理を言っても確実に引き受けてくれるところ、定温輸送のできるMGシャーシを保有しているところ、など 様々な会社がありますので依頼の内容に併せてお願いするドレー会社を変えています。 昨今の日本ではドレーの確保が難しくなっています。これはドライバーの高齢化や人件費の高騰などにより、人手不足となっているドレー会社が多いことが一つです。 昨年はオリンピック関連施設の建設ラッシュなどで、そちらに車両や人手が回ってしまっていたことなどもありました。 早めに予約が必要 そういった事情から、ドレーの依頼は「少しでも早めに!」が原則です。 輸入の場合であれば日本への到着予定日が判明し、納期の目途がついたら、まずはドレーの確保をフォワーダーへ依頼するくらいでOKです。 現地からのBLコピーとともに貨物内容と納品日を連絡すればすぐに手配してくれるはずです。 平常期であれば1週間前、繁忙期では遅くても2週間前くらいに連絡できているといいでしょう。 手配が難しい繁忙期 繁忙期ですが、この期間はとにかくドレーが取りにくいです。 日本の年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みの前後は港にドレーが混み合い確保が難しいです。 だいたい、年末年始分は11月終わり頃、GW分は4月当初、お盆休み分は7月後半からドレーの確保合戦が始まりますので、2週間前でもすでに予約で一杯なんてこともあります。 MGシャーシの確保が困難 あとはMGシャーシも確保が難しいです。そもそも所有しているドレー会社が少ないですし、大手と呼ばれるドレー会社でも所有本数は10本前後くらいです。 なので冷凍鶏肉や生鮮マンゴーなどの食品の輸送で、MGシャーシが必要な場合は、とにかく早く依頼するよう心掛けて下さい。 ドレーのキャンセル料 あまり早く依頼するとキャンセル料が心配。。。と思う方もいるかもしれません。 依頼先に確認が必要ですが、基本的に3日前くらいまではキャンセル料はかからない会社が多いです。 直前に慌てて無理な依頼をするよりも、事前に連絡を入れてもらって、念のためにでもドレーの確保をしておくと、「ゆとり」ができますしミスも減ります。 不確定だからと言って遠慮はせず、早めに連絡してもらえるほうが有難いです。ですが、もちろん毎回キャンセルするのはよろしくありません。 ドレー予約後 ドレーを依頼して納品日時が決定したら、必ずその時間からバンニング又はデバンニング作業ができるよう、現場の調整をしておきましょう。 別の動画でもお伝えしましたが、スタートが遅れたりして余計な時間がかかると待機料が発生してしまいますので要注意です。 ドレーの依頼方法 ドレーの依頼方法もここで簡単にお話ししておきます。 輸入の場合はフォワーダーにBLとA/N、納品日時と納品場所を連絡すればOKです。 D/Oの手配や輸入許可書のドライバーさんへの受け渡しなどは、全てフォワーダーがやってくれます。 輸出の場合も作業日時と作業場所、本船情報を伝えれば問題ありません。 本船のbookingも同じフォワーダーへ依頼している場合には、本船情報も既に業者が知っているので不要ですね。空のコンテナを船社へ予約する手続なども手配してくれますのでとても簡単です。 早めの依頼さえ心がけていただければ大きな問題も起きにくいでしょう。 フォワーダーを通した依頼がベター もし自分でドレーを手配する際は、フォワーダーに任せていた部分の手配が必要です。輸入であればD/Oと許可書をドライバーさんへ渡さなければなりません。 輸出の場合は船社へ空コンテナの予約を入れる必要があるでしょう。 慣れてしまえば難しい手続ではありませんが手間はかかりますし、フォワーダー程タイムリーに手配もできないでしょうから、よほどの理由がない限りはドレーはフォワーダーにお任せするのがおすすめです。 まとめ 今回は日本におけるドレー手配の状況と依頼のポイントを解説しました。 ドレーは自分で予約手配をすることも可能ですが、ドレー会社との取引が多いフォワーダーに依頼をする方が多くの選択肢があり、柔軟な対応が出来るでしょう。 スムーズな物流手配にドレー手配は欠かせない要素です。今回ご説明したように、「とにかく早く」を意識してドレーの手配をしましょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

