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貿易コラム

国際物流の流れ | 輸送・ロジスティクス

国際物流の流れ

今回のテーマは海上輸送の流れについてです。 海上輸送の中でもコンテナを使ったコンテナ輸送をする方法にフォーカスしてお話をしていきたいと思います。 海上輸送の流れ 国際物流における海上輸送ですが、実際にはどのような流れで貨物が運ばれているのでしょうか? 初めて物流業務の仕事をする人にとっては貨物の流れと書類の流れを理解するのが重要です。 まずは全体の流れを理解し、どのタイミングで何をする必要があるのかを理解出来るようになりましょう。 貨物の流れ 工場で製品が作られる まず場面を工場に移します。 個人レベルではコンテナを使って輸送するケースは流石に稀ですが 工場では毎日商品を生産していて毎週 海外に出荷している工場もあります。 弊社のお客様でも自動車パーツ、冷凍食品、紙、革製品、化粧品、スクラップ、包装資材など多種多様にわたる貨物をコンテナで海上輸送をしています。 Booking 完成した商品のQCが終わったら、工場の出荷担当者からフォワーダーにBooking依頼があります。 このBooking時に、必要なコンテナの種類や本数、貨物の引き取り日、積み地、揚げ地、Cut Off、ETD、ETA、フリータイムなどの連絡があります。 お客様から頂いた情報を元にフォワーダーが本船予約、トラックの手配、通関手配、そして、それぞれの必要書類の確認をして準備を進めていきます。 基本的にワンストップサービスを依頼されるお客様が多く、フォワーダーが本船予約以外の物流手配もすることでお客様にとっては一つの窓口で物流を完結出来るメリットがあります。 書類の確認 そしてここが大切なのですが必要書類の確認作業です。どれか一つの情報でも間違っていると、正しく通関を通すことができませんし本船に乗せることが出来なくなります。 また原産地証明を発行する場合で書類にミスがあれば関税の優遇が受けられません。 書類のミスに関しては特に中をしなければいけません。 貨物の引き取り お客様の貨物を引き取る為に、貨物引き取り日の朝か、前日の夕方にコンテナデポに空のコンテナをピックアップに行きます。コンテナデポはコンテナバンプールとも呼ばれます。 デポには使い終わった船会社のコンテナを掃除し、修理し終わったものが沢山積み上げられています。空コンテナのピックアップの際の注意は、コンテナ品質です。 コンテナグレードAで予約したにも関わらず、質の悪いコンテナが割り当てられる事は少なくありません。 弊社のサービスでは、コンテナを引き取るドライバーに必ずチェックをさせて質の高いものを選んでお客様にお届けしております。 コンテナへ積み込む 空のコンテナをお客様の工場に届けたら、コンテナに貨物を積み込みます。 規模の多いお客様だと1日に何十本というコンテナを使う場合があり、積み込みにかかる時間を計算し、トラックの配車スケジュールも管理したりします。 コンテナは海上では大きく揺れる場合がありますので、貨物がコンテナ内で動かないようにしっかりとラッシング(固定)もしなければいけません。 港に到着 貨物を乗せたコンテナが本船に積み込まれる港に到着します。コンテナのCut Offという言葉が使われるのですが、締め切り時間のことだと理解してください。 またContainer Returnはコンテナが船に乗せるために港に戻っていなければいけないということです。 コンテナが船に乗せられる前に ・AFR(日本向け:輸出の事前申告 - ETDの24時間前) ・VGM(コンテナの総重量の申告義務) そして通関の輸出申告も済ませておかなければいけません。貨物が工場でコンテナに積み込まれ、船に乗る前までに 色んな申請事項を済ませておかなければいけないのです。 港には本当に大量のコンテナが集められています。その為、港湾内での荷役の時間も十分に必要だということでCut Offは守らなければいけないのです。 コンテナが船に乗せられる時はガントリークレーンという大型のクレーンに吊られて積み込まれます。吊り上げるのでコンテナの総重量が大きなポイントとなります。 40’フィートコンテナだと20’フィートコンテナの倍の重量を積むことが出来るのかという問い合わせをたまに聞きますが、設備上の関係で出来ません。 20’フィートであれ、40’フィートであれ貨物重量は大体25トンくらいまでと覚えておきましょう。 このように本船には大量のコンテナが積み込まれます。コンテナ船に積めるコンテナの本数には限りがありますのでシーズンによってはスペースが取りにくくなります。 書類の流れ 輸出の流れ コンテナが本船に積み込まれたらB/Lが発行されます。 流れを見てみましょう。 フォワーダーから発行されたB/LがShipperに送られ、ShipperとConsigneeの間で商品の代金支払いなどのやりとりがあります。 オリジナルB/Lの場合はShipperからB/Lの原本がConsigneeに、DHLやFedexなどのクーリエサービスで送られます。 このようにConsigneeはD/Oを引き取るためのB/Lを入手しておかなければいけません。 海の上でコンテナが船に揺られながら各港で積み込み・積み下ろしを繰り返して、スケジュール通りに進んでいきます。よく天候の問題で船が遅れる場合がありますがこれだけは仕方がありません。 海上輸送では近海であれば数日で到着し、日本ーヨーロッパのようなロングルートだと2ヶ月近くかかったりする場合もあります。 本船が入港する2−3日前に輸入側のフォワーダーからArrival Noticeが発行され、輸入者に送られます。 このArrival Noticeには、港の諸費用やD/O費用などの諸々の費用があり輸入者はそれを支払わなければいけません。 輸入の流れ 輸入の流れを詳しく見ていきましょう。 輸入者は貨物引き渡し書類であるD/Oを入手しなければいけません。その為にA/Nに書かれている金額をフォワーダー に支払います。 そしてA/Nの支払いのタイミングと同時に、Shipperから入手したB/Lも差し入れます。オリジナルB/Lなら原本を差し入れ、サレンダーB/Lならコピーをフォワーダーに提出します。 A/Nの支払いとB/Lの差し入れと引き換えに、輸入側のフォワーダーがConsigneeにD/Oをリリースします。D/Oも原本だけでなく、D/O LessといったID番号を発行する簡素化された手続きもあります。 輸入港に到着後の流れ 輸入者がコンテナを引き取るにはD/Oだけでなく輸入通関も完了しておかなければいけません。Invoice, Packing List, 原産地証明などの書類を使い、システムに入力して通関士によって輸入申告がされます。 申告に何も問題がなければ税関から輸入許可が出ますが、問題があれば検査などが発生します。 D/Oを入手し輸入通関も完了したConsigneeは、D/Oをヤードに差し入れて、コンテナ貨物を引き取ることが出来ます。 コンテナを乗せたトレーラーが届け先まで運んできて、貨物の積み下ろし作業をして配送完了となります。 まとめ ここで各工程を振り返りましょう。 工場で製品が作られます お客様からBookingのリクエストがあります フォワーダーが物流の手配をします 必要書類の確認をします 空のコンテナをピックアップします 空コンテナをお客様に届けて貨物をピックアップします 貨物が港に到着します。この時にVGMや輸出通関を済ませておかなければいけません コンテナが船に積み込まれます 本船が港を出港するとB/Lが発行されます 海上輸送をします そして、ここからが輸入のステップに移ります 本船が港に到着する2〜3日前にA/Nが発行されます 輸入者はA/Nの支払いをしてB/Lも差し入れます フォワーダーから輸入者にD/Oがリリースされます 輸入通関も済ませておかなければいけません ヤードでD/Oを差し入れて貨物をリリースします 貨物が配送されます これだけの工程を経てやっと貨物が海外の届け先まで送られるのです。 いかがだったでしょうか。コンテナに貨物を乗せて輸送しているだけのように見えますが、色んな工程で必要書類が出てきます。 この書類に間違いがあると貨物はスムーズに輸送されませんし、書類の修正などに時間がかかって 港での保管の超過料金が発生するのもよくあります。 全体の流れをよく理解して、スムーズな国際物流が手配できるようになりましょう。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/

