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貿易コラム

オーバーゲージ貨物を輸送するときのフォワーダー選びのポイント | 輸送・ロジスティクス

オーバーゲージ貨物を輸送するときのフォワーダー選びのポイント

オーバーゲージ貨物を輸送するときのフォワーダー選びのポイントを動画で解説 どうもこんにちは、飯野です。 今回は前回に引き続きオーバーゲージ貨物についてのお話で、オーバーゲージ貨物を輸送するときに選ぶべきフォワーダーの特徴について解説をしていきたいと思います。 もし、あなたの会社がオーバーゲージの機械や設備を海外に輸送したいときに是非参考にしてみて下さい。 ではいってみましょう! フォワーダー選びの3つのポイント オーバーゲージ貨物の輸送を依頼する時のフォワーダー選びには3つのポイントがあります。 世の中には、本当に沢山のフォワーダーがいますし大手だからとか、普段取引しているからという理由だけでは選ばないで下さい。 ではその3つのポイントは何かというと 1. スペース確保力 2. 確かな実績と柔軟な対応 3. 輸送に伴う制約が少ないこと 具体的に1つずつ詳しくみていきましょう。 スペース確保力 まずスペース確保力です。 スペース確保力とは、船にコンテナを積み込むためのスペースを用意できる力です。 例えば、東京からタイに向けて大型の機械を輸出するとします。 この時、あながたが直接、船会社に予約をすると「スペースがない」と回答されることがあります。 一方、同じ航路、船会社であったとしてもフォワーダーを通すとスペースを確保できることがあります。 これには一体 どのような理由があるのでしょうか? 実は、オーバーゲージ貨物のスペースは限定的に提供されていて、常に輸送契約を結んでいるフォワーダーに優先的に配分されます。 そのため、一荷主に対しては「スペースはない」と伝える一方で、フォワーダーには「スペースはある」と答えることがよくあります。 もちろん、このフォワーダーの中にも力の差がある点に留意が必要です。 船会社と強固な関係があるフォワーダーほど、圧倒的な価格競争力とスペース確保力があります。 一荷主の立場であれば、直接船会社に予約をするのではなく、「力があり、実績があるフォワーダー」に予約をする方が確実です。 毎月、多数のコンテナを扱うフォワーダーと一荷主が、同等の扱いを受けることは難しいです。 フォワーダーは、船会社と継続的な案件を依頼し、友好的な関係を維持しているのです。 なので、フォワーダーに対してはしっかりと輸送スペースを確保できるのかをチェックしましょう。 確かな実績と柔軟な対応 次に確かな実績と柔軟な対応です。 現在あなたとお取引のあるフォワーダーはオーバーゲージ輸送に対して、確かな実績はありますか? フォワーダーの営業マンやサイトの文章などから確かな自信や実績を感じられるでしょうか? 重量物やオーバーゲージ貨物の輸送は、非常に特殊な分野であるため、一にも二にも確かな実績が必要です。 ここは重要なのでもう一度言います。 オーバーゲージ貨物の輸送は非常に特殊な輸送なのです。 だから実績がないと取扱中のリスクが上がったりしますし、逆に実績があるほど、各顧客からの要求にも柔軟に対応できる「余力」があります。 特にあなたの客先からの設計変更などで、どうしても船の予約を変更したいときもあったりします。 このようなイレギュラー対応ができる所が本当の意味で力のあるフォワーダーです。 そういうフォワーダーをあなたの輸送パートナーとして選ぶべきなのです。 フォワーダーの仕事の特性上、平常時はどこのフォワーダーのサービスも近いものがありますが、取引するフォワーダーの真価はイレギュラー対応にあったりします。 通常とは異なるとき、そのフォワーダーはどこまでの対応力があるのでしょうか? ここが非常に重要なポイントです。 輸送に伴う制約条件が少ない 最後に輸送に伴う制約条件が少ないことです。 オーバーゲージ貨物や重量物などに豊富な経験があるフォワーダーは、輸送に伴う制約を付けることは少ないです。 つまり、このケースはダメ。このパターンはダメ。これもいけない。この機械は対応できない。などの決まり文句のことです。 これは、フォワーダーがなるべくリスクを負わないための作戦です。 とにかく特殊貨物の輸送に自信がない所ほど、細かな制約を付けたがります。 もし、あなたが契約しているフォワーダーが様々な制約を付けるときは、オーバーゲージ貨物の輸送経験がそこまで豊富でない可能性が高いです。 まとめ では今回の話の内容をまとめましょう。 オーバーゲージ貨物の輸送を依頼するフォワーダーを選ぶポイントは3つありました。 1. スペース確保力 2. 確かな実績と柔軟な対応 3. 輸送に伴う制約が少ないこと 一般の荷主とフォワーダーでは普段の取扱量が圧倒的に異なります。 あなたが直接船会社に依頼しても断られるかもしれませんが、フォワーダーに依頼をすればより高い可能性でスペースを確保してくれます。 そしてオーバーゲージ貨物の取り扱う確かな実績があると、柔軟な対応も可能になります。 オーバーゲージ貨物や重量貨物の取扱は特殊です。 この特殊な貨物を安全に輸送手配するのは簡単なことではないので、実績と対応力のあるフォワーダーを選びましょう。 そして最後に制約を沢山設けないフォワーダーであることも重要です。 実績と対応の話にもつながりますが、制約を必要以上に提示してくるのは自信のない証拠です。これまでの輸送実績が限定的だったということもあり、新しい案件に関しては保守的になっている状態です。 以上、オーバーゲージ貨物の輸送は、これらの3つの特徴を満たしているフォワーダーを選んで依頼するようにしましょう。 ちなみにですが弊社ではタイにおけるオーバーゲージ貨物の輸送、据え付け、取り外しなどを数多く対応してきた実績がございます。 重量貨物であっても安全にハンドリングをして、よりフレキシブルな対応をお客様にご提供してきました。 もしタイでのオーバーゲージ、重量物案件がございましたら、弊社までお問い合わせください。 今回のお話は以上になります。ありがとうございました! ・Twitter で DM を送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedIn でメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

