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輸送・ロジスティクス

フリータイムとディテンションの違いとは?輸入でデマレージを発生させない為に正しい貿易知識を身につけましょう。 | 輸送・ロジスティクス

フリータイムとディテンションの違いとは?輸入でデマレージを発生させない為に正しい貿易知識を身につけましょう。

海上輸送で貨物を輸入する時に確認しなければいけないことがあります。 それはフリータイムとディテンションです。 この確認を事前に怠ってしまうと貨物が港に到着してから、何らかのトラブルがあった時に費用が発生してしまうからです。 特にフリータイムを理解して活用する事で余計な費用をかけずに物流をコントロールする事が出来ます。 フリータイム・ディテンション・デマレージの違いを動画で解説! フリータイムとは? 海上輸送で貨物を輸入した時に無料で貨物を港に保管できる期間の事です。フリータイムを過ぎてしまうと「デマレージ」とういう超過保管料金が発生します。 フリータイムの長さは各船会社によって異なりますが、一般的に7日〜14日です。また冷蔵コンテナや危険品貨物の場合は一般貨物に比べてフリータイムは短くなっています。 フリータイムの起算日・計算方法 例えばフリータイムが7日間だとした場合、いつから起算して7日間なのか?それは貨物が港に搬入された日の翌日0時からが一般的です。 ですが船会社によって異なる場合があります。ある船会社では入港日の翌日から起算するところもございます。 フリータイムの計算方法の例 ・フリータイム:7日間の場合 ・ETA:10月1日 ・搬入日:10月2日 ・フリータイム起算開始日:10月3日0時 ・フリータイム: 10月10日まで ・デマレージ発生:10月11日から 特にフリータイムを注意するケースとは? フリータイムを認識していると、状況に応じてそれを有効的に活用することが出来ます。以下にどのようなケースにおいてフリータイムに注意をしたらいいかをご紹介します。 初めて輸入する貨物の場合 初めて輸入する貨物というのは通関が思ったほどスムーズにいかない場合があります。事前に登録申請しなければいけない事があったり、必要書類が抜けていたり。 この場合はフリータイムの短い船会社のサービスを使っているとリスクです。 特に冷蔵・冷凍食品や危険品の場合。フリータイムは短いのでミスがあって貨物が取り出せないとなると大きな損失につながりますので特に注意しましょう。 B/Lの記載に問題がある場合 B/Lの記載にミスがあると通関が通らない場合があります。 またB/Lは修正できたが船会社のマニュフェストが修正されていないなど、1つミスがあるとスムーズに物事が進まないのが国際物流です。 フリータイムは長い方が保険として安全です。 配送先の保管スペースの問題 貨物を港に出来るだけ長く保管しておきたいという要望も結構あります。 配送先の保管スペースがいっぱいで輸入した貨物を置く場所がないので、こういう場合にもフリータイムは有効に活用出来ます。 長期休暇の後は注意 長期の休暇がある前後はフリータイムに気をつけた方が良いです。なぜなら休暇中にも船はどんどん港に入っていきます。 そして休暇後に船会社やフォワーダーは溜まっている輸入書類を一気に作成しますからミスが発生しやすくなります。 また長期休暇後は直ぐにトラックの手配もできない場合があります。 特に冷蔵コンテナを使用している場合や危険品の場合は一般貨物に比べてフリータイムが短いので要注意です。 フリータイムは延長が可能な場合がある 一般的なフリータイムはブッキングの時点でフォワーダーに確認することが出来ます。 上述したようにフリータイムは色々と有効に活用出来るので、事前に長いフリータイムが必要だと分かっている場合はフォワーダーにフリータイムの延長を依頼しましょう。 また貨物が到着してからフリータイムの延長を希望をしてくるお客様も少なくありません。思いがけないトラブルが発生するのも国際物流です。 この場合は延長出来るかどうかは分からないですが一応フォワーダーに交渉してみましょう。 ディテンションとは? ターミナルから取り出したコンテナは貨物を積み下ろしをして、空のコンテナをコンテナデポ・バンプールに返却しなければいけません。 期間内に返却できない場合にディテンションチャージが発生します。 貨物の積み下ろしをしたコンテナを出来るだけ早く戻してほしいので、返却期間を過ぎた場合はディテンションチャージが請求されます。 ディテンションのフリー期間は船会社によって異なりますが、ドライコンテナでは一般的に7日〜14日です。 ディテンションの起算日・計算方法 ディテンションの起算日はCYからコンテナを引き取りから算出します。 ・ディテンションフリータイム:7日間の場合 ・コンテナ引き取り日:10月10日とした場合 ・ディテンションフリータイム:10月17日まで ・ディテンション発生:10月18日から デマレージ・ディテンションの費用例 フリータイム(猶予期間)が切れた場合、デマージ(超過保管料金)とディテンション(返却延滞料金)が発生してしてしまいます。 それはドライコンテナと特殊コンテナ(フラットラック、オープントップ、タンクコンテナ)で異なり、またコンテナのサイズによっても異なります。 以下に費用の参考金額をご紹介します。実際の費用は船会社によって異なりますので事前に取引のあるフォワーダー に確認をして下さい。 日本におけるデマレージの例 ドライコンテナの場合 (per 1day, per container) Day 1-3: JPY 6,000/20', JPY 12,000/40' Day 4-6: JPY 12,000/20'. JPY 24,000/40' Day 7 -: JPY 18,000/20' JPY 36,000/40' Flat Rack/Open Top/TANKコンテナの場合 (per 1day, per container) Day 1-3: JPY 10,000/20', JPY 20,000/40' Day 4-6: JPY 20,000/20'. JPY 30,000/40' Day 7 -: JPY 30,000/20' JPY 40,000/40' 日本におけるディテンションの例 ドライコンテナの場合 (per 1day, per container) Day 1-4: JPY 2,000/20', JPY 4,000/40' Day 5- : JPY 4,000/20'. JPY 8,000/40' Flat Rack/Open Top/TANKコンテナの場合 (per 1day, per container) Day 1-4: JPY 7,000/20', JPY 7,000/40' Day 5- : JPY 21,000/20'. JPY 21,000/40' タイから日本向けフリータイムについて 私たちは日本に向けて毎月多くのコンテナを輸出しています。 それゆえ船会社と良好な関係にあり、特定の船会社にて日本の主要港(東京・横浜・名古屋・大阪・神戸)に貨物を輸出する場合、フリータイム(超過保管料発生までの猶予期間)が最大21日取得出来る場合がございます。 まとめ 貿易取引において余計な費用はかけたくないものです。 貨物・書類・納入先の状況など、スムーズな貿易取引が出来れば問題ないのですがミスが起きてしまった時の為に長めのフリータイムを取る事が出来ればメリットになります。 フリータイムの長さについてはコンテナの種類や向け地、また船会社やフォワーダーによっても異なります。 事前にしっかりと確認をして円滑な貿易手配を行いましょう。