メーカー・商社の貿易の仕事とは?フォワーダーの仕事とはどう違うのか説明しました。 | 輸送・ロジスティクス

メーカー・商社の貿易の仕事とは?フォワーダーの仕事とはどう違うのか説明しました。

貿易の仕事をする場合、全ての業務を1人ですることは出来ません。多くの人や会社が関わり、得意分野を分業して国際物流を進めていくことが一般的です。 またフォワーダーだけでも貿易は出来ません。フォワーダーは輸出入をする方の意向に沿って、貨物を手配するのが仕事です。 貿易業界には色々な仕事をする人がいますが、仕事内容よって分類すると大きく分けて次の通りになります。 貿易に関係する人や会社 ①メーカー・商社などの輸出入者 ②フォワーダー ③船会社・航空会社 ④通関業者 ⑤銀行 これらの5つの分類でどれもが国際物流をする上で必要な役割があります。 今回の記事では今までスポットを当てていなかった、メーカー・商社などの貿易の仕事について説明していきます。 メーカー・商社の仕事内容について メーカー・商社の仕事はどのようなものなのでしょか。輸出入者であるメーカー・商社は海外から品物の売買をしている当事者です。 自社で使用するための品物の輸入や、国内・国外で販売するための買い付けをしています。売買の取引が成立したら、その取引先まで責任を持って届けることが仕事です。 簡単に説明するとこのような仕事ですが、更に詳しく見ていきましょう。 メーカー・商社の仕事内容 メーカー・商社の輸出入ビジネスでは、海外顧客の開拓、交渉などが一番重要な仕事になります。 一昔前は、メーカーの輸出入では商社が手配することが当たり前で、日本の輸出入の発展には商社の力によるものと言われていました。 もちろん今では、メーカー直接で貿易を行うこともありますが、それでも商社の活躍は大きく、商社による日本の主要産業の輸出や原材料の輸入は長年の日本の発展を支えてきました。 メーカーの貿易内容 メーカーでは、原材料を輸入して、日本で生産することもありますし、海外に生産を委託した品物を国内に輸入する場合もあります。 日本の工場自体が海外進出していることが増えてきており、そこで生産するために、日本から部品を輸出したりと色々な貿易形態があります。 他にも日本が他の2国間の輸送に介入する3国間貿易もあります。 海外顧客との価格交渉では売買する品物の価格に輸送料金を含めた金額が必要で、それらを含めた金額の契約を交わします。 自社の商品の知識や買い付ける商品の知識はもちろん必要ですが、国際輸送にかかわる知識を持たないと、交渉を優位に進めることが出来ません。 輸送業者、通関業者への手配 さて、買い付けや販売などの売買が成立すると、輸送手配が必要になります。 国際輸送には国と国とをまたぐため、法律や規制が色々と異なり、自国だけの知識では通用しないところがあります。 その現地からの輸送をフォワーダーなどが手配することになりますが、具体的な輸送方法や納期などは、メーカーや商社の方がフォワーダーに指示することにより希望に沿った料金や到着日を選ぶことできます。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/good-forawrder-sales/?lang=ja" target="_blank"] フォワーダーは貨物を引き取り、港や空港に運び、船会社や航空会社に依頼して貨物を輸入地まで運び、通関業者が通関をし、国内運送会社が配送するという流れになります。 その流れをフォワーダー任せにすることも出来ますし、メーカー・商社自ら、船会社や航空会社への運賃の交渉、予約を行い、より競争力のある価格を引き出すことも出来ます。 船積書類の作成 次に船積み書類の作成になります。こちらは実際の商取引にあった書面でなくてはなりません。 メーカー・商社が作成します。書類の例としては、インボイス、パッキングリスト、原産地証明書などがあります。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/inv-pkl/?lang=ja" target="_blank"] 税務上の証明書になりますし、各国の規制にあった書面を作成しなければなりません。また輸送上でも正確な書類でないとトラブルの原因となります。 またそれらの書類と共に、海上輸送をする場合は船会社と輸送契約を交わします。 フォワーダーが代行することが多いですが、ドックレシートやコンテナロードプランなどを作成し、B/L(輸送契約書)を発行してもらいます。 航空輸送であれば、AWBを航空会社に発行してもらいます。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/airwaybill/?lang=ja" target="_blank"] 納期調整、在庫管理 貿易となると、輸入であれば必要な商品がいつ届くのか、国内到着した後の商品をいつ使うか、在庫はどのぐらいあるのかという納期調整などの付随した業務が必要になります。 輸出であれば、貨物の出荷具合によって生産調整など管理が必要になります。 L/Cを含めた銀行との調整 貿易では国をまたいだ決済となりますので、信用問題(お金の回収)がつきまといます。 貨物を送ったけれども、代金が未収になるようなことが無いように、銀行の保証をつけたり、事前入金をしてもらったりして、お金の問題を防ぐことを忘れてはなりません。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/lc-letter-of-credit/?lang=ja" target="_blank"] まとめ メーカーや商社の貿易の仕事をまとめてみました。貿易には様々な形態があり、輸送方法も複数の選択肢から選べます。メーカーや商社は輸出入業者として、フォワーダーに自社の希望を伝えることは重要です。 一方でフォワーダーは実務経験上、色々な案件を見ています。よりスムーズな物流手配をする為に、より良いアドバイスや専門家ならではの方法を提案してくれたり、相談に乗ってくれるフォワーダーと付き合うことをお勧めします。

タイのマンゴーで急成長!「勝手に売れるマンゴージュース」を作り出すMango Starの桑原社長にインタビューしました! | 物流コラム

タイのマンゴーで急成長!「勝手に売れるマンゴージュース」を作り出すMango Starの桑原社長にインタビューしました!