クーリエとフォワーダーの違いについて | 輸送・ロジスティクス

クーリエとフォワーダーの違いについて

クーリエとフォワーダーの違いについて動画で解説 今回はクーリエとフォワーダーの違いについて解説をしていきたいと思います。 貨物を海外に航空輸送する場合、クーリエを含めた複数のサービスがあります。 まずクーリエという言葉もあまり一般的ではないと思いますし、またその他のサービスの名称も馴染みがないかもしれません。 今回はそれぞれの国際航空輸送サービスの違いの全体像を理解したうえで、クーリエやフォワーダーを使ったときのメリットやデメリットについて解説をしていきます。 クーリエについて まずクーリエとは、国際宅配便のことです。 海外への輸送ですがインボイスさえ準備すれば、日本の宅配便とそれほど手間は変わらず発送することができます。 クーリエ業者はDHL、Fedex、UPSが世界三大のクーリエ業者です。 自社の航空機を持ち、輸送し、通関をして、配送先までお届けします。 クーリエ会社はフォワーダー業務もやっていますので、サービスを区別するためにここでは国際宅急便のサービスをクーリエと呼ぶことにします。 EMSについて 合わせてクーリエと混同されるEMSにも少しふれておきます。 EMSは国際スピード郵便で、郵便物として扱われます。 クーリエは完全に民間企業が運営していますが、EMSは郵便事業を担う会社が運営をしています。 サービス的には送り主から配達先までに配達してくれるのであまり変わりません。 しかしEMSは国ごとに加盟している「万国郵便連盟」に加入している会社が扱うため、国ごとにサービスが違います。 費用が一番安いですが、万が一貨物がなくなると 国ごとに業者が違うため貨物追跡が難しいのが難点です。 EMSは一般の個人貨物や、少額の郵便物などに使われることが多いです。 フォワーダーについて そしてフォワーダーとは、国際輸送業者のことを指します。 フォワーダーという業者は一般的に馴染みがないかもしれませんが、自社で船や飛行機を持たずに海外へ貨物を輸送手配する業者のことです。 クーリエではなかなか出来ない、それぞれの貨物にあわせた輸送を提案できます。 クーリエのメリット 輸送スピードが速い それでは、まずクーリエのメリットについて説明していきます。 クーリエの最大の特徴でありメリットは「輸送スピードが速い」ことです。 なぜ輸送スピードが速いのか? それは輸送が非常にシステマチックになっており、早さに重点が置かれているからです。 通関はフォワーダーのやっている一般的な通関とは違い簡易通関というものなので、少額の輸入貨物の場合では簡易的な申請で許可が出るような手続きをしています。 配達日に関しては、アジア圏であれば1~3日、米国やヨーロッパであれば3~4日、その他地域は5日~6日ぐらいです。 クーリエの費用 費用に関してはクーリエは少量の貨物であれば安いことが多いです。 またクーリエはパック料金になっていますので、配送先の国と重量と容積重量の大きい方を伝えれば金額が分かります。 注意点としては、パック料金に含まれていない金額があり、配送国の関税や消費税、配送先が僻地の場合は中継費用が発生することです。もしコンスタントに出荷があれば、値下げ交渉が可能な場合があります。 クーリエの依頼方法 そしてクーリエの依頼方法ですが、インターネットで所定のフォームに記入するだけで出来ます。 また貨物の引き取り依頼がお急ぎの場合、コールセンターに電話をして依頼をすることも出来ます。 クーリエのデメリット クーリエ独自のメリットはあるのですが、デメリットもありますので合わせて見てみましょう。 クーリエのデメリットとして ・輸送できる貨物が限られている ・大きい貨物は値段が割高 ・イレギュラーな対応が難しい などがあります。 クーリエで輸送できな貨物 一般的にクーリエで輸送できない貨物は、動植物、生鮮品、危険物、腐食しやすいものなどがあります。 大きい貨物は割高 またクーリエでは大きい貨物は割高になります。 一般的に45kgを超える大きさ・重さの場合はこの後に説明しているフォワーダーのサービスの方が価格面でメリットが出てきます。 フレキシブルな対応が困難 そしてフレキシブルな対応が難しいこともデメリットです。 貨物の梱包対応や、配送先の変更、税金の立替払い、また通関で問題が発生したときには解決に時間がかかる場合があります。 とにかくスピード重視なのでサービスの柔軟さにおいては難しくなる場面が多くなります。 フォワーダーのメリット 要望に合わせたサービスの提供 フォワーダーのメリットもご紹介します。 フォワーダーでは個別にそれぞれのお客様の要望どおりに輸送することが最大の特徴です。 フォワーダーのサービスを利用すれば、お客さまの最重要視するポイントが 価格・スケジュール・貨物の安全性のいずれかの場合、船便・航空便・クーリエなど、それぞれの複数の選択肢の中で最も適した方法で輸送をすることが可能です。 国際物流では問題発生することが多く、納期を変更したり、配送先を分けたり、特殊な通関をしたりと、クーリエでは対応しきれないところがフォワーダーの腕の見せ所です。 また、値段に関してはフォワーダーでは重量が多いほど単価が下がっていく傾向があり 大きな貨物・重い貨物を航空輸送する場合はフォワーダーをお勧めします。 まとめ クーリエとフォワーダーのサービスの違いをご理解頂けましたでしょうか。 どちらも国際輸送をしていますが、クーリエはとにかくスピード重視の貨物。 値段は貨物の実重量・容積重量が45kg以下までならメリットがあります。 一方でフォワーダーのサービスはより柔軟で緊急事態にも迅速に対応をしてくれます。 金額としてもボリュームが大きくなればなるほどメリットがありますので 状況に応じてクーリエとフォワーダーを使い分ける方がいいでしょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

