2022.08.26
世界のフォワーダーランキング、キューネが単独首位に!日系ではNippon Expressが5位にランクイン
米アームストロング&アソシエイツ社が公表した2021年グローバルフォワーダーランキングで、キューネ・アンド・ナーゲルがDHLを抜き単独首位に立ちました。 「どのフォワーダーがどう強くなっているのか」 「日系フォワーダーの位置づけはどう変わっているのか」 物流業界に関わる人なら気になるトピックです。 この記事では、2021年版世界フォワーダーランキングのトップ5・日系5社の順位・M&Aによる業界再編の動向を整理します。業界の勢力図を把握することで、フォワーダー選定や取引先評価の視点が広がります。 この記事でわかること 2021年世界フォワーダーランキングのトップ5(キューネ・DHL・DSV・DBシェンカー・シノトランス) 日系フォワーダー5社の順位(日通7位・近鉄11位・郵船15位・日立20位・トール21位) M&Aで上位フォワーダーが規模を拡大している背景と意味 業界の勢力図がどう変化しているか 世界の物流業界の勢力図は、M&Aで急速に変化しています。物流・貿易業界のニュースを、メルマガで不定期にお届けしています。 メルマガに登録する(無料) 2022年8月26日イーノさんの物流ラジオ どうもこんにちは、飯野です。 本日は8月25日付の海事新聞の記事から、「世界のFWランキングで、KNがDHL抜き首位。上位企業、M&Aで規模拡大」についてお話していきたいと思います。 僕自身がフォワーダーということもありフォワーダーランキングは常に気になっています。 船会社だけでなく総合国際物流を手配するフォワーダーも、もっと知れ渡って欲しいという思いがあり、今回、このニュースを取り上げてみました。 ではいってみましょう。 フォワーダーランキング、キューネ・アンド・ナーゲル単独首位 3PLの市場調査やコンサルティングを手掛ける米アームストロング&Aアソシエイツ社が、2021年のグローバルフォワーダーのランキング上位25社を公表しました。 今回のランキングでは、前年にDHLと同率1位だったキューネ・アンド・ナーゲルが中国エイペックス・ロジスティクスの買収により単独首位になりました。 市況高騰に加えてM&Aで規模を拡大する例が目立っています。 日本フォワーダーのランクイン 日本勢は5社がランキング入りし、最高位はNIPPON EXPRESSホールディングス(日通)の7位です。 ランキングトップ5 1位:キューネ・アンド・ナーゲル 2位:DHL 3位:DSV 4位:DBシェンカー 5位:シノトランス DSVは前回同率だったDBシェンカーを抜き、3位に入りました。 DSVは2021年にパナルピナとの統合作業を完了し、アジリティーの一般物流部門や南アフリカ企業の買収が影響したとのことです。 キューネ・アンド・ナーゲルやエクスペダイターズなど一部の企業では、海上貨物の取り扱いの鈍化が見られましたが、上位企業を中心に航空貨物の取り扱いを大幅に伸ばしました。 日系フォワーダーの順位 7位:Nippon Expressホールディングス 11位:近鉄エクスプレス 15位:郵船ロジスティクス 20位:日立物流 21位:トール・ホールディングス(日本郵便傘下) M&Aによるランク上げ 特に上位フォワーダーはM&Aの動きが目立ちました。 去年は市況が良く、船会社ばかりに注目されがちでしたが、フォワーダーもマーケットの恩恵を受けています。 特にスペースが取れるフォワーダーは大きな利益を得ました。 去年の業界の記事では、キューネはMaerskからサービスコントラクトで5,000ドルで仕入れ、20,000ドルほどで荷主に販売しており、Maerskがキューネに一時的にスペースを出さなかったという記事がありました。 流石に今年はスペースが取りやすい状況が続き、今年のSCでは海上運賃は高くなっているため、状況は変わってきているでしょう。 業界の勢力図 この業界は規模のビジネスのため、大きくなれば、仕入れも強くなり安く提供できることになります。よってM&Aを通して大手がもっと大きくなってきています。 まるで日本の戦国時代の後半のような感じがします。 戦国時代の初期は小さい大名がたくさんいましたが、後半は豊臣、徳川、毛利、島津、北条など、大きな大名だけになりました。 業界の勢力図が決まってきています。 一方でスタートアップが立ちあがっており、明治維新みたいなところもありますね。 まとめ この記事で押さえておきたいところ キューネ・アンド・ナーゲルがM&Aによりランキング単独首位を獲得した 上位フォワーダーはM&Aで規模を拡大し、仕入れ力と価格競争力を高めている 日系フォワーダーは日通(7位)を筆頭に5社がランクイン 業界の勢力図は「規模のビジネス」として大手への集約が進んでいる そんなフォワーダー業界の動向でございました。 業界の勢力図が決まってきている中で、どのフォワーダーと組むかは、コスト・スペース確保力・機動力の面で自社の輸送戦略に直結します。国際物流を検討される際は、業界動向を踏まえたパートナー選定が重要です。