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貿易コラム

北米西海岸港の労使交渉、港湾の自動化で暫定合意! | 物流ニュース・物流ラジオ

北米西海岸港の労使交渉、港湾の自動化で暫定合意!

どうもこんにちは、飯野です。 本日はWSJの記事から、「北米西海岸港の労使交渉、港湾の自動化に関して暫定合意」についてお話していきたいと思います。 2023年4月24日イーノさんの物流ラジオ 北米労使交渉、自動化に暫定合意 北米の労使交渉は、長らく続いていた交渉が合意に達し、大きなハードルが一つ取り除かれ、これで交渉は賃金に集中することができるようになったと報じられています。 西海岸の港湾労働者側 ILWUは、貨物ターミナルの自動機械に関して使用者側 PMAとの交渉で暫定合意に達し、新契約の協議における主要なハードルの1つをクリアしたとのことです。 これにより、交渉は賃金交渉を残している状態となりました。 労使交渉、前進か 今回の暫定合意は、昨年夏に医療給付に関する協定が結ばれて以来、交渉が大きく前進したことを意味します。 しかしPMAは先週の木曜日の遅くに声明を発表し、重要な問題は依然として解決されておらず、南カリフォルニアの一部の港湾労働者は港の運営を妨害し続けていると述べています。 南カリフォルニアの近隣の港で民間荷役会社を経営する幹部たちは、港湾労働者が仕事に遅刻したり、コンテナ荷役機器の安全性に偽りのある問題を提起したりしているとしています。 労働者の運営妨害 今月初めには、重要なポジションにいる港湾労働者がターミナルでのシフトに現れず、事実上24時間操業を停止させています。 PMAは声明で、「このような違法な労働行為によって、米国で最大かつ最も活発なターミナルでの活動が中断された」と述べています。 港湾は昨年夏から労働契約なしで運営されており、双方が延長に合意できていなかったため、交渉が続いています。 港の自動化への合意 最近、西岸港湾の労使交渉に関する追加情報がよく出てきています。さすがに1年近く続いているので、そろそろ決着が見えてきたように感じます。 今回は、もめるとされていた港の自動化に対しての議題が合意されたというニュースです。 港が自動化すれば、港湾労働者の仕事がだんだんと減っていきます。よって、労働者側はかなりごねるだろうと思っていましたが、合意に達しました。 しかし、自動化合意を理由に、賃金交渉で思いっきり上げてくるのかもしれない可能性もあります。 交渉は労働者有利か 2年前のコロナ中ではLA、LB港は100隻を超える沖まち船があり、シャーシやマンパワーが足りず混乱していました。 船会社はものすごく収益を上げていると報じられていましたので、労働者側にとっては交渉材料として、有利になるのではと考えられます。 実際に港湾労働者の嫌がらせのようなものは行われており、こういった妨害も引き続きありながら、交渉は終盤戦なのではないでしょうか。 引き続き情報のアップデートをしていきます。