タイからの食品輸入でビジネスを成功させたいとお考えですか? タイ産マンゴーを使ったマンゴージュース屋「Mango Star」は、わずか6ヶ月で3店舗に展開し、急成長を遂げています。その秘密は、タイの工場からの直接仕入れにより原価を半減させ、リーファーコンテナでの安定輸送を実現したことにあります。 マンゴージュースで成功する。私のお取引先様で、タイのマンゴーを使って日本でマンゴージュース屋さんを始めて凄い勢いで成長されているお客様がいます。 コチャー株式会社の桑原社長。10年程前から私の仕事のアドバイスを頂いたり、コンサルティングをしてもらったり、私がタイに来てからもタイの仕入れツアーなどをサポートさせて頂いていて、非常にお世話になっている社長様です。 Mango Starというブランドでマンゴージュース屋さんを今年の6月から始めて11月までに3店舗に展開。 イオンにも出展し、フランチャイズなどの問い合わせが殺到していて来年も更なる成長を見込まれています。 今回はそんな敏腕経営者である桑原社長のマンゴービジネスの急成長の秘密に迫ります。 この記事でわかること 6ヶ月で3店舗展開を実現したMango Starの成功要因 タイ工場からの直接仕入れで原価を半減させる方法 冷凍マンゴーでも美味しいジュースを作る試行錯誤と特許申請レシピ タイからの食品輸入ビジネスで物流パートナーが果たす役割 タイからの食品輸入ビジネスをご検討中の方へ。仕入れから輸送まで一貫サポートします。 ビジネス相談をする Mango Starを始めたきっかけ Mango Starの成功の秘密 - 仕入れ Mango Starの成功の秘密 - 立地 Mango Star 成功の秘密 - 美味しさへの追求 本当にマンゴーだけ。原材料を集中させる マンゴージュースのプロモーションは? マンゴージュース屋さんの競合は? HPS - 飯野の物流サービスについて タイからの食品輸入ビジネスをお考えの方へ。工場訪問の同行から、冷凍コンテナ手配、必要書類のアドバイスまで、ビジネス成功を一貫サポートします。 仕入れサポートを相談する 気になる今後のMango Starの展開について Mango Starの店舗情報 - 2020年11月時点 戸越銀座本店 東京都品川区平塚1-5-7戸越第一ビル1F TEL . 03-6426-9611 都営浅草線「戸越駅」、東急池上線「戸越銀座駅」から徒歩3分。 弘明寺店 神奈川県横浜市南区大橋町3丁目66番 TEL . 045-326-6827 イオンノア店 千葉県野田市中根36-1 1Fフードコート内 Website: https://mangostar-japan.com/ まとめ この記事で押さえておきたいところ タイ工場からの直接仕入れで原価を半減。日本の商社経由だと2倍のコストがかかる 冷凍マンゴーの美味しい部位の選定と特許申請レシピで競合優位性を確保 立地選定とコスト管理の徹底により、290円(Sサイズ)という毎日飲める価格を実現 工場訪問の同行、物流アドバイス、必要書類サポートが取引をスムーズに進める鍵   今回のインタビューですが、いかがだったでしょうか。たかがマンゴーとあなどってはダメだと強く思いました。 経営する人の腕によって魅力的なビジネスとなるし、また商品力や価格が大切だということがよく分かりました。 Mango Starの成功の裏には、タイからの直接仕入れによる原価削減、冷凍マンゴーでも美味しいレシピの開発、そして信頼できる物流パートナーとの連携がありました。 弊社では私が仕入れのサポートと冷凍コンテナを手配させて頂き、お客様が毎日楽しめるような価格帯に少しでも協力できていると分かり とても嬉しかったです。 タイからの食品輸入でビジネスを始めたい方へ。Mango Star様のような成功事例の実績をもとに、工場開拓から輸送まで全面サポートします。まずはビジネスプランをお聞かせください。 ビジネス相談をする 日本全国に展開されて行く予定ですので今は関東圏に3店舗のみですが、近いうちにあなたの近くにもMango Starのお店が出来ているかもしれません。 今後もMango Starの展開が楽しみです。