リーファーコンテナの品質管理!トラブルを避ける為にReeferコンテナの電気系統・清掃・洗浄・臭い除去などの確認にデポに行きました。 | 輸送・ロジスティクス

リーファーコンテナの品質管理!トラブルを避ける為にReeferコンテナの電気系統・清掃・洗浄・臭い除去などの確認にデポに行きました。

温度管理が必要な貨物を輸送する場合に使われるのがリーファーコンテナと呼ばれる空調設備を備えたコンテナです。 タイからはマンゴーやドリアン、パイナップルといったフルーツ、冷凍のシーフード、鶏肉や豚肉を大量に輸出されています。因みにマクドナルドのチキンナゲットや日本の焼き鳥の多くがタイ産のブロイラーだったりしています。 弊社ではリーファーコンテナの海上運賃には自信を持っているのでかなりの案件を扱っているのですがコンテナの管理について問われるケースもたまにあります。 今回はリーファーコンテナの品質管理についてコンテナデポに行った時のレポートを共有させて頂こうと思います。 リーファーコンテナの品質管理 一般のドライコンテナを海上輸送で送る場合、タイから日本までだとコンテナ内部の温度は50度以上に上がります。 その温度の中に鮮度が重要な食品などを入れて送る訳にはいきません。 なので冷蔵・冷凍機能付きのコンテナで送るのですが、この設備が全く故障しない訳ではありません。また主に食品を送るケースが多いので臭いも問題になるケースがあります。 このリーファーコンテナの設備問題はマレに聞きますし、また電気を要する設備なので電力プラグが入っていなかったなどの問題もあったりします。 リファーコンテナの管理を確認 このようなリーファーコンテナの設備トラブルを管理するのがコンテナデポです。 一度使ったコンテナは戻ってきた時に、清掃・消毒・ダメージの確認・電気系統の確認・動作確認などをします。 このようにデポでは使い終わったコンテナや使用準備完了のコンテナが積み上げられています。 使用済みコンテナの洗浄 使い終わったコンテナは高圧洗浄で水をかけた後に臭いを消す為に薬剤を使ったりします。 リーファーコンテナデポならではでリーファーが事務所的に使われています。 チェックリストを使って管理 このようにチェックリストを使って問題の主要項目の確認を忘れないようにします。 問題があったときはこのチェックリストを取り出して確認をしますが、大体ちゃんとチェックしてあったりします。。 リーファーコンテナの電気系統チェック リーファーコンテナはいわば大きな冷蔵庫・冷凍庫なので電気系統の確認は専門のエンジニアによって確認されます。 問題のあるコンテナはこのようにメモが書かれます。 プラグの問題をチェック 電気が使われるのでプラグ(コンセント)も確認をしなければいけません。 コンテナの外装・内装を確認 中にはファンの外装が破損しているものもあります。何かにぶつかったのでしょう。 コンテナ内で冷たい空気がどのように循環するのかを教えてもらっています。 まとめ 今回はコンテナデポの様子を共有しました。タイにコンテナデポは各地にあり基本的には船会社とデポが契約しております。※コンテナは船社の所有物ですので。 一般的にはコンテナの不具合は船会社に対応を依頼します。 しかしケースバイケースでこのようにデポに直接連絡をとってリーファーコンテナの品質管理を確認する事もあります。 タイという国で主に日系企業のお客様にサービスをご提供しておりますので、安心して使った頂く為にはこのような現場確認は必須だったりします。 リーファーコンテナの取り扱いでご相談がありましたらお問合せ下さい。