マースク、日本発着でもLCLサービス拡充!リチウムイオンバッテリーにも対応 | 物流ニュース・物流ラジオ

マースク、日本発着でもLCLサービス拡充!リチウムイオンバッテリーにも対応

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、4月21日付の海事新聞の記事から、「マースク、日本発着でもLCL強化。安定性など強み、アジア中心にレーン拡大」についてお話していきたいと思います。 2023年4月21日イーノさんの物流ラジオ マースク、LCLサービス拡大 デンマークの海運大手マースクは、LCLサービスを拡大し、日本と韓国の北東アジア地区で長距離航路を中心に20レーンのサービスを提供しています。 今後はアジアを中心にレーンを増やし、年内に同地区で25レーンを追加する計画です。 マースクのインテグレーター戦略 マースクは、安定したサービスや独自のオンラインプラットフォームを武器に、インテグレーター戦略を進めています。 この戦略の一環として、日本では貿易・通関コンプライアンスに関するコンサルティングサービスを開始しました。 また、子会社ダムコを吸収し、L&S事業と統合して、現在では世界全体で約400レーンのLCLサービスを提供しています。 日本発着LCLサービス 日本発着のLCLサービスは主要港を対象に提供し、地方港発で自社混載がカバーできないレーンについてはコ・ローダーを利用しています。 また、横浜と神戸の三菱倉庫のCFSでコンテナに仕立て、マレーシア・タンジュンペラパス港と釜山港に集約しています。 更に、リチウムイオンバッテリーなど危険品にも対応し、さらなる取り扱いの増加を目指しています。 船社の強み 船社LCLの強みは、コンテナ・スペースを確保しやすいことや、確実性と競争力のある料金を提供できることです。 マースクのLCLサービスでは、海上運賃・CFSチャージ・ドキュメンテーションフィーの3本立てで透明性の高い料金体系を実現しています。 現在の顧客層は主に実荷主ですが、デジタルプラットフォームの提供により、フォワーダーなどの海貨業者などにも使いやすくなっています。 今後は、通関や現地配送を含む一貫体制を構築し、ドア・ツー・ドア輸送のブッキングにも対応する予定です。 リチウムバッテリー輸送への対応 マースクのインテグレーター戦略が凄いですね。 危険品であるリチウムイオンバッテリーの取り扱いも増やしていくということで、ここが出来る混載業者は強いと思います。 電気自動車のマーケットがこれから拡大していくため、船社であるマースクが自社の混載便で積極的にリチウムイオンバッテリーの対応をしていきます。 マースクは、世界中でサービスを提供しているため、色んなところから貨物を輸出入できるメリットもあります。 また、大手フォワーダーからマースクが人材の引き抜きしているらしいとの情報も耳にしました。 このように海運の人材業界にも影響を与えているマースクから目が離せません。

北米航路のスポット運賃値上げ成功も、船腹余剰感強く | 物流ニュース・物流ラジオ

北米航路のスポット運賃値上げ成功も、船腹余剰感強く

どうもこんにちは、飯野です。 本日は4月18日付の海事新聞の記事から、「北米航路のコンテナ運賃値上げ成功、需給引き締まるも船腹余剰感強く」についてお話していきたいと思います。 2023年4月19日イーノさんの物流ラジオ 北米航路、スポット運賃値上げ コンテナ船社が4月15日付で計画していたアジア発北米向けコンテナ運賃(スポット)値上げは、ひとまず成功した模様です。 運賃軟化の可能性あり 上海航運交易所(SSE)がまとめた4月14日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃は、40フィートコンテナ当たり1,668ドルとなり、前週に比べて400ドル弱の値上がりとなりました。 これまでの減便策などが寄与し、需給が引き締まり、中国では貨物のロールオーバー(積み残し)も出ています。 ただし、全体的に船腹の余剰感は強いほか、新造船もこれから続々と竣工するため、再び軟化する可能性もありそうです。 輸送需要、上がらず ひとまず値上げは成功したものの、肝心の輸送需要はそれほど振るいません。 アジア発米国向けコンテナ貨物量は2―3月、2カ月連続で120万TEU半ばになりました。 1月の150万TEUに比べ、30万TEUも少ないほか、需要がピークだった2022年5月の199万TEUに比べても、80万TEUも低い水準となりました。 北米の在庫は また、米国の2月小売在庫は高水準となっているほか、3月の小売売上高も前月比減と、在庫解消はあまり進んでいません。 足元の市況は減便による船腹削減効果で反転したものの、過剰在庫解消は不可欠であり、一定程度の時間がかかる見通しです。 その他航路の運賃状況 一方で、北欧州・地中海向けは横ばい、北欧州向けは20フィートコンテナ当たり871ドル、地中海向けは1,618ドル。 南米東岸向けは前週比約200ドル上昇し、20フィートコンテナ当たり2,005ドル。 中近東向けも1,221ドルで値上がり傾向にあります。 ただし、船腹余剰感や新造船の竣工が今後の運賃に影響を与える可能性があるため、業界全体で引き続き注意が必要です。 コンテナ運賃の下げ止まり 今回は日本での北米向けSC交渉ではなく、スポット運賃の話です。スポット運賃が下げ止まり、値上げをすることが出来ました。 記事にもあるように、北米の貨物需要の低迷と新造船の竣工ラッシュから、2023年はスポット運賃がどんどん下がり続けるという見通しがありました。 4月15日時点で、船会社は船を稼働させないなど、供給をコントロールし、ロールオーバーも発生しました。 スペースがガラガラという状況ではないようです。 コロナ前には戻らず とはいえ、お客様から聞いている限りでは、タイから日本向けの入札運賃は、相当安いものが出ているようです。 これは企業によりけりで、一概になんともいえませんが、船会社が中長期的に貨物を集めようとしているのは事実のようです。 アジア初北米西岸向けの40フィートドライがUSD 1,600となり、コロナ前の激安運賃まではいきません。 これくらいの価格が最低限となり、インフラとして安定供給が続けば良いと思います。