2020年、深刻なコンテナ不足の原因を解説しました。コロナの影響によるアメリカでの荷役の停滞と中国の勢い。 | 物流ニュース・物流ラジオ

2020年、深刻なコンテナ不足の原因を解説しました。コロナの影響によるアメリカでの荷役の停滞と中国の勢い。

今日は現在発生しているコンテナ不足の原因についてお話していきたいと思います。 昨今ではこの物流業界で「コンテナがとにかく無い」と、コンテナショーテージが非常に深刻な問題になっています。この問題は物流業界だけの問題ではありません。それにより製造業や商社業、そして小売業にも影響していきます。 このコンテナが足りない、更に言えば船のスペースがなかなか取れないという状況においてこの原因は何なのか? 今回は私が知っている範囲内で分かりやすいように、考えられる要因をご説明していきたいと思います。 動画での解説はこちら どうしてコンテナ不足が発生しているのか? コロナによる影響その① 荷役の停滞 なぜこのようなコンテナ不足が起こっている原因はやはりコロナが影響しています。2020年の初頭からコロナウイルスが世界で猛威をふるっています。そして今年の3月、4月から各国の都市でロックダウンが始まりました。 ロックダウンが始まると経済活動が制限されますし、外で仕事をする人も制限されます。その時には港の港湾作業員の人数が減った為、荷役のスピードが落ちる原因になりました。 また運営をストップする工場もあり、そのため港に大量のコンテナが滞留していきました。 コロナによる影響その② 船会社の便数減 そうして貨物の動かない状況で船会社は価格を安定させる為に、船の便数を減らしていきました。 貨物がないのに船を動かしていると船会社は赤字になってしまうので、船の便数を減らして価格の安定を維持しています。 コロナによる影響その③ 中国からの輸出急増 中国の工場の早い回復 そして4月から6月は各国の経済活動の自粛が多い時期でした。しかし7月くらいから世界中でも経済活動が少しずつ回復に向かいました。 そうした中、コロナ発祥の中国では早い段階からコロナ対策をしており、今ではコロナの抑え込みが出来ています。 中国は日本よりも一日の感染者数は抑えられていて、中国の工場の稼働については、政府の補助金とかもあり早い段階で回復していきました。中国の工場が稼働すると、それに伴い輸出の活動が再開していき中国からの輸出が増えていきます。 そして、他の国よりコロナが抑えられている中国では工場は早くから稼働しています。その為に他国ではなく中国で生産しようとする商売が増えていき、中国からの輸出は更に伸びていきました。 クリスマス商戦 そして、9月頃くらいから通常では北米向けにクリスマス商戦の貨物が大量に送られます。特に中国から北米の貨物が本当に多いです。 1ヶ月で20フィートコンテナだったら、約90万個が中国から北米に送られる計算になります。 国慶節前の駆け込み需要 さらに10月では中国では国慶節という長期の休みがあります。その長期の休み前の駆け込み需要でどんどん中国から輸出が進んでいきました。 コロナによる影響その④ 空コンテナの回漕が間に合わない また、船会社は便数を減らしているので、空コンテナを十分に回漕することが出来ません。タイにある弊社でも、タイから中国向けの輸出は船会社から少し制限されていまして、ボリュームの多い輸出はブッキングを拒否されていました。 中国向けのコンテナの輸出を船会社がコントロールしていたのでしょう。 そのコンテナ不足を少しでも解消する為に船会社もフリータイムとディテンションを短くしてきています。 例えば、日本向けで通常14日間あるフリータイムが7日間にしている船会社もあります。早くコンテナを港から取り出して、貨物をおろして、コンテナを返却しなくてはいけないという仕組みを作っています。 コロナによる影響その⑤ アメリカでのドライバー不足、シャーシ不足 これはアメリカから入手した情報ですが、現在のアメリカではコロナの影響で人で不足、シャーシ不足というのが発生しています。 港からコンテナを取り出して、アメリカの内陸の方までコンテナを運んでいきますが、そのコンテナがなかなか戻ってきません。 その原因としては荷受人の方でも人手が足りていないので、バンニングやデバンニングがスケジュール通りに進んでいないことが挙げられます。 またドライバー不足もありますので、内陸に行ったコンテナを戻すことが出来ないということも起きています。 そのため港からコンテナを取り出すための十分なシャーシが足りなくなっていきます。そういった理由で港にコンテナが溜まっていくことになります。 通常だったら1日〜2日とかで戻ってきた空コンテナとかシャーシが1週間以上戻ってこなかったりします。こういったことが繰り返し発生しているので、どんどん悪循環になっているのです。 このドライバー不足、シャーシ不足に原因があるので、船が港に到着してから2週間ぐらいかかってやっとコンテナを引き取れたという事例もあります。 コロナによる影響その⑥ 海上運賃の高騰 北米の海上運賃が過去最高に高騰しています。 アジアの玄関といわれるロサンゼルス港向けでは、海上運賃が通常では40フィートで2,000ドルはしません。それが4,000ドル近くにまで上がっている船会社があります。 これは別の動画でも解説しましたが、船会社はこれまでかなり熾烈な価格競争をしてきています。 2016年には大手の韓国系の船会社が倒産してしまうほど、今まで価格競争が激しかったんですね。 こういうコンテナが不足している状況で、船会社が海上運賃を値上げするのは市場原理から見ると普通に理解できる事だと思います。 コンテナ不足はいつ解消される? これがいつぐらいに解消されるかというと来年の2月とか3月ぐらいに解消するのではないかと予想はしていますが、実際のところはまだ分からないと思っています。 コロナの影響次第ではさらに荷役が遅くなるかもしれないし、このようなパンデミックのような状態でのコンテナ輸送の影響は初めてのことなので、はっきりと予想するのが大変難しいです。 まとめ 今回の話をまとめます。コンテナ不足の影響はやっぱりコロナが影響しています。 ・4月から6月は経済活動の自粛 ・7月以降は日用品とかの需要が回復して輸出が増えてくる ・中国はコロナの影響を抑えられて、工場の生産が他国よりも回復したため中国からの輸出増 ・船会社が便数を減らしているので空コンテナの回漕が十分でない ・アメリカのクリスマス需要ということで、中国からアメリカ向けにコンテナが使用されている ・アメリカでは深刻なドライバー不足やシャーシ不足が発生してるため、内陸に行ったコンテナが戻ってこない、港にあるコンテナが取り出せない ・アメリカの荷役も人材不足のためにスピードが遅くなっている これらの一つ一つの要因が重なりあって、このような深刻なコンテナ不足が発生しています。 これが回復するのは来年の2月とか3月とか言われていますが、実際のところはコロナの影響によってはまだまだ先が見えないという私の感想ではあります。 現在コンテナ不足によって直前のブッキングはなかなかコンテナがとれない状態になっているので、貨物輸送のブッキングはとにかく早めで宜しくお願い致します。 企業様の貿易・新人研修にお勧めの無料コンテンツ

