2020.02.20
海上輸出のBookingの流れを解説!タイでFCLコンテナ輸出を手配する時の必要書類と情報などを説明しました。
海上輸出を検討しているものの、「Bookingはどう進めるのか」「どんな書類が必要なのか」と手順が見えず不安を感じていませんか。小口貨物を航空便で送った経験はあっても、海上輸送となると商業貨物が中心で、全体の流れを把握しておかないとトラブルや遅延につながることがあります。 この記事では、フォワーダーへの予約依頼から本船出港、B/L発行までのBookingの具体的な流れを10ステップでわかりやすく解説します。事前に全体像を理解しておくことで、必要な準備を整え、スムーズな輸出手続きを実現できます。 この記事でわかること フォワーダーへのBooking依頼に必要な情報と依頼方法 スペース確保からB/L発行までの10ステップの流れ 通関手配やCYカットなど、実務で注意すべきポイント 初めての海上輸出で準備しておくべき書類と段取り 初めての海上輸出でも、全体の流れを把握すれば安心して進められます。貴社の状況に合わせた進め方を一緒に整理しませんか。 輸出の進め方を相談する Bookingの流れを動画で解説 1. フォワーダーにBooking依頼をする もしあなたが貨物を海外に輸出したい時フォワーダーに予約の連絡をしましょう。基本的にはメールで行われます。 緊急の場合 LINEのチャットで依頼される場合や電話で依頼される場合もありますが後ほど正式にメールで依頼をして頂いております。 Booking依頼に必要な情報 貨物:名前・種類 (一般貨物、危険品貨物、冷蔵貨物) 積み地 向け地 コンテナのタイプ(20ft, 40ft, 40HC) & コンテナの本数 貨物重量 希望スケジュール 希望船社 その他特別なリクエスト フォワーダーへのBooking依頼の例 Cargo: Car Parts POL: Bangkok POD: Tokyo Container: 40HC x 2, 20dry x 4 Cargo Weight: about 15ton/container Schedule: ETD BKK 24th Mar Carrier: TS Line Remark: free time 21days このように要点を簡潔に書いてメールにてご連絡ください。 船会社のスケジュールについては別途フォワーダーにお問い合わせ下さい。 2. フォワーダーが船会社にBookingをする(スペースの確保) 頂いた予約依頼の情報を元にフォワーダーが船会社に予約依頼をします。この時に重要なのが本船のスペースです。 急ぎでない場合、遅れても良い貨物の場合はスペース確保は大きな問題ではないのですが出荷スケジュールが決まっている貨物については本船のスペースが確保できないと貨物を送ることが出来ません。 スペース確保の重要性については、こちらの記事に記載しております。 3. Booking Confirmationを入手する フォワーダーが本船スペースを確保出来たら船会社からBooking Confirmation(書類)を入手し、またフォワーダーからお客様にもBooking Confirmation(書類)を送られます。 Booking Confirmationの内容 Shipperの名前 Cneeの名前 本船名 コンテナの種類・数量 ETD/ETA 積み地/揚げ地 CY搬入日 CY Cut Off Date(CY締め切り) 船会社名 備考 4. フォワーダーに書類を提出する 貿易実務の現場では急ぎや変更などが頻繁に行われますので上記の対応を取っていますが、正式なBooking予約では以下の書類をお客様(Shipper)よりご提出頂く事になります。 Shipping Instruction(通称:S.I) Invoice Packing List 出荷の1ヶ月前の予約や急ぎでない案件の場合、また何度も輸出している案件の場合、最初から上記の書類を手配して頂いてから予約をして頂いたほうがスムーズです。 InvoiceとPacking Listは商取引で一般的に使われるものですが、Shipping Instruction(S.I)はフォワーダーがB/Lを発行する際の元となる書類です。 5. 通関・トラックの手配を依頼する 輸出通関手配 貨物を海上輸出する際には輸出通関をしなければいけません。フォワーダーに貨物情報を知らせて通関手配を事前に準備します。 貨物によってはタイ政府からの書類を入手しないと輸出が出来ない上げ地(向け地)側で通関が通らない、関税が高くなる場合があります。 初めて輸出する貨物の通関につきましてはお早めにお問い合わせ下さい。 トレーラーの手配 またコンテナを工場まで持っていく為のトレーラーも必要です。