重量貨物の輸送・運搬時に注意すべき事を解説しました。成型機・プレス機・充填機・旋盤・炉などの据付について。 | 輸送・ロジスティクス

重量貨物の輸送・運搬時に注意すべき事を解説しました。成型機・プレス機・充填機・旋盤・炉などの据付について。

タイで活動をしていると製造業のお客様から機械の据え付けや取り外しのご要望を受ける事が多いです。 機械には色々なものがあり成型機、充填機、プレス機、旋盤、炉、製造ライン一式などあるのですが、人の手で簡単に持ち運びができる物ではありません。中には数百トンある機械もあります。 一般的に機械の単価は安くありません。 大量生産された商品の中の一つであれば少々ダメージがあったとしても多めに見てもらえるのですが(それでも破損はダメだが)、機械の輸送中にダメージが発生してしまうと大ごとになります。 筆者はこれまでに数々の機械を据え付け搬入、取り外し、梱包などをやってきました。中にはプラントを組み立てるお仕事もしてきました。 その数々の経験を踏まえて重量物の輸送で、今回は機械の据付についてご説明をしていきたいと思います。 重量物の輸送はとにかく安全第一 当たり前と思われるかもしれないのですが、本当に安全第一です。 中には「こんなんチャチャっと運べるでしょ!?」と思われる方もいるかもしれませんが何かあった時が本当にヤバイのです。 重量貨物を倒した時のリスク 重量物は重心のバランスを取るのが簡単ではありません。ここを間違えてフォークで少しあげて動かした時に倒れてしまう事もあります。 重量貨物が倒れる時に人が巻き込まれたら人命に繋がります。これは絶対にあってはいけない事です。 そして倒れた重量貨物を元に戻すのは簡単な事ではありません。 問題があった時のリスクがとても高いので重量物の輸送には細心の注意が必要なのです。 図面とパッキングリストを確認する 機械の種類にもよるのですが基本的に図面か写真を頂くようにしています。 機械の具体的なサイズや重量はどの重機を使って積み下ろすのか、据付するのかを図るために必要です。 特に重量を知るのが大切です。パッキングリストに書かれた重量を信用して重機を手配するのですが、ここが間違っていた時がありました。 危険過ぎた例 機械の据付を依頼されており港から機械をトレーラーに載せてお客の工場まで配送。 パッキングリストには6.3tonと書いてあったのでトレーラーから積み下ろす為に10tonフォークを準備しました。実際に持ち上げてみると不安定でどうもおかしい。なかなか降ろせない。危険と判断し作業を中止して翌日クレーンを手配。 すると貨物の実重量は9.2tonありました。 ※クレーンには計器がついていますので。10tonフォークでは10tonの貨物はその場で少し持ち上げられるくらいですが、取り廻しは出来ません。 作業を中止して正解で、無理に積み下ろそうとしていたら貨物(機械)が倒れていたかもしれません。 事前に下見が必要 重量貨物は楽々と動かせるものではありません。少し動かしたり、方向を変えたりするだけで一旦止まって機材を入れて動かします。 積み下ろした位置から、据え付けする位置までどういう経路で運ぶのか。お客様には経路の道中にある物は片付けてもらうなど依頼しないといけません。 必要な重機や道具を使って重量貨物を移動させる 各サイズフォークリフト、クレーン、チェーン、ベルト、ローラー、仮置き土台、鉄板、ブルーシートなどなど。 状況に応じて必要な重機や道具を使って動かしていきます。 レベル出しで水平に 機械は水平に置かれないといけません。置く場所が水平でない場合もありますし、高さを調整しないといけない場合もあります。 計器を使って貨物が水平であるかを確認して設置完了。 試運転をする 据え付けが終わったら機械を試運転します。ここは私たちの業務範囲ではないのですが、試運転に問題があればまた機械を解体する為に作業員が必要な場合があります。 弊社では機械のオーバーホールの為の作業員派遣もやっておりますので機械が正常に動くまでサポートをさせて頂きます。 おすすめの業者様 上述しているように重量貨物やオーバーサイズの貨物の取り扱いには危険が伴います。慣れていない業者に仕事を依頼すると作業の段取りや重機の手配、そして最悪の場合は事故につながる可能性もあります。 タイにおいては弊社は自信を持ってサービスを提供させて頂きます。 そして日本側での弊社のお勧めの業者様はジャパントラスト様です。ジャパントラスト様は独立系フォワーダーとして多くのネットワークがあり特に日本→アメリカ向けには大きな強みを持っています。 工作機や大型貨物、そして長尺貨物などの取り扱いも非常に慣れていらっしゃるので安全に、かつコストも抑えたご提案をして下さいます。 [keni-linkcard url="http://www.jpntrust.co.jp/lp/over-gauge/" target="_blank"] まとめ 今回は重量貨物の取り扱いで機械の据付に焦点を当ててご説明をさせて頂きました。とにかくは安全第一で運ぶ事。その為には経験が豊富な重量屋さんと協力して作業をします。 輸送コストは高くなりがちですが、それでも弊社ではローカルの強みとコミュニケーション能力を活かして安全にリーズナブルな価格でサービスをご提供させて頂いております。 重量物の輸送で必要な際はお問い合わせ下さい。