物流YouTuberって何?タイでフォワーダーを経営する僕が「超ニッチ」なユーチューバーになった理由をお話しします。 | 物流ニュース・物流ラジオ

物流YouTuberって何?タイでフォワーダーを経営する僕が「超ニッチ」なユーチューバーになった理由をお話しします。

今日は動画を始めた経緯についてお話をしてみたいと思います。 今年の4月からこの動画を始めて、現在で半年がたちます。 改めて振り返ってみますとこの動画を始めた経緯をお伝えするのも面白いかと思いました。 動画を始めた理由 その1 最初は思いつきから この動画を始めたきっかけは4月にタイではコロナの影響でロックダウンが始まって、本当にすることがなくなったからです。 自宅待機もありましたし、出社してもお客さんのところに営業に行けません。 その中で何をしようかと思っていて、ある時「あ、YouTuberになろう!」と思いました。 本当に思いつきでした。YouTuberになって何か発信をしてみたいなと思ったのがきっかけです。 コロナでもう新規営業できない? 他にも理由があります。 最近では世界中でコロナが広がっているとはいえ、タイではお客さんの会社や工場に問題なく訪問することが出来ています。 しかし、4月の時点ではどうなるか全く分かりませんでした。 実際にお客さん所に訪問して営業なんて出来るのか?新規の営業はかなり難しくなるのではないか?と不安になりました。 だから物流のノウハウをYouTubeで発信したら、それを興味があるお客さんから問い合わせがあり、そこに訪問で出来が出来たら何とかなるのではと思いました。 物流YouTuberになった半年の成果 実際この動画を半年やってみて、物流の問い合わせが動画から増えたかは まだ分かりませんが、見てくれている人は日に日に増えてるというのが数字で良く分かります。 今、チャンネル登録者数が2,500人を突破しています。見て頂いている皆様、本当にありがとうございます。 動画を始めた理由 その2 動画をスタッフの新人教育に利用 そして、他にもこの動画を始めた理由があります。 僕がやっているのは国際物流で、インコタームズ、B/L、フリータイムなど、世界共通のものが多いです。 だから最初は日本語で発信をして、それを英語に翻訳し、タイ語にも翻訳をする。そうするとタイ人のスタッフの教育に使えると思ってやり始めました。 弊社ではタイ人のスタッフを15名ほど雇っていますが、未経験の人を雇うこともあります。 残念なことに、未経験の人を採用・教育をして、知識がついてきた所で辞められることも沢山ありました。 辞められてしまうと、今まで教えてきた時間、労力が無駄になってしまいます。ずっとこれについて何とかしないと思っていました。 YouTubeを使ってタイ語で国際物流に関するノウハウ、知識を残します。 そして未経験の新人が入ってきたら、最初はオリエンテーションで概要を説明しますが、細かい物流のノウハウなどは動画を見ると理解が出来るようにしました。 動画がお客さんへの説明にも役だつ 他にも、既存のお客さんが物流に関する疑問などがあればURLを送るだけで、お客さんも動画を見てくれて簡単に理解してくれます。 更にお客さんのタイ人のスタッフ様にも理解をしてもらうために、タイ語版の動画もフル活用しています。 目標は「タイに関する物流のことならイーノさん」へ 次の目標としては、この動画を見てくれた人に「タイに関する物流のことならイーノさん」に聞いてみようと思ってもらうことです。 日本語だけではなく英語でも更新をしているので、国際物流の業務に関係する方がいらっしゃれば 日本語や英語の動画を通じて、「タイの物流なら弊社(HPS)を使ってみよう」と思ってもらえるようにすることです。 物流YouTuberの活動の感想 ほぼ思いつきや遊びで始めたようなYouTuberの活動ですが、半年やってきてみて意外にも伸びたなと僕が一番驚いておいます。 物流YouTuberとしての今後の展望 前回からフリートークスタイルで話もしており、物流のノウハウ以外にも実際に起こしてしまった物流のミスや問題についてお話をしようと思います。 まとめ では今回の内容をまとめましょう。なぜ僕が物流のYouTuberになろうかと思った理由は、コロナで暇だったからです。 他には「ニューノーマル」として、お客さんのところに行けなくなるかもしれないと思ったので、新しい営業の手段として始めました。 更に社員教育です。英語に翻訳してタイ語に翻訳して、自社やお客さんのタイ人のスタッフ様の物流に関する教育に役立てています。 最後は、国際物流では世界共通の内容が多いので、海外の各社スタッフ様から「タイの物流に関してイーノさん」に問い合わせをしてもらえるようにと思いを込めて更新をしています。 チャンネル登録などお待ちしております!

IATAの役割とは。航空貨物の安全な輸送に欠かせないIATAについて解説しました。 | 輸送・ロジスティクス

IATAの役割とは。航空貨物の安全な輸送に欠かせないIATAについて解説しました。

IATAという言葉を聞いたことはありますか? 航空貨物を取り扱っている方は、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。 IATAはイアタまたはアイアタと読みます。 International Air Transport Associationの略で、日本語では国際航空運送協会といいます。 貿易に関する仕事をしている方は、IATAについて基礎知識をつけておくと航空貨物の取扱について疑問が時にある時にどういう人に聞けば良いのかということが分かります。 それでは、IATAについて詳しく説明していきましょう。 IATAとは何か ①どういう組織か IATAとは世界各国の国際航空会社が集まり、設立されたものです。 1945年に設立され、現在約290社の航空会社で構成されています。これは定期国際航空輸送会社の82%を占めています。 ②IATAの目的 IATAは航空会社の安全な運行を一番の目的としています。 安全、確実、そして経済的な航空運送を発展させ、航空貨物による貿易を推進、研究し、業者間での協力を目指しています。 また、最近では環境に対する影響を減らすことにも取り組んでいます。 IATAは世界中の航空輸送において同一のネットワークの中で、同様の輸送サービスが提供できる事を保証しています。 ③具体的に何をしているのか 国際定期便のスケジュールの調整のガイドラインを定めたり、航空運賃や発券・運用ルールを決め、実行することが重要な任務となっています。 航空会社の2レターコード、空港の3レターコードはIATAで決められたものであり、世界標準のものとなっています。 ④IATA公認代理店について IATAは航空券の販売には代理店制度をとっており、一定の基準を満たした認可された代理店が航空券を自社で発券することが出来ます。 旅行代理店などが航空券の発券のために取得していますが、貿易に関わるものとして重要なのがIATA公認貨物代理店です。 自社で航空貨物のB/Lを発券するにはIATA公認貨物代理店の資格が必要です。 また、IATAの公認貨物代理店になると日本のIATAなどが母体となって作られた社団法人 航空貨物運送協会(JAFA)の会員となります。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/airwaybill/?lang=ja" target="_blank"] ⑤ディプロマについて IATAでは国際航空輸送業務に関する知識を有する人を認定しています。 航空貨物を取り扱う代理店の公認認定基準として、各営業所に基礎コース以上のディプロマ資格者と危険物コースのディプロマ資格者が2名以上在籍していなくてはなりません。 航空貨物を取り扱うフォワーダーでAWBを発券するためには、ディプロマの有資格者が必要なのです。 JAFA経由でIATAのトレーニングプログラムに申し込み、講習と試験を受け、ディプロマの資格を取得できます。 コースには2つあります。 ・基礎コース 国際航空貨物の運送状(AWB)及び輸送スケジュールの作成、運賃計算等についての基礎知識を学びます。 ・危険物コース IATA危険物規則書についての関連書類、輸送梱包等の専門知識を問うものです。 危険物の資格は有効期限が2年間のため、2年に一度ごとに講習をうけ、試験にパスし更新していかなければなりません。 しかも、危険物の資格者が各営業所にいないと、危険品の取扱ができません。 試験は英語で行われ、世界100カ国で同じ試験問題を使っています。そのため、世界で通用する資格となっています。 航空貨物を取り扱うフォワーダーでは、基礎コースは新人の間に取得することが多く、費用は5万円以上かかります。 IATAに属していない航空会社について 近頃、台頭してきている格安航空会社はIATAに加盟していません。 そのため、今までのIATAの基準の運賃に満たない格安価格が設定されているのです。 IATAに関するその他の事 加盟していない格安航空会社が増えてきていることもあり、IATAの地位は以前に比べて下がってきていると言っている業界人もいます。 また、JAFAでの業界内会議で、料金について話が出たことがあり、そこでの話が独占禁止法にふれるということで参加していた業者が何社も摘発されてしまった過去があり業界内の協力のやり方が難しくなってきています。 そうであっても、IATAのルールは世界基準として使用されており、航空会社と航空関連企業との連携を図る意味でも、守るべきルール、ガイドラインとしてこれからも航空会社の運航に必要不可欠なものとなっています。 まとめ IATAについて、まとめてみました。 IATAは航空会社の安全な運行に必要なものです。 航空貨物について、疑問点があったらIATA航空貨物代理店に問い合わせてみるのが最善です。 ディプロマの資格に興味を持った方がおられましたら、航空貨物を取り扱っているフォワーダーに聞いてみましょう。

