投稿日:2022.08.26 最終更新日:2026.07.06
世界のフォワーダーランキング、キューネが単独首位に!日系ではNippon Expressが5位にランクイン
米アームストロング&アソシエイツ社が公表した2021年グローバルフォワーダーランキングで、キューネ・アンド・ナーゲルがDHLを抜き単独首位に立ちました。
「どのフォワーダーがどう強くなっているのか」
「日系フォワーダーの位置づけはどう変わっているのか」
物流業界に関わる人なら気になるトピックです。
この記事では、2021年版世界フォワーダーランキングのトップ5・日系5社の順位・M&Aによる業界再編の動向を整理します。業界の勢力図を把握することで、フォワーダー選定や取引先評価の視点が広がります。
- 2021年世界フォワーダーランキングのトップ5(キューネ・DHL・DSV・DBシェンカー・シノトランス)
- 日系フォワーダー5社の順位(日通7位・近鉄11位・郵船15位・日立20位・トール21位)
- M&Aで上位フォワーダーが規模を拡大している背景と意味
- 業界の勢力図がどう変化しているか
世界の物流業界の勢力図は、M&Aで急速に変化しています。物流・貿易業界のニュースを、メルマガで不定期にお届けしています。
飯野 慎哉(株式会社HPS CONNECT 代表取締役社長)
2016年にHPS Trade Co., Ltdを設立し、経営者として企業の物流課題を解決。 自身の経験を基に物流ノウハウを発信するYouTubeチャンネル「イーノさん」は登録者11万人を突破。 セミナーや講演、ブログを通して物流情報やグローバルでの仕事・挑戦・苦悩を発信。アジア・東南アジアに事業拡大中!
2022年8月26日イーノさんの物流ラジオ
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本日は8月25日付の海事新聞の記事から、「世界のFWランキングで、KNがDHL抜き首位。上位企業、M&Aで規模拡大」についてお話していきたいと思います。
僕自身がフォワーダーということもありフォワーダーランキングは常に気になっています。 船会社だけでなく総合国際物流を手配するフォワーダーも、もっと知れ渡って欲しいという思いがあり、今回、このニュースを取り上げてみました。 ではいってみましょう。
フォワーダーランキング、キューネ・アンド・ナーゲル単独首位
3PLの市場調査やコンサルティングを手掛ける米アームストロング&Aアソシエイツ社が、2021年のグローバルフォワーダーのランキング上位25社を公表しました。
今回のランキングでは、前年にDHLと同率1位だったキューネ・アンド・ナーゲルが中国エイペックス・ロジスティクスの買収により単独首位になりました。
市況高騰に加えてM&Aで規模を拡大する例が目立っています。
日本フォワーダーのランクイン
日本勢は5社がランキング入りし、最高位はNIPPON EXPRESSホールディングス(日通)の7位です。
ランキングトップ5
1位:キューネ・アンド・ナーゲル
2位:DHL
3位:DSV
4位:DBシェンカー
5位:シノトランス
DSVは前回同率だったDBシェンカーを抜き、3位に入りました。
DSVは2021年にパナルピナとの統合作業を完了し、アジリティーの一般物流部門や南アフリカ企業の買収が影響したとのことです。
キューネ・アンド・ナーゲルやエクスペダイターズなど一部の企業では、海上貨物の取り扱いの鈍化が見られましたが、上位企業を中心に航空貨物の取り扱いを大幅に伸ばしました。
日系フォワーダーの順位
7位:Nippon Expressホールディングス
11位:近鉄エクスプレス
15位:郵船ロジスティクス
20位:日立物流
21位:トール・ホールディングス(日本郵便傘下)
M&Aによるランク上げ
特に上位フォワーダーはM&Aの動きが目立ちました。
去年は市況が良く、船会社ばかりに注目されがちでしたが、フォワーダーもマーケットの恩恵を受けています。
特にスペースが取れるフォワーダーは大きな利益を得ました。
去年の業界の記事では、キューネはMaerskからサービスコントラクトで5,000ドルで仕入れ、20,000ドルほどで荷主に販売しており、Maerskがキューネに一時的にスペースを出さなかったという記事がありました。
流石に今年はスペースが取りやすい状況が続き、今年のSCでは海上運賃は高くなっているため、状況は変わってきているでしょう。
業界の勢力図
この業界は規模のビジネスのため、大きくなれば、仕入れも強くなり安く提供できることになります。よってM&Aを通して大手がもっと大きくなってきています。
まるで日本の戦国時代の後半のような感じがします。 戦国時代の初期は小さい大名がたくさんいましたが、後半は豊臣、徳川、毛利、島津、北条など、大きな大名だけになりました。
業界の勢力図が決まってきています。 一方でスタートアップが立ちあがっており、明治維新みたいなところもありますね。
まとめ
- キューネ・アンド・ナーゲルがM&Aによりランキング単独首位を獲得した
- 上位フォワーダーはM&Aで規模を拡大し、仕入れ力と価格競争力を高めている
- 日系フォワーダーは日通(7位)を筆頭に5社がランクイン
- 業界の勢力図は「規模のビジネス」として大手への集約が進んでいる
そんなフォワーダー業界の動向でございました。
業界の勢力図が決まってきている中で、どのフォワーダーと組むかは、コスト・スペース確保力・機動力の面で自社の輸送戦略に直結します。国際物流を検討される際は、業界動向を踏まえたパートナー選定が重要です。