海上輸送のSOCコンテナについて | 輸送・ロジスティクス

海上輸送のSOCコンテナについて

海上輸送のSOCコンテナについて動画で解説 SOCコンテナとは どうもこんにちは。飯野です。 今回はSOCコンテナについて解説をしていきたいと思います。 まずSOC(Shipper’s Own Container)コンテナとは、フォワーダーや一般荷主などがコンテナ所有・管理している物の総称です。 他方、COC(Carrier’s Own Container)コンテナは、船を運行する船会社が所有・管理しているコンテナです。 これらには 具体的にどのような違いがあるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう! コンテナの所有者は? そもそもコンテナの所有とはどういうことでしょうか? ある一定規模以上で輸出入をする個人や会社が20’feetや40feetのコンテナの中に貨物を積めて国際輸送しています。 ところで、このコンテナは誰の物なのでしょうか?  輸出者や輸入者が購入するのでしょうか? それとも別の第三者の持ち物なのでしょうか? このコンテナの「所有者」の部分が今回のテーマです。 COCコンテナとSOCコンテナ コンテナは、大きく分けると次の2つの所有形態があります。 1. 船を運航する船会社(= リース会社) 2. 実際に荷物の輸送を依頼する依頼者(荷主) 実際はこの他にも いくつかの形態があるんですけれども、話を簡単にするために、ここでは主に2つの形態しかないとします。 そしてこの1番と2番のそれぞれの事を 1. COCコンテナ 2. SOCコンテナ と言います。 なぜこのようにCOCやSCOコンテナがあるのでしょうか?  これらにはどういったメリットがあるのでしょうか? まず先に結論をお伝えします。 一般荷主であり通常の状況であれば、SOCコンテナを使うメリットはほぼない これが結論です。それでは、それぞれを詳しく確認していきます。 COCコンテナについて まずCOCコンテナです。 COCコンテナは先程ご説明したように船会社が管理・所有するコンテナです。 一般の荷主における貿易取引はこのCOCコンテナを使い行われています。 メリットとデメリットは次の通りです。 COCコンテナのメリット COCコンテナのメリットは 1. 空コンテナの扱いに困らない。 2. コンテナが余っているときは、輸送費を値下げしてくれる場合がある 主にこれらのメリットがあります。 COCコンテナの費用は通常の運送費の中に含まれています。 そのため貨物を輸送し、中身を取り出したら、あとは空コンテナを返却するだけです。 デバン後の空のコンテナの保管には悩みません。 また需給バランスにより、港にコンテナが余っている場合は、輸送費の削減を受けられることがあります。 実は世界中のコンテナは、諸外国を行ったり来たりしているため、常に需給バランスが変わります。 コンテナが不足している場所では料金が高くなり逆にコンテナが余っている場所は少しでもコンテナの稼働率を上げるために送料を値下げして提供します。 昨今のコンテナ不足でご経験されている方も多いと思いますが、コンテナがないと海上運賃が3倍になったり、向け地によって10倍以上になっているところもあります。 COCコンテナのデメリット 次にCOCコンテナのデメリットです 1. コンテナの数に不均衡が発生すると そのまま輸送コストupにつながる。 2. ディテンションチャージに注意する必要がある。 などがあります。 メリットでもご紹介した通り何らかの理由で、コンテナの需給バランスが崩れるとそれがそのまま輸送コストとして反映され、○○サーチャージ等で請求されることがあります。 また船会社のコンテナなので返却が必要な為、常にディテンションチャージ注意をしなければいけません。 SOCコンテナについて 次にSOCコンテナについてお話しします。 SCOコンテナは、NVOCC(フォワーダー)や一般荷主などが、コンテナを管理、所有している物です。船会社が所有していないため、イレギュラー時の費用負担が最小になるのが特徴です。 しかし、結論の通り平常時はCOCコンテナよりも優れているとは言い難いです。 メリットとデメリットは、次の通りです。 SOCコンテナのメリット SOCコンテナのメリットは 1. コンテナのまま移動、保管ができる。 2. 質の悪いコンテナによる貨物事故を防げる。 これがあげられます。詳しく見てみましょう。 SOCコンテナは自社で所有する場合が多いため、輸入コンテナのまま長期間 保管できます。 返却する必要がないのでディテンションチャージ等が発生しないからです。 また使用するコンテナを自社で管理できる点も魅力です。 COCコンテナの場合、予約時においては どのような空コンテナがくるのかは分かりません。中には穴が開いているコンテナが来ることもあります。 本当に質の悪いコンテナを割り当てられるケースもありますので、これが常に自社でコントロール出来るのは魅力的だと思います。 SOCコンテナのデメリット 次にSOCコンテナのデメリットです 1. 初期投資が必要 2. 管理をするために費用と時間がかかる。 SOCのデメリットとして最初にコンテナを購入する資金がいることです。 コンテナに資金が固定されるためキャッシュフローが悪くなります。 また自社でコンテナを所有するゆえの「管理コスト」も必要です。 例えば空のコンテナを保管するためのスペース、棚卸費用、管理、保守などの費用や手間が発生するということです。 以上がSOCとCOCコンテナの違いになります。 まとめ それでは今回の話をまとめてみましょう。 海上輸送で使用するコンテナは大きく分けて2種類あります。 それが船会社が所有するCOCコンテナと フォワーダーや一般荷主などが所有するSOCコンテナです。 この2つのタイプのコンテナにはそれぞれメリット・デメリットがあって COCコンテナのメリットは ・空コンテナの扱いに困らない。 ・コンテナが余っているときは、輸送費を値下げしてくれる場合がある デメリットは ・コンテナの数に不均衡が発生すると そのまま輸送コストupにつながる。 ・ディテンションチャージに注意する必要がある。 一方で SOCコンテナのメリットは ・コンテナのまま移動、保管ができる。 ・質の悪いコンテナによる貨物事故を防げる。 デメリットは ・初期投資が必要 ・管理をするために費用と時間がかかる。 という話でした。 昨今のコンテナ不足の問題で、コンテナがないからSOCコンテナを導入すれば良いのか?と考えられる荷主さんもいるかも知れませんが 海上輸送はコンテナだけでなく、船のスペースも関係しています。 これについてはまた別の機会にお話をしていきたいと思います。 今回の内容は以上となります。ありがとうございました! ・Twitter で DM を送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedIn でメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

Air Way Billの料金記載について | 輸送・ロジスティクス

Air Way Billの料金記載について

Air Way Billの料金記載について動画で解説 どうもこんにちは。飯野です。 今回は航空貨物輸送で取り扱う書類「Air Way Bill」の中の料金記載方法について解説をしていきたいと思います。 Air Way Billとは 「Air Way Bill(エア・ウェイビル)」とは航空運送状のことですが「AWB」と省略されたり、業務上「B/L」と呼ばれることもあります。 宅急便で物を送るときの送り状や伝票のようなイメージで捉えると分かりやすいと思います。 Air Way Bill記載事項 そして Air Way Billには主に ・荷主、輸出者 ・荷受人、輸入者 ・積地 ・仕向け地 ・輸送する製品 ・物量 ・航空運賃等の輸送料金 のような情報が記載されています。 では、Air Way Billの中でも料金の記載方法についてはどのように取り決めがされているのでしょうか。 料金の記載方法の取り決め Air Way Billはエアーで貨物を輸送する際にはそれを手配する航空会社、もしくは貨物を混載して運送するフォワーダーなどが発行している書類です。 Air Way Billには、航空会社からフォワーダー等の運送人に対して発行されるマスター・エア・ウェイビル(Master Air Waybill=MAWB)と、運送人が発行する混載航空運送状であるハウス・エア・ウェイビル(House Air Waybill=HAWB)があります。 IATA規則 Air Way Billは通常国際航空運送協会(IATA)の規則に基づいて作成されます。 料金の記載方法についても取り決めがされています。 Air Way Billに記載される料金内容は貨物を飛行機で輸送する際に発生する航空運賃・燃料費・セキュリティーチャージ・その他手数料など、エアー輸送に関する部分が多いです。 Air Way Billに記載されている情報では、貨物の出荷に対して「何がどのくらいの量輸送をされて、どのくらいの料金がかかったか」という情報は非常に重要な部分となります。 「Rate/Charge」欄 Air Way Billには、貨物の個数・重量と併せて「Rate/Charge」の箇所で、貨物1kgあたりにかかる航空運賃が記載されます。 燃料費・セキュリティーチャージ・その他手数料などはOther Chargeの箇所でまとめて記載されています。 航空会社の輸送にかかる航空運賃は IATAに加盟する航空会社が世界中の各向け地に対して取り決めている運賃率に基づいています。 一方、フォワーダーなどが航空会社へ支払う航空運賃は、混載する貨物の重量が多いほど1kgごとの単価が安くなる重量逓減(ていげん)制となっています。 「Rate Class」欄 そして「Rate/Charge」と併せて、「Rate Class」を記載する箇所がありますが、これはその貨物に対しての航空運賃の計算方法を示しています。 Rate Classは貨物の重量によって変わります。 計算対象となる重量は、貨物の実重量もしくはM3を基にした容積重量の値が大きい方が適用されることとなります。 また、Rate Classには「M」「N」「Q」のようにいくつかの種類があります。 MはMinimumを表し、1つの輸送に関して航空運賃が航空会社が定めている最低料金以下の小口の貨物に対して使用されます。 Minimumであれば1kgごとではなく、輸送する貨物全体に対して決められたMinimum運賃が適用されることとなります。 そして NはNormalといい、Normal Rateと言われる45kg未満の貨物に対して適用される割高の航空運賃となります。 最後にQはQuantitative Rateで、45kg以上の貨物に対しての航空運賃が適用されます。 航空運賃は重量が重くなるにつれて安い料金が適用されるので、このときに少量貨物で料金を計算するのではなく、一定以上の重量として料金を計算した方が安く済むことがあります。 例えば、40KGの貨物で45kg未満のNormal Rateを適用するよりも、45kgとして45kg以上のRateで計算した方がトータルの航空運賃が下がるケースです。 このような計算方法を「As取り」と呼び、Rate ClassはNではなくQを使用します。 料金記載によるよくあるトラブル また航空運賃等の料金をAir Way Billに記載すると、荷主にとって問題となってしまうケースがあります。 では、どういった場合に問題が生じるのでしょうか。 Air Way Billは、輸出者と輸入者に貨物手配の証明として送付されます。 そのAWBに航空運賃が記載されていると、建値がCIFの場合、貨物のCIF ValueからAWBに記載されている航空運賃を差し引いて製品自体の価格が明確になってしまいます。 輸出者によっては航空運賃に金額を上乗せして売値をつくっていたり、製品単価を明確になると輸入者との取引交渉で不利になる場合があるので、AWBに航空運賃を記載して欲しくないケースがあります。 「As arrange」表記 Air Way Billで価格を表記したくない場合は、Rate/ChargeとTotalの箇所を「As arrange」と表記し価格を隠すことができます。 Air Way Billを発行する際には、この「As arrange」の表記が使用されているケースの方が実際に多いのです。 輸入者や輸出者に対して発行されるAir Way Billの中でも、料金については重要な情報となります。 Air Way Bill作成の中でも特に記載ミスがないように注意が必要な内容となるでしょう。 今回は以上になります。ありがとうございました。 ・Twitter で DM を送る iino_saan ・LinkedIn でメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