コンテナの種類やスペックを徹底解説!20ft・40ftコンテナからISOタンクまで、各種サイズ・重量・規制・修理などについて説明しました。 | 輸送・ロジスティクス

コンテナの種類やスペックを徹底解説!20ft・40ftコンテナからISOタンクまで、各種サイズ・重量・規制・修理などについて説明しました。

コンテナは海上輸送にとっては欠かせないもので様々なタイプのものがあります。それぞれのコンテナの特徴を理解し、適切なコンテナを選択しなければ行けません。 月間のコンテナ輸送本数が2,000本を超える弊社グループでは様々なご依頼がございます。その経験の中で得てきた情報を元に本日は海上輸送におけるコンテナについて様々な角度から説明をしていきたいと思います。 アニメーション動画でコンテナについて解説! それぞれのコンテナの特徴を動画を使って解説しました。なぜOpen TopやFlat Rackコンテナが高いのか?そんなことについても解説をしています。 コンテナの種類 海上輸送に使用されるコンテナには一般的に以下の種類に分類されます。貨物によってそれぞれのコンテナを使い分けます。 ドライコンテナ - Dry Container 一般的なコンテナです。20’フィート, 40’フィート, 40’フィート・ハイキューブの3タイプがあります。 自動車パーツ、金型、プラスチック成形品、化粧品、原材料、鉄鋼品、木材など一般貨物と呼ばれるものや、危険品(温度管理不要)を輸送する際もドライコンテナを使用します。 リーファーコンテナ - Reefer Container 断熱材が使用されており温度・湿度が調整できるコンテナです。設定可能温度は-25度〜+25度(船会社によって異なります)。 輸送・取り扱い費用はドライコンテナに比べて高くなります。主に温度管理が必要なフルーツ、冷凍食品、生花、薬品などに使用されます。 輸送中・ターミナルで電力費用が発生する リーファートラックは輸送している間やターミナルで本船の出航を待っている時もコンテナ内の調節した温度を維持しなければいけません。 その為、トレーラーは特別なジェネレーターを搭載していなければいけませんし、ターミナルにおいても電力を供給し続けなければいけないので追加費用が発生します。 まれにコンテナの機材トラブルや港でプラグが入っていなかったとかの問題を聞くことがあります。 オープントップコンテナ - Open Top Container 天井がないコンテナです。貨物の高さがハイキューブコンテナ(約2.7m)を超える場合に使用されます。 本船ではこのオープントップコンテナの上に別のコンテナを積み上げる事は出来ないので、積載出来る場所に限りがあるため費用は高くなります。 輸送中は天井部にシートをかけて貨物が雨に濡れないようにしています。 フラットラックコンテナ - Flat Rack Container 壁と天井がないコンテナです。一般的なコンテナに収まらないサイズの貨物の場合に使用されます。またドライコンテナに積載が困難な貨物の場合にフラットラックコンテナを使用する事があります。 オープントップと同様に本船上に積載出来る場所に限りがあるので費用は高くなります。 ISOタンクコンテナ - ISO Tank Container 液体を輸送するときに使用するコンテナです。積載出来る容量はタンクの種類によって異なり、約11,000リットル〜26,000リットルです。液体の危険品を輸送する際にも使用されます。 ドライコンテナでドラム缶を積載して輸送するより一般的に輸送可能量が多く、液体の積み込み・積み降ろしも容易になるのでコストダウンが見込めます。 コンテナのサイズ 貨物を効率的に積載するのにコンテナのサイズは重要です。船会社によって若干の誤差はありますので詳細は各船会社のホームページをご確認下さい。 貨物を積載するのに重要なのがコンテナの内寸です。主に以下の内寸を理解しておけば基本は問題ありません。 