北米LA、LB港の港湾労働者、自動化ターミナルを狙う! | 物流ニュース・物流ラジオ

北米LA、LB港の港湾労働者、自動化ターミナルを狙う!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、Job.comの記事から、「北米 LA、LB港の港湾労働者、自動化ターミナルを狙ったアクションが続く」についてお話していきたいと思います。 2023年4月18日イーノさんの物流ラジオ ILWU、自動化ターミナル狙う アメリカのロサンゼルスとロングビーチ港で、ILWU(労働組合側)の第13地区の港湾労働者が挑発的な行動を続けており、最近では自動化ターミナルを標的にしていると報じられています。 ターミナル一時停止 港湾労働者たちは LA・LB港の3つの自動化ターミナルで、カーゴハンドリング設備に赤いタグをつけ、安全でないと指定し、設備検査を強制しました。 これにより8時間の勤務シフトから丸一日にわたる時間、ターミナルは操業を停止せざるを得なかったとのことです。 ILWUの第13地区のアクション ILWUの第13地区は、西海岸最大の地域組織で、昨年末から今週初めにかけて、南カリフォルニアの港で物流を混乱させるさまざまな手段を取り入れています。 今週は自動化されたターミナルを中心に標的とされました。 そして、一部の一般のターミナルは今週初めに標的にされましたが、全てのターミナルではないとのことです。 PMAの対応 PMAは、これらの違法な行動により、全米市場への貨物輸送に重要な、最大ターミナルの機能が混乱していると声明で述べています。 西海岸の労働交渉が進展せず、その結果、貨物が流用されていることに不満を抱いた米国の238の荷主と輸送関係者の連合は、先月、ホワイトハウスに交渉に介入するよう要請しました。 ILWU、ターミナル停止続く 最近、労働組合側(ILWU)がちょこちょこと嫌がらせの行動を取り始めているように思います。 先々週もいきなりターミナルを24時間ストップさせ、今回は設備点検を強制して、ターミナルをまた24時間ストップさせました。 労使交渉、終盤か 2022年5月に労使交渉が始まってからもうすぐ1年になります。 前回の労使交渉も1年近くの時間がかかり、最終的には政府の介入で決着がつきました。 記事の最後に関係者たちがホワイトハウスの介入要請をしたということもあり、そろそろ労使交渉終了に向けての動きが出てくるのかもしれません。 このまますんなり終わればよいですが、果たしてどうなるのか? 引き続き情報をアップデートしていきたいと思います。