貿易事務・実務別 フォワーダーの仕事は忙しい? | 物流コラム

貿易事務・実務別 フォワーダーの仕事は忙しい?

貿易事務・実務別 フォワーダーの仕事は忙しい?について動画で解説 どうもこんにちは、飯野です。 今回はフォワーダーの仕事は忙しいのか?をテーマにお話をしていきたいと思います。 もしあなたがフォワーダーの仕事に興味がある、でも全くの初心者の場合フォワーダーの仕事がどのようなものか見当も尽きにくいですし、どれくらい忙しいのかも分からないと思います。 Googleの検索を見てもフォワーダーの業務の忙しさを検索している人たちは一定数でいると分かりますので、今回は私なりの考えをお話ししていきます。 会社やポジションによる フォワーダーの仕事は忙しいのか? 結論を言えば、「会社やポジションによる」という事になります。激務で長時間労働をしているフォワーダーもいれば毎日定時に帰っているフォワーダーもいます。 それでは どういうポイントでフォワーダーの仕事が激務になるのか?または定時で帰れる程の業務量になるのか?フォワーダーの仕事が忙しいかどうかを判断するポイントをご紹介します。 もし、あなたがフォワーダーに就職や転職をしようとしているならこれらのポイントを面接の時に質問してみるのもいいかもしれません。 今回のポイントはフォワーダーの営業と業務担当のポジションでのお話となります。ではいってみましょう。 業務量について まずは業務量です。フォワーダーの仕事はサービス業なので商品を売って終わりというものではありません。 フォワーダーが貨物を荷主さんから引き取って、別の国の届け先までしっかりと届けるには色んな工程があって、それぞれで連絡業務や書類が発生してきます。 もし引き取りから、最終的な届け先までの全ての物流を手配するワンストップサービスをフォワーダーが提供する場合、1つの案件での業務量は多くなります。 また どれくらいの顧客数を フォワーダーが担当するのか、どれくらいの案件を1ヶ月でこなさなければいけないのか、これらによって大体の仕事の忙しさが決まってきます。 業務内容について 次に業務内容です。先程ご説明したようにもしワンストップのサービスをお客に提供する場合、貨物の引き取りから、配送先までの全ての物流手配をする必要があります。 しかし お客の取引条件や、通関やトラック手配をしないという方針であればフォワーダーの仕事は船や飛行機だけの手配で済む場合もあります。 フォワーダーの大前提の仕事としては 船会社や航空会社のスペースを使って、物流を手配する代理店業になります。 なので船や飛行機の手配だけという案件もあるのです。 輸出・輸入のトラックや通関の手配は荷主が別の会社を使用するケースもあります。 これは会社や営業マンのスタイルにもよります。船や飛行機の手配だけではフォワーダーの会社にスペースを確保する力や海上運賃・航空運賃が相当魅力的でないと荷主が他社に簡単に切り替えられてしまいます。 なので出来るだけワンストップサービスをお客に提供しようとするフォワーダーは少なくありません。とはいえ、船や飛行機の手配だけなら1案件の仕事内容は比較的 楽なものになります。 営業と業務の仕事の振り分けについて 他には「営業と業務 の仕事の振り分け方」です。 これは完全に会社によるのですが、 営業は新規の開拓、見積もり作成、既存客のフォロー、トラブルが発生した時の対応をする。 業務はBookingや各種書類の手配、通関手配、トラック手配、請求書の発行をする。 などがあり、それぞれの仕事を営業と業務で分担します。 業務担当の仕事 まず業務担当者の話をします。 業務担当者は仕事の業務量や業務内容にも勿論よるのですが、仕事が多い、人手が足りていない会社ではすごく忙しいです。 業務の仕事には早さと正確さが求められます。ミスをしてしまうとミスのカバーするための仕事が発生してしまうので、正確さと早さのバランスがとても重要です。 また会社にもよりますが業務担当者がレートを確認し、見積もりを作る場合もあります。 営業マンは新規顧客獲得と問題が起きた時のフォローだけ。 貨物を送る為のオペレーション全般は全て業務担当者がするという会社もあります。 この場合、仕事が多い会社だと業務担当者は むちゃくちゃ忙しくなります。 営業マンの仕事 次にフォワーダーの営業マンの一般的な仕事ですが、日本のフォワーダーの営業マンは基本的に外回りが中心で、事務所にいることが少ないケースもあります。 仕事をしない営業マンだと、ぶっちゃけ楽です。 しかし、仕事をバリバリする営業マンだと仕事のプレッシャーが大きいです。物流の仕事では納期通りに貨物を届ける事が求められます。 しかし最終配送先まで届けるのに複数のプロセスがあり貨物の輸送中に問題が発生することは少なくありません。 物流の問題の種類は沢山あるのですが、昨今のコンテナ不足で発生している問題で例にあげますと ・本船のスペースが取れない ・コンテナがロールオーバー(積み残し)され翌週の船に回される ・翌週の船が港を抜港して更に1週間遅れる ・他の国の港が混雑してスケジュールが遅れる ・通関で貨物が止まる ・ドレーが取れない などなど。自分たちでコントロール出来ない事も沢山あり、その中でフォワーダーの営業マンは出来る限りの対応を取る必要があります。 仕事が出来る営業マン、また仕事の多い営業マンほど問題を多く抱えることになります。 問題が発生した時は荷主からのプレッシャーがハンパないのです。 フォワーダーの繁忙期 また時期によってもフォワーダーの仕事の忙しさは変わります。 例えば、中国との取引が多い荷主を担当する場合 中国の旧正月や国慶節といった長期休暇の前は荷主も貨物を出そうとBookingが集中しますので忙しくなります。 あと年末年始やタイだとソンクラーンというタイの旧正月前は忙しくなります。 また長期休暇後も忙しいです。休暇中は通関は止まりますので、休み明けに書類作成や通関対応を まとめてすることになります。 日本の場合3連休が多いので、3連休明けは業務担当者は忙しくなります。 まとめ では今回のお話をまとめてみましょう。 フォワーダーの仕事は忙しいのか?という質問に対しては 「会社やポジション」によります。 フォワーダーはサービス業なので、業務量が多いと純粋に忙しくなりますし、業務内容がワンストップサービスを提供するものだと作業は増えます。 業務担当者と営業担当者でも違いはあって業務担当者がスケジュール確認をしてBookingするだけでなく、レート確認をして見積もりを作る場合だと忙しくなりますし、営業マンは仕事をとれば取るほど問題発生の可能性が高くなって、問題発生時には荷主さんからのプレッシャーがハンパないです。 他には長期休暇前では荷主は休み前に貨物を出そうとするので、輸出担当者が忙しくなります。 そして長期休暇後では貨物は港や空港に入って来ているけれども、通関が止まっていたり、Arrival NoticeやD/Oといった書類の作成が一気に増えますので、連休明けは輸入担当者が忙しくなります。 主にこれらのポイントがフォワーダーの仕事が、忙しいかどうかを判断する参考材料になると思います。 今回のお話は以上になります。ありがとうございました。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