保税輸送について解説!OLTやILT輸送のメリットや必要手続きなどをご説明します。 | 輸送・ロジスティクス

保税輸送について解説!OLTやILT輸送のメリットや必要手続きなどをご説明します。

保税輸送を活用してコスト削減できることをご存知ですか? 保税輸送は、関税・消費税未納のまま外国貨物を保税地域間で運送する仕組みです。この制度を理解し活用することで、保管料の節約、税金支払いタイミングの調整、検品後の適正な通関申告など、輸出入ビジネスのコスト削減と効率化につながります。 保税輸送はなかなか聞き慣れない単語かもしれませんが、貿易をする上で知っておくと役にたつことがあります。 フォワーダーにとって保税輸送は毎日当たり前のように手配しているとても身近なものです。 保税輸送について知り、輸出入のビジネスでコスト削減につながる可能性もありますので、しっかり理解していきましょう。 この記事でわかること 保税輸送の定義と、外国貨物を保税地域間で運送する仕組み 保税輸送が必要な3つの場面(保税蔵置場・保税工場・保税展示場への輸送) 保税輸送を活用する3つのメリット(保管料節約・税金支払い調整・検品後通関) 保税輸送の手続きの流れと、包括保税輸送・特定保税運送者制度 保税輸送を活用したコスト削減をサポートします。まずは貨物の保管状況をお聞かせください。 保税輸送を相談する 保税輸送とは何か 保税輸送とは、指定保税地域や保税蔵置場などの相互間で、外国貨物のまま運送することです。 外国貨物というのは関税や消費税を払っていない状態で、国内にある貨物ではありますが保税地域に置かねばならず、税関の管理下にあります。 この外国貨物のままというのがポイントなのです。 ここで外国貨物というのをおさらいしておきます。 外国貨物は日本に到着したばかりで、輸入の申告の許可をうけていないもの、または輸出の申告をした後に税関の許可をもらったあとのもので船や飛行機に積みこんでいないものをさします。 外国貨物を決められた場所に置いていないと、税関の役割である税金の徴収が難しくなります。 そのため、保税輸送とは指定保税地域や保税蔵置所などの許可を受けた場所から外国貨物を動かす際には、前もって税関の承認をもらってから承認をもらった蔵置所等に動かす運送のことをいいます。 一般的には保税輸送はOLT(OVER LAND TRANSPORT)と呼ばれています。これは陸送による保税輸送をさしています。トラックやドレージによる輸送です。 ちなみに内航船などを使い船による保税輸送をILT(INTER CORST TRANSPORT)といいます。コンテナのフィーダーや原料の輸送などに使われます。 保税輸送が必要な場面 保税輸送は実務で輸出入の手配をしていると色々な場面で行われていると実感します。 以下にどのような場面で保税輸送が行われるか紹介していきます。 ①指定保税地域から保税蔵置場まで 輸入の場合 一般的には海上コンテナは、指定保税地域(ヤード)に下ろします。そこですぐさまに輸入通関を行い、通関許可になれば貨物は内国貨物として引き取れるので、保税輸送は行われません。 そして、すぐに通関できない事情などがある場合は、保税蔵置所などに保税輸送することになります。指定保税地域は保管期限が1ヶ月と短いため、それを超して蔵置することはできません。 保税蔵置所は長く蔵置することを目的にフォワーダーなどが税関から許可をうけて、保税蔵置所の許可をもらっているもののため、フォワーダー自身の倉庫や提携倉庫に保税輸送し保管や貨物の検品などを行った上で、輸入通関することができるのです。 LCL貨物の場合、指定保税地域(ターミナル)から保税蔵置場(CFS – Container Freight Station)に保税輸送されてから、それぞれの混載貨物として搬入されます。 輸出の場合 輸出の場合でも、LCLでは保税蔵置所(CFS)でバンニングなどをしてそこで輸出通関した場合は、指定保税地域(ターミナル)まで保税輸送します。 ②保税工場で加工、製造する 保税工場では外国から輸入した原料を税関に届け出た方法で保税工場で外国貨物のまま加工・製造ができます。 その行為をするために指定保税地域から保税工場まで保税輸送します。 ③保税展示場で展示・改装・仕訳をする 保税展示場では外国貨物のまま展示会でお客様に見せたり、注文をとったりすることができます。 指定保税地域や保税倉庫から保税展示場へ保税輸送し、そのまま外国へ積み戻すことができます。 保税輸送をする理由 ここでは保税輸送をする理由について、紹介していきます。 保税輸送はLCL貨物では必然的に保税輸送しなくてはなりませんが、そういう理由以外でも、うまく保税輸送を使うことによってメリットを生むことができるのです。 それについて説明していきましょう。 ①保管料の節約 船からおろされた貨物は指定保税地域(ヤード)に蔵置されますが、そこでフリータイム(無料保管期間)が過ぎた後の保管料(デマレージ)は高額です。 船の航路、コンテナの大きさや種類によって金額が違いますが、一定のフリータイムを過ぎると一日あたりどんどん金額が加算されていきます。 すぐに通関できないもの、引き取りできないものは保税蔵置所へ保税運送した方が保管料がかからずに済むことが多いです。 もちろん、保税蔵置所でも保管料はかかります。 1ヶ月以内に引き取りできるのであれば 指定保税地域で1ヶ月以内の範囲で保管しデマレージを支払った方がいいのか それとも保税蔵置所に保税運送し保管料と保税蔵置所での入出庫作業料とを比べて どちらがお得か検討したほうがいいでしょう。 ②関税、消費税などの税金の支払うタイミングを図ることができる 例えば品物を海外で安く大量に仕入れたとします。販売先が決まるまで保税蔵置所で保管して、売れた時点で輸入通関し税金を支払えば資金繰りがよくなります。 このように指定保税地域では1ヶ月しか置けない物を保税蔵置所に保税運送すれば保管期限が2年となるため、販売のタイミングで税金の支払いを行うことが可能になるのです。 ③品物を確認してから輸入通関できる 輸入申告する前に保税輸送をして保税蔵置所で点検・仕分け等の検品を行うと実際の貨物にあわせた申告ができます。 例えばワインを輸入するとします。 一部の商品にラベル不良やワインボトルの割れがあり、輸入商品の価値がなくなったとき、税関の承認を受ければ関税や消費税未納の状態で品物の滅却処分ができます。 コンテナ単位で内容確認をせずに輸入通関してしまうと、なかなか後から関税や消費税を取り戻すことは難しいのです。 保税輸送を活用した保管料削減、税金支払い最適化、検品後の適正通関をサポートします。貴社の輸入状況に合わせた最適なプランをご提案します。 コスト削減プランを相談する 保税運送の手続き 外国貨物を運送する際には、税関に前もって承認を得る必要があります。 保税運送の流れ 運送手段や運送先、記号、番号、品目、数量、価格等を記載した「外国貨物運送申告書」を作成し、税関に提出し承認を得ます。 必要があれば税関職員の検査があります。 関税額に相当する担保の提供を求められることがあります。 貨物の運送手段や距離等を踏まえて、相当と認められる運送期間を指定されます。 運送の承認を受けたものは、運送目録を蔵置場に提出した上でその確認を受けます。 運送目録を到着地の蔵置場に提出し、到着確認を受けます。 到着の確認を受けた日から1月以内に、「外国貨物運送申告書」を到着地の税関へ提出しなければなりません。 発送地、到着地の税関が同じ場合は簡易審査となります。申告価格等も必要なく、検査や担保の提供は求められません。 その他の保税輸送の制度 保税輸送は個別に一件ずつ手配するものだけではなく、包括保税輸送という制度があり1年以内期間を指定してまとめて申請することもできます。 船社のフィーダーやインランドデポへの定期的なコンテナ輸送に使用されます。 また、最近の認定事業者制度により保税輸送も特定保税運送者では保税輸送の承認をしなくても保税輸送が可能です。 まとめ この記事で押さえておきたいところ 保税輸送は外国貨物のまま保税地域間を運送。税関の事前承認が必要 保税輸送の3つのメリット:高額なデマレージ回避、税金支払いタイミング調整(最長2年)、検品後の適正通関 保税蔵置所は保管期限2年で、販売タイミングに合わせた資金繰り改善が可能 包括保税輸送や特定保税運送者制度で手続きを簡素化できる   保税輸送について、ご理解頂けましたでしょうか。 保税運送は外国貨物を蔵置している保税地域からその他の保税地域へ運送することにより、保管期間を延ばしたり、税金の支払いのタイミングを変えたりすることができます。 保税輸送を戦略的に活用することで、デマレージの高額請求を回避し、販売タイミングに合わせた資金繰りの改善、検品による不良品の適正処理など、輸入ビジネスの効率化とコスト削減を実現できます。 保税輸送は貿易をしている上で、理解しているとメリットを受けられることがあるので、この記事をしっかり読んでおきましょう。 保税輸送を活用したコスト削減をご検討の方へ。貴社の貨物の保管状況と資金繰りに合わせた最適なプランをご提案します。まずは現状をお聞かせください。 保税輸送を相談する