港のカットオフの時間や積み込み時間を考慮して、何時にコンテナが到着してほしいかを確認しましょう。 トラックもフォワーダーに依頼すれば手配をしてもらえます。 初めての貨物や複雑な条件がある場合、通関や書類準備で不安を感じることがあります。貴社の貨物に必要な手続きと準備事項を整理し、スムーズな輸出をサポートします。 通関・手配の進め方を確認する 6. コンテナを手配する お客様側からしたら依頼した日時に空のコンテナが到着しているのですが、私たちはその空のコンテナをコンテナデポから事前に取りに行っています。 朝一のローディングの場合は前日の夕方に空コンテナをピックアップしておき、翌朝にお客様の工場に向かいます。 コンテナデポでは予約した船会社からのコンテナが割り当てられるのですが、コンテナの質が悪い(穴あき、汚れ、サビなど)場合があります。 質の悪いコンテナが割り当てられてしまったらトラックドライバーは受け取りを拒否して、再度 新しいコンテナをピックアップするために列の後ろに並びなおさなければいけません。 タイでコンテナが時間通りに来ないという問題の背景にはこういうコンテナデポでの問題も関係しています。 7. 貨物を積み込む 一般的に貨物の積み込みはお客様によって行われます。フォークリフトを使ったり、作業員が手で直接積み込んだり、積み込み方法はお客様の貨物によってそれぞれ異なります。 トレーラーの待機時間 貨物の積み込みに時間がかかる場合、オーバータイムが発生することがあります。トレーラーの無料待機時間は主に2〜4時間です。 トラック業者によって異なる場合がありますが、弊社では4時間とさせて頂いております。 VGMをフォワーダーに連絡する VGMとは貨物の正しい重量を船社に報告するルールです。VGMの提出締め切りがありまして、締め切りまでにフォワーダーに貨物の実重量を連絡しなければいけません(誤差10%くらいならOK)。 提出方法は船会社によって異なりまして、特定のフォームにお客様のサインが必要なものや、フォワーダーがシステムで入力するだけで済むところもあります。 8. 港にコンテナを運び込む 貨物を積み終わったコンテナを港まで運びます。 CYカット(カットオフ・リターン) 港の事をCY(Container Yard)といい、予約した本船に貨物を載せるために「CYカット」という貨物を持ち込む締め切り日時が設けられております。飛行機の搭乗予約時間の締め切りのようなものです。 これは「カットオフ」や「リターン」という言葉でも使われます。 CYカットは"場合によって"延長可能です。 ※毎回延長可能ではありません。どうしても積み込みに時間がかかる、または港まで渋滞に巻き込まれてしまう可能性があります。 "事前に"カットオフまでどうしても間に合いそうにないと分かった場合は、フォワーダーにカットオフの延長を依頼しましょう。 フォワーダーへの連絡なしにコンテナが港に遅れて到着しても受け取ってもらえませんのでご注意下さい。 9. 本船が出港する 貨物を搭載した本船がタイの港を出港します。 10. B/Lの発行 船が港を出港すると船会社よりB/Lが発行されます。主に出港日の翌日 or 2日後に発行されます。急ぎの場合はフォワーダーにご連絡下さい。 まれにB/L部隊がB/L作成に忙殺されていて発行に時間がかかる場合がございますので。 B/Lの役割と取り扱いについてはこちらの記事に記載しております。 まとめ この記事で押さえておきたいところ Booking依頼には貨物情報・積み地/向け地・コンテナタイプ・希望スケジュールなど8つの情報が必要 本船スペースの確保が最重要で、Booking Confirmationが発行されるまでは確約されていない 初めて輸出する貨物は通関で問題が起こる可能性があるため、早めにフォワーダーに相談すべき CYカット(締め切り)は事前連絡があれば延長可能な場合もあるが、連絡なしの遅延は受け取り拒否される 海上輸出のBookingは、フォワーダーへの予約依頼から本船出港、B/L発行まで複数のステップがあり、それぞれに必要な書類や注意点があります。全体の流れを理解しておくことで、事前に準備すべきことが明確になり、トラブルや遅延を防ぐことができます。 特に初めて輸出する貨物や、スケジュールが厳しい案件の場合は、早めにフォワーダーに相談して、通関条件やスペース確保の状況を確認しておくことが重要です。不明点や具体的な進め方については、実務経験のあるフォワーダーに相談しながら進めることで、安心して輸出業務を進められます。 Bookingの流れを理解したら、次は貴社の貨物に合わせた具体的な手配と段取りです。 必要書類の準備から通関、スケジュール調整まで、実務に即した進め方を一緒に整理しませんか。 海上輸出の段取りを相談する