日清製粉グループ、物流2024年問題に陸上輸送を海上で代替で対応 | 物流ニュース・物流ラジオ

日清製粉グループ、物流2024年問題に陸上輸送を海上で代替で対応

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、4月14日付の日経新聞の記事から、「陸上輸送を海上で代替、日清製粉グループ、物流2024年問題で」についてお話していきたいと思います。 2023年4月17日イーノさんの物流ラジオ 日清製粉、食品を海上輸送 日清製粉グループはハウス食品やカゴメと共同で、中部・北陸地方と北海道の間の食品輸送を海上で行うことを発表しました。 2024年4月からトラック運転手の時間外労働が年間960時間まで規制され、慢性的な人手不足が懸念される物流業界で、海上輸送により安定供給が期待されます。 日清製粉の対応 日清製粉ウェルナは敦賀港と苫小牧港間で、荷台だけ積めるRORO船による共同輸送を開始します。 これにより、従来の鉄道輸送の頻度が2週に1回に減少し、労働時間削減が実現されます。 輸送時間は3日に延びますが、トラック配送頻度の低下が見込まれます。 また、ハウス食品とも海上輸送を共同で行い、日清製粉ウェルナの小麦粉やハウス食品の調味料を混載し、中部地方から北海道まで船で運ぶ予定です。 F-LINEで陸上輸送実施 日清製粉ウェルナは、味の素などと共同出資する物流会社F-LINEを通じ、トラックや鉄道での共同輸送を実施してきました。 ハウス食品やカゴメもF-LINEに出資し、海上輸送を物流効率化の有力な選択肢として育てます。 味の素も、日清オイリオグループと共に、横浜市内の工場から九州へ調味料や食用油を運ぶ実験を行っています。 食品業界の2024年問題 物流業界の「2024年問題」を背景に、特に食品業界では影響が大きいとされています。 食料工業品は国内のトラック貨物輸送量の8%強を占め、品目別では5番目に多いです。 味の素の物流企画部長は「今のままでは持続可能な物流が確保できない」と危機感を示しています。 RORO船の使用 船はトラックより天候に左右されるため、陸上輸送の方が海上輸送よりも一般的には安定しています。 コンテナ船輸送を生業としている身からすると、海を超えて陸に着くまでがスケジュールが安定せず、陸に着いてさえしまえばあとは大丈夫という感覚があります。 日本の場合は人手不足によってトラック輸送が安定しないという状況なので、RORO船が今回使われる形となりました。 以前にもRORO船でのモーダルシフトの事例をお伝えしたことがありますが、トラックの自動運転が始まるまでは、RORO船の使用が有効な手段として使われていくのではないかと思います。

日系企業、ベトナムで低温物流事業拡大! | 物流ニュース・物流ラジオ

日系企業、ベトナムで低温物流事業拡大!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は4月12日付の海事新聞の記事から、「日系物流企業がベトナムで低温物流事業への投資を拡大」についてお話していきたいと思います。 2023年4月13日イーノさんの物流ラジオ 日系企業、ベトナムで低温倉庫事業拡大 C&Fロジホールディングスは今夏、ホーチミン市近郊で第3倉庫を稼働させる予定です。 ヨコレイやニチレイロジグループもベトナムで低温倉庫事業を展開しています。 ベトナムの低温保管の市場 ベトナムの低温保管の市場規模は2016年からの5年間、年率8・6%という高い成長率で拡大してきました。 2021年からの5年間では、年率14・2%増と、さらに成長が加速する見通しとのことです。 既存の冷蔵倉庫は老朽化が進んでおり、供給不足の状況が続いています。 ベトナムの経済成長 更に、ベトナムの経済成長に伴い、特に南部の大都市圏では生活水準が向上、高品質な食品への需要が増加しています。 冷蔵庫普及率も上昇し、冷凍・チルド食品の需要が拡大。 エンド・ツー・エンドで品質を担保できるコールドチェーンへの需要が高まっています。 C&Fロジホールディングスのベトナム展開 C&Fロジホールディングスの現地法人メイトウベトナムはホーチミン市を中心とした南部経済圏で第3倉庫を建設予定です。 保管能力を大幅に拡大し、日系物流企業としてはベトナム最大の低温保管能力となる見込みです。 低温定期便スタート 更に同社は合弁で輸送会社T&Mトランスポーテーションも運営し、温度管理車両を運行。 ホーチミンとハノイ間の低温定期便もスタートしました。 他社のベトナムへの展開 また、クールジャパン機構、川崎汽船、日本ロジテムが出資するCLKコールドストレージは昨秋、倉庫面積を増床しています。 これまでホーチミン郊外で日本水準の3温度帯倉庫を運営してきましたが、設備増強に踏み切りました。 ヨコレイ、現地法人設立 一方、ヨコレイはベトナムでの冷蔵倉庫事業参入を決め、現地法人「ベトナムヨコレイ」を設立。 2025年竣工予定で、物流拠点として機能させる方針です。 ニチレイ、合弁会社設立 国内の温度管理物流最大手のニチレイロジグループ本社は、ベトナム大手低温輸送企業タン・バオ・アン・ロジスティクス(TBA)と合弁会社を設立。 2024年に新冷蔵倉庫を立ち上げ、事業を開始する予定です。 ニチレイロジにとっては、タイ、マレーシアに続く東南アジア展開となります。 東南アジアでのコールドチェーン市場 ベトナムやタイを含めた東南アジア地域のコールドチェーン市場は、今後も大きな成長が見込まれます。 経済成長と中間層の増加 東南アジア諸国の経済成長に伴い、中間層が増加しています。 これにより、品質や安全性に対する消費者の意識が高まり、冷凍・チルド食品などの需要が増加しています。 食品安全基準の向上 また、食品安全基準の向上や法規制の強化が進んでおり、企業はこれに対応するためにコールドチェーンの整備が必要となります。 インフラ整備 東南アジア各国では、交通インフラの整備が進んでおり、物流効率が向上しています。 このことで、より広範囲にわたるエリアでのコールドチェーンが可能になり、市場の拡大が見込まれます。 注目のサービス 特に、エンド・ツー・エンドの品質管理ができるコールドチェーンや環境に配慮した技術・サービスが注目されると考えられます。 東南アジアでは、所得やインフラもこれから伸びていく市場であり、伸び代があります。 伸びているマーケットに参入をする方が、業績を伸ばすのは簡単です。 日本一択でこれまで通りの物流をやっているとジリ貧になっていくでしょう。 グローバル展開を積極的に出来る企業が強いのだろうと思います。