フォワーダーの選び方について | 輸送・ロジスティクス

フォワーダーの選び方について

フォワーダーの選び方について動画で解説 今回は最適なフォワーダーの選び方について解説をしていきたいと思います。 フォワーダーとは 貨物を海外に送るときに利用するのが国際物流業者であるフォワーダーと呼ばれる業者です。 質問ですが、貨物を送る前に依頼するフォワーダーをしっかりと選んでいるでしょうか? 現在取引のあるところが大手だからといって、何も気にしたことがないと言う人もいるかもしれません。 なぜフォワーダーが多いのか フォワーダーは世界中に沢山あるのですが、最適な会社を選ばないと高いコストで貨物を運ぶ事になったり、実際は送れるけど送れないと言われてしまったり、通関で毎回止められたりすることもあります。 フォワーダーを「選ぶ」という事は実は大切な事なんです。 現在、私がが活動するタイにおいても、泰日商工会議所に登録されている日系の運輸業者だけで100社近くあります。 リストを見ると多くがフォワーディング業務をしている会社だと思いました。 何故こんなにも多いのでしょうか? 船や飛行機などを持たないフォワーダーはノンアセットで出来る業態なので簡単に始められるというメリットがあります。 タイでは日本人1人、タイ人4人だけで経営している会社も少なくありません。 また物を運ぶというのは単純なようで実は奥が深く、貨物の内容や配送先、お客様のリクエストによって物流の手配の方法が違います。 初期投資が少ない、固定費が少ない、色んな物流があるからライバルが多くても意外とやっていける。 フォワーダーが多いのは大体こんな理由だと思います。 自分で物流手配ができる? アセットを持たずに国際物流の手配が出来るのであれば、フォワーダーを使わずに自社で直接 船会社やトラック会社に物流手配の依頼をして 貨物を送れることが出来るのではないか? もしかしたら、このように思うかもしれません。実際のところやろうと思えば そのように自社で物流手配をすることは可能です。しかし、もの凄く非効率です。あと大手企業のような物量がないと逆に割高になります。 もしあなたの会社がコンテナでの輸送を必要としていたとしても、月間で1−2本程度の輸送量の場合だとしたら 船会社からの海上運賃は恐らく高いものになります。 一方でフォワーダーは毎月コンテナを何百本、何千本と輸送手配をしています。船会社からしたらフォワーダーは代理店になり 特約価格を得ているので、フォワーダーを通した方が安くなります。 そして物流には様々な貨物の運び方や、手配しなければいけない事があります。 例えば ・船会社・航空会社へのBooking ・トラック会社にトレーラーの手配 ・通関業者に通関の手配 ・梱包が必要な場合は梱包業者に連絡 ・重量物の場合は重量屋さんに連絡 ・貨物量が少ない場合は混載業者に連絡 ・クロスボーダーが必要な場合は専門のトラック業者に連絡 ・冷蔵貨物を保管する場合は冷蔵倉庫業者に連絡 などが必要となります。 フォワーダーを使うメリット しかし、フォワーダーに物流手配を依頼をすると基本的に全ての必要事項に対応してくれます。 また経験豊富なフォワーダーの場合、最適な方法を選び 費用を抑え効率的にあなたの貨物を運んでくれます。そういう意味で貨物を海外に運ぶプロであるフォワーダーは必要とされています。 フォワーダーの選び方 フォワーダーの必要性は理解して頂けたかと思います。 ではフォワーダーを使うという前提で、どのような会社を選べば良いのか? フォワーダーの仕事内容を説明しながら、フォワーダー選びのポイントをご説明しましょう。 得意・不得意を理解する 1つ目のポイントですがフォワーダーには得意・不得意がある事を理解するのが大切です。 全てのフォワーダーが全ての物流をスムーズに手配出来る訳ではありません。 弊社はタイのグループ会社でフォワーディングと通関の事業をしている会社が複数あるのですが、このように得意な事が分かれています。 ・アジア・東南アジア向けが得意 ・輸入が得意 ・危険品が得意 ・航空輸送が得意 ・冷蔵貨物が得意 例えば、危険品の貨物を送りたいのに、危険品が得意でないフォワーダーに仕事の依頼をすると費用が高くなったり、トラブルが起きた時の対応がよくなかったりします。 