保税地域とは?通関手続きに関わる原則を解説しました! | 輸送・ロジスティクス

保税地域とは?通関手続きに関わる原則を解説しました!

輸出入で取り扱う貨物については輸出入の手続き前に、指定の指定の場所に搬入をする作業が生じてきます。 実は貨物の搬入場所には、明確なルールが存在しています。 まずは貨物を保税地域と呼ばれる場所に搬入をすることが多いのですが、保税地域とは一体どのような場所で どういった取り決めがあるのでしょうか? 保税地域は税関で取り決められ、輸出入代行業者の業務に大きく関わっています。 保税地域とは? 保税地域とは何かを理解する前に、まずは一旦輸出入の原則から考えてみましょう。 輸出の手続きの流れについては、次のようになっています。 輸出手続きの流れ 1. 国内貨物を搬入 2. 輸出通関で申告を行う 3. 外国貨物として船会社もしくは航空会社へ搬入 4. 海外へ運ぶ 輸出では初めに国内貨物をshipperの元から指定の場所まで搬入しています。 続いて、輸入の流れです。 輸入手続きの流れ 1. 外国貨物を搬入 2. 輸入通関で申告を行う 3. 国内貨物として日本国内へ配送する 輸入の場合では、初めに航空輸送もしくは海上輸送で外国から運ばれてきた貨物を飛行機・船から引き取り、指定の場所(上屋、ターミナル)へ搬入しています。 ※輸入通関時には、対象の貨物に関税が発生しています。 内貨と外貨の違い 扱いが変わるだけで、貨物そのものの内容は変わりませんが、輸出時に国内貨物⇒外国貨物、輸入時は外国貨物⇒国内貨物へと扱いが変化しています。 外貨とは、輸出時に通関で許可を受けた後の貨物、輸入時は通関前に外国から日本に到着した貨物を示します。 なので、日本国内にありながら外国貨物もそのまま持ち込みや保管ができ、日本ではない地域として保税地域というものが設けられています。 保税地域と通関について 通関手続きをする際には貨物を保税地域に持ち込み、通関許可が切れると貨物が内貨から外貨へもしくは外貨から内貨へ切り替わります。 基本的には、申告をして外貨もしくは内貨に切り替わった後に他の場所に輸送手配を行います。 保税地域に搬入し、申告をせずにそのまま貨物を保管している場合もあります。 保税地域の定義 保税地域とは、関税法第30条で定められており、日本国内で外国貨物の積み下ろし・運搬・保管ができる場所のことを示します。 外国貨物は、原則保税地域以外に置くことはできません。 よって、輸出入時に外国貨物扱いとなっているものは、保税地域に置かれなければなりません。 では、なぜ外国貨物に関して保税地域が設けられているのでしょうか。 保税地域は、税関がある場所から指定の距離までの間で設けられていなければならず、貨物は税関の管轄下に置かれ管理がしやすくなっています。 また、輸入通関時には申告貨物に対し関税を徴収しなければなりません。取り纏めて貨物を集約している保税地域が、確実な関税の徴収にも役立っていると言えます。 5種類の保税地域 保税地域は、機能と目的によって5つに分類されています。 それぞれの保税地域によって、貨物の保管期間も異なります。 ①指定保税地域 ②保税蔵置場 ③保税工場 ④保税展示場 ⑤総合保税地域 税関ホームページより(https://www.customs.go.jp/hozei/) ①指定保税地域 保税地域は、大半が税関長の許可を基に設置されますが、その中でも指定保税地域のみは財務大臣の許可の下設置されることになります。 国、都道府県、市などの公共団体が所有・管理している土地や建物などに設置していますが、一時的に貨物を蔵置することを目的としているため、蔵置期間は他の保税地域の種類と比較して、1カ月と短くなっています。 ②保税蔵置場 保税蔵置場とは、フォワーダーが自社の倉庫や貨物施設で設置している場合が多いです。 貨物の積み下ろしから、保管までをすることを目的としています。保管をしている期間は、輸入の関税はかかりません。 輸出入の貿易実務においては、保税蔵置場へ貨物を運ぶ手配をすることが多くなっているため、必然的に関わる機会が最も多いと言えるでしょう。 ③保税工場 保税工場は、外国貨物の加工・製造ができる保税地域です。 加工食品や工業製品がよく製造されています。 ④保税展示場 保税展示場は、外国貨物を展示する会場とされています。 外国貨物を、関税を課さずに展示に利用できる場所で、国際的な博覧会や商品の展示場として利用されています。 展示を目的として利用するため、蔵置期間は税関長が認めた期間となっており、特に定められていません。 ⑤総合保税地域 総合保税地域は②~④の保税地域の総合的な機能を持っている保税地域とされています。 保税蔵置場を巡る動き 紹介した5種の保税地域の中でも、フォワーダーの業務に日頃大きく関わっているのが、②の保税蔵置場です。 保税蔵置場は貨物を搬入し、保管まで出来る働きをしています。 フォワーダーが自社倉庫を保税蔵置場として新たに設置ケースもありますが、その際には税関への申請が必要となります。 保税蔵置場の場所は、地域管轄の税関から25km~100kmの距離に設置するように取り決めされています。 空港や港周辺は税関も近くに位置し、貨物の輸送のため、フォワーダーなどの自社貨物施設が集中しています。 倉庫が空港や港から近ければ、輸出時に貨物が倉庫に搬入してから、船会社や航空会社への持ち込みを早くすることができます。 すると輸出通関後の、貨物を海外に輸送するスケジュールに融通が利きやすくなるメリットがあるわけです。 例えば航空会社へ短時間で持ち込みができれば、搬入した後の貨物に対し、追加で時間のかかる梱包などの作業もしやすくなります。 フォワーダーの保税倉庫申請がしやすくなった 航空貨物に関しては、近年税関行政の規制が緩和された影響により、取り扱い貨物量の多い成田空港周辺にフォワーダーの貨物施設が増加した流れがありました。 元々は保税蔵置場は空港内か公共の航空貨物ターミナル内で設置され集約されていましたが、フォワーダーが持つ倉庫などの貨物施設の許可申請がしやすくなりました。 他に、近年特定輸出申告制度が新たに定められました。 これによって、特定の荷主が輸出申告を行う場合には、貨物を保税地域に搬入をしなくても申告を行うことが可能になりました。 これにより、輸出貨物のよりスムーズな手続きや運送が可能となった流れがあります。 まとめ 保税地域は、多くのフォワーダー業務に当たり前に関係していますが、安全な貿易のための管理や規制に役立っていると言えます。 近年は保税地域に関する規制緩和の動きがありましたが、今後も貿易体制の変化で保税地域を巡る、法令全体の動きがあるかもしれません。 輸出入の手続きに関わるため、注視していく必要があるでしょう。

