B/Lの役割と流れについて解説(改訂版)

国際貿易において欠かせない書類「B/L(ビーエル)」。「なぜB/Lがないと貨物を引き取れないのか」「誰がどのタイミングで発行して、どう使われるのか」が分からないまま実務を進めると、トラブル時に判断が遅れます。

この記事では、B/L(船荷証券)の役割・有価証券としての意味・D/Oとの関係・流れ全体を、貿易実務の視点からわかりやすく解説します。

B/Lの基本を理解することで、支払いと貨物の引き渡しを安全にコントロールできるようになります。

この記事でわかること
  • B/L(Bill of Lading)が有価証券である理由と貨物引き取りとの関係
  • 輸出者・輸入者・フォワーダーがB/Lをどう使い分けるか
  • D/O(Delivery Order)とB/Lの交換の仕組み
  • B/Lを紛失した場合のリスクと予防策
この記事を書いた人
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)

2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!

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カモメ先輩
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どうもこんにちは、飯野です。 今回は国際輸送における「B/Lの役割」についてです。

以前にも同じ内容の動画を制作しましたが、別の表現で より分かりやすく解説をしていきたいと思います。

それではいってみましょう。

B/Lとは?

まずB/Lとは一体どういう書類なのでしょうか?

B/Lの正式名称は「Bill of Lading」で国際貿易にとっては欠かせない書類です。 B/Lは有価証券と呼ばれ、それ自体に価値があるとされています。

例えば1,000万円の価値がある貨物が入ったコンテナを、輸入地の港で引き取る為の書類として使われるからです。

もう少し詳しく解説をしていきましょう。

有価証券としてのB/L

簡単に言えば、B/Lが無ければ輸入者は貨物を引き取れません。

またB/Lを使うことで支払いと配送をコントロールすることも出来ます。 どういうことかというと、輸出者(売り手)は買い手からの商品代金の支払いがないとB/Lを差し押さえて、貨物の輸入手続きを輸入側の港で強制的にストップする事が出来ます。

また輸入者は貨物が船にローディングされ、B/Lが発行されてから商品代金の支払いをする事で、商品の未発送リスクを下げる事が出来ます。

いつ・誰によって・どのように使われるのか

ここからが重要です。

B/Lの役割を理解するには、いつ・誰によって発行され、どのような「流れ」で使われるのかを理解しなければいけません。

「B/Lの流れ」を説明する前に登場人物と書類について簡単にご説明します。

輸出者(売り手)と輸入者(買い手)以外にも、輸出側と輸入側のフォワーダーが重要な役割を担います。

D/Oについて

そしてD/Oという書類も大切です。 D/OはDelivery Orderの略で、港で貨物を引き取るための書類です。

D/OはB/Lと引き換える事で入手出来ます。

輸入者は貨物引き渡し書類であるD/Oを得る為に、B/Lを入手しなければいけないのです。

この流れを理解することで、B/Lが有価証券だと理解しやすくなります。

最初に例を紹介したように、1,000万円の価値がある貨物が別の国に送られ、その貨物を引き取る為にB/LがD/Oという引き渡し書類と交換されるのです。

この例ではB/Lに1,000万円と同じ価値があるのが分かりますよね。

B/Lの流れ

それでは流れを説明します。 前提条件としてフォワーダーがハウスB/Lを発行するものとします。

  1. 本船が港を出港するタイミングで、B/Lは輸出側のフォワーダーによって発行され、売り手(輸出者)に送られます。
  2. 売り手(輸出者)は買い手(輸入者)から商品代金の入金を確認して、B/Lを買い手(輸入者)に送ります。
  3. 本船が輸入する港に到着すると、輸入側のフォワーダーによってD/Oが発行されます。
  4. 買い手(輸入者)は入手したB/Lを持って、貨物引き換え書類であるD/Oと交換します。

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輸入側の流れ

輸入側の流れをもう少し詳しくみてみましょう。

  1. 輸入側のフォワーダーはD/Oを持っています。
  2. 買い手(輸入者)はB/Lを売り手(輸出者)から入手しています。
  3. D/OとB/Lを交換します。
  4. 買い手(輸入者)は、港にD/Oをもっていく事で、貨物を引き取ることが出来ます。

B/Lの紛失

B/Lは貨物を引き取るための大切な書類です。 もしB/Lを紛失し 第三者に渡った時は大問題になります。

B/Lの再発行は簡単には出来ません。その為にオリジナルB/Lは3部発行されて紛失リスクを防ぐものになっています。

最近ではブロックチェーンの技術を使ったeB/Lが出てきましたが、まだまだ浸透していないようですね。

まとめ

この記事で押さえておきたいところ
  • B/Lは有価証券で、これがないと輸入者は貨物を引き取れない
  • B/LはD/O(Delivery Order)と交換することで貨物が引き渡される
  • 輸出者はB/Lを使って「入金確認後に貨物を渡す」という決済コントロールができる
  • B/Lは3部発行されるが、紛失すると再発行は難しいため慎重な管理が必要

B/Lは本船が出航したタイミングで発行されます。売り手が買い手にB/Lを送り、B/Lは貨物引き渡し書類であるD/Oと交換されます。

もしB/Lを紛失すると貨物は引き取れません。

B/Lには種類があり、スピーディーな貿易取引に合わせた柔軟なものもあります。

ですが基本的な考え方は今回ご説明したものになりますので、まずB/Lの役割と流れをしっかり理解しましょう。

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飯野
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