ドライコンテナ サイズ 20 フィートコンテナ 【外寸】長さ:6.05m / 幅: 2.43m / 高さ:2.59m 【内寸】長さ:5.86m / 幅: 2.35m / 高さ:2.38m 40 フィートコンテナ 【外寸】長さ:12.19m / 幅: 2.43m / 高さ:2.59m 【内寸】長さ:12.03m / 幅: 2.35m / 高さ:2.38m 40フィートコンテナは20フィートコンテナの「長さが2倍」とだけ覚えれば大丈夫です。 40 フィート・ハイキューブ コンテナ 【外寸】長さ:12.19m / 幅: 2.43m / 高さ:2.89m 【内寸】長さ:12.03m / 幅: 2.35m / 高さ:2.70m 40フィートハイキューブは普通の40フィートコンテナと「高さ」が違うだけです。 コンテナの最大積載重量 タイのでは道路を通行出来る貨物の積載重量がトラック・トレーラーによって決まっているためコンテナに積載する最大積載重量に制限があります。 詳細は船会社によって異なるのですが一般的に以下の重量を積載可能重量として捉えていただければと思います。 20’ & 40': 約28MT ※3軸シャーシーを使用した場合 ポイントとしては20’フィートでも40’フィートでも積載可能重量は同じという事です。40’フィートだから20’フィートの倍の重量を積めるわけではありません。 重たいコンテナを輸送するには危険が伴います。 道路を輸送する最中だけではなくコンテナをターミナルで動かす時や、本船に積み込む時、また積み降ろす時など、最大積載重量を超えてしまうと大きな事故につながりかねません。 万が一、重量貨物で事故をすると大変なことになります。重たいので転がってしまうと元に戻すのは簡単ではありません。また重たいので人命に関わる危険が高いです。 更に一般的に機械なども重量物でInvoice Valueが高いのです。保険対応が大変になります。とにかく気をつけましょう。 コンテナデポ・バンプール タイでは船会社のコンテナがそれぞれが契約したDepoに保管・管理されています。お客様から本船予約があると指定されたデポに空のコンテナをピックアップに行き貨物を積み込みます。 また輸入地で貨物の積み降ろしを終えたコンテナは輸入地側で指定されたコンテナデポに戻されます。日本だとコンテナバンプールという呼び方をします。 コンテナ 点検・クリーニング・修理 使用済みのコンテナはデポに戻されクリーニングをされます。またコンテナに穴が空いていたり、床が剥がれてしまっていたり、重度に錆びていたりすると修理されます。 コンテナについてタイでよく発生する問題 コンテナが汚い 弊社ではこれが最も多い問題だと認識しています。本船予約を船会社にするときにAグレードと呼ばれるキレイなコンテナをリクエストしますが、実際にデポで引き渡されるのは、汚れていたり、臭いがあったり、床が剥げていたり、酷いものであれば天井に穴が空いていたりします。 お客様にお届けしたコンテナがこのような状態だと貨物を積み込む事は出来ませんので、コンテナを交換する為にデポに戻ります。この際の輸送費用はもちろん物流業者が負担することになります。 コンテナを届ける時間が遅れる 弊社では極力このような無駄を避ける為にコンテナをピックアップするトレーラーのドライバーに引き取り前の点検をするように指示しています。 このコンテナ引き取りの際にデポから割り当てられたコンテナを一度拒否して別のコンテナを受け取ることが出来るのですが、この時に他のトレーラーがあれば最後尾に回らなければいけません。 この拒否を2度、3度続ける事になるとお客様の指定した時間通りにコンテナを届けることが出来ない場合があります。 コンテナクリーニング費用 まれに輸入地側から言われる事ですが、積み降ろしをしたコンテナの状態は非常にキレイなのに何故 クリーニング費用が発生するのかという問題です。 各船会社によって違いはありますが一般的に一度 使用したコンテナはデポにて点検・掃除・クリーニングなどをされますので、その費用だとご理解を頂いております。 まとめ フォワーダーの業務を通してコンテナに関する事をまとめてご説明しました。 弊社では様々な貨物を安全に効率的に輸送する為に最適なコンテナを選び、また発生しやすい問題を出来るだけ避けるように日々の業務をしております。