ダメなフォワーダーの営業マンの特徴 | 物流コラム

ダメなフォワーダーの営業マンの特徴

ダメなフォワーダーの営業マンの特徴について動画で解説 どうもこんにちは。飯野です。 今日はですね、ダメなフォワーダーの営業マンの特徴についてお話をしていきたいと思います。 私自身が商社で働いていた時にいろんなフォワーダーさんと取引していたのと 現在はフォワーダーの経営者として社内の営業マンを管理していたり 競合他社の営業マンの話を聞く機会もあったりでダメな営業マンはやっぱり共通しているなと思ったことがあります。 もし、あなたがフォワーダーの営業マンであれば参考にして頂いたり、もし荷主さんであればフォワーダーの仕事や内情を理解して、より良いフォワーダーを選ぶ基準の一つになればと思います。 では、いってみましょう! すぐに「できない」と言う ダメなフォワーダーの営業マンの共通点1「すぐに出来ない、難しいと言ってくる」 貨物を送る荷主の立場からして、新しいビジネスが決まった時や物流で何らかの問題が発生した時に営業マンの対応が必要になった時 簡単に「出来ない」というフォワーダーの営業マンがいます。 検討や確認すらせず即答する人もいます。 仕事を抱えすぎて本当に忙しくて時間的に余裕がないから出来ないのと単にやった事がないから出来ないというパターンがあり、どちらにしろお客さんにとったら、「じゃあどうすればいいの?」となります。 既存の案件の貨物を運ぶだけなら他のフォワーダーでも沢山 対応出来る所があります。 もちろん本当に難しい案件だったり、内容にもよるのですが、お客さんの依頼や悩みを解決しようとする所にフォワーダーの営業マンの意義があるので即答で出来ないと言ってくるのは営業マンの引き出しが少ない可能性があります。 昨今ではフォワーダーに、ピックアップから最終目的地までのワンストップサービスが求められることが割と一般的です。 単に船会社・航空会社の取次業務だけでは、「コンテナやスペースが確実に取れる」や「相当な価格メリットがある」などの特徴がないと生き残れません。 お客さんの物流のコンサルタント的な役割も フォワーダーの営業マンには必要なのかなと思います。 レスポンスが遅い ダメなフォワーダーの営業マンの共通点2 「レスポンスが遅い」 国際輸送は案件によっては対応のスピードが求められる時があります。特にトラブルが発生した時。対応が遅くなればなるほどデマレージなどのペナルティーが発生したり、金額が大きくなったりするものもあります。 この「レスポンスが遅い」には営業マン自体の問題だったり 下請け業社の問題だったりすることがあります。営業マンは早くお客さんに回答をしたいけれども下請け業社がなかなか回答をくれない事も少なくありません。 これは後にも説明しますが下請け業社との連携が大切な要因です。 営業マン自体のレスポンスの速さは意識次第で何とかなります。 短くてもいいのでチャットやメールを確認した旨を伝え、対応しているという姿勢を見せましょう。 自分ですぐに回答できるものは即レス。他の部署の担当者や下請けの回答が必要な場合は 常に進捗を確認してフォローをする意識が大切です。 仕事が雑 ダメなフォワーダーの営業マンの共通点3 「詰めが甘い、仕事が雑」 新規案件の時に営業マンの詰めの甘さが露呈する場合があります。弊社も含めてですが結構あります。 営業マンの仕事は新規開拓でもあります。新規案件を取ったはいいものの、実際の業務になると 実は確認漏れがあって、見積もりに含めていない項目が出てきたりすることがあります。 営業マンにとっても初めて取り扱う貨物やルートの場合 十分に調べたつもりでも、実際に貨物が送られてきて「何このチャージ?」と港や通関からの請求書を見て驚く時があります。 これはお客さんに請求できない場合が多く、結構な金額を支払った同業者さんも知っていますし 弊社でもやってしまったことがあります。 自社で問題の責任を取ればまだセーフな感じはしますが 事前確認の問題でお客さんに負担を強いたりするのは問題かなと思います。 業務との連携が取れない ダメなフォワーダーの営業マンの共通点4 「業務との連携が取れていない」 フォワーダーの営業マンはオペレーションをしてない場合が多く カスタマーサービス担当者に任せている所もあります。 営業マンはお客との窓口で、フォワーダーの営業に伝えたことが業務に正しく伝わっていない事が結構あります。 業務担当であるカスタマーサービスは大量の作業を抱えていて、特に新規案件の場合は業務連絡のミスが起こりやすいです。 営業マンからの適切な指示やフォローアップがないと かなりの確率で問題が発生して、営業マン自身がトラブル対応に追われることになります。 下請けとの連携が取れない ダメなフォワーダーの営業マンの共通点5 「下請けとの連携が取れていない」 フォワーダーは大手企業でなければ 通関、ドレー、倉庫、梱包、据付などの仕事を外注しています。 これは先にも説明したように、船会社・航空会社との取次業であるフォワーダーにワンストップサービスが求められる事が多いからです。 これも先程の業務担当者との連携の話に共通しますがフォワーダーの営業マンに依頼したのに、通関などの下請けに情報が正しく伝わっていない時があります。 通関のミスは貨物が税関で止められてしまう原因になるので納期を優先しているお客さんの場合だと大問題になります。 また少し複雑な据付や梱包の手配では 案件の全体をよく理解している営業マンが現場に立ち会わないと現場判断が出来ずにミスにつながる可能性もあり、最悪の場合は事故につながるケースもあります。 これは営業マンの意識だと思います。下請け業社に丸投げするのではなく、しっかりと進捗を確認して正しく業務が遂行されるかを管理する必要があります。 因みにですが、大手企業でも自社のリソースを使うけれども営業マンによっては連携が取れていない人もいます。会社の大小の話ではなく、営業担当者としての話です。 コストが高すぎる ダメなフォワーダーの営業マンの共通点6 「値段が高すぎる」 物流は物が安全に納期通りに運ぶことが出来れば、あとは基本的にはコストでしかありません。 営業マンのサービスが素晴らしい場合、他社と比べて最安値である必要はないけれども 圧倒的に高い場合は他社に切り替えられる可能性があります。 同じ案件で安全に・納期通りに・営業マンの対応にストレスなく 貨物が運ぶことが出来れば、安い方が選ばれるのが資本主義の原則です。 フォワーダーの営業マンは自分の仕事のキャパシティの限界とマーケットプライスをしっかりと理解している必要があると思います。 営業マンは自分の仕事のキャパがいっぱいで手が回らない時に、安く売る必要はないと個人的には思います。 しかし他の人にまわせるのであれば、仕事をまわして適正価格で取引した方が組織としては中長期的に儲かりますので、そこはマネージャーの仕事になってきます。 まとめ それでは今回の話をまとめます。 ダメなフォワーダーの営業マンの特徴は ・すぐに出来ないという ・レスポンスが遅い ・詰めが甘い ・業務との連携が取れていない ・下請けと連携が取れていない ・値段が高すぎる だと私は思います。 フォワーダーの仕事はサービス業です。サービスを度外視して、単に貨物を運ぶだけなら他のフォワーダーでも出来るコモディティな業種だと私は思っています。 そこでどうやったら生き残れるのかを常に考えると、やはり目の前の仕事に対して 丁寧にスピード感を持ってやる事ではないでしょうか。 今回のお話がフォワーダーの営業マンや荷主の物流担当者さんのご参考になれば幸いです。 今回は以上になります。ありがとうございました。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

