アジア発コンテナ運賃 二極化が鮮明に:北米向けは下落、欧州向けは上昇

アジア発コンテナ運賃 二極化が鮮明に:北米向けは下落、欧州向けは上昇 | 物流ニュース・物流ラジオ

アジア発の北米向けコンテナ運賃は2週連続で下落し、年初来安値を再び更新しました。

イギリスの調査会社ドゥルーリーが11月20日に発表した世界コンテナ運賃指数(WCI)によると、上海発ロサンゼルス向けは前週比7%減の2,172ドル、上海発ニューヨーク向けは10%減の2,922ドルとなり、ニューヨーク向けが3,000ドルを割り込むのは2023年12月以来で約2年ぶりとなります。

これらの航路は10月9日に年初来安値を付けた後、5週連続で上昇していましたが、直近2週間の下落で再び安値を更新しました。

背景には北米向け需要の弱さ、船社のGRI(General Rate Increase)が機能しなかったこと、大量投入された新造船による供給過剰があります。

米中の追加関税が1年間停止されていることで前倒し需要が期待されていましたが、実際には需要回復は確認されていません。

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欧州向け運賃は上昇傾向に

一方で欧州向けは対照的に上昇しています。

上海発ロッテルダム向けは2,193ドル(8%増)、ジェノバ向けは2,319ドル(6%増)となり、主要船社によるFAK(Freight All Kinds)レート引き上げがスポット運賃を押し上げています。

12月1日にはFAKを3,000〜4,000ドルに引き上げる方針が示されており、欧州向けの強含みは継続すると見られます。

アジア発欧州向けではブランクセーリング(減便)が実施されており、この供給調整が運賃上昇を後押ししています。

北米と欧州で鮮明に進む二極化

アジア発主要航路では、北米向けが下落し続ける一方で欧州向けは上昇するという二極化が進んでいます。

欧州向けは減便による供給コントロールが効果を発揮していますが、北米向けは同様の調整が弱く、明暗が分かれる状況です。

今後はスエズ運河の本格再開が需給バランスに与える影響が注目点です。

欧州向けの強さが続くのか、北米向けに波及するのかは今後の重要な焦点となります。

年末年始に向けた大幅な運賃上昇は見込みにくいものの、どの水準で底打ちするのか、さらなる下落が続くのかについては注視が必要です。

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