【市況解説】SCFI 3週続落、1500ポイント割れ。春節前の需要減と今後の運賃動向

【市況解説】SCFI 3週続落、1500ポイント割れ。春節前の需要減と今後の運賃動向 | 物流ニュース・物流ラジオ

足元のコンテナ運賃市況に、はっきりとした下落シグナルが出てきました。

2026年に向けた市況を占う上で、今回のSCFI下落は重要な転換点になりそうです。

この記事を書いた人
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)

2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!

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SCFIが3週続落、1,500ポイントを割り込む

1月23日、上海航運交易所が発表したSCFIは、総合指数が前週比7%安の1,458ポイントとなりました。

これで3週連続の下落となり、約1か月半ぶりに1,500ポイントを割り込んでいます。

これまで底堅さを見せていた中東航路や地中海航路も含め、主要航路がほぼ全面安となった点が今回の特徴です。

SCFIは短期需給を最も敏感に反映する指数であり、連続下落は実需の弱さを示します。

主要航路別に見る運賃下落の実態

北米西岸向けは40フィート当たり2,084ドルと、前週比5%下落しました。

東岸向けも9%安の2,896ドルとなり、6週ぶりに下落へ転じています。

欧州向けも弱含みで、北欧州は20フィート当たり1,595ドル、地中海向けは2,756ドルまで下落しました。

特に目立つのが中東向けで、24%安の1,288ドルと急落しています。

南米西岸向けも939ドルまで下がり、昨年以来初めて1,000ドルを割り込みました。

  • 北米:年始の値上げ分がほぼ解消
  • 欧州:需要回復の鈍さが鮮明
  • 中東:供給過多が顕在化

下落要因は「春節前需要の早期収束」

今回の最大の要因は、中華圏の春節前需要が想定より早く息切れした点です。

例年であれば1月下旬まで駆け込み需要が続きますが、今年は1月中旬以降、出荷量が急速に鈍化しました。

船会社は減便やブランク・セーリングで供給調整を行ってきましたが、それでも需要を下支えできなかった形です。

構造問題としての「供給過剰」は依然解消されず

別の視点として見逃せないのが、新造船の竣工ラッシュによる供給増です。

Drewryなどの分析でも、2026年にかけて船腹供給は需要成長を上回る見通しが示されています。

特に中東航路の急落は、配船調整が追いついていないことを象徴しています。

今後の市況見通しと注意点

短期的には、春節期間から2月後半にかけて閑散期入りが確実視されます。

このため、運賃の反発材料は乏しく、弱含みから横ばいの展開が基本シナリオです。

一方で、船会社はさらなる欠便強化やサービス再編で市況防衛を図る可能性があります。

運賃は安いがスペースが取れないという局面が、春節明けに突発的に発生するリスクには注意が必要です。

物流担当者にとっては、単なる運賃水準だけでなく、供給戦略とスペース確保を含めた判断が求められる局面に入っています。

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