第一回!物流クイズ-正しいインコタームズを当ててみよう! | 物流コラム

第一回!物流クイズ-正しいインコタームズを当ててみよう!

第一回!物流クイズ どうも、こんにちは飯野です。さあ、始まりました新企画。物流クイズでございます。 このチャンネルではIt’s fun to learn Logistics「物流を学ぶのは実は楽しいことなんだ」というテーマでお送りしておりますので皆さんの物流や貿易の知識を是非 力試しして欲しいと思ったので 今回のクイズ企画を作りました。 楽しんで頂ければと思います。 まず簡単にクイズの概要を説明します。今回のクイズはインコタームズ についてです。 これから一枚ずつ画像が表示されます。この画像をみてEXWやFOBなど、どのタームかを当てるクイズです。 判断するポイントは輸出者と輸入者との間での「物流のコスト」と「貨物のリスク」の負担が切り替わる場所です。 全く分からないという方のために、関連動画集を概要欄に貼っておきますのでそちらを見てから挑戦してもらっても大丈夫です。では、いってみましょう! 第一問 問題。これはどのインコタームズを表しているでしょうか? A. DDP B. EXW C. FOB D. CIF 正解はBのEXWです!物流コストと貨物のリスクを輸出者の工場から全てBuyerである輸入者が負担するという図ですので、タームはEXWになります。 第二問 では続いての問題。これはどのインコタームズを表しているでしょうか? A. CIF B. DDP C. CFR D. FOB 正解はBのDDP!先ほどのEXWとは逆で、輸出側の工場から輸入側の届け先までSellerである輸出車が費用と貨物のリスクを全て負担すると表している図です。なのでタームはDDPになります。 第三問 問題。これはどのインコタームズを表しているでしょうか? A. FCA B. DAP C. DPU D. CFR これは少しトリッキーなタームですね。正解は。。。DのCFRです! 物流コストの負担は輸出者が輸入側の港まで負担する。そして貨物のリスク負担は輸出者が輸出側の港までを負担する条件です。 インコタームズのCグループはこのようにコスト負担とリスク負担が変わる場所が違うトリッキーなものなので注意が必要です。 第四問 続いての問題はこちら。これはどのインコタームズを表しているでしょうか? A. DAP B. CPT C. FOB D. DPU さて正解は。。CのFOBです!コストとリスク負担を輸出者は輸出側の港まで、それ以降を輸入者が全て負担するという取引条件です。FOBは貿易では頻繁に使用するタームです。 第五問 それでは最終問題です。この図は、コスト負担とリスク負担のどちらを表現しているでしょうか? 3択問題です。 A. コスト負担 B. リスク負担 C. どちらでもない さあ、ここで50:50. Cのどちらでもないが消えます。 ※みのもんた風のタメ 正解はAのコスト負担です! 問題の解説 もう一枚別の図を見て一緒に解説しましょう。この問題でのポイントはCFRとCIFです。先ほどの問題の左の図は輸出者が輸入側の港までを負担するもの。これは物流費用・コストでしたね。 そして右側の図では輸出者が輸出側の港までしか負担しない。これは貨物のリスクでした。 このトリッキーなタームをしっかりと理解しているかどうかが正解を分けるポイントになりましたね。 まとめ 今回の物流クイズはいかがだったでしょうか? 慣れている方には簡単なものだったかもしれません。 しかし貿易・物流の基本といえるインコタームズは確実に理解しておかなければいけません。 輸出者と輸入者で取引条件の共通認識が出来ていなければ勘違いが生じてトラブルの元になってしまいます。 これからも 楽しく学べる物流のクイズを作っていきますので 次回もお楽しみに!ありがとうございました! ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

コンテナ不足によって起こる物流業界のニューノーマルとは? | 物流コラム

コンテナ不足によって起こる物流業界のニューノーマルとは?