危険品を送るなら危険品が得意な会社を選ばなければいけません。 スペースを確保できる そして2つ目のポイントとして、船会社や航空会社の船や飛行機の輸送スペースには限りがあると言うことです。送りたい時に好きなだけ送れる訳ではありません。 特にニューイヤー、国慶節、ソンクラーン、ゴールデンウィークなどの長期休暇前は各企業も事前に貨物を輸送したいので スペースがタイトになりがちです。 またお客様の都合で急に貨物送ることになる場合もあります。 この繁忙期や 急な依頼でもスペースを確保できるフォワーダーは強いです。 コストの確認 物流は安全に、納期通りさえ運ぶことが出来れば「コスト」です。 お客様も物流コストが高いと最終的な製品単価が上がるので、安全に確実に運ぶことが出来るという前提であれば、輸送費用は安い方が好まれます。 なので価格競争力がある会社は強いです。 では、この価格競争力はどこから生まれるのかというと、フォワーダーの取り扱いボリュームと営業担当者のさじ加減です。 取扱量が多いと船会社も特別なレートを出してくれます。 そして営業マンが高く売るタイプの人間であれば、必然的に高くなります。 安売りをしすぎて仕事を取りすぎることになり、サービスの質が低下するなんてこともあったりしますので、バランスが大切だと思っています。 複数の選択肢を提案できる フォワーダーは自社の船や飛行機を持っていないのですが、複数の船会社や航空会社と取引があります。 その為に 価格・スケジュール・フリータイムなど、複数の選択肢をお客様にご提案することが出来ます。 特定の船会社・航空会社で勝負しているフォワーダーもいますが、複数の選択肢を提供できるフォワーダーの方がお客様としてはメリットがあるでしょう。 スムーズな通関 そして国際輸送では通関が一つの関門と言えます。 国をまたいでの輸送では何でもかんでも自由に送れるという訳ではありません。 許可や登録が必要な物も少なくありませんし、そいういう情報を事前にお客様に伝えられるかどうかも大切です。 通関で貨物が止まらずスムーズに対応できるかどうかが、良いフォワーダーの条件です。 フォワーダーで良い通関士を雇っている所は話が早いですし、弊社もそのようにしています。 輸出/輸入国間でのコミュニケーション力 国際輸送では、輸出側と輸入側の2国間でフォワーダー 同士が協力しあって貨物を送っています。 大きい会社は海外に沢山の支店がありますが、代理店契約で対応しているフォワーダーも沢山あります。 この2国間でのコミュニケーションがしっかりと行われていないと、主に通関で問題になったり 配送スケジュールに遅れなどが生じてしまいます。 送りたい国に支店や代理店があり、コミュニケーションがちゃんと出来ているかも大切な要因です。 社内連携による良いサービスの提供 フォワーダーという仕事はサービス業でもあります。良いサービスを提供するという姿勢で、お客様の実務・事務担当者様が感じる 仕事のやりやすさ の印象は変わってきます。 担当者のレスポンスの速さや、難しい依頼事項でも柔軟に対応できる姿勢も フォワーダー 選びには重要なポイントになります。 良いサービスを提供するという意味で、会社内での連携も重要になっています。 各会社によって業務の振り分け方は異なると思いますが 営業マン、カスタマーサービス、通関担当者が、社内でしっかりと連携が取れている必要があります。 社内でチームとして複数人でお客様を見ることが出来ていないと 窓口の担当者と連絡が取れない時に問題が発生しますし、営業マンが退職した時に、次に誰に連絡をしていいか分からないというのはタイではよく聞く話です。 まとめ 今回は実際にフォワーダーを経営している視点で、良いフォワーダーの選び方について解説をしてみました。 大手のフォワーダーは確かに会社レベルではサービス出来ることが多いのですが、担当者の経験レベルや、レスポンスの速さ。チームとしての対応、柔軟さなどは 小さい組織の方が良い場合も十分にあります。 よりよい物流手配を意識して、最適なフォワーダーを選ぶという事をお勧めします。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