北米小売業者、海上輸送コストを大幅に削減! | 物流ニュース・物流ラジオ

北米小売業者、海上輸送コストを大幅に削減!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、WSJの記事から、「北米の小売業が海上輸送コストを大幅に削減」についてお話していきたいと思います。 2023年4月3日イーノさんの物流ラジオ 小売業は、海上コスト削減 昨年の秋から始まった貨物量の急な減少により、船会社は本船のスペースを埋めるのに苦労しています。 現在、海上運賃はコロナ前の水準まで下落し、北米の小売業者は海上コンテナ輸送で大きく費用を節約することが出来ています。 SC契約を遅らせ、更にディスカウント そして小売企業は年間契約を遅らせ、海上運賃をさらにディスカウントしようとしています。 北米の小売業者は昨年後半、個人消費の変化に伴い在庫過多に陥り、多くの小売業者が過剰在庫に対処している状況です。 スポット運賃の動向 海運需要の減少に伴い、スポット市場の運賃はコロナ禍の最高値から90%以上暴落しています。 アジアから米国西海岸へのコンテナ輸送の平均スポットレートは、1,289ドルで、契約価格より668ドルも低くなっています。 この差は年間数百万ドルとなります。 SC契約とスポット運賃 北米のデジタルフォワーダーFlexport の責任者は、国際輸送に対して信頼性と価格の一貫性を重視する企業は、SC契約の固定料金に商品価格を委ねることをいとわないとしています。 進まないSC契約 しかし、多くの顧客は、昨年輸入した高額な在庫を抱えており、利益を上げるためにスポット市場で勝負することを望んでいるとのことです。 一部の荷主は、船のスペースを確保することに不安がないため、特に急いで契約を進めなくても良いとしています。 低いSC契約運賃 このSCの交渉ですが、多くの船会社は、アジアと米国西海岸の航路のコンテナ運賃を約4,000ドルで要求し、顧客との交渉を開始しました。 これらの航路の平均契約料金は1,957ドルで、昨年よりも71%も低くなっています。 このような状況は、小売業者にとっては大幅なコスト削減のチャンスです。 今後の市場動向 しかし、海上輸送業界にとっては厳しい状況が続いており、今後の市場動向によってはさらなる影響が懸念されています。 今後の市場状況や需要の変化によっては、業界全体の再編や競争の激化が予想されるため、今後も市場動向に注目が集まりそうです。

住友商事、北米東岸でアンモニア燃料事業を検討! | 物流ニュース・物流ラジオ

住友商事、北米東岸でアンモニア燃料事業を検討!