コンテナ不足によって起こる物流業界のニューノーマルとは?を動画で解説 どうもこんにちは。飯野です。 今回はこのコンテナ不足によってこれから物流業界がどのように変わっていくのか私の個人的な考えをお話ししていきたいと思います。 昨年末にコンテナ不足の原因や影響を解説する動画を作成していまして、まだ見ていないという人の為に概要欄にリンクを貼っておきますので是非 一度ご覧になって下さい。 海上運賃の高騰 ここ最近の海上運賃の高騰はもの凄く大きくてルートよっては20倍にまで値上がりしたという航路もあります。20倍は極端な例ですが、ここ数年の海上運賃が低水準過ぎたという見方もできます。 実は過去数年で統合合併する船会社や倒産した船会社もあります。ここ数年では船会社はずっと赤字で運営しているところが多かったんです。 そこで今回のコンテナ不足が発生し、この高騰しまくった海上運賃でも貨物を輸送する荷主さんは実際には沢山います。 このような状態を経験すると、船会社としても赤字運営をしていた以前のように海上運賃を低水準まで落とす必要はありません。 コンテナ不足が解消されたら? なのでコロナが落ち着き、コンテナが市場に余ってきたとしてもコンテナの量は調整されると思います。 そうなると海上運賃は以前のように安くならないので ・利益が少ないビジネスは続けるのが難しい ・価値が高い商品でないと採算が合わない ・製品によっては近場や国内調達の方がメリットが出てくる ・薄利でもボリュームで利益を確保できる資本のある会社が結局強い これらのような事が起こってくると思います。 海上輸送は世界のインフラです。 現在のように運賃が高すぎるのもどうかと思いますが安すぎて船会社が倒産してインフラ自体が使えなくなる、または競争が減って各国への船の便数も減ってしまうと逆に納期通りに送れなくなったり、船会社のサービスが悪くなってしまうのも問題かと思います。 何事もバランスが大切なのかなと思います。 コンテナ確保の重要性 またコンテナの量が限られているので、コンテナを確保できないフォワーダーも生き残りが難しくなるでしょう。 私の周りでも現在 コンテナが確保できないフォワーダーは仕事がなくて暇でコンテナが確保できるフォワーダーは仕事が集まって忙しいという状況になっています。 荷主は貨物を送らなければいけません。この時に取引のあるフォワーダーがコンテナを確保出来なければ確保できる別のフォワーダーが選ばれることになります。 そしてコンテナが取れない、また海上運賃が高騰しているので、海上輸送以外の手法で輸送を希望される荷主さんも増えています。なので現在 海上の混載便や航空輸送に影響が出ています。 クロスボーダートラック案件の増加 タイにある弊社ではクロスボーダートラックの案件が増えています。 特にシンガポールとマレーシアはトランシップ港として港の混雑が大きな問題になっており、タイからだとトラックの方がスケジュールが見えるので、そちらが選ばれるようになってきました。 これまで海上輸送しかやってこなかったというフォワーダーが急にクロスボーダートラックの手配を依頼されても迅速な対応は難しいです。 また輸入者も在庫を準備するようになり、倉庫を求められることもあります。その時に素早く適切な倉庫を提案が出来るかどうか。フォワーダーの営業マンは総合的な物流提案の実力が必要になってくるでしょう。 フォワーダーが多すぎる 私の個人的な感覚でもありますがタイに関して言えばフォワーダーは非常に多い印象です。日系の運輸業者はバンコク日本人商工会議所に登録されているだけで約100社あります。 その中でフォワーディングの業務対応をしている会社も多いです。そして日系の製造業・商社業は登録されているもので約1,150社あります。 私がバリバリに営業をしていた時で、1人で抱えていた顧客数は30社以上あったのでこの数字を見る限りではタイでは日系のフォワーダーは供給過多だと思えてしまいます。 フォワーダーの仕事は日系やタイローカルも含めて少人数で始める事が出来ます。 これまでは物量が少なくてもコンテナを船会社から確保出来ていたので問題なく物流手配が出来ていましたが、現在では取り扱いボリュームが少ないフォワーダーはコンテナが取れないと聞きます。 船会社の営業のマンパワーにも限りがあるのでボリュームの多いフォワーダーの対応を優先しがちになるからです。 タイの物流はイーノさん ここで少し宣伝をさせて下さい。 弊社のグループでは通常時で月間5,000TEUの物量を扱っており複数の船会社と良い関係があります。 その為、弊社ではタイ発のコンテナは取れている方だと思います。 他の同業者さんがコンテナを取れなく、荷主さんから弊社にBooking依頼が来ることも最近は少なくありません。 また得意なのは海上輸送ですが、総合的なタイの物流手配を私自身 7年やってきましたので様々な案件にお答えできるかと思います。 タイに支店がない日本のフォワーダーさんで、タイからの輸送案件がありましたら是非お問い合わせ下さい。 まとめ では今回の話をまとめますと昨年下旬から発生したコンテナ不足から、物流業界にもニューノーマルが訪れ、以前と全く同じようなコンテナ供給や海上運賃には戻らないと思います。 これはニューノーマルというか、ずっと以前に戻ったという感じでしょうか。 なので荷主さんにとっては物流を意識したビジネスモデルが重要になり またフォワーダーの実力や営業マンの提案力が重要になって来ると思います。 現時点ではまだコロナは治まるどころか逆に広がっていますし、その中でも自分が出来ることを考えて行動するのが大切なのかなと思います。 今回のお話は以上になります。また次の動画でお会いしましょう。ありがとうございました。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

よくあるB/Lのトラブルについて | 貿易書類と手続き

よくあるB/Lのトラブルについて

海上輸送で発行されるB/L(船荷証券)で、「記載内容に間違いがあった」「サレンダーのはずが処理されていない」「紛失してしまった」といったトラブルに遭遇したことはありませんか。 B/Lのミスは、通関の遅延やデマレージ・保管料などの追加費用につながり、貴社の製造・納品スケジュールに大きな影響を与えます。 この記事では、よくあるB/Lのトラブル3つ(記載ミス、サレンダー未処理、紛失)と、その対処法・予防策を実務経験に基づいて解説します。 トラブルの原因と対策を理解することで、貨物の引き取り遅延や追加費用を防ぎ、スムーズな輸送を実現できます。 この記事でわかること よくあるB/Lのトラブル3つ(記載ミス、サレンダー未処理、紛失)とその原因 B/Lのミスがデマレージや保管料などの追加費用につながる理由 記載ミスを防ぐチェックポイントとドラフト確認の重要性 B/L紛失時のL/G(Letter of Guarantee)対応と予防策   B/Lのトラブルは早期発見・早期対処が重要です。 いまの状況を共有していただければ、最適な対処法をご案内します。 B/Lトラブルの対処を相談する   どうもこんにちは。飯野です。 今回はよくあるB/Lのトラブルについてお話ししたいと思います。 B/Lとは日本語では船荷証券と呼ばれ、運送契約書のことです。輸入の際、貨物を引き取る時に荷物の持ち主であるという証明書になります。 今回はB/Lのよくあるトラブルの例と、トラブルの対処方法についてのお話です。では、いってみましょう。 よくあるB/Lのトラブルについて どのようなものがある? B/Lのトラブルにはどのようなものがあるでしょうか? 主に発生するB/Lのトラブルは B/Lの記載内容が間違っている 貨物を引き取りたいのにMaster B/Lがサレンダーになってない 私が体験しているものでは殆どがこの2つになります。 記載ミス なぜB/Lの記載内容に間違いが生じてしまうのでしょうか? それはB/Lの内容は主に人が手作業で入力しているからです。 輸出者から送られるSI(Shipping Instruction)を元にB/Lは作成されます。フォワーダーがB/Lの原稿となる内容のデータを入力しますので、タイプミスがあると間違ったまま発行されてしまうのです。 またフォワーダーのHBLだけでなく、船会社が発行するMBLにもミスはあります。 なのでB/Lの記載ミスはドラフトの時点でしっかりと確認しましょう。フォワーダーに連絡すれば、すぐに修正してくれます。 B/Lの記載ミスはHBLの場合はすぐに修正することが出来ますが、船会社のダイレクトB/Lを使用している場合は修正により時間がかかります。 B/Lの記載ミスの修正には費用がかかります。主にミスした側の負担になりUSD50程度支払わなければなりません。 サレンダーになっていない そして貨物を引き取りたいのにマスターB/Lがサレンダーになっていない時もあります。サレンダーB/Lは、オリジナルB/Lを発行した際に輸出側でそのB/Lを船会社やフォワーダーに差し入れて回収することです。 なのでサレンダーのことを元地回収とも言います。サレンダーされていれば輸入側にオリジナルB/Lが届いていなくても貨物を引き取ることが出来ます。 しかし、サレンダーB/Lの発行手配をしたつもりでも、貨物が引き取れない時があります。 サレンダーB/Lの手配は、一旦オリジナルB/Lが発行されて、そのオリジナルB/Lを輸出側で船会社に差し入れることでサレンダー(元地回収)になります。 よくあるのは輸出側でB/Lの回収手配を忘れていることがあるのです。 これはフォワーダーか船会社の単なるオペーレーションミスで輸出側のフォワーダーに連絡をして、正しくB/Lの元地回収が行われているかを確認しなければいけません。 また稀にあることですが、B/Lが紛失する時があります。これは貨物の持ち主であることの証明がないのと同じなので、貨物を引き取れません。 万が一B/Lが紛失した時の対応としては、輸入者がL/G(Letter of Guarantee)を発行し フォワーダーに説明をすると、先に貨物の引き取りが出来る時があります。 これはフォワーダーによっても判断は分かれることもあるので絶対とは言えませんし、銀行の保証をつけることも求められます。 銀行の保証を解除するためには後日オリジナルのB/Lを入手し、L/Gと交換しなければなりません。もしくは最終的な手段として、法的手段しか方法はありません。 どうしてB/Lのミスは危険なのか ではそもそも、なぜB/Lのミスが危険なのでしょうか? B/Lの記載ミスがあると、輸入側で通関出来なかったり修正に時間がかかります。 そうなると、ヤードや倉庫から貨物を出せずにデマレージや保管料がかかるのです。 貨物が止まって時間がかかるだけでなく、安くない余計な費用も発生するからです。   B/Lのトラブルで貨物が止まると、デマレージや保管料が日々加算されます。 いまの状況とスケジュールを伺い、追加費用を最小限に抑える対処法をご案内します。 急ぎで対処法を確認する   B/Lの記載ミスを防ぐには ではどうすればB/Lの記載ミスを防ぐことが出来るでしょうか? ドラフトの時点でB/Lの記載事項に間違いがないかチェックする B/Lが発行されたら直ぐに輸入側にコピーを送り確認をしてもらう そして万が一のオリジナルB/Lの紛失を防ぐには、オリジナルは3部発行されるのですが、1度に3部まとめて郵送するのはやめましょう。 またEMS(国際郵便)ではなくDHLなどのクーリエサービスを使って送ると良いでしょう。 他にはサレンダーB/Lを積極的に活用する事をおすすめします。 まとめ この記事で押さえておきたいところ B/Lのトラブルは「記載ミス」「サレンダー未処理」「紛失」の3つが頻繁に発生する 記載ミスは人の手作業で入力するため発生し、ドラフト時点での確認が重要 B/Lのミスは通関遅延とデマレージ・保管料という追加費用につながる 紛失時はL/G(Letter of Guarantee)で対応できる場合もあるが、3部を分けて郵送し予防することが重要 B/Lのトラブルでは、B/Lの記載ミスとマスターB/Lがサレンダーになっていないことが頻繁に起こります。また稀にですがB/Lの紛失もあります。B/Lは正しく記載することが重要です。 間違いがないようにドラフトの時点で確認を怠らない様にしましょう。 B/Lの訂正にはお金と時間がかかります。発行した後にB/Lの間違いに気づいたとしても 本船の入港前であれば、それほど大きな問題にはなりません。 またマスターB/Lでサレンダーがされていない場合は とにかく輸出側のフォワーダーとの連携が必要です。 マスターB/Lにサレンダーのスタンプが押されていても船会社のシステムでサレンダーになっていない場合もあります。これは気付いた時点ですぐに行動しなければいけません。 万が一B/Lは無くしてしまうと、再発行は難しいです。 1部は輸出者で保管、1部は輸入者で保管、1部はフォワーダーに送付など決めておくと、どれか1部無くしてしまっても、他のB/Lの原本を使用する事で貨物を引き取ることが出来ます。 これらのことを気をつけるだけでB/Lのトラブル発生確率を下げることが出来るので 参考にして頂ければと思います。   B/Lのトラブルを未然に防ぐには、ドラフト確認から発行後のダブルチェックまで、確実な運用が必要です。 貴社の輸送フローに合わせたチェック体制を一緒に整えませんか。万が一トラブルが発生した場合も、迅速な対処をサポートします。 トラブル対策を相談する