フォワーダーについて | 輸送・ロジスティクス

フォワーダーについて

フォワーダーについて動画で解説 今回はフォワーダーの仕事内容についてご説明したいと思います。 私もフォワーダーとして活動をして現在で9年目となるのですが、フォワーダーという職業は一般にはあまり聞き慣れない職業で、何の仕事をしているのか分かってもらえない時があります。 確かに私自身も, 実際に自分がフォワーダーになってみるまではよく分かっていませんでした。 なので今回のお話しは、フォワーダーという職業に興味を持っている方のために、フォワーダー歴9年の経験をもとにご説明をしたいと思います。 まずフォワーダーとはどういう職業なのでしょうか? 簡単にいうと海外に貨物を送る時に国際物流の手配をしてくれる業者さんのことです。 世界的にお馴染みの企業名に「DHL」や「Fedex」があり、日系企業だと「日通」などが有名です。 そしてフォワーダーにはNVOCCと呼ばれるものがあります。 これは主に海運業務を取り扱う物流業者の事で、船自体を持っておらず船会社からスペースを借りて物流業務をしている業者となります。 HISのような旅行代理店のように飛行機を持っていないけれども、航空券を安く販売している会社とイメージをしてもらえれば分かりやすいと思います。 フォワーダーの仕事 もう少しフォワーダーの仕事を深く見て行きましょう。 フォワーダーの仕事は物流をコントロールする事です。 海外に物を送るというのは、実は様々な工程を経て貨物が送り先に届けられています。 出荷場所からトラックに貨物を乗せて「はい、終わり!」という感じではありません。 物流のコントロール ここで国際輸送の一般的な工程をみてみましょう。 ・貨物の梱包 ・本船のBooking ・本船予約の確認 ・貨物のトラック積み込み ・輸出通関 ・本船に貨物の積み込み ・海上/航空輸送 ・貨物をヤードに積み下ろし ・貨物によって各省庁に申請 ・輸入通関 ・港で貨物のピックアップ ・荷物の国内輸送 ・貨物のお届け/積み下ろし そして、それぞれの業務で書類と貨物がちゃんと連動して動いていないといけません。また荷主・梱包・陸上・海上・航空・税関・届先と各関係者が違うので、それをちゃんと調整しないといけないのです。 この国際輸送の流れは別の動画で詳しく解説をしておりますので、概要欄にリンクを貼っておきます。 トラブル対応 この国際物流業務で大切なのはトラブル対応です。 国際物流にトラブルはつきものだと断言出来ます。 毎回 問題なく100%スムーズに貨物が送り先に届く事はありません。お客様にとっては毎回大きな問題なく荷物が届いていると思うかもしれませんが、その問題を水面下で解決しているのが私たちフォワーダーです。 天候、船の遅れ、書類のミス、港でのストライキ、港での機材トラブル、通関など。様々な要因で貨物の到着が遅れたり、止まったりします。 これらの原因を可能な限り回避・調整してスケジュール通りにお客様に貨物を届けるのがフォワーダーの役割となります。 豊富な知識によるサービス フォワーダーはお客様の貨物を運ぶという、サービスを提供している事業者です。 商品の品質ではなくサービス品質がフォワーダーとしてのレベルに大きく影響します。 その中で より大きな要因なのが情報力です。 問題が起きた時にどうしたらベストな対応が出来るのか?またお客様の要望にあった最適な物流を提案するにはどうしら良いのか? その引き出しが本当に多いのが、イケてるフォワーダーの条件になります。 国際物流に従事している業者として、お客様に提供出来る良いサービスとは何でしょうか? 私が考える、イケてるフォワーダーの条件を羅列をしていきます。 ・沢山の選択肢を持っている ・お客様の都合に合わせた最適な提案ができる ・船のスペースが取りやすい ・輸送費用が他社より安い ・お客様にリスクをしっかり伝える ・問題発生時に全力で解決に取り組む ・通関で貨物が止まらない ・法規制に沿った正しい申請をする ただ単に安い!だけで、その他のサービスが微妙であればそれはイケてるフォワーダーではありません。 このイケてるフォワーダーとしてサービスを提供するには、営業マンやCS担当者の知識やレスポンスの早さが重要になってきます。 お客様のリクエストに対して 最初からすぐに出来ないと言う人や、少しやって難しいと諦めてしまう人も実際にはいます。 しかし全力で頑張ってお客様のご要望に答えようとする営業マンやCS担当者がいればその人にお客様はついていきます。 製造業であれば製品の品質が選ばれるための重要な要素かもしれませんが、サービス業であるフォワーダーにとっては人によるサービスの品質がとても重要なポイントになります。 まとめ もしあなたがフォワーダーの仕事に興味をもっているのであれば、あなたの頑張り次第でいくらでも可能性のある仕事だと私の経験上お約束する事が出来ます。 貿易に関する知識を持ち、様々な現場で発生する物流の問題を頑張って解決していく事でもの凄く経験値が上がります。 その積み重ねが実力となり、お客様からの評価にもつながりますので、是非、イケてるフォワーダーを目指して挑戦をして欲しいと思います。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