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、3月31日の海事新聞の記事から、「住友商事、アンモニア燃料を供給。マースクなどと、北米東岸で事業化を検討」についてお話していきたいと思います。 2023年3月31日イーノさんの物流ラジオ 住友商事、アンモニア燃料事業 住友商事はデンマークの海運大手のマースク、米ジョージア州港湾局などと共同で、北米東岸のサバンナ港で船舶向けアンモニア燃料供給事業の検討を開始します。 次世代燃料としてのアンモニア アンモニアはCO2排出がなく、次世代燃料として期待されています。 特にグリーンアンモニアは再生可能エネルギーと水、空気から製造され、ライフサイクル全体でCO2排出がないため、海運業界や世界の脱炭素化への貢献が特に期待されている燃料です。 マースクは2040年のネットゼロ実現を目指し、グリーンメタノールやグリーンアンモニアの開拓が必要としています。 アンモニア燃料供給事業の検討内容 今回の共同検討では、競争力のあるグリーンアンモニア供給網の開発、アンモニアバンカリング船の設計開発、海上輸送や貯蔵などの関連インフラ整備を検討していく予定です。 各港の対応 サバンナ港はコンテナ取扱量が急激に増加しており、2024年までに大型コンテナ船6隻が同時に荷役を行う設備投資を進めています。 更に、2025年までに60%の拡張工事を行い、取り扱い能力を年950万TEUまで増やす予定です。 隣接するブランズウィック港やジャクソンビル港には、自動車船ターミナルがあり、大型コンテナ船や自動車船向けでアンモニア燃料供給ニーズが見込まれています。 この検討を通じ、参加する企業や団体が知見やノウハウを持ち寄り、グリーンアンモニア燃料のサプライチェーンを確立する予定です。 アンモニアの調達 具体的な検討はこれからになりますが、グリーンアンモニアの調達は世界屈指のコスト競争力がある南米のチリやカナダからと想定されています。 また、移行期の措置として、米国で安価に大量生産される見込みのブルーアンモニアの使用も視野に入れています。 次世代燃料への取り組み 住友商事関係者は、脱炭素化の潮流が強まる中で、メタノールやアンモニア、水素などが船舶用次世代燃料の有力候補とみられている、としています。 更に、多様化する顧客ニーズに対応し、アンモニアなど新燃料の供給にも積極的に関与していく、と述べています。 次世代燃料の主役は? 昨日がメタノールの燃料についてお話をし、今日はアンモニアの記事を取り上げました。 昨日のニュースでは従来のオイル価格が代替燃料の価格を2025年に上回るかもしれないという内容でした。 その中でメタノールは代替燃料として移行し始めています。 そして今回のアンモニア。 アンモニアは既に非硫黄用途などで使われており、輸送や貯蔵のノウハウは既にあります。 海運業界も脱炭素に向けて進んでいます。 マースクはメタノールだけじゃなく、アンモニア燃料も使う方向で検討しているということが分かりました。 今後の代替エネルギーの主役がどこになっていくのかが注目です。

化石燃料の価格、2025年までにグリーン燃料の価格を上回るか? | 物流ニュース・物流ラジオ

化石燃料の価格、2025年までにグリーン燃料の価格を上回るか?

どうもこんにちは、飯野です。 本日は、Job.comからの記事で、「従来の化石燃料の価格が2025年までにグリーン燃料の価格を上回る可能性あり」についてお話していきたいと思います。 2023年3月30日イーノさんの物流ラジオ 化石燃料と代替燃料 Longspur Capitalの調査によると、船舶のCO2排出規制が強化されることで、早ければ2025年に化石燃料が低炭素の代替燃料よりも高価になる可能性があるとしています。 CO2削減への対応 その中で、メタノールは国際海事機関(IMO)とEUによる厳しいCO2排出規制に対応するための現実的な方法を提供するとされており、現在100隻以上の船舶がメタノール燃料で就航中または発注している状況です。 EUは、2024年から船舶をCO2排出権取引制度(ETS)に加え、船舶燃料の課税を導入し、FuelEU Maritime Initiativeの下で排出量の罰則を課す予定です。 またLongspurの報告書は、2025年5月1日から地中海を硫黄酸化物の排出規制地域(ECA)に指定し、それにスエズ運河を含めることで、代替燃料の使用を急がせるIMOの動きを強調しています。 IMOは船舶に総合的なエネルギー効率制限の強化を導入し、2030年のCO2排出量の40%削減を目指しています。 代替燃料候補 グレーメタノールとして知られる天然ガス由来のメタノールが、すでに重要な利点を備えているとされており、船舶燃料として有望視されています。 ただし、Hapag-Lloyd社CEOは、メタノールがコンテナ船で採用されるいくつかの代替燃料の候補の一つに過ぎないと述べており、LNG(液化天然ガス)やアンモニアにも注目が集まっています。 メタノール船の増加 メタノールなどの代替燃料の製造コストは現在の船舶用燃料よりも高いものの、業界による採用が進んでいくとされています。 マースクは積極的にメタノール船を採用し、市場では100隻ほどがメタノール船舶になってきています。 アンモニア、水素の導入 メタノールのCO2削減はアンモニアとか水素に比べるとそこまで高くありません。 しかし、早く実装できるというのもあってか、導入が進んでいます。 アンモニアと水素は、まだ燃料として使える技術が十分でありません。 エネルギー問題の船腹供給への影響 今回の記事では、従来の石油価格が2025年までにメタノールなどの代替燃料の価格より高くなると報告されています。 背景には、ロシア・ウクライナ問題でのエネルギー価格の高騰、脱炭素が世界中に広がり、課税対象になっていることなどがあげられます。 船腹の供給が多いなか、こういうエネルギー問題が供給量を抑える要因になるかもしれないと個人的に感じています。