タイで会社設立から軌道に乗せるまでの強烈な奮闘記!Siam Ishikawa  Metalsの佐藤さんにインタビューしました。 | 物流コラム

タイで会社設立から軌道に乗せるまでの強烈な奮闘記!Siam Ishikawa Metalsの佐藤さんにインタビューしました。

タイでの仕事にコミットして活動する日本人がいる。仕事の拠点をタイに移し、会社の事業を軌道に乗せるのはとても大変なことです。 今回のお客さまインタビューはSiam Ishikawa Metals Co.,Ltdの佐藤さん(MD)です。佐藤さんは駐在ではなく活動拠点を完全にタイに移し、会社設立から手探り状態で積極的に活動に取り組まれているお客さまです。 そんな佐藤さんのタイでの苦労話しや物流に関するご意見をインタビューして来ました。 Siam Ishikawa Metalsについて 佐藤さんの仕事について タイで苦労した事 HPSの物流サービスについて 佐藤さんの今後の展望について Siam Ishikawaについて 会社名:Siam Ishikawa Metal Co.,Ltd 住所:Bangkok Free Trade Zone, 999/52 Moo 1, Tambol Bangsaothong, Amphur Bangsaothong, Samutprakarn 10570 Thailand TEL:+66-2-180-0301 Website:石川金属株式会社のホームページ まとめ 他にも「これは記事に出来ないな。。」と思える更にリアルな話を聞いて、もの凄く奮闘をされている佐藤さん。 タイで立ち上げた拠点を軌道に乗せるというのが本当に楽なことではないと思いました。 国際物流に関しては弊社をご利用いただき、今回のインタビューの内容でもありましたが信頼をして頂いていると思います。これからもSiam Ishikawaさんの活動をフォワーダーとしてサポートさせて頂きます。

Thai Showa Paxxs 星野さんへのインタビュー。タイ在住13年のベテラン営業マンによる積極的な営業術。 | 物流コラム

Thai Showa Paxxs 星野さんへのインタビュー。タイ在住13年のベテラン営業マンによる積極的な営業術。

今回のお客様インタビューはプライベートでも仲良くさせてもらっているタイ昭和パックスの営業マン 星野さん。飯野とは7年のお取引を続けて頂いているお客さまで、タイスタッフのみでオペレーションや問題解決も出来るほどの関係です。 またタイ在住歴13年の経歴のある今回のお客さまだが、非常にアグレッシブで学ぶことの多い営業スタイルをされています。 Thai Showa Paxxsについて 星野さんのお仕事内容について タイで苦労したこと HPSの物流サービスについて 星野さんの今後の展望 Thai Showa Paxxs Co.,Ltd 住所:Eastern Seaboard Industrial Estate (Rayong) 64/14, 18 Moo 4, Off Highway No.331 Road, Tambol Pluakdaeng, Amphur Pluakdaeng, Rayong 21140, Thailand 電話:+66(0)38-954-507~10 FAX:+66(0)38-954-511 ホームページ:https://www.showapaxxs.co.th/ まとめ ザ・営業マンと言える星野さんのインタビューでしたが、いかがでしたでしょうか。お客さん同士でも積極的に交流されており非常に広い人脈をお持ちで積極的に営業活動をされております。 私としても通常業務において大きな問題発生や、物流全般 または物流以外の貿易に関することのアドバイスもさせて頂いており、貿易・物流というお客さまのビジネスの一部分ですが貢献出来ているのではないかと思います。 星野さん、インタビューにお付き合い頂きましてありがとうございました。