B/Lの役割と流れについて | 貿易書類と手続き

B/Lの役割と流れについて

B/Lの役割と流れについて動画で解説 はい。今回は国際輸送における「B/Lの役割」についてご説明をしたいと思います。 B/Lとは まずB/Lとは一体なんでしょうか? B/Lの正式名称はBill of Ladingで国際貿易にとっては欠かせない書類の事です。 そのB/Lの主な役割は2つあります。 1つは貨物の受領書類。そしてもう1つが貨物引き渡し書類の役割です。 簡単に言えば、B/Lが無ければ輸入者は貨物を引き取れません。 またB/Lを使うことで支払いと配送をコントロールすることも出来ます。 輸出者は商品代金の支払いがないとB/Lを差し押さえて、貨物の配送をストップする事が出来ます。 また輸入者は貨物が船にちゃんとローディングされ B/Lが発行されてから商品代金の支払いをする事で 商品の未発送リスクを下げる事が出来るのです。 B/Lの役割 B/Lの役割を理解するには、いつ・誰によって発行され、どのような流れで使われるのかを理解しなければいけません。 流れを説明する前に登場人物と書類について簡単にご説明します。 輸出者と輸入者以外にも輸出側と輸入側のフォワーダーが重要な役割を担います。 そしてD/Oという書類も大切です。 B/Lの流れ D/OはDelivery Orderの略で、港で貨物を引き取るための書類です。 D/OはB/Lと引き換える事で入手出来ます。 輸入者は貨物引き渡し書類であるD/Oを得る為に、B/Lを入手しなければいけないのです。 それでは流れを説明します。 B/Lは本船が港を出港したら輸出側のフォワーダーによって発行され、売り手に送られます。 売り手は買い手から商品代金の入金を確認して、B/Lを買い手である輸入者に送ります。 本船が輸入する港に到着すると、輸入側のフォワーダーによってD/Oが発行されます。 買い手は入手したB/Lをもって、貨物引き換え書類であるD/Oと交換します。 輸入について 輸入側の流れをもう少し詳しくみてみましょう。 輸入側のフォワーダーはD/Oを持っています。 買い手はB/Lを売り手から入手しています。 D/OとB/Lを交換します。 そして買い手は、港にD/Oをもっていく事で、貨物を引き取ることが出来ます。 B/Lを紛失したら B/Lは貨物を引き取るための大切な書類です。 逆にB/Lがあれば誰でも貨物が引き取れてしまうわけですから、もし第三者に渡った時は大問題になります。 その為に、B/Lを紛失した場合は基本的には貨物を引き取る事は出来ません。 B/Lの紛失には注意をしましょう。 まとめ B/Lのポイントをまとめましょう。 B/Lは本船が出航したタイミングで発行されます。 売り手が買い手にB/Lを送ります。 B/Lは貨物引き渡し書類であるD/Oと交換されます。 もしB/Lを紛失すると貨物は引き取れません。 今回はB/Lの基本的な役割を説明しました。 B/Lは貨物を引き取るための重要な書類なのですが、実際はB/Lには種類があり、スピーディーな貿易取引に合わせた柔軟なものもあります。 ですが基本的な考え方は今回ご説明したものになりますので、まず今回説明したB/Lの役割と流れを理解しましょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