第二回!物流クイズ – インコタームズの特徴 | 物流コラム

第二回!物流クイズ – インコタームズの特徴

第二回!物流クイズ どうもこんにちは。飯野です。 さあ、今回も始まりました。第二回目の物流クイズでございます。 このチャンネルではIt’s Fun to learn Logisticsをテーマに発信していますので楽しく物流を学べるように心がけております。 では今回のクイズの概要を説明します。これから各問題ごとに1枚の画像が表示されます。 テーマはインコタームズですが、それぞれの特徴を問題としています。全て4択問題で、選択肢から最も適切な回答を選んで下さい。ちなみに正解は1つだけとは限りません。それではいってみましょう! 第一問 問題。EWXで輸出者のメリットはなんでしょうか? A. 全ての物流のコントロールをする事ができる。 B. 物流のリスクが少ない C. 生産スケジュールを遅らせてもいい D. 何もメリットはない 正解は・・・Bの「物流のリスク」が少ないです。 EXWでは輸出側の工場などから配送先までの貨物のリスクを輸入者が負担します。 輸送手配は全て輸入者が対応してくれるので、もし選択肢に「物流手配の手間が少ない」という回答があればそれも正解になっていたでしょう。 第二問 問題。EXWで輸入者のメリットは何でしょうか? A. 物流をコントロールする事が出来る B. 物流費用を支払う必要がない C. 輸入関税と消費税を支払う必要がない D. フォワーダーを選ぶ事が出来る 正解は・・・AとDです。 先ほど説明したようにEXWでは輸入者が物流の手配をしますので、輸出側の工場から配送先までの全ての物流を手配することになります。 その為、輸出側・輸入側のトラック・通関・フォワーダーを輸入者が選ぶ事が出来るので全ての物流をコントロールすることが可能になります。 第三問 問題。EXWで輸入者のデメリットは何でしょうか? A. デメリットはない B. 現地に詳しいフォワーダーがいないと使えない C. 本船のスペースが取りにくい D. 全ての物流のリスクを負担しなければいけない 正解は・・・BとDです。 EXWでは輸入者が輸出地の物流も手配することになります。その為、取引のあるフォワーダーが輸出側に詳しい必要があるのです。 フォワーダーには得意・不得意があり、現地に支店や代理店がなかったり 全く馴染みがない国の物流手配をすることは難しいです。もし出来たとしてもトラブルが発生した時の対応が難しくなります。 その全く馴染みがない国でのトラブルのリスクも負担する必要がありますので 全てのリスクを輸入者が負担するEXWは輸出する国の物流のことをよく知っているフォワーダーを見つけなければいけません。 第四問 問題。FOBでは貨物の運賃とリスクの負担はどこから輸出者から輸入者に変わるでしょうか? A. 輸出側のCY B. 輸入側のCY C. 輸出側で貨物が船に乗った時 D. 輸入側で貨物が船から下ろされた時 正解は・・Cの輸出側で貨物が船に乗った時です。 CYとはコンテナヤードの事ですが、FOBではCYではなく輸出側で貨物が船に乗せられた時に費用と貨物の責任が輸出者から輸入者に移ります。 先程の輸入者のデメリットでも少し触れましたが、輸入者にとって輸出側の国のことがよく分からないとその国の物流手配をするのは簡単な事ではありません。 なので馴染みのない国から輸入する場合、その国の国内物流を輸出側に任せるFOBを使用するのは 物流のリスクを下げることにつながります。 第五問 最終問題です。この画像はどのインコタームズを表しているでしょうか? A. DPU B. FOB C. CIF D. FCA 正解は・・ DのFCAです。 インコタームズのFCAでは輸出側の特定の場所までの費用とリスクを輸出者が負担する取引条件です。それは輸出側のCYであったり、特定の倉庫の場合があります。 特定の倉庫を使う場合はバイヤーズコンソリデーションで複数の輸出者の貨物をまとめてコンテナに積み込んで輸送する時に使われることもあります。 また輸出側のCYを指定場所としたときに、CYに貨物が入ったら費用負担とリスク負担が輸入者に切り替わります。 これはCYに入った貨物が地震や津波などで災害にあった時の貨物責任は、輸入者が負担することになるのです。 商習慣的にFOBを使うことが多いですが、このようなリスクを知った上で適切なインコタームズ を選択することも大切です。 まとめ 今回のクイズはいかがだったでしょうか。 インコタームズを理解することは大切ですが実際に実務で使用できることが大切です。貿易では貨物が最終的な配送先に届けられるまでに複数のプロセスが存在しています。 そこで発生するリスクや輸出側・輸入側の物流業者の強みなどを考慮してどのような物流手配がベストなのかを選択出来るようになると物流担当者としての強みになります。 引き続きケーススタディーも含めて、楽しく学べるクイズを作っていきたいと思います。 今回はこれまで!また次の動画でお会いしましょう!ありがとうございました! ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について | 物流コラム