FCLとLCLの違いを解説!コンテナ積みと混載の損益分岐点を理解して最適な物流を手配しましょう。 | 輸送・ロジスティクス

FCLとLCLの違いを解説!コンテナ積みと混載の損益分岐点を理解して最適な物流を手配しましょう。

一般的な海上輸送では20フィートコンテナや40フィートコンテナで輸送するFCL、また他社の貨物と一緒に運ぶ混載便(LCL)があります。FCLは自社の貨物だけでコンテナをいっぱいに出来る場合に使う輸送方法です。 今回、あるお客様がLCLの問題を発生させてしまい、また別のお客様も同じ問題を発生させようとしていた経緯がありました。 今回は注意喚起の意味も込めてFCLとLCLの違いを説明した上で、LCLを使う際の注意点を解説します。 FCLとLCLの違い まず名前の違いから見てみましょう。 ・FCL:Full Container Load ・LCL:Less Than Container Load というのが直訳ですが、貿易関係者以外は特に正式名称を覚える必要はないかと思います。 FCL コンテナ輸送 コンテナに貨物を詰め込むにあたり、まずコンテナの内寸と最大積載重量を把握しましょう。これを理解していると効率的な貨物の輸送が出来ます。 コンテナのサイズ(内寸) 20フィートコンテナ: 2.3m(幅) x 5.7m(縦)x 2.4m(高さ) 40フィートコンテナ: 2.3m(幅)x 12m(縦)x 2.4m(高さ) 40フィートHC(ハイキューブ):2.3m(幅)x 12m(縦)x 2.7m(高さ) 注:船会社によってコンテナの内寸が若干異なる事があります。 コンテナの最大積載可能重量 20’, 40’, 40’HC: 約25ton 重さに関しては20フィートであれ、40フィート(HC含む)であれ、同じ25tonが最大となります。40フィートだから50tonまで積載可能かというとそうではありません。 これはとても重たい貨物を船に乗せる時や貨物の乗ったコンテナをトレーラー等で移動させる時に危険が伴う為、重量の規制が定められているからです。 注:船社によって最大積載重量の許容重量が違う場合がありますが、25tとしている会社が多いです。 LCL 混載輸送 一方で20フィートや40フィートコンテナ1本を埋めることが出来ない貨物量の時に利用するのがLCLです。 LCLの場合は1RT(Revenue Ton)が最低積載ボリュームとなり、1RT以下でもその分の料金が請求されます。 RTとは1CBM = 1Tonがイコールという条件でどちらか大きい方の単位を採用するものです。 FCLとLCLのローカルチャージの違い FLCであれLCLであれローカルチャージという港を使用する際に発生する諸費用があります。 ここでの注意点としてFLCとLCLのローカルチャージが全く別の計算方法を取られるということです。 FCLの港費用 THC (Terminal Handling Charge):ターミナル・ハンドリング・チャージという港内でコンテナを動かす費用があります。 20’フィートで○円、40フィートで○円という固定された費用です。 例えば、 ・THC - 20フィート: JPY 35,000/20’ ・THC - 40フィート: JPY 49,000/40’ 船会社によってTHCの価格は違いますので詳しくは各船会社のホームページをご確認下さい。 LCLの港費用 LCLでもFLCと同様にTHCがあり、更にLCLではCFS(Container Freight Station): コンテナ・フレート・ステーションという港や倉庫でコンテナに貨物を積み下ろしする場所の費用が発生します。 LCLのTHCとCFSチャージは固定の金額ではなくRTの大きさによって変わります。 例えば、一般的な日本側の港費用は以下の通りです。 ・THC - JPY 1,500/RT ・CFS - JPY 3,980/RT もし5CBM(2ton)の貨物をLCLで輸送した場合の港の費用は以下のようになります。 ・THC - JPY 1,500 x 5 = JPY 7,500 ・CFS - JPY 3,980 x 5 = JPY 19,900 FLCとLCLの損益分岐点 FLCかLCLか、どちらで輸送した方が価格メリットがあるのか? ある一定のボリュームを超えた時点でLCLよりFCLで輸送した方がメリットが出るのですが、その損益分岐点はフォワーダーが提示する費用によって異なります。 海上運賃だけを見てはいけない ここが大きなポイントなのですが、損益分岐点を見る時に海上運賃だけを見てはいけません。 例えば、以下の条件の場合 FLCかLCLかどちらがメリットがあるかを考えてみましょう。 条件:貨物サイズ・重量・数量 貨物ボリューム: 1.1m x 1.1m x 1.0m/パレット(1.21CBM/パレット) 貨物数量:10パレット 貨物重量:500kg/パレット トータルボリューム:12.1CBM トータルウェイト: 5ton 条件:海上運賃 FCL:USD 300/20’ all in LCL:USD10/CBM 条件:日本の港費用 FCL : THC - JPY 35,000/20’ LCL: THC - JPY 1,500/RT CFS - JPY 3,980/RT 答え FCLの諸費用 ・海上運賃:USD300 ・港の費用:JPY 35,000 為替:USD 1 = JPY100として ・合計:JPY 30,000 + JPY 35,000 = JPY 65,000 LCLの諸費用 ・海上運賃:USD 10 x 12.1CBM = USD 121 ・港の費用 THC: JPY 1,500 x 12.1CBM = JPY 18,150 CFS: JPY 3,980 x 12.1CBM = JPY 48,158 為替:USD 1 = JPY 100として ・合計:JPY 12,100 + JPY 18,150 + JPY 48,158 = JPY 78,408 海上運賃だけを見るとLCLの方がメリットがありますよね?しかし、港の費用を合わせて見てみると、FLCの方が価格メリットがある事が分かります。 インコタームズに注意する インコタームズとは輸送費用の取引条件でして、EXW, C&F, CIF, FOB, DDU, DDPなどがあります。詳しくはこちらに記載しています。 [keni-linkcard url="http://forwarder-university.com/incoterms/?lang=ja" target="_blank"] CIFやCRFの場合に特に注意が必要 CIFでは輸出者側は輸出側の国内輸送費用と海上運賃までしか負担しません。LCLの輸送の時に気をつけなければいけないのは「輸入地側の港の費用」です。 輸出者がFCLとLCLの損益分岐点を理解していないと、海上運賃の安いLCLで運ぶ事があったりします。 クレームが発生した件 弊社のお客様(輸出者)は別の物流業者を使って日本向けに通常 20パレットをFCLで送っていたけれども、ボリュームが減ったからと言って14パレットをLCLで輸送手配してしまいました。 14パレットを1CBM/パレットの14CBMで単純計算しても日本側のTHCとCFSが確実に20’のTHCより高くなってしまうわけです。 FCL港費用 - THC: JPY 35,000/20’ LCL港費用 - THC: JPY 1,500 x 14 + CFS: JPY 3,980 x 14 = JPY 76,720 この時のインコタームズがCIFで日本の港費用は日本側が支払わなければいけません。輸入者側からいつもの倍以上の港の費用がかかったとのことでクレームになった事例があります。 これはその別の物流業者のミスでもあります。14パレットのものがLCLでBookingされた時点でお客様に確認をしなければいけません。 まとめ FLCとLCLでは損益分岐点がありますがそれはフォワーダーの見積もり次第です。 でも1-5パレットくらいであればLCLで輸送する方がメリットがあるでしょう。※貨物の「高さ」ももちろん関係しますが。 そして10パレット近くになると一般的にはFCL(20’)の方がメリットがあると予想出来ます。 輸出者側と輸入者側で支払う項目が異なるのでFLCをLCLに変更するときはインコタームズと港の諸経費も含めて事前に確認をしておきましょう。

