食品の輸入通関について!簡単ではありませんよ。

タイへの食品輸出を検討しているものの、「FDA登録は必要なのか」「命令検査で不合格になったらどうなるのか」と輸入通関の厳しさに不安を感じていませんか。

食品は人の口に入るものであり、各国の税関では水際で危険な可能性のある食品をストップする役割があります。準備不足で進めると、大腸菌検査不合格による全量廃棄や、FDA登録の複雑さでビジネスが頓挫するリスクがあります。

この記事では、食品の輸入通関がなぜ厳しいのか、冷凍マンゴー・食肉・お皿やコップなどの具体例、FDA登録の手間と本気度の必要性を実務経験に基づいて解説します。

食品輸入のハードルを理解し、事前に必要な準備を整えることで、リスクを回避しスムーズな輸入を実現できます。

この記事でわかること
  • 食品の輸入通関がなぜ厳しいのか(食中毒・死亡リスクへの水際対策)
  • 冷凍マンゴー・食肉・お皿やコップなど、品目別の輸入規制と必要書類
  • 個人輸入と商業輸入の違い、転売目的の輸入が認められない理由
  • FDA登録に必要な手間・時間・費用と、継続販売の本気度が重要な理由

 

食品輸入は規制が厳しく、準備不足で進めると全量廃棄などのリスクがあります。
貴社の食品と販売計画に合わせて、必要な許可とFDA登録の進め方を確認しませんか。

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どうもこんにちは飯野です。

今日は食品の輸入通関についてお話ししていきたいと思います。タイにある弊社でも多くの日系企業様から食品の取り扱いについてご相談を受けます。

現在、弊社では新規のFDA登録のご依頼はお断りしているのですが、今回の内容では食品の取り扱いのハードルは低くないことをお伝えしたいと思います。

この記事を書いた人
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)

2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!

2021年10月11日 イーノさんの物流ラジオ

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なぜ食品の輸入通関は厳しいのか?

人の口に入れるものを許可なしに輸入することは出来ません。万が一、食中毒が発生したり、最悪の場合は人の死に繋がる可能性もあるからです。

その為に各国の税関では水際で危険な可能性のある食品をストップする役割があります。

冷凍マンゴーの輸入の例

例えば、現在 弊社はタイから日本に冷凍マンゴーの輸送を請け負っています。日本での輸入通関では植物検疫証明書だけでなく、毎回大腸菌の命令検査があります。

この命令検査で基準値以上の大腸菌が検出されてしまうと、日本で全量廃棄。もしくはタイにシップバックしなければいけません。

食肉・ドライカレーの輸入の例

また肉の輸入も簡単ではありません。日本からタイへの問い合わせで多いのはドライカレーの輸入です。

カレーの多くの場合は肉が使われているので、家畜伝染予防法や食品衛生法の為の書類が要求されます。

お皿・コップでも申請が必要

他には、お皿やコップの輸入を簡単に捉えている人もいるようです。お皿やコップは人が食べるものではありませんが、人が口をつけるものです。

その為に成分表、試験表、製造工程表などの提出が求められます。万が一、お皿やコップにヒ素やダイオキシンなどが含まれていたら大問題です。

食品だけでなく、間接的に人の口に入る・着くものにも登録や許可申請が必要になります。

個人事業主はご注意ください

また個人事業主や個人輸入をしている人たちは、食品の輸入に関してのリテラシーをもう少し上げる必要があると思っています。

食品などでの個人輸入は、基本的には自分が使う為のものです。その為に自己責任の上で数量が限られた条件で、成分表・試験表などの書類を提出する必要はありません。

それを転売目的で輸入することは認められていません。

小規模事業者の商取引の場合、輸出側も必要書類の提出を拒むケースもあります。その為に大量に注文している商社などがスケールメリットを活かし、合法的に輸入をするスキームが成り立っているのです。

食品の販売には本気度が必要です

これはタイへ日本の食品を輸入したいというお問い合わせからなのですが、販売者の本気度が重要になります。実際にタイでは日本の食品は需要があるのですがライバルも非常に多い状態です。

そんな中でとりあえず販売してみようと思っている日系企業様もいるのですが、本気度がないとかなりの確率で売れないでしょう。

テスト販売であってもFDA登録は必要です。初回に在庫をもって販売しようとしてもFDAの本登録は必要ですが、その後の継続販売に繋がるかどうか。ここが通関業者からしたら大切な要因になります。

FDAの登録に手間と時間と費用が発生しますし、継続販売に繋がらないビジネスの場合、どうしても手数料が高くなりがちです。

その為、食品の販売者の本気度がないとビジネス自体にならないというのが私の考えです。

 

FDA登録は手間・時間・費用がかかり、継続販売の見通しが立たないと業者も協力しにくくなります。
貴社の販売計画とFDA登録の実現性を踏まえて、リスクを抑えた進め方を一緒に検討しませんか。

FDA登録と販売計画を相談する

 

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まとめ

この記事で押さえておきたいところ
  • 食品輸入は食中毒や死亡リスクがあるため、各国の税関で厳格に規制されている
  • 冷凍マンゴーは大腸菌の命令検査があり、不合格なら全量廃棄またはシップバックとなる
  • 個人輸入は自己使用目的のみで、転売目的の輸入は認められていない
  • FDA登録には手間・時間・費用がかかり、継続販売の本気度がないとビジネスにならない

 

食品の輸入通関は、人の口に入るものであり食中毒や死亡リスクがあるため、各国の税関で厳格に規制されています。

冷凍マンゴーでは毎回大腸菌の命令検査があり、基準値以上が検出されると全量廃棄またはシップバックという大きなリスクがあります。食肉やドライカレーでは家畜伝染予防法や食品衛生法の書類が必要で、お皿やコップでさえ成分表・試験表・製造工程表の提出が求められます。

個人輸入は自己使用目的のみで、転売目的の輸入は認められていません。小規模事業者の場合、輸出側も必要書類の提出を拒むケースがあり、大量注文の商社がスケールメリットで合法的に輸入するスキームが成り立っています。

タイへの日本食品の輸入では、テスト販売であってもFDA登録が必要です。FDA登録には手間・時間・費用が発生し、継続販売に繋がらないビジネスの場合は手数料が高くなりがちです。「とりあえず販売してみよう」という本気度のない姿勢では、かなりの確率で売れず、ビジネス自体が成り立ちません。

食品輸入は取り扱いのハードルが低くないことを理解し、販売計画をしっかりと立て、必要な許可とFDA登録の準備を整えることが重要です。実務経験のあるフォワーダーに相談しながら、リスクを抑えた進め方を検討することをおすすめします。

食品輸入のハードルを理解したら、次は貴社の食品に必要な許可とFDA登録の具体的な手続きです。
大腸菌検査のリスク、必要書類の準備、継続販売の実現性まで、実務に即した進め方を一緒に整理しませんか。

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