実重量と容積重量の違いについて | 輸送・ロジスティクス

実重量と容積重量の違いについて

実重量と容積重量の違いについて動画で解説 今回は物流における容積重量と実重量の違いについてご説明をしていきたいと思います。 ”実重量”と”容積重量”とは? まず実重量と容積重量とは何でしょうか? これらは物流業界では基本の 重さに対する専門用語です。 実重量とは実際の重さのことで、そして容積重量とは貨物の大きさを, 重さに変換した時の重量のことです。 実重量は分かるけれども、容積重量が分かりにくいですよね。 容積重量について 容積重量を理解するには貿易の実務で一般的に使用される,Chargeable Weightを一緒に学んだほうが理解しやすくなります。なので一緒に説明をしていきたいと思います。 Chargeable Weightとは貨物の大きさと重さを比較してより大きい方を費用換算に使用する重量のことです。 大きいものと重いものという単位が違うものを比較するのがポイントです。 物流では限られたスペースを使ってお客様の貨物の配送や保管をします。 これは船会社、航空会社、トラック会社、倉庫会社のような限られたスペースを使ってビジネスをする場合、大きさや重さのどちらか一方の単位だけを使って費用換算をすると、フェアではない場合が出てくるからです。 例をあげましょう。例えば、航空輸送で1トンの水と、1トンの綿(わた)を運ぶ場合 どちらの方がスペースを多く取るでしょうか? 水は重いけれど嵩張りません。しかし綿は軽くて、とてもかさばるので大きなスペースを使います。 航空会社からしたら、同じ1トンという実重量で費用換算してしまうと かさばる綿を輸送する場合はスペースを多く使うので損をしてしまいます。 実重量と容積重量の比較 そうならない為に、貨物の容積を重量換算する容積重量が使われるのです。 実重量と容積重量を比較して、どちらか大きい方をChargeable Weightとして費用換算します。 それでは実際に実重量と容積重量の比較を見ていきましょう。 まず海上輸送のLCLと倉庫の場合ですが、大きさと重さを比較するルールがあります。 これは「1立方メートル=1トン」というルールです。これは絶対に覚えておかなければいけません。 例えば実重量が1.5tonの貨物があったとして この貨物サイズが縦0.8m, 横0.9m,高さが1.7mだったとします。 この貨物の体積は1.22立方メートルです。 先ほどの1立法メートルが1トンというルールを使えば、1.22立方メートルは1.22トンとなります。 そして実重量が1.5トン、容積重量は1.22トンです。 この場合の大きい重量(Chargeable Weight)は、実重量の1.5トンとなります。 航空輸送での容積重量の計算方法 次に航空輸送での容積重量の計算方法を見てみましょう。 航空輸送では先ほどの海上輸送や倉庫でのルールとは違うもので 体積(cm3)わる 6,000 = 容積重量(kg)となります。注意して欲しいのは単位です。 先ほど説明した例とは違い、航空便では一般的に立法センチメートルとkgが使われます。また会社によっては6,000ではなく5,000でわる場合もありますが、6,000の方が一般的です。 例をあげましょう。 実重量が50kgの貨物で貨物サイズが縦70cm、横90cm、高さが90cmだったとします。この貨物の体積は567,000立法センチで、6,000でわると94.5kgとなります。 実重量が50kg, 容積重量が94.5kgということでChargeable Weightは容積重量の94.5kgとなります。 そして日本での混載トラックの場合、基準となるルールはこのようになります。体積(立法メートル) x 280 = 容積重量(kg)これも同様に単位には気をつけてください。 例を見てみましょう。実重量が50kgの貨物で 貨物サイズが縦0.7m、横0.9m、高さが0.9mの貨物の場合 体積は0.56立法メートルとなり、280をかけたら156.8kgとなります。 実重量が50kgと比較して、容積重量は156.8kgです。 この時のChargeable Weightは容積重量の156.8kgとなります。 ケーススタディー 最後にケーススタディーをしてみましょう。 2リットルの水が12本入った箱があります。これを100箱、航空輸送で出荷をする予定です。 箱のサイズは縦90cm、横30cm、高さが40cmです。この貨物のChargeable Weightはいくつになるでしょうか? 答えは動画の概要欄に記載しておきますので、一度 計算してみてください。 まとめ いかがだったでしょうか。 今回は容積重量と実重量の違いについて解説をしました。 これは物流業界では基本の専門用語で計算方法はルールとして覚えなければいけません。 LCL、航空輸送、倉庫、トラック輸送の実務で頻繁に使われる内容ですので 今回の動画の内容を理解をして、使えるようになりましょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