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について

2020年、20201年のコンテナ不足の影響について動画で解説 以前に投稿した「コンテナ不足の原因」という動画がとても好評でして多くの人にシェアをしてもらい沢山の人に見てもらうことが出来ました。皆様 本当にありがとうございます。 そこで今回はその続編としまして、現在のコンテナ不足によって起こっている「影響」についてお話をしていきたいと思います。 前回の動画「コンテナ不足の原因」を見ていないという方のために、概要欄にリンクを貼っているので、そちらの動画もあわせて見て頂ければと思います。 コンテナ不足の影響 ではコンテナ不足によって現在 どのような事が起こっているのでしょうか? その影響を大きく分けて2つのポイントからご説明したいと思います。 ・海上運賃の高騰について ・本船の遅延について そしてフォワーダーとしての現場対応についても含め私が知る限りの情報をお伝えしていきたいと思います。 海上運賃の高騰 まずアジアや東南アジアで製造業・商社業・物流業に従事している方なら実感していると思いますが海上運賃がとんでもなく上昇しています。 2020年の10月の時点でアメリカ向けの海上運賃が過去最高に上がっていると前の動画でもお話ししたのですがそれがアジア近海の海上運賃にまで大きく影響してきています。 例えばタイから日本向けの海上運賃はここ数年 比較的低い水準で動きも小さかったのですが、11月から値上がりが始まり、12月には過去の2, 3倍の金額に跳ね上がっています。 特に中国出しの価格が著しく高いです。例えば上海からシンガポールまでの40’の海上運賃は以前であればUSD200/40’ほどだったものが今ではUSD 1,000/40’近くにまでなっています。 また天津からタイは以前はUSD 400/40’ほどでしたが、現在ではUSD2,000/40’を超えています。 コンテナの需要と供給 なぜこのように海上運賃が跳ね上がっているのか?一般的に価格は 需要と供給のバランスで変動します。 現在ではアジア・東南アジアでは特にコンテナが足りておらず、船会社も空コンテナの回漕船をフルに導入してるけれどもコンテナの需要に供給がおいつていません。 では、そのコンテナはいったいどこにあるのか? 実は多くのコンテナは現在 中国から北米・欧州などの長距離航路(ロングホール)の輸送に優先されています。 コロナの影響 ここで少しコロナの話をします。コンテナ不足の原因は前回の動画で主にコロナによる日用品の需要回復、ロックダウンによる人手不足もあると説明しました。それがやはり関係しています。 まず日用品の需要ですが、北米ではクリスマス商戦の需要だけでなく、コロナによる在宅ワークの定着により家で仕事をするための製品や雑貨、またスポーツ用品などの需要も高まりました。 これらの製品の生産国といえば、やはり中国です。 また欧州では、コロナの第3波に備えての生活必需品や消費財の在庫の積み増しと考えられる輸送が9月に中国から多くありました。 この需要の高まりとコンテナ不足が原因で9月から10月の上海出し、オランダのロッテルダム港 向けの海上運賃が上昇しています。 コロナによる人員不足 そしてロックダウンによる人手不足ですがイギリス全土とフランス全土で11月から12月まで2回目のロックダウンがありました。 ロックダウン中は外出禁止や港湾の作業員の人数も減りますので、荷役のスピードが格段に落ちます。 イギリスの港湾では今年の夏頃から船の混雑が始まっていましたが、このロックダウンを機に更に荷役が悪化します。コンテナの搬出作業にも時間がかかりターミナルにコンテナが滞留していきます。 これを少しでも解消するために船会社によってはイギリス向けのBookingは停止したり、イギリスの港を抜港したりするほどでした。 このように欧米での日用品の需要の高まりと、コロナによる人手不足の影響が コンテナ不足の原因です。 それに加え、船会社の収益確保がアジア圏のコンテナ不足に拍車をかけています。アジア内での短距離・中距離の輸送より、収益性の高い 中国から北米・欧州などの長距離航路が優先されています。 だから空のコンテナが中国を除くアジア・東南アジアにないのです。 このコンテナが限られている状況では、船会社が空コンテナの回漕を収益性が高い航路に優先するのが市場原理です。 本船の遅延 そしてこれらの影響は船の遅延にも繋がっています。 先ほど説明したようにコロナの影響で港の人材不足が発生しています。 これは再度ロックダウンとなったイギリス、フランスだけでなくアメリカのロサゼルス港、スリランカのコロンボ港はコロナの影響で荷役遅延が発生しています。 港の混雑 他にもアジアのハブとして大量のコンテナが集まるシンガポールでも港の混雑が深刻で、船が4−5日以上 港で沖待ちしている状態で、貨物を積み下ろす事が出来ません。 シンガポール港の混雑はマーケットの動きが影響しています。 先ほどご説明したように、最近ではロングホールの輸送にコンテナが優先されています。そして、そのロングホールの直行便の本船にスペースがなくなってきました。 その代替えとして、シンガポール経由のトランシップ便を使うようになっています。このトランシップの積み替え荷役の増加が、シンガポール港の混雑の原因になっています。 海上輸送では一つの港が混雑しているだけで、その航路を含む船のサービスは遅延してしまいます。現在、アジア圏ではシンガポールだけでなく、上海、釜山、ベトナムと各地で混雑が発生しています。 スケジュール通りに運行する本船が少ない為、荷主様には何卒ご理解を頂きたいです。 フォワーダーの現場対応 そして最後に私たちフォワーダーの現場対応についてご紹介をさせて頂きます。現在、本当にコンテナがありません。 私たちも各船会社と取引がありますがBooking予定のコンテナ本数を事前に伝えて確保してもらったり、日頃の関係から優先してコンテナを回してもらえることもあります。 そして荷主様もとにかく貨物を出荷しないといけないので、現行で使用しているフォワーダーだけでなく、別のフォワーダーにもコンタクトを取りコンテナの確保をより確実なものにしようとしています。 その為 2重でBookingとなることも珍しくはなく、より早いスケジュールや良い価格の条件のBookingを選ばれることになります。 そしてこうなると、船会社もBookingのキャンセル料の徴収を強化しはじめるようになります。 現在は海上運賃が過去最高になるくらいの状況ですがお金を積めば貨物を送れるという状況でもなくなってきました。更に船会社もBookingを停止するという動きも出たりしています。 いつになったらこの問題が解消するのか?残念ながらまだハッキリとした答えは出ていません。 2021年の2月頃に中国でコンテナ製造会社に発注しているコンテナの引き渡しがあったり、コロナのワクチンが流通して、少しでもコンテナ不足解消に向かうかもしれません。 私としては継続して情報収集をして、皆様により分かりやすく情報をお届けしたいと思います。 まとめ では今回の内容をまとめましょう。 このコンテナ不足によっての影響は大きく分けて2つあります。 過去にないほど海上運賃が高騰しています。これまではアメリカ向け中国出しの運賃が高騰していたのですが日本やタイを含むアジア圏での近海でも運賃が上がって来ました。 そして空コンテナは船会社にとって収益性が高いとされるロングホールと呼ばれる長距離航路が優先されています。その為アジア圏内でのコンテナ不足に拍車がかかっています。 こんな状況ですので2重Bookingとなることもあり船会社もキャンセル料の徴収を強化し始めました。またコロナの影響やマーケットの動きの影響で港の混雑が発生しており、多くの本船が遅れています。 まだハッキリといつ頃に解消されるかという情報はなく実務をしている現場としてはコンテナ不足・値上げ・本船の遅延・Booking停止などで本当に混乱をしています。 出来るだけ早い状況回復を望みながらも私としては分かりやすく新鮮な情報を発信していきたいと思います。 ・TwitterでDMを送る https://twitter.com/iino_saan ・LinkedInでメッセージを送る https://www.linkedin.com/in/shinya-iino/ お問い合わせは「ツイッター」と「LinkedIn」のみで承っております。