北米向けSC交渉、スポット運賃とSC運賃の差で難航中 | 物流ニュース・物流ラジオ

北米向けSC交渉、スポット運賃とSC運賃の差で難航中

どうもこんにちは、飯野です。 本日は3月28日付の海事新聞の記事から、「北米航路SC交渉、スポット運賃との乖離 大きく、終盤戦で遅れ気味」についてお話していきたいと思います。 2023年3月28日イーノさんの物流ラジオ 北米航路SCの交渉、終盤戦に 日系荷主とコンテナ船社の北米航路サービスコントラクトの交渉が終盤戦に入っています。 例年だと大手荷主との交渉は3月末までにほぼまとまるものの、今年は決着に遅れが出ているようです。 交渉難航中 下落が続く足元のスポット運賃と、船社側が求める年間契約運賃に差があるため、交渉がまとまらないとのことです。 運賃市況が下降局面の場合には早めに決まるのがこれまでの流れでしたが、「足元の運賃水準に比べ、船社が提示する来期の契約運賃が高く、乖離し過ぎていると思う」とある荷主関係者は不満を漏らしています。 更に荷主側が不満を強めるのは、船社が提示する運賃が足元のスポット運賃だけでなく、「下方修正済みの2022年度契約運賃より高い水準を提示している」こともあるようです。 2022年度との比較 2022年度の運賃交渉はサプライチェーン混乱による需給が増え、北米西岸向けの平均海上運賃は1万ドル前後になりました。 その結果、コンテナ船社が好業績を納めています。 スポット運賃軟化、契約運賃修正 しかし、2022年秋口からのスポット運賃が軟化し始め、年末年始から一部荷主を中心に契約運賃を下方修正する動きが続出しました。 一部では7―8回以上の修正を経て、2022年度の契約運賃が足元のスポット運賃並みまで下がったケースもあったようです。 このため、この時に修正を重ねて安い運賃を確保した荷主ほど、交渉が難航しています。 船会社の対応 船会社からするとあれは1−2ヶ月間の期間限定の運賃であり、それを基準に年間固定で決められたら確実に採算割れで難しいとのことです。 運賃交渉ではこのほか、船社側は夏場のPSS込みを求めています。 船社側は今の北米の過剰在庫が解消すれば、再び需給が逼迫すると見込んでおり、それに備えてPSSをしっかり確保したいようです。 安いマーケットに逆戻りか 個人的には、荷主の購買担当者の気持ちも、船会社の立場も理解できます。 ポジショントークになりますが、今のスポット運賃で年間固定にしてしまうと、また日本の安いマーケットに逆戻りします。 メーカーなどの購買担当の人は、海運業界の未来のことなんて基本的に考えていないでしょう。 むしろ大手荷主(メーカー)ほど賃上げをしているため、運賃を下げて利益を残そうとしているのかもしれません。 業界における賃上げの必要性 船会社だけでなく、フォワーダーや通関業者、トラック業者も含め、この業界でも賃上げをしないといけないのではないでしょうか。 僕らもある程度の高い運賃というのは必要となります。 船会社は除いて、一般的なフォワーダーなどではそこまで給料が高いわけではありません。 個人的には船会社さんに頑張って欲しいと考えています。 適正価格への対応 コロナ禍のむちゃくちゃ高い値段やリーマンショック後のむちゃくちゃ安い値段ではなく、適正価格で襟を正して売って欲しいです。 荷主も値下げが仕事なので理解できなくもありませんが、とにかく安く買い叩くという行為はやめていただきたいです。 メーカーさんなどには、もっと高く売る工夫もお願いしたいところです。