タイでランプ(割れ物)を梱包する!安全とコストのバランスをとり最適な物流をアレンジするのがフォワーダーの仕事。 | 輸送・ロジスティクス

タイでランプ(割れ物)を梱包する!安全とコストのバランスをとり最適な物流をアレンジするのがフォワーダーの仕事。

国際物流において貨物の安全性は当然ながら大切です。海上輸送や航空輸送では輸送中に船や機体が大きく揺れる事があります。 その時に貨物に十分な梱包やラッシングがない場合、貨物ダメージのリスクが高くなってしまいます。 今回のお客様はランプ(ランタン)をタイから日本に輸入されるとの事で物流を手配する事になりました。ガラスを使っているランプは当然ながら壊れやすい貨物です。 タイの梱包業者に仕事を依頼して安全な梱包をするのですが、今回はこの作業風景をご紹介していきたいと思います。 タイで割れ物を梱包する タイで製造販売されているランプはとてもデザイン性が高く、筆者としてもこれまで3回コンテナで日本まで輸送しています。 お客様曰く、かなり安いとの事。 そしてこれらの割れ物を運ぶためにしっかりと梱包します。 梱包業者に貨物を送る トラックいっぱいのランプが倉庫に届きました。タイは人件費が安いのでとにかくマンパワーで積み下ろしをしていきます。 色んなサイズのランプがあります。流石にこれらをコンテナに直積み(バラ積み)するのは危険だと判断しました。総額で300万円くらいありますから。 貨物の量が多いので、購入したものが全て送られてきているかを確認します。日本に到着してから届いていない商品を見つけてしまうと追加でエアーやLCLで送る事になります。 梱包方法を検討する 梱包業者の偉い人が出てきてくれました。この時点では2.3m x 1.1mのパレットを作って梱包しようかという話になっていました。 結局はプラスチックパレットでいけると判断。パレットにぴったりと乗るように乗せ方を考えなければいけません。 パレットに貨物を乗せたらラップをします。これで安心度が少しアップ。 二段積みをします。あまり高くなりすぎると重心が高くなり不安定になるので荷崩れの可能性が上がります。 現場で高さの指示をちゃんとします。 貨物が二段積みできるかどうかも事前に確認する必要があります。重たい貨物の場合は無理に高く積んではいけません。 ラップで全部グルグルに巻いて、コーナーにサポートを当てます。そしてバンドで縛って荷崩れを防ぎます。 最後に「Fragile(割れ物)」のステッカーを貼って完成。 ケースマークとパッキングリストを作る 最後にそれぞれ梱包したパレットごとにケースマークを貼ります。ケースマークの仕様は会社によってそれぞれです。 ケースマークの目的はどの番号に何の貨物が入っているか分かりやすくする為です。LCL(混載)の時などはどこ行きの貨物か分かるように向け地が書かれることもあります。 まとめ お客様の貨物を安全に運ぶのがフォワーダーの仕事です。バラ積みするかパレットに乗せるかはお客様の判断にもより事前に打ち合わせをしなければいけません。 日本では積み下ろしであまり作業員を使えないからパレットに乗せる事の方が多いですが、バラ積みの方が積載量が多く物流コストを最小限に抑える事が出来ます。 安全に運ぶのは勿論のことなのですが安全を考えすぎてオーバースペックの梱包をするとコストが無駄に上がります。 お客様と話しながら安全とコストのバランスを取るのが大切だと思います。