LCL – 混載貨物輸送 | 輸送・ロジスティクス

LCL – 混載貨物輸送

LCL – 混載貨物輸送について動画で解説 今回のテーマはFCLとLCLの違いについてで、特にLCLに注目をして解説をしていきたいと思います。 LCLとは LCLとは日本語で言えば海上輸送の混載便のことです。 LCLはコンテナ一本を使うFCLとは違い、コンテナの一部のスペースを借りて貨物を輸送する方法なのですが費用の計算がFCLとは異なるので注意しなければいけません。 またどれくらいの貨物量までであれば LCLを使った方がお得なのか、損益分岐点の確認方法についても解説をしていきます。 LCLの選び方 まず用語の説明ですがLCLとはLess Than Container Loadで 1本のコンテナに満たない貨物を輸送する時に使います。 そして、LCLではコンテナに満たない貨物を輸送するということですが、このコンテナは20’feetコンテナのことを指します。 20’feetコンテナのサイズを見てみましょう。 縦2.3m、奥行き2.3m、高さが2.3mで 体積が合計で約31M3となり、これだけの量があれば20’コンテナはパンパンになります。 20’feetコンテナがパンパンになる貨物量は理解できました。 しかし、貨物量が半分の15m3の場合はどうでしょうか? 1m3の貨物量であればLCLを使うでしょうが どれだけの量までならLCLの方がお得なのでしょうか? 20’feetとLCLの損益分岐点はどうやって計算したらよいのでしょうか? そこについてもう少し深掘りをしていきましょう。 FCLとLCLの費用計算ルールの違い 損益分岐点を算出する前にFCLとLCLでは費用計算のルールが違うということを理解しておかなければいけません。 FCLはコンテナ1本あたりで費用計算する事に対して LCLでは貨物のサイズか重量のどちらか大きい方に対して費用換算をします。 貨物の重さと重量に関してですが別の動画で詳しく解説しておりますので 動画のリンクを概要欄に貼っておきます。 FCLとLCLの費用比較する際の4つのポイント そして、FCLとLCLの費用比較をする時に見比べなければいけないのは この4つのポイントです。 海上運賃、THC、CFS、トラック費用の4つを主に見れば費用の違いが分かります。 この時に注意しなければいけないのは海上運賃以外は 積み地だけでなく、揚げ地側も含めて確認をしなければいけません。 詳しくみてみましょう。20’ feetのFCLではコンテナ1本に対しての費用が固定されているのですが LCLでは貨物の大きさ・重さに対して費用がかけられることになります。 ここでは貨物の単位はCBM(キュービックメートル)と大きさを採用して解説をさせて頂きます。 注意するポイントはCFSです。 CFSはコンテナフレートステーションという、貨物をコンテナに積み込む場所の費用のことでLCLの場合のみ発生します。THCは港の使用料金なのでFCLでもLCLでもかかってきます。 FCLとLCLの費用比較例 具体的な数字の例をあげてみてみましょう。 ここから先は数字が沢山出てきますので動画を止めながら見ていって頂くほうが理解しやすいかもしれません。 ここで紹介するのはバンコクと東京でのFCLとLCLの費用例となります。 海上運賃とトラック運賃はフォワーダーによって売値は異なりますが THCとCFSは船会社のタリフとなりますので、大体これくらいの費用になります。 FCLでは20’feetコンテナ毎の固定費用になっているのに対して LCLの、海上運賃とTHCとCFSでは貨物サイズに対して変わってくる費用となります。 費用の合計を計算すると分かりやすいと思います。 為替は理解しやすいように、1バーツを3円、1ドルを100円とします。 この場合20’feetコンテナ一本の費用は120,8000円となります。 ちなみにこの費用には通関費用や書類作成費用などは含まれておりません。 FCLとLCLの費用の比較の為に簡素化したものとご理解ください。 一方でLCLで、15CBMの貨物を運ぶと仮定した場合ですが これらは1CBM毎の費用なので、それぞれに15をかけて費用はこのようになってきます。 これらを合計すると153,200円となります。 比較するとこのようになるのですが、これはLCLで15CBMの貨物を輸送する場合での比較で貨物サイズが変わると費用も変わってきます。 そしてフォワーダーの見積もり次第ではFCLの方が高くなる場合もあります。 輸入側でのTHCとCFSの費用に注意 最後にLCLでの輸送でよくある問題と注意点についてご紹介をしたいと思います。 輸出側ではLCLでの費用は、FCLと比較すると安くなるのが一般的です。 なので国際輸送に慣れていないShipperが、大きいサイズの貨物だとしても LCLを使う場合がたまにあります。 この時に問題になるのは輸入側のTHCとCFSの費用です。 インコタームズ がCFRやCIFの場合はShipperは揚げ地の費用を支払わないので貨物サイズが大きいにもかかわらず LCLでの手配となったら、輸入側で問題になってしまいます。 もしあなたが輸出側で 大きな貨物を手配する場合は、LCLでの輸入側の費用も含めて注意して計算をしておきましょう。 まとめ いかがだったでしょうか。LCLは20’feetコンテナに満たない場合に使われます。 注意をしなければいけないのはFCLとLCLでは費用計算のルールが違うという事で、特に海上運賃、THC、CFS、トラック費用の項目で費用が変わってきます。 FCLとLCLの損益分岐点は貨物のサイズやフォワーダーの見積もりにもよるので 一概にこれ以上はFCL、これ以下はLCLと断定はできませんがLCLを使う時には輸入側のTHCとCFSにも注意をしなければいけないということをご説明させて頂きました。 最適な物流手配をする為に今回の内容はとても大切なので、早く実務で使いこなせるように理解をしましょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/