航空運賃の計算方法を解説!貨物の実重量と容積重量を正しく計算してクーリエやLCLとメリットを比較しよう。 | 輸送・ロジスティクス

航空運賃の計算方法を解説!貨物の実重量と容積重量を正しく計算してクーリエやLCLとメリットを比較しよう。

航空運賃の具体的な計算方法をご存知ですか?海上輸送よりも輸送日程が短いというメリットがある航空輸送ですが、費用の把握をしておけば必要以上の輸送費用を抑えることにも繋がります。 また貨物の重さによっては航空輸送の中でもDHL、Fedexというクーリエサービスを選んだ方が輸送費用を低く抑えることができる場合もあります。 今回はこの航空輸送費用の具体的な計算方法をご説明します。 容積重量と航空運賃の計算方法について動画で解説 航空運賃はどのように計算されるのか? 一見、難しそうな航空運賃の計算ですが実は、必要な要素を理解して計算の仕方を覚えておけば意外と簡単に費用計算を行うことができます。 航空運賃を計算する時の要素 ・実重量 ・容積重量 ・航空運賃(航空レート) 費用の計算を行う前にまず実重量と容積重量の比較が必要です。 実重量と容積重量を比較したときに、より単位が大きい重量が航空運賃の計算に適用される要素となります。 あとはより大きい重量に航空運賃(航空レート)をかけるだけで、航空運賃を算出することが出来ます。 航空運賃を計算する際に必要な要素 航空運賃を計算する際に必要な実重量・容積重量とはそれぞれ何を表しているのでしょうか?それぞれの重量の意味を知ることで実容量と容積重量の違いを確認しておきましょう。 実重量 文字通りになってしまいますが、実重量とは実際の重量のことを表します。つまり商品(パレットを含む)の重さを量りにかけた際の重量です。 容積重量 容積重量とは荷物の体積から換算される重量のことを言います。例えば体積が大きい荷物の場合、輸送を行っている航空機の面積を多く占めることになりますよね。 貨物が軽いからと言っても使用している面積が大きければ1回の輸送に対して送れる荷物量は少なくなってしまいます。 そのため実重量と容積重量と比較を行うことで体積も考慮に入れた航空運賃の算出が可能となります。 貨物の輸送には重さとサイズ両方が意図しています。実重量(kg)と容積重量(m3)という単位の違うものを比較しなければいけないので、その為の計算方法をご説明していきます。 実重量と容積重量の算出方法 実重量を計算する 貨物と貨物を梱包したカートン・パレットの重量を量りましょう。 容積重量を計算する 容積重量は、体積(cm3)を6,000で割ることで計算をすることができます。 容積重量(kg) = 体積(縦cm × 横cm × 高さcm) ÷ 6,000 航空運賃の計算方法 最後に、実重量と体積重量を比較して、より大きい重量に航空運賃を掛けましょう。 「実重量 or 容積重量」 × 航空運賃= 航空運賃 以上が航空運賃の計算方法です。次にタイへの貨物輸送を想定した計算式の例を見ていきましょう。 タイから日本への貨物を送る際の航空運賃を計算する ここではタイから日本へ貨物を送る場合を例として運賃の計算をしています。 (例) 貨物重量:500kg 貨物サイズ:縦115cm・横115cm・高さ165cm 1. 実重量を量る 貨物が1パレット分の実重量を500kgです。 2. 容積重量を計算する 縦115cm × 横115cm × 高さ165cmを1パレット。計算した体積を6,000で割れば、容積重量を計算することができます。 体積 = 115cm × 115cm × 165cm = 2,182,125㎤ 容積重量 = 2,182,115 ÷ 6,000 = 約363kg 縦115cm・横115cm・高さ165cmの場合、容積重量は363kgとなります。 3. Chargeable Weightを出す 実重量 500kg > 容積重量 363kg この場合は実重量をChargeable Weightとして採用します。 4. Chargeable Weightに航空運賃をかける タイから日本への航空運賃:THB 54/ 1kg 航空運賃 = 500kg × THB 54 = THB 27,000 今回の例では航空運賃はTHB 27,000となります。 クーリエサービスを使用する場合 45kg以下の荷物を輸送する場合、フォワーダーを通した航空輸送よりもDHLやFedexなどクーリエを使った輸送の方が費用を抑えることができます。 クーリエとは「国際宅配」をイメージするとわかりやすいかもしれません。 45kg以下の貨物の場合フォワーダーを通した航空輸送ではタリフレートと呼ばれる定価の航空運賃が適用されるのためです。45kg以下の貨物の場合はクーリエを利用した方が安く貨物を送ることができるのです。 これも損益分岐点のようなものがあるので50kgくらいではまだクーリエの方が安い場合が多いです。しかし100kgを超える航空貨物となるとフォワーダーのレートを使用した方がメリットがあります。 まとめ 航空運賃の計算方法はいかがでしたでしょうか?航空貨物の運送にかかる費用計算法を把握しておくことで、海上輸送やDHL、Fedexなどクーリエとの費用比較を行うことができます。その中で最適な費用を選択しましょう。